04年9月10日

婚礼の夜


前回に引き続き、民族民芸双書「性風土記」(藤林貞雄著)からひとつ紹介しましょう。


福島県相馬地方では、「婚礼の晩は障子にひとつでも多く穴があいた方がめでたい」などといって喜ぶ気風があって、おとなたちまで子どもをけしかけて「穴をあけて来いや」などという始末です。ですから、そうでなくてさえ、婚礼の興奮にまざりたくって、うずうずしていた子どもたちは、縁側に上がりこんで、指の先に唾をつけては、プツリプツリ障子に穴をあけて、へっぴり腰でのぞきこんでいます。床入りのヘヤが納戸のような奥まったところにあれば、こんな被害はありませんが、婚礼の日は、多くの部屋部屋が使われますので、表の部屋になることがあります。すると、やはりこの障子のぞきをやられますから、おちおち寝てなんぞ居られませんし、酔っぱらったふりをして青年たちまでが「おっと、こりゃ間違った」などと、ガラリとあけたりもされるそうです。

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同じような光景は日本各地で見られたと記されています。どっかに残っていませんか?プライバシー意識の高い現代ではちょっと難しいでしょうね。

ちょっとわからないのは、新郎新婦が床入りをしている間、人々は飲み食いをしていて、交わり終えた二人は、そんなみんなの前に再び姿を現すんでしょうか?



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