我が国の高齢化は、世界に例のないスピードで進んでおり、高齢者に対する福祉対策は、極めて緊急かつ重要な問題となっている。
阪神・淡路大震災を機により多くの人々が意識し、参加するようになったボランティア活動は、NPO非営利活動の重要性を認識させ、あちらこちらの分野で活発な活動を展開し、その重要性はますます人々の心に広がっていった。NPOの活動は、今や、行政や企業の活動を補うきわめて大きな役割を担っている、と言っても過言ではない。これまで、行政が行うサービスがほとんどすべてであったと言ってよい我が国の福祉事業も、介護保険制度の導入を機会に、民間活力の占める位置が大きくなってきた。人間の心と心を通わせ、日常のこととして福祉の活動を行うのは、まさに、民間の、最も特長的な守備範囲と言ってよいだろう。
認知症高齢者グループホームは、認知症状の出始めた高齢者を、小さな住居(最大9人まで)で共同生活する、というもので、落ち着いた家庭的な雰囲気の中で、
認知症に伴う生活行動障害や問題行動を緩和して、自分らしさや誇りを保った暮らしを確保しようとするものである。但馬地域では初めてとなるこの種のNPO法人の設立は、但馬の人々にとっても大きな経験であり、今後すばらしい自然と人間に囲まれたこの地での経験と実績は、必ずや但馬地域の人々、ひいては日本の人々に大きな自信と実績をもたらしてくれるものと考える。
“ダーナ”というのは、古いインドの言葉(サンスクリット語)で、“施し(ほどこし)”という意味があります。今日本の社会は、介護保険の契約制度をもって、未曾有の高齢化社会を乗り切ろうとしています。この制度の充実もさることながら、私たちはより新しい社会への活動を試みようとしています。
自分たちの余った力――物やお金だけでなく、介護の力、専門的もろもろの技術、そして微笑み――を他の人にすすんで差し出し、分け合う(施し)の関係の中で、相手が支えられる同時に、自分の人生も豊に膨らんでいく。そんな共存共栄社会を作るための活動をめざします。そんな願いを持ってこの“ダーナ”というインドの言葉をわたしたちの名前としました。
みなさん一緒にダーナに参加してください。
認知症高齢者グループホーム アネシス (豊岡市寿町 平成14年7月1日設立)
認知症高齢者グループホーム くりあん (豊岡市大磯町 平成18年2月15日設立)