を考えるまちもり通信達美徳サイト
まちもり通信の表紙・目次に戻る

●まちもりコラム2004年6月号●「おくのほそ道」と「まちづくり」

 
毎回コラムで腹立てていては健康に悪いので、今月は古典文学のはなしと、ちょっと気取ってまいりましょう。

       白き袂のつづく葬礼    北枝

     花の香は古き都の町作り    曾良

       春を残せる玄仍の箱    翁

 これは1689年、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅の途中で、山中温泉(石川県)に滞在したときに巻いた「山中三吟両吟歌仙」出てくる句です。
 芭蕉、同行した弟子の曾良、金沢の俳人立花北枝の3人で詠んだ36連句集で、上の句はそのなかほどに出てきます。翁とは芭蕉翁のことです。
 なんと「町作り」という言葉が出ています。その頃からこの言葉があったのでしょうか。
 この句の詠み方は、こうです。

     花の香は古き都の町作り 白き袂のつづく葬礼

     花の香は古き都の町作り 春を残せる玄仍の箱

 さて、「町作り」の意味はどうなのかと、解説書を読んでみると、どうやら「街のたたずまい」という意味ですね。街の風景といってもよいかもしれません。
 現代の「まちづくり」と通じてはいますが、違うようでもあります。「町作り」が近代的意味を持つのはいつごろからでしょうか。
 もっとも、いまでさえも「まちづくり」の意味は人により千差万別ですが、。(040529)
       


まちもり通信の表紙・目次に戻る

Copyright(C) 2002-DATE,Yosinori=伊達美徳 All rights reserved. 
まちもり通信伊達美徳伊達計画文化研究所まちもりコラム風景論東京駅復元反対論地域論都市と産業論まちなみ発見鎌倉論山口文象論