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イチャモンコラム 2006年11月号
●建物も教育も偽装偽造ブーム
伊達美徳
このところ世を賑々しくしている話題は、高等学校の全国ルールとなっている教育指導要領に定める履修必須科目を履修しないままに、これまで何年にもわたって卒業させていた学校が、全国にわんさとあったってバレタことである。要するに卒業証書の偽造である。ってことは、知ってて発行した校長は公文書偽造の主犯になるのかしら?、本物が存在しないから偽造ではないのかしら?、指導要領は法による定めじゃないから罪にならないのかしら、う〜ん、分からん。
なんだかついこの間も同じようなことがあったと思い出せば、これって建築構造計算書偽造事件(いわゆる偽装マンションあるいは姉歯事件)と同じであるよなあ。建物をきちんと安全かどうかいい加減な構造計算書のままに建てさせる、生徒をきちんと教育したかどうかいい加減なままに卒業させる、姉歯も一級建築士免許、教育者も教員免許がある。
両者間のおおきな違いは、建築構造計算書偽造は個人の起こした事件であるのに対して、卒業証書偽造は学校や教育委員会等の共同謀議事件つまり官製談合事件なのである。
偽造建物の一部には構造強度を検査して建て直しを始めたものもあるが、偽造高卒生のなかには教育強度?を検査して教育しなおしも出るのだろうなあ、そうでなくては社会の正義が通りにくいよなあ。
おかしいのは、偽造建物も偽造卒業生もそれなりに社会において、一応の役割を果たしていると言うことである。モノによっては偽造の方が本物よりもちゃんとしている例があることは、建物も人間も同じである。そうすると、建築制度も教育制度も一体なんなのだってことになる。
ところで、今度は各地の教育が滞るくらいものすごい数の教育者が罰せられるんだろうなあ、そうでなくては社会の正義が通りにくいよなあ、だって指導要領とかに反した教師は厳罰にする事件が日の丸・君が代事件でたくさんおきているんだから、。
これって、なんだかどこか変な感じがする。アベさんがシャカリキになっている教育基本法を変えるってことと何の関係あるか分からないけど、教員のほうの育成教育体制を変えるほうが先のような気がする。
おもいだせば私の高校生のときは、田舎には予備校はなかったが、大学受験科目じゃない学科もそれなりにやったなあ、疑問も持たずに。でもわたしは本当に必須科目をやったのかしら、半世紀前の高校生も教育し直しとなると、それはそれで同期会気分で面白そうだ。(061109)
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