州の図書館・博物館など
SA州政府
□SA州は人口約150万人の州ですが、そのうち7割以上の約110万人が、アデレード・メトロポリタン地域に
集中しています。メトロポリタン地域は、東京23区のように、数万人規模の自治体によって構成されています。
通常「アデレード」というと、このメトロポリタン地域を指します。行政や経済も、メトロポリタン地域で
一体的に整備されています。
SA州立図書館
□州立図書館は、SA州の中心街であるシティの北縁のノーステラスという、下記のような文教施設が
集まっている一帯にあります。
■すぐ隣には、アデレード市の図書館があります。アデレード市は、メトロポリタン地域の中心です。東京23区でいえば千代田区のようなものです。
このアデレード市は姫路市と姉妹都市を結んでいます。
■また、近くには、州立博物館、州立アートギャラリー、アデレード大学、州総督(ガバナー)の官邸などがあります。
■SA州総督(ガバナー)は、政治的実権はもちませんが、英国女王を
代理する人です。SA協会のパトロン(後見人)でもあります
自治体&図書館など
□メトロポリタンを構成する自治体が、それぞれ図書館をもっています。それぞれの自治体は、
何度か合併・分割を経ているので、どの図書館が市内でもっとも充実しているのかは、行ってみてから分かります。
また、休館日、開館・閉館時刻がまちまちで苦労します。地域の歴史資料が公開されているところもあります。
ポート・アデレード市の図書館
□ポート・アデレード(Port Adelaide)は、メトロポリタンの中心街・シティから北西に約10Km程離れたところにある、アデレードの海の玄関口です。
入植と開発の記憶をとどめる歴史的建築物の保存に熱心な地域の一つで、小樽や門司港といった感じのところです。
現在は、City of Port Adelaide Enfield
になっています。

■煉瓦造りの建物に入っているインフォメーション・センターは、生活情報と観光情報が充実しています。
■一般の図書館と併設されて歴史図書館があり、日誌や写真、行政資料等など歴史的資料が公開されており、地元の
熱心な中高年の方たちがマイクロ・フィルムを熱心に回していました。アドバイスを頼める専門の職員がいる貴重な場所です。
■近くには、海洋博物館や鉄道博物館があります。
特に海洋博物館の一角は、アンティークのお店やカフェがあり、ロンドンの街に紛れ込んだような印象です。
賑わいは、ほんの一角のみで、その他は、レンガや石造りの素敵な建物だけがたたずんでいます。
鉄道博物館は、マニアもそれなりに楽しめますし、子ども連れにもおすすめです。日曜日は、港近くでフリー・マーケットが開かれて、
地元の方たちで賑わいます。
■今は鉄道博物館となっている広い鉄道用地の裏が、1954年にミールズ・オン・ホィールズ サウス・オーストラリア協会
(Meals on Wheels South Australia Inc.)の最初のキッチン用地として、ポート・アデレード市から提供された土地です。
最初から、条件のよいところとはいかなかったようです。
■鉄道といえば、シティから100キロほど南東にいったところに、グールワ(Goolwa)とビクター・ハーバー(Victor Harbor)という、とてもきれいな海岸沿いの
別荘地があり、そこをボランティアによって動態保存されているSLが往復しています。
コックル・トレイン(cockle train)
というSLで、12月末から1月、4月後半、7月中旬、10月前半などに比較的頻繁に運行され、その他の月は数回の運行です。また、ビクター・ハーバーは、神奈川県の江ノ島のように、ビーチから間近に見える島との間の鉄橋を洒落た馬車鉄道が結んでいます。
■余談のつもりで書いたのですが、私が参加しているMOWの支部
で調理のボランティアさんたちのなかに、この12月で80歳を迎えた男性がいて、その方が、このコックル・トレインでも
ボランティアをされている
ことがわかりました。支部の会議室に、コックル・トレインのパンフレットが山積みされている理由がわかりました。
ボランティアさんたちは、結構忙しくて、いろいろなおつき合いや活動をされているようです。
ウェスト・トレンズ市
□ウェスト・トレンズ(West Torrens)市は、シティの西側に隣接し、アデレード空港をはさんで、その西端はビーチに達している広い市です。
トレンズ(Torrens)は、シティの真ん中を東西に流れる川の名前です。市内には2つの図書館があります。
■セバートン(Thebarton)図書館は、旧セバートン市のタウンホールに隣接する旧い建物に入っている小さな図書館です。
歴史的には、シティに隣接する「セバートン」の方が馴染みがあるようです。
19世紀半ばから開発がすすんだところで、ポート・アデレードと同様、
社会活動・社会運動の記憶が蓄積されている地域の一つです。
■ヒルトン(Hilton)図書館 は近代的な広い図書館です。2つの図書館は比較的近くにあります。
■この地区名のヒルトンは、有名なホテル名と同じですが別物です。しかし、ヒルトン地区には、地区名のヒルトンを冠する
ヒルトン・ホテルがあるので、ご注意を。
SWAP図書館
□シティの北から北東にかけて隣接する地域の図書館のネットワークです。
■このなかの一つに、シティの東に隣接し、最も早くアデレード市から独立して自治権を獲得したノーウッド(Norwood)という
地区(旧市)があります。ここは、SA州のミールズ・オン・ホィールズを設立したドリス・テーラー(Miss Doris Taylor)が長く
暮らした街です。現在このあたりの自治体は、
City of Norwood Payneham & St Petersとなっています。
■この街のパレード(The Parade)という通りにあるホールで、1953年に、宗教者、宗教者の妻、専門職、専門職の妻、
運動家、訪問看護婦といった女性による諸団体が参加して、ミールズ・オン・ホィールズの発足式が
行われました。ポート・アデレードに続いて二番目にキッチンが開設された場所でもあります。
■パレードは、カフェやレストランが並ぶ素敵な通りです。最近は、若い専門職など(今でもYUPPY = Young Urban Proffesionalという
言葉は通じるのでしょうか?)に好まれる街とのことですが、それゆえ、平日の日中に活動するSA協会では、
ボランティアの獲得に苦労している地域の一つのようです。

■写真左は、シティ北側のプロスペクト(Prospect)市の図書館です。石とレンガでできた建物を使用しています。
■写真右は、そこから少し歩いたところで見つけた馬車鉄道のレールの跡です。かつては、シティから各方面
に馬車鉄道、のちにトラムが走っていましたが、今では、片側3〜4車線ある広い道路に変わっています。
マリオン市
□マリオン市(Marion City)は、シティから、アンリー(Unley)市を過ぎた南側
にあります。人口が7万人を越えており、メトロポリタン域内では人口規模の大きな市です。ブドウ畑が広がっていた地域でした
が、戦後から1960年代前半にかけて急速に宅地化されたところです。
■当市を縦貫する幹線道路の一つSouth Road沿いには三菱自動車の大きな工場があります。
シティからフリンダース大学に向かうバスの途中にあり、その
幹線道路の沿道は、さまざまな日本車関係の販売店が軒を並べています。
現在この周辺地域の再開発プロジェクトが進んでいます。
■また、当市は東京都国分寺市と姉妹都市で、国分寺市国際協会を通じて交流が重ねられています。
■当市にはマリオン・ショッピングセンターという大きなショッピング・センターがあり、シティのショッピング街のランドル・モールにある主要な
お店が入っています。また、SA州最大のシネマ・コンプレックスが入っています。
日本と違って日曜日はショッピングセンターはお休みです。そのなかで映画館と数軒の飲食店だけが開いています。
■封切館は、この他にWALLISと
HOYTSという系列があります。単館上映をしている映画館は、
上記ランドル・モールをさらに東に進んだランドル・ストリートにPALACEとNOVAがあります。ランドル・モールは、
ファミリーや高校生、観光客であふれていますが、そのあたりは、近くにアデレード大学もあり、
ちょっとした学生街といった感じです。
ホールドファスト・ベイ市
□トラムの終点のグレネルグ(Glenelg)と、その南側にあるブライトン(Brighton)という、
二つの自治体が合併してできました。それぞれ、ビーチから海に突き出た桟橋(Jetty)に向かう通りを中心に
地元の人や観光客が集まります。マリオン市の西隣です。
■グレネルグは、アデレードでもっとも古い街の一つで、タウンホールをはじめ、教会や商店など、随所に歴史的な建物が残っています。
シティとは違う開放感があり、ビーチや商店街に訪れる家族連れや若者たちで賑わいます。夏になると若者たちは裸足で
街を闊歩しています。ビーチ沿いに「億ション」に近い
アパートメント(高級マンション)が売り出され話題になりました。
P.S.マリオン
□アデレードから車で一時間ほど東に走ったところにマレー(Murray)川という大きな川が流れていますが、
そこの船運を担った蒸気船を保存している、小さな博物館です。「P.S.マリオン」は、その蒸気船の名前で、
上記のマリオン市とは別件です。マナム(Mannum)という小さな街にあります。
マレー川は、アデレードが水源としている川ですが、はるかビクトリア州から流れてきていて、水の使用量をめぐる
議論があるようです。
■マナムまで行くと、一面の牧場&丘(というと緑の草原をイメージしますが、
むしろ砂漠の入り口と言った感じです。ここを砂漠というと地元の人に笑われますが・・・)です。一日バスツアーがあり、
メインはマレー川下りです。アデレード近郊のツアーとしては、バロッサ・バレーのワイナリー巡りが有名で、それも
非常に楽しめますが、こちらもマレー川を下りながら船内でランチを食べるという、なかなか日本では味わえない感じです。
クルージングが3時間くらいかかるので、子ども連れは、子どもの調子と要相談かと思います。往路に、マウント・ロフティという
見晴台に、帰路に生産協同組合によるチョコレート工場に寄ります。