HOME>このサイトを巡るための予備知識
また診察を受けられる方には受診前にこのページで肩周りの構造を理解しておくと参考になると思います。
●肩甲骨
| 肩甲骨には前後にそれぞれ飛び出した部分があり、前にあるものが 烏口突起、後ろにあるものが肩峰と呼ばれています。上腕骨がはまっている肩甲骨のくぼみを関節窩(臼蓋)と言います。そこに上腕骨頭がはまっていますが、関節窩は骨頭の約4分の1ほどを覆っているだけです。それゆえ、ほかの関節に比べると非常に不安定といえますが、逆に言うと制限が少ない=ほかの関節にはないパフォーマンスを生み出せるということになるようです。 また、下記の「肩甲骨と上腕骨」の絵のように左右の肩甲骨は真横に並んでいるわけではなく体側に対して斜めの角度を持っています。ですので、関節窩はやや前方に向かっているので、脱臼において前方に多い1つの理由にもなっているようです。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●上腕骨
上腕骨には側面やや前側に小結節という盛り上がりと側面からやや後方にかけて大結節という盛り上がりがあります。小結節と大結節の間には結節間溝という谷間があり、そこを二の腕の力こぶの部分の上腕二頭筋という筋肉から伸びている腱(上腕二頭筋長頭腱)が上腕骨を押さえるように肩甲骨の関節唇へと向かっています。 |
![]() |
![]() |
![]() |
●関節唇
| 先ほど関節窩は上腕骨頭の約4分の1ほどしか覆っていないと述べました。それだけでは非常に不安定ですが、関節窩の周りに関節唇という繊維軟骨性の部分があります。関節唇はそれほど大きなものではないですが、小さくてもかなりの働きをします。タイヤが乗り越えないよう働く車のタイヤ止めと同じように小さいながらも上腕骨頭を安定させています。 上腕二頭筋長頭腱は関節唇の上方部とつながっていて起始部は肩甲骨関節窩上部です。その上腕二頭筋長頭腱起始部と上部関節唇にストレスがかかり、上部関節唇剥離やそれとともに起こる長頭腱起始部損傷をSLAP lesion(スラップ・リジョン)といい、投球障害の1つとなっているようです。 (SLAP lesionは反復性肩関節前方脱臼と同じように関節唇損傷を起こしますが、起因や脱臼へ移行し難いなどの違いから特に当サイトでは詳しくは取り上げません) |
![]() |
|
![]() |
| そのほか、肩甲上腕関節を安定化させるものに、関節包、腱板(※1)、靭帯があります。 関節包の外面は腱板と一体化していて、内面には滑膜があります。
肩の中にはたくさんの靭帯がありますが、肩甲上腕靭帯には関節包前面に2つ、関節包下方に2つあります。 (※1)腱板→別ページ「初めて脱臼した方へ」の「腱板とは…」より (新たにページが立ち上がるようにしてあります) |
●肩甲骨の動きの名称
![]() |
|
外転、内転は意味が違いますが、肩甲骨の動きにも肩関節の動きにも使われます。 胸を張ると肩甲骨は内転し、逆に胸をすぼめると肩甲骨は外転します。 肩だけを下げると下制し、下げながら肩を内側へ引っ張るようにすると肩甲骨は下方回旋します。 肩を上へ持ち上げるようにすると挙上し、肘を高く上げながら肩を上げようとすると肩甲骨は上方回旋します。 |
●肩の動きの名称
![]() |











