| 井川がMVP |
10月29日、プロ野球担当記者の投票により、セ・リーグのMVPに阪神の井川、パ・リーグのMVPにダイエーの城島がそれぞれ初めて選ばれた。
井川 「いやもう本当にびっくりですね。1年間ローテーションを崩さなかったことと20勝が評価されたと思う。チームがたくさん点を取ってくれたおかげで勝てたんで。1年間組んでもらった矢野さんのおかげだと思っています。今年はチェンジアップが悪かったので修正していきたい。原因はいろいろあるけど、勇気を持って投げられれば大丈夫だと思います。自分の仕事は決まっているんで。ケガしないようにやっていきたい。」
投票が開票されると、1位票では阪神の矢野が勝ったが、3位票までの合計で矢野に4点差をつけて井川が計571点であった。
新人王は巨人の木佐貫と、ダイエーの和田。 |
| ベストナインに最多5人 |
セ・リーグベストナインは阪神から球団史上最多の5人が選ばれた。
投手 井川慶(阪神・初)
捕手 矢野輝弘(阪神・初)
一塁手 アリアス(阪神・初)
ニ塁手 今岡誠(阪神・2度目)
三塁手 鈴木健(ヤクルト・初)
遊撃手 ニ岡智宏(巨人・初)
外野手 赤星憲広(阪神・初)、ラミレス(ヤクルト・初)、福留孝介(中日・2度目)
矢野 「あんまりこういう選手はいないのかなと思うし、長くかかった分、余計うれしい。」
今岡 「成績を考えても、目に見えて頑張っているというのが分かると思う。この状態を続けられるようにしたい。」 |
| 神社、ファンに優勝報告 |
10月29日、星野前監督が桧山・今岡・久万オーナー・野崎球団社長と共に西宮市の広田神社、西宮神社を参拝し、セ・リーグ優勝の報告を行った。
そのあと兵庫県西宮市役所を訪れ、約1500人の虎ファンが詰めかけ市消防音楽隊が「六甲おろし」を演奏して迎えた。
星野前監督 「日本一の報告をしたかった。来年は皆さんにうれし涙を流してもらえるよう頑張るので、甲子園に行って叱咤激励してほしい。」
星野前監督らは午後、芦屋市、尼崎市でもで優勝報告した。 |
| 星野前監督、NHK解説に |
10月29日、NHKは星野前監督を、来季から同局専属ではなく、ゲスト解説者として迎えることを明らかにした。
専属契約は結ばず、月に一、二回程度の出演で、阪神球団も了解しているという。 |
| 岡田新監督、あいさつ回り |
10月29日、岡田新監督は球団事務所などにあいさつ回りした。
岡田新監督 「本当に忙しい、時間がないよ。おれとしては1年目。守りに入るつもりはない。ダイエーの選手とのパワー差を感じた。まずは体力をつけ、そこから個々のテーマに合わせて鍛えていきたい。」
30日は鳴尾浜で行われる入団テストを視察し、秋季キャンプに参加する選手の振り分けを行う。そして11月7日から秋季キャンプが倉敷で行われる。
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| 新コーチ招聘へ |
岡田新監督は新体制の整備も急務で、平田勝男監督付き広報課長がヘッド格で現場復帰、投手コーチに中西清起氏、守備走塁コーチに前中日守備走塁コーチの福原峰夫氏、一軍打撃コーチにダイエーの金森栄治スコアラーを招聘に動いている。
ダイエー・佐藤球団本部長 「金森氏について阪神から打診を受けた。本人にとっても、いいことだと思う。」
岡田新監督 「パレードまでに決めたい。」 |
| 御子柴が監督付広報 |
10月29日、阪神OBの御子柴進氏の入団を発表した。岡田新監督の監督付広報を務める。 |
| FA、外国人は残留希望 |
岡田新監督はFAを取得した選手や、現行外国人選手の来季残留を希望する考えを示した。
岡田新監督 「FAは球団に任せる。権利だから行使するのは自由。伊良部、下柳、藪の3人で31勝。現場としては残ってほしい。外国人は変える必要がない。」 |
| 外国人3投手が帰国 |
10月29日、ムーア、リガン、ウィリアムスの3投手が関西空港発の飛行機で米国に帰国した。
ムーア 「日本シリーズの悔しさをばねにして、来年に備えたい。」
ウィリアムス 「来年も阪神でプレーしたい。」
アリアスは30日に帰国予定。 |
| 赤星、全治1カ月 |
赤星が28日に大阪市内の病院で「左ひじ内側側副靱帯損傷」で全治1カ月と診断され、「アサヒビールチャレンジ アジア野球選手権2003」の日本代表入りを辞退した。
赤星 「野球をやってることすらしんどい状態だった。代表で代走でも守備固めでもいいからチームに貢献したかった。今の自分ではすべてがマイナス要因になると思い、辞退を決めた。全日本は特別で、この状態でも行きたかった。でも日本シリーズで走るのにも影響があると分かったし、迷惑を掛けられない。」
長嶋監督 「チームにとって痛い。特に守備力が。仕方がないことだが。代わりの選手を入れるには、この時期では。21人で札幌を乗り切ろうということになった。」
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| 30日に入団テスト |
10月30日に鳴尾浜球場で入団テストを行うと発表。前近鉄の小野仁投手ら11人が受験する予定。 |
| 長嶋コーチは中日へ |
中日の西川球団社長は落合新監督の意向から、阪神退団が確実な長嶋守備走塁コーチを来季の野手コーチとして招く意向を明らかにした。
正式な退団発表を待って交渉、契約する方針。 |
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| シリーズ終了後 |
星野監督はシリーズ終了後、口にした。
星野監督 「全力で走ってきたよ。もう少し、若くて体力があれば、来年もやりたかった。もっとチームを強くできたはずなんや。」
だが日頃から2人の娘は、常々、父の体調を心配して口にしていた。
娘 「私たちには、もうママはいない。これでパパもいなくなったら、どうやって生きていけばいいの。」
この言葉を繰り返し聞いて、身を引く事を決めたようだ。
星野監督 「選手に感謝したい。阪神に来て誇りに思う。あのチームが147試合まで戦って日本一に王手までかけた。4敗したからと言って評価が変わる訳やない。選手、コーチ、裏方、みんなに感謝したい。次の人は、しっかりとやってもらいたい。その道筋だけはつけた。きっかけだけは作った。まずは自分なんや。」 |
| 帰阪、オーナー報告 |
10月28日午前、選手はやや疲れた様子だが、午前10時25分発のぞみで福岡を発った。
午後零時半すぎ、新神戸駅に到着し、約50人の地元ファンが出迎えた。そしてナインは甲子園で解散した。
また、星野監督は岡田守備走塁コーチを伴って大阪市内の阪神電鉄本社に久万オーナーを訪ね、シーズンと日本シリーズ終了の報告をした。
察したファンが電鉄本社を取り囲んで大騒ぎとなった。監督が姿を見せると、大声援が沸き起こり、一部のファンがメガホンを打ち鳴らしたほか、監督が乗った車を取り囲んで出発できない状態となった。
星野監督 「うれしいよ。心変わり? もう決めたことだから。」 |
星野監督退任、
岡田新監督を発表 |
10月28日、大阪市内のホテルで星野監督の退任と、次期監督に岡田彰布守備・走塁コーチが昇格を発表した。
星野監督は健康上の不安から、2年で退くことになったが、今後はアドバイザー的な立場で球団に残る。島野ヘッドコーチ、田淵チーフ打撃コーチもユニホームを脱ぐ。
岡田新監督の契約年数は未定。
久万オーナー 「1カ月ほど前、星野監督から”体調が悪いので監督を辞めたい”と申し出があった。監督の主治医の意見も”続ければ命が危ない”ということだったので、残念ながら退任を承知した。岡田新監督はいずれは監督になる人だと思っていた。ちゅうちょなく選ぶことができた。」 |
| 星野監督の言葉 |
星野監督 「タイガースの監督を1年やるのは想像を絶する精神力、体力がいる事を身にしみて実感した。今シーズンは6月以降、非常に長かったし、きつかった。途中倒れることがあれば、選手、ファンに大変迷惑がかかる。やはり若くて元気な人にバトンタッチした方がいい。選手が今の姿勢で岡田新監督の下で前へ突き進めば、私が果たせなかった日本一は近い将来できると確信している。
名門・阪神を背負うのは大変なことだな、と身を持って経験した。タテジマの重さは、着た者でないとわからない。達成感はないですね。昨日勝っていれば、あったかもしれないが。まだ道筋をつけただけだ。岡田監督が、しっかりした道を作ってくれればいい。選手には最後のミーティングで、負けたけど胸を張って関西に帰ろうと伝えた。涙でかすんで見えませんでした。今後はタイガース中心なんでしょうが、いろんな形で皆さんにお世話になるだろう。現場には口を出さないし、出してはいけない。そういう男じゃない。新監督は18年前の日本一と、昨日の悔しさを身を持って感じた唯一の男。常に日本一という目標を頭に置いて、チーム作りをしてもらいたい。阪神ファンがいなければ今年の栄光はなかった。」 |
| 岡田新監督の言葉 |
岡田新監督 「来年からやってもらうという言葉をもらい、若さと誠意を持ってやらせて頂きますと返事しました。ことしの優勝が来年以降無駄にならないよう、常勝チームにするために、若さを前面に出して勉強しながら頑張っていきたい。
星野監督が来年もやるもんだと思っていたので、少し悩むというか、まずリーグ優勝したことが頭をよぎり、プレッシャーになったのは事実。先輩たちと話し、徐々に気持ちになった。まだ頭の中は真っ白で来年のことは考えてない。今季は星野監督から三塁コーチとして試合のポイントや小さなことまでいろいろ教わった。気持ちの問題。今までの阪神になかったと言われていた部分だ。細かいアドバイスも頂き、すごく勉強になった。監督と違う野球をする必要もないし、やろうとも思わない。若さをプラスアルファして、あとは継続していきたい。浜中、関本ら若手が成長したと思うけど、まだまだ足りない部分もある。今のメンバーをベースに個々の選手がどれだけ伸びるか。日本一という最終目標が残ったのだからキャッチフレーズも変えるつもりはない。阪神の監督はすごく重みのあること。プレッシャーを感じながら、それでも目標を成し遂げたときはそれ以上の感激があると思う。常勝チームにするために若さを前面に出して、常に勉強しながらやっていきたい。期待してもらって結構です。」 |
| 選手のコメント |
今岡 「感謝の気持ちでいっぱいです。リーグ優勝ができて日本シリーズを経験させてもらった。ぼくだけじゃなく、チームみんないい思いができた。」
井川 「監督が決めたことなので、自分がどうこう言うことじゃない。投手心理を分かってくれる、自分にとってはやりやすい監督だった。」 |
| 星野監督の肩書 |
星野監督の肩書について検討中で、勤務は非常勤になるようだが、正式な処遇は未定。
野崎球団社長 「星野監督が持っている能力というかネットワークはタイガースとして手放す手はない。ご自由に評論家とかもやってもらい、これまでになかった形になるんじゃないか。」
星野監督は11月3日のリーグ優勝祝賀パレード、11月23日のファン感謝デー、12月の優勝旅行にも参加する予定。 |
| 星野・王に正力松太郎賞 |
プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる「正力松太郎賞」選考委員会が開かれ、ダイエー・王監督と、阪神・星野監督の受賞が決まった。
星野監督は初受賞で賞金500万円が贈られる。2人同時の受賞は1994年の長嶋監督(巨人)とイチロー外野手(オリックス)以来。
川上委員長 「星野と王ともに甲乙つけがたいということになった。今回限りで2人に正力賞を贈りたい。」
星野監督 「野球人として身に余る光栄。賞をもらうために戦ってきたわけじゃない。自分が代表してもらったが、これはスタッフ全員のものだ。」 |
| シリーズ史上最高記録 |
プロ野球実行委員会がコミッショナー事務局で開かれ、日本シリーズの入場料総額、入場者総数がともに史上最高だったことが報告された。
入場料は14億713万2000円。入場者は7試合で28万9640人。
入場料の選手への分配金は総額でダイエーが1億1071万5490円、阪神が7381万327円、球団への分配金はともに3億1304万633円となる。選手1人当たりの分配金は平均でダイエーは約276万円、阪神は約184万円。
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