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平成19年3月3日(土)

 競馬宝くじそして株

 競馬や宝くじ等、昔から賭け事は人気がある。ある金額を賭けるとうまくいけば何倍にもなって帰ってくるのであるから、人によっては病みつきになるのも頷ける。
 しかし、よく考えればわかることだが、こうした賭け事は賭け手から集めた総額をある一定割合を以って当選者に配分するものである。つまり、期待値論からすれば、係数は必ず1未満であり、本当は金を捨てているだけである。

 では誰が得をしているかというと、当たり前だが胴元である。競馬や宝くじなら特定官庁や自治体が胴元にあたる。なんだか税金の仕組みとさほど変わらないのである。
 ここまでは普通にみんなの意識にあるものだと思う。一部意識してない人もいるみたいだが、役人の給料や一般国民に還元される(はずな)ので、そういう人には素直にありがとうと言うべきであろう。

 ところでほとんどの人が意識してないと思うが、株式などへの投資というのも似たようなものなのである。
 「当たり前だ。掛け金が倍になったり激減したりするのは、賭け事と同じではないか。」
 と言うかもしれないが、そういう類似ではない。一般に、投資をすればそれを元手に事業主が利益を出して、それを投資家に還元するという形式を取る。事業がうまくいけば投資家も儲かるし、うまくいかなければ捨て金となる。
 ちなみにこれの亜種が詐欺であるが、今回は触れない。
 賭け事と同じなら本来なら胴元がいるはずである。しかし株式投資の一般論からは胴元は存在しないように思える。では株式投資は賭け事と違うと言えるのか?
 みなさんお気づきだと思うが、胴元はいる。信託投資を考えればわかる。信託投資先が投資家から受けた資金を運用して、ある一定割合で投資家に返すのであるから、信託投資会社が胴元であると言える。まあ、この場合、係数は1未満は変わらないが、信託投資による総額の増減が発生するので、確かにうまく事が運べば儲かるかもしれない。
 ところが、さらにややこしいことに、投資信託会社というのも、そこから投資をしているわけである。ではその場合の胴元は誰か。そうなると国際金融資本団体の名前が挙げられることになる。胴元だからいろいろしますよ。そして、陰謀論の小説や記事のネタになっていくのである。

 賭け事や投資というのは、必ず胴元が存在するのであって、その人々を儲けさせるために存在するという言い方もできる。投資とは逆方向に見える借金も、詳しくは述べないがやはり胴元を儲けさせるために存在するのである。みんなで納得してお金をやりとりしているのであれば問題ない。ところが現実はそうでない場合の方が多いのではないだろうか。
 何事にも言える事だが、自分だけがいい目を見るというのは無理なのである。自分にも他人にも利益があるか、自分と他人の総計リスクを減少させるか、そういった目で見た方がいい。自分一人が、という考えは現に慎むべきであるし、その考えには落とし穴がある。今回はこういったところで筆を置きたい。

 賭け事、投資、借金は他人を豊かにするという視点を忘れないこと。



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