人物・メーカーのうんちく

人間…。気が遠くなるレベルのジャンルであります。
懐中時計といえば「ブレゲ」。というわけで、ブレゲのさわり。

イバル

このページ、世界の腕時計No30特集「ブレゲ物語」の発売前にアップしていました。
ここを読んでいて良かったでしょ(ふっ)。

アブラハム・ルイ・ブレゲ


写真はアンティコルム・カタログ

1747-1823
スイス・ニューシャテル生まれ
フランスへ引越し(15歳のとき)
生涯で約4,000個の懐中時計を製作・販売。

贋作の出現も多く、隠しサインもあって有名。
ただし隠しサインは残念ながらOVHなどで消失することが多く、
現存しているものなら更に貴重品となる。

このころは贋作といえどもリピーターがあったりして物自体はすごい。
(もちろん、ちゃちなものもあるが・・・。)

贋作では、アンティコルムでクオーターリピーターが
13,000Sfr(当時のレートで110万円ぐらい)の
スタートプライスを付けていた。

贋作といっても早々真似出来ないレベルだったのだ。

⇒サイト内関連記事
真贋入り乱れたブレゲ機械集(数ページ)。大量に紹介してあるので好きな人は以前に見てるはず。
当サイトが発見、ブレゲ博物館に認定されたものもある。それは、時計史を少し書き換えた結果となった。

▲以前に見てるはず…と書いたけど昔の話です。語句検索の仕様のせいでヒットしなくなっています。


(はじめに)

ブレゲ…。時計好きには、目の前にあれば必ず手にとって見るものです。

ブレゲの機械というのは、基本的に”成功後の凄いもの”は、真贋が容易いです。
問題は前期のものです。
通常のものに銘を入れたものもありますし、安いものもあります。

しかし、混乱に拍車をかけたのは、我々が使う”資料”が混乱しているからです。
(ブレゲ社を含め)

セイコー社に11930-1940年ごろの時計鑑定をお願いしても資料がありません。
今から200年前のブレゲではなお更です。

混乱を起こしたのは、恐ろしいことにブレゲ本人なんです。
リピーター(バージ式)を初期は売っていて、
成功後に過去の売れたものを買い戻して
新しく発案したパラシュート付レピンキャリバーにして売ったそうな。
シリアルナンバーを新しく与えたとも伝えられています。

そうです。買い戻せなかった旧型のバージ式のものもあったはずです。
これでシリアルナンバーの混乱が発生しました。
その点に目をつけた偽物業者が類似品を作りまくったという話もあります。

というわけで、真贋が基本的に難しいブレゲ。
私の判定法は「それが出来がいいかどうか」ということと、
「出来が悪くても、偽物と断言できない」という立場で見ています。

ただ私の調査によると、本物すら「バージ式」の場合はスイスブレゲ社に「偽物」にされる、
別人の天才時計師の作品が強引にブレゲ作品にされている…という話も聞きました。
フランスブレゲ社の鑑定と異なったり。

ブレゲの弟子たちの作品、ブレゲ&フィルズも鑑定は難しいようです。
資本が変わるといけませんね。

ただ、本物を確実にするのは「隠しサイン」ではなく、
(有名になる前は入れてないし、OVH等で消えるものが多い)
テンプ受けの裏にこっそりあるというサインらしいです。

しかし、これまた無い物も多いです。

機械にサインもシリアルナンバーも無い物が「本物」となっている場合、
その裏にあるナンバーを元にしているようです。

結論的にいえば、明らかな特殊機構を持つ「ブレゲ」でなければ、
真贋はめちゃめちゃと言えるかもしれません。
ゆえに、無名として本来のプレミア無しの時計の質基準で鑑定するのが一番です。


とてもいい懐中時計の探し方

彼の機構は後世まで大きく影響を及ぼしました。
沢山ある機構は当時から見ましても現代ですら飛びぬけていて
真似をすることはなかなか出来ません。

彼は偽物でもネームとかだけの贋作は物凄く怒っていたようです。
しかし、機構を真似て出来た優れた物については
エタブリスマン・ミクスツと呼んで歓迎していたようです。

主に時計士のマイスター登録試験とかの作品に使うように
政府・アカデミーなどに進言していたほど。

でも、卒業といいましても機構のレベルが高すぎて作れなかった
人も多くいたようです。
(現代でトゥールビヨン脱進機が誰にでも作れないのと一緒です。)

従いまして、彼の技術を採用して作られた懐中時計は
贋作というより高レベル・高品質な懐中時計として評価されています。
そこで、彼の技術が取り入れられているものが狙いどころになるわけです。

あ、でもパラシュートサスペンションとかトゥールビヨン、クッションブリッジ、
ハンギングルビーシリンダーなどは美味しいのですが、
ブレゲひげだけは別です。

採用されている懐中時計が多いこともありますので…

ブレゲひげの採用記載は「Spiral Breguet」です。
この記載の懐中時計を骨董市で発見しましたら

スパイラル・ブレゲ様の懐中時計・発見!

ってやりましょう。(友人同士でね)



特筆すべき彼の発明

ブレゲ・ア・パリBreguet a Parisサイン1792まで

1780 自動巻き懐中時計
1783 ブレゲハンド・ブレゲ数字
1786 ギョッシェ模様ダイヤル
1790 パラシュートサスペンション
1791 ジャンピングセコンドウオッチ

パラシュートサスペンション=200年前のインカブロックってやつです。
(インカブロック=腕時計でも使われている耐震装置)


ブレゲNo.XXXXのサイン時代の発明品

1795 ルビーシリンダー
- パーペチュアルカレンダー
- ブレゲヒゲ
- シンパシークロック
1796 スースクリプション
1801 トゥールビヨン脱進器

参考:トゥールビヨン脱進器


1800年代:ブレゲ&フィル(Breguet&Files)の表記が出る

ブレゲNo.XXXXの表記が一時的に復活しているので注意。

ブレゲ&Coの表記もある。


1823年ブレゲの死後
ルイ・クレメント・ブレゲ(息子)が経営

1870 EDWARD BROWNへ譲渡
- -
1970 ショーメへ譲渡
- -
1987 ファイナンス会社のインベストコープに譲渡

現在に至ります。

組織がころころ変わっているようなので、
最近の事は時計雑誌をご覧くださいネ!

←ブレゲ博物館鑑定資料。


ブレゲの弟子達

孫弟子までは複雑になりすぎてあげませんが、
自分の持っている懐中時計で下の名前がありましたら、ラッキーです。

ちなみに懐中時計はこのようなこともしっかり調べて値付けを行います。
孫弟子までチェックが行けるといいのですが、なかなか大変です。

Charles Oudin フッ、有名だぜ!!!
ナポレオン・ボナパルトに時計を作ったぜ!!!⇒サイト内時計
Etienne Mugnier フッ、有名だぜ。
ナポレオン・ボナパルトに時計を作ったぜ。
ちなみにオーデンはライバルになっちまったぜ、べらんめぇ。
Louis Tavrnier Giteau/Perusset 使うサインは....
Eeleve de Breguetを使ったぜ!!!
Joseph Tadeus Winnerl
(1799-1886)
1832年に独立したぜ!!!
Henri Robert
(1795-1874)
-
Louis Frederic Perrelet
(1781-1854)
-
Heinrich Johannes Kesseles
(1781-1849)
1817年まで働いたぜ!!!
Urban Jurgensen
(1776-1830)
ユール・ヤーゲンセン(Jules Jurgensen)のブランド創設者だぜ!!!
Jaques Frederic Houriet
(1743-1830)
-
Frederic Louis Favre Bulle
(1770-1849)
-
Frederick Louis Fatton 使うサインは....
Fatton Eeleve de Breguetだ!!!
John Roger Arnold
(1769-1843)
イギリスクロノメーターの雄:John Arnoldの一人息子。
高級ブランドデント(E.J.Dent)と1830年合流、
その後フロードシャム(Frodsham)に繋がっていくぜ!!!
筆頭の愛弟子
Futomeski de Juniare
(フトメスキー・デ・ジュニアール)
天才エナメル絵画師。太目の女性がスキッ。
ジャンヌダルクはぽっちゃり型だった様だ。
物語(フィクション)に登場

<他の有名時計師>

グリュエン/ブランドについて(アスマンも)(50周年記念懐中時計から)

George Graham(ジョージ・グラハム)(1673-1751)

ジョン・ハリソン、ジョン・アーノルド、トーマス・アーンショウ秒にかけた巨人達



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