VOL22:ロレックスの懐中時計はどんなレベル?

1900年から1930年ごろまでは、腕時計の思考錯誤と同時に懐中時計でも完成を見せ、
懐中時計では絢爛豪華なものが大変多いです。
完成された超超複雑時計の出現も多くはこの時代であります。

ところで、ロレックスは元々が「腕時計をターゲットにしていた」事が
懐中時計メインの時代の作りで判断できると思います。
(力の入れ具合が悪いはずだと・・・・)


一方、パテックなどの現存ブランドで、この腕時計初期の時代は、独断で荒っぽく言えば、
最初期のみは婦人用懐中時計を流用してなかなか作りが良いです。
が、腕時計専用に機械が変わる頃には今一つと思っています。機械が貧弱と。

エボーシュの流用が大変多いのです。が!これにはもう一つ理由があって、
世界大戦など世界恐慌も手伝ってメーカー自体の収益があまり無くなり、
良いものが自分の所で作れなくなったという側面もあるのです。
パテックのスターン兄弟への譲渡、オーデマの商工会議所への資金HELPなどが
この時代に起きている事を考えれば想像つきましょう。
改造(研磨)して売るのならまだしも、そのままケースを付けてある物も散見できます。


ところで、雨風からポケットで保護される懐中時計と違って外にさらされる腕時計では
程度もなかなか良い状態では現存していないので、困ったもんです。
このおかげでも機械うんぬんよりも、現存の程度で取引額が大きくなっている様です。

ところで、ここでは懐中をメインに扱っていますので、懐中の話にしますと、
1900−1930頃は素晴らしい物が大変多くあります。
また、一般にも広げる為にそれなりにコストを下げたものも大変多く見られます。
そして、現存ブランド物では、力が腕時計よりも懐中時計に入っている事が解ります。

腕時計への移行を経営者が叫んでも、時計師の反発等があり、
経営者とぶつかった事も多く有ったのでしょう。
大時計師といわれるベテランは腕時計は嫌だとか言って、
経営者はしぶしぶ自由になる入社したての時計師に腕時計を作らせたのかもしれないですね。


しかしながら、この時代にうぶ声をあげたブランドで流石!!先見の銘がある!
というのは(かなりおだてていますが・・・)、最初から腕時計をメインに捕らえていたローレックスでしょう。
その代わり、懐中時計では↑達の一流ブランドの逆、機械はイマイチ力が入っていないようです。
その中から、一番良い機械かと思うものをご紹介しましょう。

←ぼかし写真にわざとしました。

ロレックスは正直このページで扱う事を避けていました。

何故ロレックスの記述があまり無いのか?という意見も多く頂きました。
これは、これから購入しようかなと思っている方々が中心でした。

←ロレの先進性ハイテクが詰まった超高額時計とのこと。

避けていた理由は、市場の値段が高すぎて批判すると買った方に対して
悪すぎる!と云う物でした。その人の個人全部を批判するようなものですから。
そして、高い値段を付けているショップさんの営業妨害・・・・になるのでは
という考えでした。
しかし、これから・・の方には大変気になるところでしょう。

で、現在王様になっているロレックスですから、
”物”自体より歴史的価値という事で高いのだという理由がどうどうと言えます。
そう考えれば語っても良いじゃないか・・・と思ったわけです。

←機械もわざとちょっとぼかしました。すいません。まぁまぁの機械が入っています。
1950年頃のものでしょうか。アンティーク(中古)懐中としましては新しいです。
(これは、多分最上級です。珍しく金無垢ですし・・・)

これは2−3年前に、ショップさんに?万円程で売った物です。
巡りめぐって高くなっているようですが・・・

まとめ

実際の所、当時の腕時計の良さの割りに懐中時計は今一つの感はいなめません。
まぁ、しかし、そんな物だとも思います。
腕時計ではパテックでも、15Jの普通の(3等級の)腕時計が当時は多く有りますし。
それぞれですね。(3等級でも当時の高級品の扱いですので、そこの点はご注意を)

最後によく有った質問をご紹介しましょう。

「雑誌では腕時計でも懐中でも良い事しか書かれていませんが、
ショップで聞きましても誉めるばかりで悪い所は無いのでしょうか?」というものです。

私が思うに多分、ネット上でもそうなのでしょうね。
ファンが多いというのは”良い物”だからとも言えますので、難しい質問です。
その通りと答えねばなりません。

しかし、悪い所も平等に説明するショップさんも当然あると思いますが、
私の経験では・・・・「このケースは素晴らしく薄い作りで珍しいのですよ!」
というセリフを言われた事があります。デメリットも珍しいに変わる・・・。
この辺りが疑問を持つところです。

ケースの薄い作りは「貧弱だけど・・ロレックスだし」とか言ってくれた方が
個人的にはさっぱりしますね。
ちゃんとした薄型懐中でもケースは逆に厚いですから・・・・・

機械式時計は元々が高い物ですから、
今の時代の安さに感謝する方が良いかもしれませんね。


あ〜〜〜〜〜!奥歯にものを挟んだように表現するのは辛いぞ!!

ズバリ言おう!

上のロレックスの中の最高級レベル、まぁ、ロレックスの本に出れば「希少」「素晴らしい」だ!
値段的には30万以上か50万円か。コレクターでも(もし持っていれば)「これは凄いんだ。ここが。」
ってなるはずだ。

し、しかし、私は同じタイプの機械を持っているのであ〜ります。

それを何も言わずにロレックス大好きな人に見せても「綺麗だね」ぐらいで、3万円で
買ってくれるかどうか…。(価値的には15万円ぐらいだが、ロレックス好きには見向きもされない!)

見てください!これはユール・ヤーゲンセンの機械だ!!

これは批判しているのです。

ロレックスが好きなら「ロレックス・オンリー」で機械が他がいくらよくても
「ロレックスじゃなければ、関係ないよ」というのはOKだ。

しかし、ロレックスは機械は凄いと薀蓄を垂れすぎるのは良くない。

←実は大物です。値打ちものだ。

⇒当サイトの紹介記事(当サイトで販売済み)

ヤーゲンセンのルーツはコレ:ブレゲの弟子にオヤジさんアーバンヤーゲンセンが居ます。


ユールヤーゲンセンの機械をマネたのかな?

…ウソウソ。

ヤーゲンセンから供給を受けてたのでしょう。
このことが記載された文献を記事を書いた時点で見当たりませんでした。
あまりにもロレックスが高額になり過ぎて、機械はオリジナルじゃないと
言い出せなかったのかもネ。



VOL23へ     逸品案内へ戻る     表紙へ