03年8月28日

はげ頭にうどん

子供の頃、住んでいた田舎に、ドサ周りの旅芸人一座がやってきた。
当時小学生(もしかかしたら幼稚園児だったかも)だったわたしは両親に連れられて見に行った。
鮮明に残っているシーンがある。そのほかは一切忘れている。
はげ頭のおじさんの頭にうどんをかける場面である。
客席からどっと笑い声があがった。
何故かその場面が時々思い出される。
日常世界ではありえない光景。ありえないところへのありえない物質がかけられる―――。
今にして思えば、あれって性行為表現だったのではなかったか。
ただのビジネスと化した現代の芸能は、そういう健全な猥褻を失った。


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