リピーターの生い立ち
リピーターは、機械式時計の発明から余り時間をおかずに出来たと考えられています。
そもそも、祈祷の時間を知るために水時計や日時計では知ることのできない
夜の祈祷時間を知るために機械式時計は発明されたとのことです。
(修道院から発生したということだと言われています。)
その考えからいくと、最初から音を出すための装置が工夫されてもおかしくありませんネ。
大変大きな初期型の錘で動く大型時計でもリピーター機構を持つものは珍しくありません。
さて、懐中時計ではどうだったでしょう?いろいろな文献を紐解きますと、
1685年ごろにイギリスのダニエル・クーアがクオーターリピーターの特許を取っているようです。
ミニッツリピーターは1710年ごろのドイツ製(作者不詳)が最近見つかりました。
アンティコルムでも出品されましたので、知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
それまでは、有名な時計師トーマス・マッジが1750年ごろに開発したと考えられていました。
そうです!!まだまだ、時計史は研究尽くされていないんです。
ちなみに、以前だいおうのナイスな掲示板で書きましたが、
1710年ごろのドイツのミニッツリピーターは、1995年、本当に最近になってからアンティコルムで
出品されて判ったことなのです。
そうそう、温度補正のテンプも1830年以前は無いと判断されていますので、
それ以前のものを見つければ時計史は書き換えられることになるでしょう!!
1850年以前のリピーターの例

基本的にはレバーで動かすよりも、頭のところにあるプッシュボタンを
ぐっと押してその力でリピーター用のぜんまいを巻きます。
上の物はいったん引き出してねじり、押し込みます。
元に戻すときはまたひねって、押すと、元に戻ります。
ねじることによってぜんまいを巻く部分に合うようになっているようです。
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| チェーン引き。クオーターリピーター。大型で、60mmあります。 ブレゲとダイヤルに書いてありますが、機械にはありません。 贋作として購入しましたが、フフフ。このムーブの形は「ルロア」形式のリピーターです。 ブレゲは初期のころはルロワ製のリピーターを仕入れていました。 買い戻して、通常のブレゲ製にナンバーも新たにつけて販売しなおしたといいます。 首を押さえればリピーターが鳴ります。 サインはアンティコルムのもので比較してもちやんと合っているようです。 ひょっとして宝物かな?と思ってしまいますね。 (ルロア形式の中でも珍しい形です。=本物くさい出来のよさです) |
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| そしてこれは、1810−30年ごろの典型的なブレゲ工房(&時計学校)のものです。 18Kフランス製。 パラシュートサスペンションも見えます。冒頭で出てきた首を引き出してねじって押す というタイプのクオーターリピーターです。 ギョーシェ彫りの文字盤、サスペンションブリッジ、ハング・ルビーシリンダー脱進器 (ダイヤル側にガンギシャがあります)です。 |
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1850−1870年ごろのリピーターの例
初期リューズ式のルイ・オーデマ社製ムーブを搭載した逸品です。
この時代のリピーターは殆どルイ・オーデマ供給が支配していたようなものです。
かぎまきが多いのですが、これはリューズ式。
オーデマは、初期型リューズ式を完成させました。
オーデマ方式と言います。
実はかなり出来はいいのですが、時分針の具合のせいで示している時間と、
鳴って示す時間が狂うときがあります。困ったものです。
し、しかーーし!時間がずれて鳴るものは大変多く、まともな物よりもはるかに多いんです。
私の持っているリピーターでもそうです。
購入して、まともに鳴ると、物凄く「やったぜっっ!!!」という気持ちになるほどです。
それゆえ、ちゃんと鳴るものはリピーターコレクターにとっては争いになります。
(ちゃんと鳴りますといって、暫くすると正確に鳴らなくなることは多いですので、
覚悟して購入しましょう。)

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