森林浴



   わたしは人一倍性欲の強い女です。18で結婚しましたが、相手は健康な男性ならだれでもよかったのです。毎日男に抱かれたい、毎日ハメられたい、毎日男性器に頬を摺り寄せたい、ただただそんなどうしようもない欲望を満たしてもらいたくて結婚したのでした。

   わたしは今は40歳。女のからだの芯が最も激しくうずく年齢です。しかし夫はここ2、3年、わたしを疎(うと)んじるようになりました。3日も4日もわたしのからだに触れてくれないときもあります。ほかの女に精力を使い果たしているわけではありません。女色に対する興味を失ってしまったらしいのです。わたしとの荒淫生活がいけなかったのでしょうか。

   結婚したてのころ、わたしたちはアルプス山麓の人里離れた古い農家を譲り受け、少し手を入れて別荘にしました。人気のない森の木立の影やマイナスイオンいっぱいの小川のほとりで思い切り性愛に耽るのが目的でした。そうです、そのころは夫も健康な強い性欲を持った逞しい男性だったのです。

   夏のバカンスは、自然のなかで、ふたりで全裸になって、来る日も来る日もセックスに明け暮れる毎日でした。それはもう夢のような生活でした。朝昼晩の食事をするときも、全裸で結合したままでした。お互いに咀嚼した食べ物を相手の口に移し合いました。飲み物もそうでした。食事をしながら果ててしまうこともよくありました。ローマ頽唐期の好色な皇帝と妃の生活を想像したものでした。

   そんないやらしい官能的な食事のあと、抱き合ってひと息ついてから、彼はショートパンツ一枚、わたしは、すこしかがむと簡単にお尻が見えてしまうほど丈の短いワンピースを着て、森のなかを散歩するのでした。もちろんわたしの薄地のワンピースの下はスッポンポンでした。

   そんな若かったころのことを思い出しながら、わたしはバイブで自分を慰め終えたところでした。夫より一足先に別荘にやって来ていたわたしは一人きりでした。夫は2日後にやってくることになっていました。

   羊の肉とピックルスとパンだけの簡単な昼食をひとりですませ、軽く昼寝をしたあと、小川の流れている方へぶらぶら散歩にでかけました。木立のなかは爽快でした。あまり心地よかったので、わたしは茂みのなかで, 立ったまま勢いよくおしっこをしました。

   ふと、焚き火の匂いが鼻腔をうちました。その辺りはキャンプが禁止されているのですが、ごくたまにその禁を破る若者がいるのでした。匂いは小川の方角から来ていました。

   近づいていったわたしは心臓が止まるかと思いました。ひとりの若い男性が全裸姿で仰向けに寝転がっていて、まっすぐに突っ立った男性のシンボルを片手でしごいていたのです。しかもその大きいこと!わたしは目を疑いました。長さも太さも夫の2倍はあるかと思いました。あっけにとられていると、気配を感じたのでしょう、男がわたしの方を見ました。わたしは反射的に身をひるがえして戻ろうとしましたが、すぐ背後から抱きすくめらてしまいました。

   ああうれしいと思いながら、「だめ」とわたしは心にもないことを言いました。男の両腕がわたしの乳房を鷲掴みにし、お尻には信じられないほど巨大な肉の丸太がぐいぐいきました。男はすぐにわたしがブラジャーもパンティも身に付けていない淫蕩な女であることに気づきました。ワンピースをめくり上げてきたので、わたしはすなおに両手をあげました。男はわたしのお尻に腰をこすりつけながら、ワンピースを頭から脱がすと、両手で乳房をまさぐりはじめました。あふれ出た温かい陰液が、おしっこを漏らしたように股(もも)の内側を伝って流れ落ちました。

   男は片方の膝を使ってわたしの腿を開かせました。わたしはその時、生まれたはじめて本当の女の歓びを知ったと思いました。膣いっぱいに男性器が力強く充溢している感じ.........。その充足感だけで腰がとろけて絶頂感が攻め上がってきて、全身がわなわなとふるえました。

   「ズボッ」と辺りに轟き渡るような大きな淫音とともに、男はわたしから腰を離すと、わたしのからだを回転させて男の方を向かせ、軽く肩を押してひざまずかせました。

    ああ、それは奇跡でした。あれほど美しい男性器はこの世にふたつとないでしょう。艶やかかな雁首(がりくび)の狂おしい曲線、畝立った太々しい血管の縄目........。それは男性美の極致でした。どれほど見事なギリシャ彫刻を持ってしても太刀打ちできないと思いました。

    頬張ろうとしましたが、とても口に入る太さではありませんでした。わたしは狂ったように舐めまわしました。  

   次に、男もひざまずき、べちょべちょのオニャンコに指を入れてきました。またわたしは大きく喘ぎはじめました。わたしは中腰になって、逞しい男性器の上に腰を落とそうとしました。すると男は、草の上にわたしを押し倒し、膝を割って体を入れ、わたしの両脚を高々と持ち上げて肩にかけ、おもむろに夢のようなファラスを突き入れてきました。それだけで物凄いオルガスムが襲い掛かってきて、わたしは心の底からよがりまくりました。

   久しぶりの不羈奔放(ふきほんぽう)な野外セックスに、わたしの体も心も溶けたようになっていました。

    今夜ここでキャンプするのかと声を上ずらせながら訊くとそうだと言いました。そこでわたしは、 「今夜はわたしの別荘で食事をしましょう。用意ができたらここへ知らせにきてあげる」 と言い残し、ワンピースを手に持ち、緑の木々を渡る心地よい風と木漏れ日と目に見えないマイナスイオンのシャワーを素っ裸の全身に浴びながら、別荘の方角へルンルン気分で歩いていきました。

    あの男相手に乱れまくっているところを夫に見られたい、という願いが妖しくわたしの心にまとわり付いて離れませんでした。夫に男の力を取り戻してもらいたくてそう思ったのか、不甲斐なくなった夫への仕打ちか、それはわかりません。その両方の思いだったのかもしれません。いずれにしましても、その夜わたしを待ち受けていた幸せは、わたしの期待をはるかに上回るものでした。ちょっと思い起こすだけで女の蜜が流れ出てきてしまいます。その夜の内緒ごとは、またの機会にお話しいたしましょう。

作:ジャサント