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だつりょくにわ



□ DIARY



2000年からの日記です。
あんまり日記っぽくないですねー。

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□ 2001年 7-12月


□ 2001/07/02 メガドライブ3



▼ 「TOP GUN」 って知ってます? コレ、いわゆるファミコンなんですが、なんと最初から128本ものファミコンのゲームが内蔵されてるんですわ。初期の任天堂とナムコのゲームがほとんど入っていてかなり熱いっすよ。あの 「カラテカ」 も 「いっき」 も 「スペランカー」 も 「バンゲリングベイ」 も遊びたい放題! (いけね、任天堂とナムコのゲームがないや) しかもこれで5000円しないんだから、経済大国ニッポンに乾杯!(香港製) ▼ さらにこの勢いで 「メガドライブ3」 を買っちゃいました。コレも最初からメガドライブのゲームが20本も内蔵されててかなり香港製なんですが、しかし 「TOP GUN」 と違うのはれっきとしたセガ純正ってとこでしょう! (だって、コントローラにセガのロゴが入ってるし!) 注目のラインナップは次のようになってます。▼ (1) SONIC THE HEDGEHOG (2) TORPEDO RANGE (3) TECMO WORLD CUP (4) SPACE INVADER 90 (5) MEGA PANEL (6) PEETAN (7) FLICKY (8) SONIC THE HEDGEHOG 2 (9) ALIX KIDS (10) TOWN (11) FATAL LABYRINTH (12) SONIC THE HEDGEHOG 3 (13) DUNGEONLAND (14) SONIC THE HEDGEHOG 5 (15) TITUS THE FOX (16) SONSON (17) SONIC 6 (18) FLAPPY (19) CAT WORLD (20) COLUMNS ▼ どうですか、このラインナップ! 特に注目してほしいのは、メガドライブでこれまでに発表されていなかった 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ5」 「ソンソン」 「フラッピー」 などがあることでしょう。それではそれぞれのゲームについて解説していきます。 ▼ 「(1) SONIC THE HEDGEHOG」。これはもちろん 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」。言わずと知れた名作ですね。 ▼ 「(2) TORPEDO RANGE」 ですが、これは 「アレックスキッド 天空魔城」 のこと。以降 「(3) TECMO WORLD CUP」「(4) SPACE INVADER 90」 「(5) MEGA PANEL」 とメガドライブで発表された同名のタイトルが続きます。 ▼ そして聞いたことのない 「(6) PEETAN」。起動してみると、なんと 「フリッキー」 でした。すると次の 「(7) FLICKY」 は? おそるおそる起動すると、やっぱり 「フリッキー」が! またかよ! ▼ 「(8) SONIC THE HEDGEHOG 2」 は同名のタイトル……と思いきや、また 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」。あれっ、2じゃないぞ? と思ってスタートボタンを押したら、なんとソニックの2面がスタート! 最高です! このあと 「(9) ALIX KIDS」 こと 「アレックスキッド 天空魔城」、「(10) TOWN」 こと 「フリッキー」と続きます。(そして徐々に諦めムードに。) ▼ 次の 「(11) FATAL LABYRINTH」 は 「死の迷宮」 。内容はいわゆる 「ローグ」 なんですが、それより村人に話しかけたときの会話がステキです。「たすけて こわいよ。ドラゴンが くるよ。」 「このさきは ぼちに なっている。たましいの くるところです。」 どいつもこいつもジャパゆきさんみたいになってます。 ▼ それでは続きを駆け足で紹介。「(12) SONIC THE HEDGEHOG 3」 は 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「(13) DUNGEONLAND」 は 「アレックスキッド 天空魔城」、「(14) SONIC THE HEDGEHOG 5」 は 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「(15) TITUS THE FOX」 は 「アレックスキッド 天空魔城」、「(16) SONSON」 は 「アレックスキッド 天空魔城」、「(17) SONIC 6」 は 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「(18) FLAPPY」 は 「フリッキー」、「(19) CAT WORLD」 は 「フリッキー」 となってます。なんだか 「西を切ったらまた西をツモった」 みたいな不快感がありますが、さすがにこのあたりにくると作ってるほうも飽きてきたと見えて 「SONIC THE HEDGEHOG 4」 を入れるのを忘れてたり、それどころか 「(17) SONIC 6」 に至ってはソニックの綴りを全部書くのも疲れた、という感じに。いや、その気持ちはわかるけれども! ▼ そして最後に 「(20) COLUMNS」 こと「コラムス」。「フリッキー」 じゃなくて本当に良かった! ▼ そんなわけでこの 「メガドライブ3」、得した感と損した感が同時に味わえる不思議なマシンでした。とりあえず 「買い」 ですよ! (俺から!)

□ 2001/07/13 飯田さん

▼ ゲーム作家の飯田和敏さんとお会いしました。実に2年ぶり! いろいろ面白い話が聞けて楽しかったなー。結論としては早寝早起きが大切ってことでひとつ。

□ 2001/07/27 バガヴァッド・ギーター

▼ 最近、時間があるのでいろいろ本を読んだりしてるんですが、なかでも 「バガヴァッド・ギーター」 は傑出してました。これ、ヒンドゥー教の聖典らしいんですが、アフォリズムで構成されていて量も少なく (独自の言葉が多いので注釈は結構多いけど) 読みやすいです。自分がこれまで感じてきたこととの共通項を見つけては感動することしきり。 ▼ 十六章にはサドを思わせるこんな文章があります。 「彼らは言う−「世界は不真実であり、根底がなく、主催神もない。相互関係によって生じないものが別にあるはずはない。だからそれは欲望(カーマ)を原因とする。」 彼らはこの見解に依存し、自己を失い、小知であり、非常に残酷な行為をし、有害であり、世界を滅ぼすために出生する。彼らは満たし難い欲望にふけり、偽善と慢心と酔いに満ち、迷妄のために誤った見解に固執し、不浄の信条を抱いて行動する。(十六・八〜一○)」 実際、サドはこうした虚無主義の実践者を徹底して描いていただけでなく 「末期の対話」 の中ではこんなことも書いています。「どんなものだって、滅んでなくなってしまうということはありません、そうですとも神父さん、この世の一切のものはけっして壊滅しはしないのです。」 これは「ギーター」 の 「この全世界を遍く満たすものを不滅であると知れ。この不滅のものを滅ぼすことは誰もできない。(二・一七)」 を彷彿とさせます。「ギーター」 とサド、両者が結びつくというのはちょっと面白いなー。 ▼ 最後に僕のお気に入りを。「主は万物の心の中にある。その幻力(マーヤー) により万物を、からくりに乗せられたもののように回転させつつ。(十八・六一)」

□ 2001/08/04 オルガスマシン

▼最近の素晴らしいモノ。 本 「オルガスマシン (イアン・ワトスン)」 漫画 「野良人リサイクル (花くまゆうさく)」 「青の洞門 (ジョージ秋山)」CD 「nite:life 06 (イアン・プーリー)」 映画 「千と千尋の神隠し (宮崎駿)」 ▼ イアン・ワトスンの 「オルガスマシン」 は面白かったなー。女性が男性の快楽のための道具とされている未来を舞台に、男性の注文に合わせてデザインされたカスタムメイド・ガールたちの運命を描くSF小説なんですが、まあ、とにかくこのビジョンが凄いです。乳房が6つ、顎に乳首が1つあり、しかも常に涙を流す女性がカスタム・メイドされたかと思えば、自動販売機のようにコインを入れるとシャッターが開き、機械によって足を開かされた女性がせり上がってくる 「セックス・マシン」 が路上に幾つも設置されていたりとほとんど悪夢的! これは女性の商品化を極端な形で見せるフェミニズム作品なんだけど、その描写のせいで英語圏では発売されてないんだって。ともあれ、SF作品ってほとんど読んだことなかったけど、これを機にいろいろ読んでみようかなあと思わせる一冊でありました。うーん、他のSFではどんなカスタムメイド・ガールが出てくるんだろう!(うっとり)

□ 2001/08/10 血を見る

▼ さあ、すっかり恒例となりました 「新米ママさんへひとこと」 のコーナー! 母乳を美味しくするためには和食中心の食生活で! 揚げ物は御法度ですぞ! ▼ 先日、いつものように朝まで飲んで、さあ、そろそろ始発だし駅に向かいますか、とファミレスを出ようとしたちょうどそのとき、いきなり 「てめえ、後輩に何したんだよ!」 という叫び声とともに男がもう一人の男を捕まえて入り口付近へと引っ張っていったんですよ。そして同じセリフを繰り返し叫びながらボディーやらローキックやら波動拳やらを繰り出し始めたんですわ (最後のは創作)。さっとファミレスは静まり返り、男の叫び声だけが響いているという薄ら寒い雰囲気に。「きっとハイジャックされたときってこんな感じなんだろうなあ」 と思っていたら突然男の口から新たなセリフが。「なに唾かけてんだよ!」 ……はっはーん、これでわかった! たぶんこうです。 ▼ 先輩 「なあ、おまえピンクレディーだったらどっち派?」 後輩 「断然ケイちゃんっすねー。」 先輩 「マジで?」 男 「あの、すいません。」 先輩 「はい?」 男 「後輩はどちらですか?」 後輩 「あ、僕ですけど。」 男 「ぺっ!」 先輩 「てめえ、後輩に何したんだよ!」 ……と、こうです。あるいは、先輩 「なあ、おまえ叶姉妹だったらどっち派?」 後輩 「断然姉のほうっすねー。」 先輩 「マジで?」 (以下略) ▼ それからすぐ、そんな状況のファミレスに女の子が入ってきたんですよ。こんなときに入って来たらマズイぞと思ったら、どうやら引っ張られていった男の彼女だったらしく、入ってくるなり 「やめてー!」 と叫んで泣き出してしまったんです。するとたまりかねたファミレスの客から 「うるさい、泣くな!」 とか 「いい加減にしろよ!」 とか 「キーマカレーまだですか?」 とかさまざまな怒号が (最後のは創作)。 ▼ 店員が警察を呼びますよ、と言ったところで男2人は外へ出ていきました。そのとき殴っていたと思われる男を見ると、Tシャツの右肩あたりがべっとりと赤く染まっていたんです。入り口に向かうと、長椅子の上に頭をおしぼりか何かで押さえている男が横になっており、そのすぐ側でさっきの女の子がずっと嗚咽し続けていました。そして床には血痕を拭った雑巾がそのままになっていて……。 ▼ とまあ、そんなことがあったんですよ。ところが今日、またしても飲んだ帰りに血を見てしまったんです。 ▼ さあ、そろそろ終電だし駅に向かいますか、と居酒屋を出ようとしたら、出入り口付近の踊り場に作業員みたいな人が4人くらいでしゃがんでいたんです。床の工事かなんかかなあと思っていたら、その踊り場の壁に、絵筆を振ってつけたような血痕が。そしてその壁の下には倒れて動かない男の後頭部が。うわっ、と思って近くの店員さんに何が起きたのか聞いたら、店から出るときに階段から転げ落ちてしまったとのこと。そういえばファミレスのときと同じ人間と飲んでたし、こりゃあどっちかが血を招いてるんじゃないのー、などとピロートークをしているうちに男の人は担ぎ出され、ようやく居酒屋を出るとちょうど担架が救急車に向かって運ばれていくところでした。 ▼ところがそれだけじゃなかったんですよ。ちょうどその帰りの山手線で、新宿駅を発車したばかりというところでいきなり電車ががくんとスピードを落としてのろのろ運転を始めたんです。そしてすぐにもう一度がくんとスピードを落とすと今度は完全に止まってしまいました。しばらくして騒然とした車内にアナウンスが。「ただいま新宿駅構内におきましてお客様が電車に接触、転落されました。現在救出作業を行っております。お客様に申し上げます。危険ですから絶対に線路に降りないで下さい。繰り返します……」 ▼ 血を招いているのは僕のほうでした! また飲みましょう!

□ 2001/08/20 ピンクレディー



▼ ダフトパンクの松本零士ビデオないかなーと近くのCD屋で輸入ビデオの棚を見てたらこんな背表紙を発見。「Pink Lady ...And Jeff」 ……へえ、海外にも同名のアーティストがいるのかあ、と思ってなにげなく表紙を見てびっくり! ホントにピンクレディーじゃん! あとジェフって誰だ!? ▼ 気になるビデオのお値段は1500円。うーん、これは安いと考えるべきか、いや、そもそもこんな馬鹿馬鹿しいものに1500円の価値を求めるのはどんなものか、そもそも価値とは何か、神を失った現在どこに価値を求めればよいのか、そんな非常に難しい問題と直面することになったわけです (ピンクレディーで)。 ▼ そんなことを考えながらピンクレディーの前を行ったり来たり、5往復くらいしてましたよ。外見的には 「ふうん、こういうアプローチもあるんだ」 みたいな冷ややかな態度をキープしつつ、でも内心はみるみる 「やっぱり欲しい! あとジェフって誰だ!?」 状態に! ▼ どうしよう、今買わなければ売り切れてしまうかも、でも誰が買うんだこりゃ、あ、オレみたいのが買うんだ、うーん、買おうかな、どうしようかな、ここにずっといるのも恥ずかしいな、でも買うのも恥ずかしいな、うわー困った! とか考えているうちに、うーん、2種類あるけどどっちを買うべきかな、やっぱり 「Volume 1」 から買うのがスジだよな、でも 「Volume 2」 の裏表紙にはキモノを着た外人の写真があるしこっちのほうが面白そうだぞ、うわー困った! みたいな方向に。 ▼ で、結局 「Volume 1」 のほうを買っちゃいました! 内容はというと、いわゆる向こうの 「歌ありコントあり」 番組って感じでした。こっちで言うところの 「カックラキン大放送」 みたいなもんです。って古いか。(放送日は1980年3月1日だって) ▼ それでは内容を紹介。まずは司会のジェフが襖の奥から現れ、しゃべくりで軽く笑いをとったあとピンクレディーを紹介。襖がゆっくり開くとなんとそこにはキモノを着たピンクレディーが! 一礼してから 「ふ〜し〜ぎ〜な〜うみの〜くにでロマンスをみつけ〜た〜」 と日本語で歌ったかと思うと、いきなりキモノを引きちぎりピンクのドレス姿になって 「ブギーフィーバー」 を英語で熱唱! この時点で500円くらい元を取った! しかも歌い終えるとジェフと英語で軽妙なやりとりを披露。ジェフ 「英語は喋れるの?」 ミイ「もちろん! 日本でいっぱい勉強したからもう完璧よ!」 ジェフ 「あなたも?」 ケイ 「ええ! あなたは?」 ジェフ 「……」 観客「WAHAHAHA」 ……おいおい、向こうの笑いだよ! メジャー級だ! スタンス的にはミイがフリでしゃべって、ケイがボケでぼそっとしゃべる感じですな。さらに、ミイ 「ボディーガードがいるのよ」 ジェフ 「ボディーガード?」 ケイ 「アンドウさーん!(日本語で)」 するといきなり襖をぶち破ってアンドウさん (相撲取り) が登場! 国辱ビデオかこれは? ▼ その後も、小道具をいっぱい使ったコントや歌のゲスト (Blondie) が登場したりして盛りだくさん。っていうかもうおなかいっぱい! 最後にピンクレディーが水着に着替えてジェフに温泉をプレゼント。ところが温泉のなかからアンドウさん登場! ジェフ 「サヨナラ」 ミイ&ケイ 「good night!!」 そしてドラがゴワーンと鳴って番組終了! ▼ てなわけで非常に濃いビデオでした。え? 「Volume 2」? もちろん買いますとも!

□ 2001/08/25 CESAの調査報告書

CESAの子供の遊びに関する報告書 (「2001CESAキッズ調査報告書」) がなかなか興味深い。というわけで主要なデータを列挙。 ▼好きな遊び (1)「テレビゲーム」66.9% (2)「カードゲーム」46.1% (3)「自転車」41.9% (4)「ドッジボール」35.4% (5)「トランプ」31.6% (6)「おえかき」30.1% ▼ 普段読んでいるマンガ・雑誌 (1)「コロコロコミック」20.5% (2)「小学一年生〜小学六年生」16.9% (3)「幼稚園」13.4% (4)「少年ジャンプ」6.7% ▼ ハードウェア保有率 (1)「ゲームボーイ(カラー含む)」60.4% (2)「スーパーファミコン」48.9% (3)「プレイステーション(PSone含む)」40.5% (4)「ニンテンドウ64」36.6% (5)「ピコ」27.3% ▼ ゲームソフトウェア購入時の参考媒体 (1)「テレビのコマーシャル」77.1% (2)「友達から」60.3% (3)「雑誌」34.7% (4)「テレビ」29.3% (5)「チラシ」21.7 % ▼ ゲームソフトウェア購入本数 (1)「2〜3本」36.3% (2)「4〜5本」22.2% (3)「1本」17.8% (4)「6本以上」13.4% ▼ ゲームソフトウェア購入理由 (1)「好きなキャラクターだから」67.1% (2)「好きなジャンルだから」50.5% (3)「前作が面白かったから」33.1% (4)「安いソフトだから」18.3% ▼ 好きなゲームのジャンル (1)「アドベンチャー」50.1% (2)「ロールプレイング」43.6% (3)「スポーツ・レース」42.5% (4)「対戦格闘」42.3% ▼ ……とまあこんな感じなんだけど、それにしても好きなゲームのジャンルの1位が 「アドベンチャー」 というのは驚き。アドベンチャーゲームで売れたのって何かあったっけ? 「名探偵コナン」 かな? (それとも 「サラダの国のトマト姫」?) あと普段読んでいる雑誌で 「少年ジャンプ」 という回答は意外に少ないんだなー。なんといっても 「将棋世界」 や 「合格情報処理」、さらには 「デラべっぴん」 より下だもんなあ。(うそです) ▼ 他にも、男女で傾向がまったく異なるデータもあったりします。例えば 「好きなゲームのジャンル」 だと男子が (1)「対戦格闘」49.9% (2)「アドベンチャー」49.3% (3)「スポーツ・レース」48.4% (4)「ロールプレイング」44.2% の4つがほぼ同じくらいで並んでいるのに対して、女子は (1)「アドベンチャー」39.6% (2)「ロールプレイング」36.1% (3)「パズル」29.4% (4)「スポーツ・レース」28.6% で、男子トップの 「対戦格闘」26.7% は5番目。さらに 「よく見るテレビ番組」 だと男子高学年のトップが 「ワンピース」 なのに対して、女子高学年のトップが 「学校へ行こう!」 だったりするし、「好きなゲーム」 だと男子ではランク外の 「ダンスダンスレボリューション」 が女子のランキングには入ってたり。女子のほうが早熟だねー。 ▼ また、年代で傾向がまったく異なるデータも。例えば 「ゲームに対するニーズ」 では、3歳〜5歳までの男子トップがずっと 「自転車に乗ったり運動をするのが好き」 だったのが、小学二年生以降は小学六年生までずっと 「隠れキャラ・ステージの発見」 になってたり。 ▼そんなわけで結論。チラシは意外に効果アリ! 以上!

□ 2001/09/01 続・ピンクレディー



▼ こんにちは、ビリー・アイドルです。ナーンチャッテ! ▼ それはさておき、最近の素晴らしいモノ。 CD 「idiology (mouse on mars)」 「2 REMIXES (AFX)」 DVD 「アードマン・コレクション2 (アードマン)」 「ガンダーラ (ルネ・ラルー)」 「デッドオアアライブ2 逃亡者(三池崇史)」「Hidden Place (BJORK)」 PS2 「beatmaniaUDX 5th style (コナミ)」 「パラッパラッパー2 (SCE)」そして……ビデオ 「Pink Lady ...And Jeff (Volume2)」! やっぱり買っちゃったよ! ▼ いま出てる 「TV Bros.」 で町山智浩氏がこの 「ピンクレディー・ショー」 がDVDになった経緯を書いてて驚いたんですが、その内容もかなり面白い! なんでもこの 「ピンクレディー・ショー」、1980年3月にNBCのゴールデンタイムで始まったものの 「全米TV史上最悪の番組」 と呼ばれて5回で打ち切られ、そして20年後の現在、当時の録画テープが高額で闇取引されるほどのカルト番組になっちゃったんだって。そんな曰くがあったとは! ▼ 全然関係ないけど、小学生のときに読んだ 「まんが日本国憲法 (早稲田大学漫画研究会)」 の作者のなかに町山智浩氏の名前があったと思うんですがあれはご本人だったんでしょうか? 誰か教えて!

※その後情報をいただいたんですが、やはりご本人だったみたい! 大友克洋タッチのとても画力がある方だったとのこと。たしかまだ実家にあったはずだから帰ったときに読んでみよーっと! マスヤマさん、情報ありがとうございましたー!

□ 2001/09/09 アメコミ

▼ ちょっと前の半額セールでいろいろ買ってしまったにもかかわらず、またまたアメコミショップ 「サイバーダイン」 へ。店員さんが 「あ、このあいだの方ですよね! こういうのはどうです?」 といって渡してくれたのがコレ (「i feel sick」) 。



▼ 気持ち悪いわ! ……というのはウソで、いやホントよくわかってらっしゃいます。どうしてもいわゆるアメコミっぽい作品よりこういう作品のほうに目がいっちゃうんだよねえ。だって何か新しい刺激がありそうだし、なによりこれほど 「描きたかった!」 って見える作品もないでしょ? ▼ 最近では日本の影響もかなりあるらしく、例えば 「THE POWERPUFF GIRLS」 のビデオ 「Boogie Frights」 では、少年ナイフの曲に合わせてパワパフのアニメが流れてるあいだ、ずうっと 「バターカップ」 「ブロッサム」 「あまいもの、スパイシーなもの、いいもの全て」 という文字がデザイン的に表示されてたりします。いいもの全て? ▼ アメコミだとコレ (「the dirty pair」) なんかが結構そんな感じ。



▼ 内容はまあ二人の女の子が大暴れって感じの話なんですが、そんなことより敵のセリフ! あんまり面白いんで一部抜粋! ▼ 「鯨跳汁DIE訓獄BITCHES!」 「竜田揚GENO-FIXED BITCH?」 「正油GAUSS CANNON卵?」 「甘味EAT DEPLETED URANIUM,白玉!」 「豚DIE肉MISCEGENATED WHORE枝豆!!」 「喜国小TARGET LOCK太郎!」 「鳥照焼GENE-ALTERED FREAKS刺身!」 ……ってもう明らかに居酒屋のメニュー見ながら描いてるだろ! あと、ターゲットロック太郎って! ▼ 「筋!」 「腸?!!」 「庵野?」 庵野? ▼ 「武田UPGRADE,赤井!」 「麻原F**K ME...!」 ……これ、凄いセリフだなー。▼ 「岡田OUTTA HERE斗司!」 「...団子I'LL BE BACK杉浦茂...」 アイルビーバック杉浦茂! なかなか日本人にはない発想です。 ▼ 「苔.」 「天水! WAHAHAHA!」 笑っとけ笑っとけ! ▼ 「竹熊!」 「相原NEUROVIRUS猿漫画...」 「...東京特許許可局...」 敵が早口言葉を! ▼ 「...浦安MASS INFECTION江戸川BEHAVIOR ALTERATION松戸...」 「...埼玉ANTI-DIRTY PAIR HYSTERIA草加!」 「足立?」 「餅?!」 「温野菜冷奴GENE-ALTERED FREAK!」 「煮物!」 「明太NOW,芋田楽THE REDHEAD肉丼...」 「山芋GENO-FIXED BITCH胡麻!!」 「岩明NEW-ARM均?」 岩明均に勝手なミドルネームつけてます。▼ 「秋刀魚塩焼!」 「台東根岸!」 「栗...」 「...高田馬場駅前...」 「...西武LUCIEN GENETIC UPGRADE新宿!」 「小豆最中?」 「森山塔GENE-ALTERED FREAK-- --LIKE ME--」



▼ それにしても、こんなふうに漢字が使われているのを見ると漢字のデザイン的な面白さを再認識させられます。それと同時に、日本人はもっと漢字を大事にしなくちゃいけないな、なんてことを考えさせられたり秋刀魚塩焼!

□ 2001/09/18 青部

 

▼ 9/15 (土) 〜 9/17 (月) の3日間、会社の合宿で静岡県の大井川周辺をぶらぶらしてきました。 ▼ 大井川鉄道 「青部」 駅にある 「青部セミナーハウス」 というところで寝泊まりしたんですが、ここ、むかしの小学校をそのまま泊まれるようにした感じの建物なんですわ。建物の外観と中はこんな雰囲気。ホントに小学校でしょ? 校庭だった場所には草がぱあっと一面広がっていて、その中から小さなうんていやら鉄棒やらがぽつんと突き出てたりしてなかなかいい感じ。CM撮影に使われたこともあるんだって。 ▼ 実際に寝泊まりする部屋はもうそのまんま小学校の教室で、黒板もそのまんま (さすがに床には畳が敷かれてるけどね)。風呂場もあるんだけど、風呂場の棚の上には背を測る器具が置いてあったから、きっと昔は保健室だったんだろうな。 ▼ 教室のなかは畳と木の匂いがいっぱいで、電気は通っているもののクーラーみたいな便利なものはなく、しかも周りが茶畑ばかりで民家もほとんどないため、夕方6時を過ぎる頃にはもう外が真っ暗になっていました。

 

▼ あまりにも街の秩序からかけ離れた場所なのでみんな面白がって、もう真っ暗なのにもかかわらず近くにある吊り橋へ。夜の吊り橋はなかなかスリルがありますね。ひとしきり遊んだあとで見上げた夜空には満天の星が。感動した!(首相のパクリ) いや、こう書くとアレですが、本当に凄く綺麗な星空で、ちょっと恐ろしくなるくらいでした。 ▼ 翌日にはSL列車に乗りました。初めて間近で機関車を見たんですが、電車のスマートな雰囲気とは随分違っていて非常に泥臭いもののように思えました。古い機械を見たというよりも、古い生き物を見たような感じ。近づくと熱っぽくて、表面の鉄はごつごつしててね。ずうっと、しゅっしゅっ、なんて息でもしてるみたいな音を立てて、ときどき大きく、ぽおっ、なんて鳴き声をだすし。 ▼ 実際にSL列車に乗ると、車掌が窓から見える景色を名調子で解説。なんと解説の合間には歌まで披露。ビートルズの 「イマジン」 をうろ覚えのポルトガル語で熱唱していました。(うそです)

 

▼ トンネルの中に入ると機関車の煙の匂いが窓から入ってくるのも新鮮でしたね。花火の匂いに近いかな。でも、漫画みたいにトンネルから出るとみんなシャネルズふうに真っ黒、ってことはなかったっすよ。あと、列車のなかではSLの形をモチーフにしたお菓子やお茶、SLが走る目覚まし時計などが売られていました。なんで目覚まし時計? ▼ その日の夕方から河原でバーベキュー。酔っぱらって川に石を投げまくりました。 ▼ 翌朝、寸又峡温泉へ。硫黄の香りがする温泉でゆったり。すぐ近くに小さな滝があって清涼感ある音が聞こえてくるんだけど、さらにその水しぶきが冷たい風になってすごく気持ちいいんです。ああ、もう、僕、ここの子供になります! あと、僕以外の全員にタトゥーがあったのにはびっくりしました。(うそです)

□ 2001/09/28 最近の素晴らしいモノ

▼最近の素晴らしいモノ。 CD 「actionist respoke (mouse on mars)」 「in a beautiful place out in the country (boards of canada)」 漫画「血まみれ天使 (早見純)」 「少女・ネム 増補版 (木崎ひろすけ)」 ▼ 「少女・ネム 増補版」 は未収録の作品も収録されていて、さらに別の出版社からも同じ装丁で 「グランドゼロ」 と 「A・LI・CE」 が刊行されるらしいです。こういう形での出版は嬉しいんだけど、本当なら続きが読みたかったな。 ▼ 「丸尾地獄」 はこれまでの丸尾末広の単行本に収められた作品を集めたもの。と思ったら……うわっ、読んだことある作品ばっかり! 騙された! 初めて読んだコラム 「オデッセイ・1985・キリシタン (遠藤みちろう)」 「花輪が書いた (花輪和一)」 がせめてもの救いかなあ。そういえば丸尾末広と花輪和一はちびまる子ちゃんコンビですね。丸尾くんと花輪くん。みぎわさんはみぎわパンで……他にも誰かいるのかなあ?

□ 2001/10/04 オヤジの映画評

▼ 「世にも怪奇な物語」 は3本の作品からなるオムニバス形式の映画で、オヤジからこれを録画したビデオを借りて観たんですが、ビデオにはルイ・マルとフェリーニの2作品しか録画されてなかったんですわ。「なんで?」 って訊いたら 「1本めはつまんないから」 だって。わかりやすい! けど、どんなのか気になるなあ。 ▼ 以下はオヤジの 「世にも怪奇な物語」 評。 ▼ 1作目の 「黒馬のなくお城 (監督:ロジェ・バディム)」 を観たときはこの映画を観に来たのは失敗だったと思った。しかし2作目の 「影を殺した男」 はさすがルイ・マル、独特の雰囲気を持った作品に仕上げていてほっとした。これでアラン・ドロンとブリジット・バルドーみたいな大根じゃなけりゃ良かったのに。そして3作目の 「悪魔の首飾り」 は圧倒的。特にテレンス・スタンプの演技力には衝撃を受けた。「コレクター」 はきっと素で演じているのだろうと思っていたが、まったく違う役でもこのようにこなせるとは驚きだ。車で疾走するシーンのあの孤独感は素晴らしい。 ▼ ……とかいうことです。俺のオヤジの映画評が読めるのは 「脱力庭」 だけ!

□ 2001/10/12 わくわくサイエンス

▼ 深夜なにげなくチャンネルを換えていたら、NHK教育で 「わくわくサイエンス」 という番組をやってました。これは女の子が研究所の所長、おにいさんが研究員という設定で小学校5年生向けの理科の実験をする番組で、ワタシが見たときは振り子の実験をしていました。ところがその実験がかなり非常識なんですわ。遊園地で人間がロープにぶら下げられて振り子になるアトラクションがありますよね、あれを研究員のおにいさんがやらされるんですよ。所長の女の子が言った言葉が 「じゃあ、田中研究員がどんな振れ方をするのかよく見てみよう!」 これにはそれまで研究員の振れ方に興味を持っていなかった僕もびっくり! そして高い所から落とされた研究員のおにいさんが 「うわっ、ぐっ!」 とヘンにリアルな叫び声をあげて落ちてきたかと思うと、しぼり出すような声で 「下に来たときがいちばんスピードが凄いです!」 だって。そりゃおにいさんが可哀想過ぎるだろ! 面白いからいいけれども! しかもそのあいだ女の子は 「1往復する時間を測ってみるわね」 とかのんきに言っとるし。さらに1往復する時間を変えるにはどうしたらいいのかしらーなんて言い出した挙げ句、はつらつとした声で言ったセリフが 「じゃあ乗る人数を変えてもう一度やってみてください!」 そして次に映った画面には、おにいさんと一緒に誰だか知らない2人の大人が無言でアトラクションにぶら下がってる姿が……。NHK最高!

□ 2001/10/19 松本人志と笑い

▼ 松本人志が好きなんですよ。というわけで今週は 「ものごっつええ感じスペシャル」 「松本人志の佐助」 があって大満足でした。 ▼ 「ものごっつええ感じ」 のコントでは 「シンガー板尾」 と 「経て」 が面白かったなあ。「子連れ狼」 のかけあいは昔の方が面白かったかな。「大五郎カレーを食べて!」 「ちゃんTシャツをもらおう!」 とか。ちなみに昔の 「ごっつ」 のコントでは 「実業団選手権大会」 「ストーカー」 「記者会見」「浜田金融」 「挑戦者」 「ガタンゴトン」 「紙芝居のおっさん」 「神さん」 「日本の匠を訪ねて」 あたりが大好きでした。でも新作コントが実験的でストーリー志向なのがちょっとね。個人的には斬新さがほとんど笑いに結びつかなかったからなー。 ▼ 「松本人志の佐助」 の方は、松ちゃんが 「佐助」 というコントを制作してアメリカ人を笑わせに行くという内容で、日本とアメリカの笑いの差を感じることができてなかなか興味深いものでした。アメリカ人には 「天丼 (繰返し) がウケる」 「日本を100点としたとき65点の笑いが必要である」 と仮定し、それに日本的な笑いの要素を加味してコントを制作したのだとか。 ▼ 「佐助」 を観ると、笑いって何だろう、何が笑いを催させるのだろう、と考えさせられます。そこでベルクソンの 「笑い」 を読んでみました。概要はこんな感じ。 ▼ 往来で転んだ男を見て人は笑いを催す。だがこの男が出来心でそのようにしたのだと想像できるときおそらく人は笑わない。つまり笑いを催させるものはこの場合の不本意や不器用に代表される 「こわばり」 である。それは自然の中に嵌め込まれた機械仕掛け、社会の自動的な規則ずくめである。機械仕掛け、自動現象、つまり生のない運動を真似する人間的出来事の様相は焦眉の強制を促す個人的あるいは集団的な不完全性を表す。笑いはこの矯正そのものであり、人間ならびに事件の或る特殊な方針を指摘し阻止する一種の社会的身振りである。 ▼ とまあ、笑いは非社会性に対する抑止力であるというところまで発展させてますが、それはさすがに言い過ぎかも? でも笑いが 「こわばり」 を基盤にしているという点には納得です。「さんまのからくりテレビ」なんて、まさに 「こわばり」 を生む人間や状況によって構成されているようなもんだもん。「ご長寿早押しクイズ」 で、「みかんは英語でオレンジ、ではりんごは英語で何と言うでしょう?」 という問題に 「リンゴジュース!」 と勢いよく答えたおじいちゃん、あなたが優勝です! ▼ それから、笑いを生み出す手立てについての記述もありました。笑いが生のしなやかさに対するこわばりに起因するならば、生のもつ外部的特徴である 「様相の継続的変化」 「現象の逆行不可能」 「一系列の個別性」 に反するものが笑いを催すとして、「繰返し」 「ひっくり返し」 「交叉」の三つを挙げてるんですわ。おっ、天丼について書いてあるじゃん! 他にも親父ギャグやらコロッケのモノマネやらを彷彿とさせる文章もあったりしてなかなか面白く読めました。 ▼ それにしても松本人志の 「笑い」 はそれまでの 「笑い」 と比べて明らかに異質ですね。それまでの笑いが社会的な了解を元に 「こわばり」 を生み出していたのに対して、松本人志の笑いはその社会的な了解自体が 「こわばり」 であることを見せつける。「実業団選手権大会」 ではスポーツというものがどれほどでたらめなものか (独自のルール、服装、言葉で構成されているという非社会性) を見せつけ、「経て」 では言葉の非現実性 (言葉は現実との対応であるはずなのに、やすやすとあらゆる言葉と結びつく) を見せつける。松本人志ほどお笑いというものについて観客に考えさせる芸人はこれまでいなかったんじゃないかな。その良し悪しはともかくとしてね。

□ 2001/10/29 最近の素晴らしいモノ

▼ 最近の素晴らしいモノ。 CD 「drukqs (aphex twin)」 「hi scores (boards of canada)」 「undoneson spudink headspin」 「peel session (08/01/98)」 (plaid) 「chache coeur naif (mouse on mars)」 「lets all make mistakes (Matthew Herbert)」 「point (コーネリアス)」 DVD「AKIRA (大友克洋)」 漫画 「グランドゼロ」 「A・LI・CE」 (木崎ひろすけ) 「ずっと先の話 (望月峰太郎)」 「サラリーマン危機一髪 (蛭子能収)」 本 「アカツカNo.1 (赤塚不二夫)」 「痴人の愛 (谷崎潤一郎)」 「殺す (J.G.バラード)」 ▼ 「drukqs」は全体的にこじんまりとしていたもののエイフェックス・ツインはやっぱりエイフェックス・ツインだったと思わせる作品でした。DISC1の10曲目 「MT.SAINT MICHEL+SAINT.MICHAELS MOUNT」 が素晴らしい。恐くてヘッドフォンで聴けないっす。 ▼ 映画版の 「AKIRA」 はそれまで観たことがなかったんですが (だってみんな漫画の方がいいっていうからさあ)、最高じゃないですか! 映像や音楽も素晴らしいけど、とにかくストーリーに感動。漫画よりもこっちの方が好きかも。 ▼ 「アカツカNo.1」 は買いですよ、買い! 70年代の赤塚不二夫ってこんな無茶苦茶やってたのかと感動できる一冊。漫画のなかで延々編集者と喧嘩したり、手を骨折したと偽って適当に描いたり、等身大漫画と称して顔のアップばかりの漫画を描いたり、藤純子と結婚して今川焼屋をやるので今回が最終回と言ってみたり、いきなり赤塚不二夫から山田一郎に改名したり、さらには綺麗なモデルと一緒に真顔でヌード写真を撮ったり……カッコよすぎ! ▼ バラード作品は 「殺す」 が初めてだったけれど、事件とその解決といった表面的な問題よりもそこに潜む人間的な暗い問題を重視する姿勢にかなり惹かれた。特にこの作品で描かれる過度な愛情の恐ろしさは 「少年A この子を生んで」 を読んだときの恐ろしさと通じるものがあるように見えて仕方がない。しかし 「少年A〜」 では、事件後も母親はまだ子供に愛されていると信じている、という恐ろしさがある。もしこの手記がフィクションだったなら、それはきっとバラードが書いたものだろう。

□ 2001/11/07 また歳をとった!

▼昨日はワタシの誕生日でありました。あーあ、また歳をとっちまった! 何の日か調べてみると、なんと 「アパート記念日」 とのこと! アパートと同じかあ……。ええと、他には…… 「松岡修造の誕生日」 ? …………。区役所とかで誕生日変えられないかなあ……。

□ 2001/11/12 横浜トリエンナーレ

▼ 11/10 に横浜トリエンナーレに行ってきました。パシフィコ横浜会場をまわるだけで一日かかってしまい、赤レンガ倉庫の会場の方にも一応行ってはみたものの、物凄い行列が出来ていたので結局入るのは諦めちゃいました。それでも非常に刺激的な一日だったなあ。

▼ そんなわけで、面白かった作品を紹介。まずはパシフィコ横浜へと向かう道筋でいやでも目につく巨大バッタのバルーン (椿昇+室井尚「インセクト・ワールド」)。でけえ! カタログを見ると全長が35mもあるそうな。こうして書くと 「あ、35mね」 って感じだけど、いやいや、50m走のあの距離のほとんどの長さがあるバッタですよ! ところでこのパシフィコ横浜の周辺って、幕張メッセ周辺と同様かなり人工的な感じのする空間なんですよ。人影のない、シミュレータの世界のような。そこにどーんと巨大なバッタが佇むというのは、押し寄せてくる童心の怪物のようでかなりビビります。

▼ そしてパシフィコ横浜会場内へ。いやー、楽しい作品がいっぱいあって燃えたね。

▼ まずは草間彌生の 「エンドレス ナルシス ショウ」。数多くの鏡で囲まれているだけでなく、吊り下げられ、また、床を埋め尽くしている無数のミラーボールからなる部屋で、そこに入ると沢山の 「自分」 が映し出されます。そう、自分以外の観客が沢山いて彼らの姿も沢山映っているのに鏡やミラーボールに探すのはやっぱり自分の姿なんです。でもたぶん自己愛からじゃないと思うんですよ。それは、この飽きれるほど現実感のない世界に置かれたとき、自分が存在していることを確かめようと苦心している姿じゃないかと思うんです。幻想的な感覚と大勢の中の孤独感。自らが取り込まれてしまうミニマル・アートですね。

▼ それからアデル・アブデスメッドの 「アデルは辞退した」。辞退した? なんじゃそりゃ、と思って部屋に入ると部屋の隅にぽつんと一台のモニターが。そこに映し出されている映像にびっくり。女の子が 「アデルは辞退したんですって、うふふ」 と言っている僅か数秒の映像を延々延々延々延々繰返しているんですよ。おいおい、トリエンナーレ参加辞退まで作品かよ! いや、作品はあるから辞退してないのか。このナメた姿勢、最高!

▼ 次にソウォン・クォンの 「af (パーフェクト)」。部屋の壁にプロジェクターによってコマネチの体操の映像が映し出されています。コマネチの体の輪郭にはそれに沿うようにして常に線が描き出されており、さっ、さっ、と直線的に動くコマネチの動きがより強調されています。うん、タイトルどおりパーフェクトな動きだなあ……と思っていたら、突然スクリーンに観客の人影が。うわあ、俺のコマネチが見えねー! すると、その人影もすぐに気付いたらしく、「失礼しました」 とでも言うように背中を丸めて急いで映像の見える位置へと移動していきました。そうなんです。作者はプロジェクターと映像と入口を恣意的に配置して、映像を見るためには映像を横切らなくてはいけないようにしてるんです (僕もこの部屋に入ったときは 「失礼しました」 チームの一員だったわけです)。そして皮肉にもこの人影の方がコマネチよりも人間臭くて楽しい動きを見せるんですよ。感情が見える動きこそがパーフェクトな人間の動きではないか、という作者の主張が 「観客によって」 伝わってくるようです。

▼ ガイドマップを見ているとどうやら会場の外、廊下に何か作品があるらしい。どんな廊下なんだろう? とわくわくしていると、そこはただの普通の廊下。あれ? と思ってその廊下を右に曲がると、もう行き止まり。やっぱり何にもないじゃん! あるのは行き止まりの右手に見えるエレベーターだけだし……。ところがそのエレベーターに背を向けて何人かが屈んで何かをじっと見ている様子。何を見てるんだろうと思ってその視線の先を見ると、そこには物凄いちっちゃなエレベーターが。(マウリツィオ・カテラン 「無題」) チン、とかいって扉が開いたりしてるし。つい何が出てくるのかと覗き込んだりして。しかも、階数のランプが移動したりして、まるでちゃんと移動してるみたいなんだよね。しかし、この決して利用されることのない、誰のためのものでもないエレベーターはいったい何処へ向かおうというんだろう? それでもエレベーターは移動を続けている。ただそれだけが目的だから。そんな喪失感はトリエンナーレの作品全てが含有する寂しさなのかも。

▼ 会場を歩いていると、黄土色でいびつな、しかしどことなく荘厳な一本の柱が目に入ってきます (スン・ユエン+ペン・ユー 「文明柱」)。柱を囲むようにしてこの柱を建てた手順が写真で紹介されてるんだけど、それを見てゲッソリ。なんとこの柱、脂肪除去手術で取り除かれた脂肪で出来てるんですよ (そのとき後ろで写真を見ていた外国のおねーちゃんが 「うげえ」 とハッキリした日本語でリアクションしてたのが印象深い)。人間が塔を建てるという行為に及ぶのは希望と絶望によるものだと考えると、このいびつな塔はまさに必然的に建てられたものだったのでしょうね。

▼ 部屋の隅に 「ご自由にお取りください」 とばかりにプリントアウトされた紙の束が。どれどれ、と一枚貰って読んでみると、そこにはこんな内容が。「2001年5月23日、八幡にオープンフリーの口座が開設されました。 福岡銀行 八幡支店411 共同口座1711601 (中略) 参加者だれもが、他の口座から上記口座への振込みおよび現金の預け入れを行うことができます。」 (マリア・アイヒホルン「福岡銀行 八幡支店411 共同口座1711601」) なんと、公の場における見知らぬ他者との金の貸し借り! いったいどうなってしまうのか!(ガチンコふうに) しかも 「この口座は2001年9月2日から11月11日まで開かれています。この口座の解約時十分な資金があるならば、預金残高は分配され、すべての参加者の口座に均等な金額が振り込まれます。」 ときたもんだ。 さあ、あなただったらこの口座とどのように付き合います? 

▼ 村岡三郎の 「送られた熱(体温)」 は不思議な感覚のインスタレーションでした。会場の一角に電話線がつながっている銅柱があって、その周りには塩などが無機的に配置されている。まあなんと殺風景な世界だろうと思ったんですが、その銅柱を触ってみて驚いた。つるつるしていてまるで硬い銅柱なのに、触ると人間の体温が伝わってくる (この銅柱には村岡氏自身の体温が常に電話線によって送られてくる仕掛けになっている)。すると、不思議なことに銅柱から物質感が消え、生命感を感じてしまうようになる。「ドラえもん」 の 「ミュータント製造機」で、のび太がミュータントを製造するためにさまざまな 「物質」 をミュータント製造機に投げ込んでいたことを思い出した。(関係ないけど、このあと、のび太がしずちゃんにこの製造過程を見せてあげようとして 「いっしょに赤ちゃんをつくろう」 と言ってビンタされる。のび太最高!) それにしても有機物と無機物の境界はこれほど曖昧なものかと愕然とさせられます。あ、AIBOに体温を持たせるといいかもしれないなあ。

▼ それから会田誠の 「自殺未遂マシーン」 も面白かった。これはまさに首吊りをするための道具なんだけど、輪っかを首にくくってぶら下がろうとすると必ずその輪っかが切れてくれる、というもの。みんな愛されたいんだよねえ。寂しい自傷行為はインターネットの様々な場所においても見ることができますし……。

▼ さて、そうした素晴らしい作品群の中でひときわ印象に残った作品が次の三つ。塩田千春 「皮膚からの記憶-2001-」、カール・ドゥネア・アンド・ペーダー・フレイ 「カンパニー」、ハヴィア・テレーズ 「離昇(陽和病院、南病棟)」。この三作品は目にしたとき、本気(マジとは読まない)で震えました。本当に凄いよ。

▼ 塩田千春 「皮膚からの記憶-2001-」 は、泥で汚れた全長13mの巨大なドレス5着が上からシャワーを浴び続けるというもの。既に失われた身体の遺品であるドレスに染み付いた汚れを洗い流しつづけるシャワーは、マウリツィオ・カテランがエレベーターで表現した喪失感をより悲観的に表現しているのではないだろうか。ところで僕が最初にこの作品を見たとき、まだドレスはシャワーを浴びてはいなかった (なんでも午後2時から4時までシャワーが流れることになったんだって)。そのせいで、後でシャワーを浴びているドレスを見たとき、さっきまでのドレスがシャワーに耐えているような感じを受けた。それはシャワーを浴びる5着のドレスが手を繋いでいるという連帯感がそう思わせていたのかも知れないけれど。

▼ カール・ドゥネア・アンド・ペーダー・フレイ 「カンパニー」 は、小さな白い箱のなかに小さな白い石膏の人物がひっそりと佇んでいるというもので、僕は気がつかなかったけれど、石膏の小さな人物はゆっくりと移動し、ぽつりとベケットの戯曲を語るのだそうだ。この真っ白で何もない空間、そしてその中で不条理を訴えるちっぽけな男。このイメージは自分も感じたことのある虚無的な世界をみごとに具現化していて、凄く嬉しくなった。ベケットの 「ワット」 に、そしてサルトルの 「嘔吐」 に描かれる、全ての意味が喪失し形だけが残っていくあの世界。この作品に共感できないということは、きっと健康な精神であることの証明になるだろう。

▼ ハヴィア・テレーズ 「離昇 (陽和病院、南病棟)」 は、その物々しいタイトルとは裏腹に人間数人が入れるくらいの鳥の巣箱型の部屋というなかなかポップなもので、さらに部屋の外側にはたくさんの (これは本当に鳥用の) 巣箱が埋め尽くされているというものでした。それらの巣箱の入口にはどれも小さな扉がついていて、ちょっとめくって巣箱の入口を覗くと部屋の中が見えるようになっているんですが……どうも中が暗くてよく見えない。それじゃあちょっくら中へ、と部屋に入ってみると、なんとその内壁にも巣箱がいっぱい。部屋の中は音楽が鳴り響き、見上げればなにやらビデオ映像が見える。なかなか快適な空間だなあ。ところが、ぼんやり見上げてビデオ映像を見ていると何となく奇妙な視線を感じてしまう。なんだろう、と思ってそっちの方を見てみると、そこにはさっきの自分がそうしたように、部屋の外にいる誰かが僕の姿を巣箱の入口からじいっと見ていた。なんだか少し放心してしまって、1秒くらいかな、お互いにじっと目を見ているような状態に。そしてすぐに視線を移すと、そのとき初めて僕がさまざまな巣箱の穴から覗かれていたことに気がついた。僕はきっと外側からこう見られていただろう……「ぼんやりと虚空を見上げている意識を失った人間がいる」。小さな部屋の中で何かの音楽を聴き、何かのビジョンを見ることで独自の世界に包まれていた僕は、自分がそれとは知らずに精神病院で監視される患者の姿そのものになっていた。幸せな自分の世界は、それを監視する多くの視線によって攻撃を受けていた。安部公房の 「箱男」 にも視線の暴力性が描かれていたけれど、僕は実際にそれを体験することでより多くのショックを受けた。僕はその鳥の巣箱型の部屋から出たとき、ほんとうに解放された気分を感じた。それはまぎれもなく陽和病院からの離昇だったんだろう。

▼ ひととおり楽しんだのでカタログを買いに販売コーナーへ。イチハラヒロコの、でっかい文字で 「万引きするで。」 と書かれた紙袋を買おうかしきりに悩んだ末、結局、かなり並んでいて読むことができなかったロール・ティクシエの作品 「マンガ 取るに足りないイメージ」 とカタログを買ってパシフィコ横浜会場を後に。赤レンガ倉庫はあまりに混雑していたので結局入るのは諦めたけど、倉庫外に設置されていたオノ・ヨーコの「貨物車」 (拳銃で多くの穴を穿たれた貨物車) を見ることができただけで満足です。この時期にこの作品を目にしたということも大きかった。(後から知ったんだけど、夜になると貨物車に穿たれた数多くの弾痕から光が洩れ、空へと一条の光がのぼっていくのだそうだ。夜まで待っとくんだった!)

▼そんな感じで非常に濃密な一日でした。会場の半分しか行ってないのにこの日記の長さはどうですか!

□ 2001/11/23 マイコー

「YOU ROCK MY WORLD (MICHAEL JACKSON)」のプロモーションビデオを観たんですが……やっぱりマイケルはすげー! ストーリー、ダンス、さらには顔までがどれも現実感がない! ポップスターはこうでなくっちゃ。横で楽しそうに踊ってるクリス・タッカーもいい味だしてます。

□ 2001/11/30 最近の素晴らしいモノ

▼ 最近の素晴らしいモノ。 CD 「music has the right to children (boards of canada)」 「bodily function (herbert)」 「BALMES (A BETTER LIFE) (ian pooley)」 「HARDER BETTER FASTER STRONGER (daft punk)」 本 「カスパー・ハウザー (A.V.フォイエルバッハ)」 漫画 「大人袋 7巻 (中川いさみ)」 「ナンバーファイブ 1巻 (松本大洋)」 「樹海少年ZOO1 1巻 (漫$画太郎)」 映画 「蝶の舌 (ホセ・ルイス・クエルダ)」 ▼やーっと買えたboards of canadaのアルバム 「music has 〜」。凄い。10曲目の 「roygbiv」 は本当に素晴らしい。 ▼ herbertのアルバム「bodily function」 もかなり良かった。全体的にアルバム 「AROUND THE HOUSE」 の5曲目 「THE LAST BEAT」 のような雰囲気で統一されてます(というかこの曲まで入ってる)。2曲目の 「IT'S ONLY」 は名曲! ▼ 1828年、歩くことや話すことも覚束ない16、7歳の青年カスパー・ハウザーが発見された。調査の結果、どうやら彼は長い間地下牢に閉じ込められていたらしいことがわかってくる。そして自我が現われ始めた1833年、彼は何者かによって暗殺される。この「カスパー・ハウザー」という本は、彼がどのように自我を手に入れていったのかという心理学的な側面と、その謎に満ちた事件性の両面から真実へと迫っていくノンフィクション作品。お薦め。 ▼ 「大人袋」 はこの7巻が最終巻。そういえば連載中に読んでるのにちゃんと単行本を買ってる漫画って中川いさみと古谷実の漫画くらいだなあ。「あんた達! 珍道中かい?」 「いえ、新婚旅行です。」 って会話が最高です。

□ 2001/12/29 大掃除

▼ あれっ、今年ももう終わり!? 早いなあー。 ▼ さて、大掃除でもしようかな……と思ったら、「こんなのあったっけ?」 というものが部屋からどんどん出るー! (東海林さだおふうに) ▼ まずは去年の 「ガゼッタ・デロ・スポルト」。旅行のおみやげにと貰ったイタリアの新聞ですな。レコバが活躍したときのやつみたい。



▼ 一面にはレコバのとびっきりの笑顔と 「Recoba esalta Zamorano,bis di Di Biagio」 「Spettacolo Inter Fantasma Milan」 の文字が。日本語で言うと 「レコバがサモラノにエサルタでディビアッジオにビス、ディ (このへん不明)」 とか 「スペッタコロのインテルがファンタズマみたいなミランだった」 みたいな意味なんでしょうな。スペッタコロ? それにしてもレコバのあのしょんぼり顔はホントにいい味出してます。明らかに 「のぞみウィッチィズ」 全巻持ってるもんなあ。ともあれワールドカップでは頑張って欲しいもんです。 ▼ それから、会社の人間とぶらぶらお寺に行ったときに貰った 「あなたとお寺を結ぶ情報紙 てらも〜で」。



▼ 記事を読んでみると、「彼岸特集 自分らしい人生の幕引きを自分で選ぶ」 「お経を歌う仏教音楽葬」 「願わくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ 西行」 「男子禁制!? 女性だけのお墓」 「アートな骨壷」 ……。死の臭い強すぎ! 最高!  ▼ 最近の素晴らしいモノ。 CD 「CUT THE MIDRANGE, DROP THE BASS (CYLOB)」 「LEAVE ME NOW (HERBERT)」 「Kandis 1996-99 (karaoke kalk cd 7)」「AGIT ITTER IT IT (MOUSE ON MARS)」 PS2 「Rez (セガ)」 「ico (SCE)」 本 「天に落ちる (シルヴァスタイン)」 ▼ それでは、また来年!