8月30日(日)


 荒廃した近未来、中高生の小僧どもに「2009年の日本人はみんなそろってド低脳だった」などと侮られるかと思うと本当に癪なので、せめてここで明言しておきたい。僕はちゃんと自民党に投票しました。



  さておき。 報告が遅くなりましたが、ビーケーワン怪談大賞にて佳作を受賞しました。

 なんだかんだで同賞の受賞は4度目、第5回からは3年連続受賞ということで、自分で言うのもなんですが、これはたいそうイカした快事といえましょう。「ジャンプ放送局」でいったら、史上初の連続優勝を成し遂げた伝説の投稿戦士「竜王は生きていた」くらいえらい。ははは。大したものだ。うわは。うははは。えのっぴドゥー。
  などと天狗になっている人間は、えてして足下をすくわれやすいものである。かの「竜王は生きていた」氏も、その後は放送作家として名をなしたものの、だいたひかると結婚しスピード離婚するという信じらんないくらいの不幸体験をしているので、僕も今回の受賞におごることなく、兜の緒を気仙沼で漁業のかたわら民宿を営む佐々木泰造さん(61)から教わった漁師結びで巨大なフカの体当たりにも負けないくらいにがっちり結び、堅実かつ謙虚な人生を送ってゆきたい。

 選評で僕の作品が触れられていたのは下記のくだり。

福澤 ほかの常連ではヒモロギさんの『さらばマトリョーシカ』も、いつもながらの芸を見せていただきました。今回はいくぶん怖めかな。

加門 ヒモロギさんは世界が独特なんですけど、その分、作品に慣れると飽きやすいという弱点がある。ゲームと同じで、一作目がすごく面白くて、では、と二作目をやってみたら、テンション同じなのに、つまらなく感じるという……。難しいですね。

 加門七海さんの指摘はまさにその通りで、一作一作単体でみるとユニークなものが書けている自負はあるのですが、かつて大賞をもらった拙作「死霊の盆踊り」と相対的に比べられちゃうとなかなかしんどいところはあります。されば次回は全く別の作風で……というのは可能だし、それは一つの方法だとも思うんですが、加門さんのゲームのたとえに乗っかるならば、僕が『ドラクエ』シリーズを『FF』シリーズよりも深く愛しているのは、全シリーズ一貫してドラクエであるからであり、FF7みたいなみっともないブレがないからなんだよなあ。ともあれ次回の怪談大賞まではあと一年あるので、いろいろと考えてみることにしよう。

 あー、あとは、今年出した三作について解題というか、コメントを。

『さらばマトリョーシカ』
佳作を頂いた作品。都市伝説でいちばん好きな「オルレアンの噂」をモチーフにしました。あと僕、霊感少女とうまいことつきあう方法をここ数年ずっと考えていたので、そういった邪心の積み重ねが今回の受賞につながりました。

『猫の伊勢参り』
Twitterの北方謙三botを見てたら面白かったので、発作的に書いた。

『男の娘』
『アイドルマスターDS』のヒロインの一人が実は男の子であるという事実に衝撃を受け、発作的に書いた。

 アイマスとか北方謙三botから怪談のネタを拾う愚か者は怪談界広しといえども他にあんましいないような気がする。地道な取材の重要性を提唱する福澤さんに顔向けできないので、来年はそのへんもこう、なんとかしてゆきたいものです。