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DOG LIBERTY

気まぐれ独り言

VOL.160 「変らない関係」
2009年5月

 黒ラブのバーディとテリアのリバは、仲良くないけれど、大きなケンカもしません。上の写真のように、そばにいることも多いので、「仲良くないの?」と驚かれることも多いです。

 このように、二匹でいる場合は、まず、最初に、その場所に、バーディがいて、後で、リバが、そばに行くのです。リバが先にその場所にいて、後で、バーディがそばにいくことは、まず、ありません。なぜかというと、そんなことをしたら、「俺のそばに寄って来るな」とリバがバーディに怒るからです。

 そう、リバは勝手なんです。自分は、そばに寄って行くのに、バーディから、寄って来られると嫌なんです。そのうえ、上の写真のように、近くにいる時に、バーディが動いたりしたら、リバは「ウー(なんで動くんだ)」と怒るのです。(写真でも、リバがバーディを監視しているのが分かります) バーディは、ご機嫌にお昼寝をしていたのに、たまったものではありません。目が覚めたら、そばにリバがいて、唸っているのですから。こんな状態で、昼寝を続けていても、心休まらないので、バーディは、そのうち、静かに場所を移動したりします。

 バーディは、こんな意地悪なリバとずっと一緒に生活してきました。だけど、これまで一度も、バーディはリバに怒ったことはありません。リバから唸られると、目をそむけて、そっと逃げます。バーディが怒らないので、リバもそれ以上激しい行動に出ることはありません。だから、これまで、バーディとリバは、ケンカをしたことはないのです。怒るリバと、逃げるバーディ。そんな構図のまま、もう9年が経とうとしています。

VOL.159 「それぞれの老い」
2009年3月

 バーディは今年で10歳、リバも9歳になります。老犬といえる歳になってきました。そして、バーディとリバのそれぞれに老いを感じます。(写真は子犬のリバと遊ぶ1歳のバーディ)

 まず、バーディは、顔が白くなってきました。いわゆる白髪ですかね。どんな色の犬も白髪ができるようなのですが、黒いバーディは、特に白髪が目立つのです。そして、脂肪の塊のような腫瘍がいくつか。以前から獣医さんに相談はしています。触診してもらって、悪い腫瘍ではなさそうということで、様子をみようということになっています。さらに、歩行がぎこちない。以前から、ちょっとしたことで足を痛めて、足をひいたりしていましたが、ここ最近は、特によくありません。歯も悪くなりました。リバは、目が白内障になりました。そして、よくイボが出来ます。でも、リバのイボは、幸いなことに病理検査でも良性の腫瘍ということだったので、安心しています。

 犬も、歳をとると、いろんな病気にかかります。癌にかかる犬も増えてきます。でも、若い犬でも癌になることもあります。若いのに、腎臓病で亡くなった犬もいます。リバの白内障についても、5歳くらいから進んできたと思うので、若年性白内障とも言えます。リバの白内障には、私も心を痛めました。そして、病気や老いについて、いろいろ考えました。どんな犬にも、老いはやってきます。病気は避けることができるかもしれないけれど、老いは避けることはできません。でも、病気と老いを考えた時、「病気も老いのひとつ」なのだろうと思うようになりました。若いのに、病気になるのは、とても不公平な気がします。でも、それぞれの命には、違った速さで老いがやって来るのかもしれないと思いました。リバには、少しだけ、他の犬よりも、老いが早くやってきたのかもしれないと。犬それぞれに、老いがやってくる時間が違うのだろうと思います。大好きな犬が病気になってしまうことは悲しいけれど、これも老いのひとつだとどこかで割り切らないといけないのかもしれないと、思っています。

VOL.158 「疑り深い犬」
2009年1月

 私が子供の頃、飼っていたチロ。ジャガイモ畑で拾ってきた雑種のメスの犬です。そのチロのおやつは、味噌汁のダシを取った後のイリコでした。母は、いつもそのイリコを取っておいたくれたので、その日も、イリコを持って、チロのもとに走りました。私があげたイリコをチロは美味しそうに食べました。ところが、その後、チロは、気分が悪そうにして、イリコを胃から戻してしまいました。どうも、腐れたイリコをあげてしまったようでした。もしかしたら、前日のイリコだったのかもしれません。私は、喜んで食べてくれたチロに、本当に悪いことをしたとすごく落ち込みました。今でも、そのことをよく覚えています。

 バーディやリバも、私から、よくおやつをもらいます。おやつを食べる時、リバはわりとチロのように、私が手から与えるものは、すぐに食べます。しかし、バーディは、時々、鼻でちょっと匂って、私を上目遣いで見上げ、「これ、本当に美味しいの?」って顔をすることがあります。そんなバーディを見ていると、「チロは、飼主を心から信じている、本当に可愛い犬だった。それにひきかえ、バーディは・・・」って思って、一途だった可愛いチロのことを懐かしく思い出すのです。

VOL.157 「手放さなくても・・」
2008年11月

 156で、「手放してはいけない」と書きました。どうして、そう書いたかと言うと、「手放さなくても、意外となんとか飼いつづけられる人が多い」と感じるからです。

 犬と暮らす15年ほどの間、飼主の生活は、いろんな事情で変わっていくでしょう。「老齢の母が病気で急に入院することになり、もう多分、家には戻って来れない。母の飼っている2匹の犬のうち、老犬は引き取り手もないだろうから、自分が面倒を見るつもりだけれど、若い犬は新しい飼主を探したい。」と相談されたことがあります。若い純血の小型犬だったので、時間をかけて探せば新しい飼主は見つかるかもしれないと思いました。でも、信頼できる人にめぐりあえるとは限りません。「親戚等、身近な信頼のおける人に飼ってもらえるよう頼んでみたらどうでしょう。もしくは、大変な今だけでも、ご親戚に預かってもらって、落ち着いたら、改めて考えてみたらどうでしょう。」と話しました。それから、1週間ほどして連絡がありました。「ちょっと落ち着きました。今、1匹は親戚が預かってくれています。ずっと面倒みても良いと言ってもくれますが、自分がまた引き取って2匹とも飼ってあげようと思います。」と言うことでした。

 「飼えなくなったので、どうしようかと悩んで、いろいろあたったら、引き取ってくれるって言う良い人がやっと見つかった」と事後報告にきた友人がいました。よく聞くと、引き取ってくれるという人は、私の知っている人でした。その方は良い方なのですが、多頭飼育で、とてもこれ以上、犬を増やせる状況にない方でした。その方に引き取られても、十分に世話をしてもらえるとは思えませんでした。たくさんの犬猫を引き取って保護する方の中には、たとえ劣悪な環境であっても、一度手元に置いた犬猫は、決して手放そうとしない方もいます。私は、大反対しました。友人は、私の願いを聞き入れ、しばらく飼い続けることにしました。

 5年たった今、その友人と犬は、どうしているか? 友人は、そのままずっと犬と一緒に暮らしています。公園で一緒に散歩を楽しみ、美味しいオヤツをあげて。犬と一緒で幸せそうな友人の姿を見ていると、5年前、犬を手放そうとしたことをすっかり忘れているように思えます。きっと覚えているのは私だけで、友人はもう忘れているでしょう。今、どちらも幸せだから、忘れてしまって、それで良いのだと思います。

VOL.156 「手放してはいけない」
2008年11月

 これまで飼ってきた犬を事情があって手放さなければならないこともあるかもしれません。会社の倒産や、解雇などによって、「狭い家に引っ越さなければならないし、これまでのように十分に世話をしてあげることも出来なくなるし、あまりよい暮らしをさせてあげられない」と思い、自分たちよりも、もっと金銭的にも余裕があり、ちゃんと世話をしてくれそうな新しい飼主を探そうと思う方もいるかもしれません。しかし、私は、犬の幸せを本当に望むのであれば、犬に最低限の生活を強いることになったとしても、決して手放してはいけないと思っています。

 確かに、優しくてお金持ちの新しい飼主さんを見つけることも出来るかもしれません。しかし、たとえそのような方でも、犬にずっと愛情を持って飼い続けることが出来るとは限りません。新しい飼主さんは、自分たち以上に犬に愛情を持ってくれると確信できますか? 確かに、新しい飼主さんにめぐり合えて、幸せになっている犬たちも多いです。必死で新しい飼主探しをして、慎重に、良い方を選べば、大丈夫かもしれません。でも100%ではありません。良かれと思って手放して、でも、思いに反して、不幸になってしまうこともあるかもしれません。

 「大型犬でも良いから」と引き取った人が、「こんなに食費がかかるとは思わなかった」と返しにくる。「老犬でも良いから」と引き取った人が、「病気が見つかったから」と返しにくる。「ビーグルがいい」と引き取った人が、「吠えると聞いていたが、こんなに吠えるとは思わなかった」と返しにくる。「可愛がるから」と引き取ろうとした人の家は、多頭飼育で、とても手をかけてもらるような状況ではなかったり。飼主探しでは、こんな話は少なくありません。

 動物管理センターに収容されている犬たち。人懐っこくて、性格も良く、健康そうな犬たちや、綺麗な純血犬もいます。数日後には処分されてしまう運命の犬たち。どうして、こんなところにまで来ることになったのでしょう。絶対手放さないと守ってくれる誰かがいたら、こんなことにはならなかったでしょう。犬を不幸にしたくなかったら、自分で守るしかないと思います。

VOL.155 「人と犬」
2008年10月

 定休日に、街へ買い物に出かけました。交差点で信号待ちをしていたら、頭上から、「カー」とカラスの鳴き声が。上を見上げると、ビルの隙間の四角い空をカラスが鳴きながら横切っていました。カラスは、人間が作ったビルや建物だらけの街の上を飛びながら、何を思うのでしょうか。カラスは何も思わないかもしれませんが、私は、人間がこんなに急に地球を変えてしまったことを少し申し訳なく思ってしまいました。

 人間が便利なように変えてしまった地球の片隅で、他の生き物たちが、なんとか生きる場所を見つけて生きのびているように感じます。犬と暮らしていると、犬の本来の習性をかなり矯正しないと、人の多く住む都市部では、暮らしていきにくいことが分かります。この人間社会では、犬は、人間の都合に、すべて合わせないといけません。都会で、人間と一緒に暮す犬は、もう本来の犬であってはいけないのです。ペットという枠の中に収めて、生かしていかないといけないのでしょう。

 バーディもリバも、この世を去ってしまった後、私は、また犬を飼うだろうかって、考えます。都市部では、犬を飼うのは、人間も気苦労が多く、犬にとっても、あまり幸せではないかもしれないと思うと、犬は好きですが、もういいかなとも、思っています。

VOL.154 「譲る」
2008年7月

 大きくて年上のバーディ。小さくて年下のリバ。でも、リバは、いつも、大きくて年上のバーディから、オヤツやオモチャを奪ってしまいます。バーディは、リバにオヤツやオモチャを奪われても、一度も、唸ったり、怒ったりしたことはありません。奪われたら、シュンと悲しそうな顔をするだけです。そして、私の顔をじっと見つめます。「おかあさん。なんとかしてください。リバは、自分のオヤツがあるのに、僕の分まで取りました。」と目で訴えます。自分では奪い返せないバーディにかわって、私が、リバの所まで言って、口にくわえているバーディのオヤツを取り返して、バーディにあげます。そして、再びリバに奪われないように、バーディが食べ終わるまで、私がそばにいて、リバから守ってあげます。

 上下関係をきちんとつけるために、バーディに対するそんなリバの態度を叱り、直さなければならないのではないかと、当初、悩みました。でも、ある時から、まあ、いいかと思うようになりました。それは、リバの子犬に対する態度を見たからです。今から数年前、迷子の子犬が我が家に居候していたことがあります。生後2ヶ月に満たない子犬でした。ああ見えても、面倒見のよいリバが、子犬の遊び相手及び教育係をしていました。ある日、子犬が、リバとオモチャで遊んでいた時のことです。子犬が、リバのお気に入りのオモチャを口にくわえて、「キー、キー」と鳴らしては、上機嫌で遊んでいました。その時、リバは・・・。てっきり、子犬から、オモチャを奪い取ると思ったら・・・。奪い取らないのです。子犬が遊んでいるのを悲しそうな顔で見ているだけです。それは、まさにリバからオモチャを奪いとられたバーディの姿そのものでした。さらに、リバは、私を見つめて、キャンキャンと鳴きながら訴えます。「おかあさん、子犬が僕のオモチャを取りました。取り返して下さい!」と。相手は、リバよりずっと小さくて弱々しい子犬です。リバが脅かしたら、すぐにオモチャを返してくれるでしょうに。でも、リバは、子犬からオモチャを奪うことはしませんでした。

 それまで、私は、リバのほうがバーディより強いから、バーディは、リバに奪われてばかりいるのだと思っていました。でも、リバの子犬に対する態度をみて、考えが変りました。もしかしたら、強い犬は、弱い犬から、奪えないのかもしれないと。犬の世界では、弱いものいじめはルール違反なのかもしれないと思いました。そして、オヤツやオモチャをリバに取られても、バーディがリバに対して怒らないのは、自分より若くて小さいリバに譲ってあげているのかもしれないと思うようになりました。

 母犬と子犬を一緒に飼っている場合、子犬が大きくなっても、母犬はいつまでも、子犬を可愛がり、オヤツなどを子犬から奪われても、母犬は怒らないことがあると聞きます。強いから奪う、弱いから奪われるという簡単な図式はあてはまらないのが犬の世界のようです。

VOL.153 「カチカチ」
2008年7月

 バーディとリバが寝ている時に、「パタパタ」以外に、「カチカチ」と音がなることがあります。これは、足のツメが、床に当たって出る音です。寝ているのに、まるで走っているかのように、足を動かすことがあり、そんな時に、こうして「カチカチ」と音がなるのです。

 バーディやリバが、子犬の頃、広い公園に、夜遅く散歩に行くことがありました。人もいないし、犬を散歩させている人も、ほとんどいなかったので、そんな時、ノーリードで遊ばせることもありました。広い公園で、思い切り走っている犬は本当に楽しそうで、それを見ている私も、楽しい気分になれました。でも、やはりノーリードは良くないことですし、犬にとっても危険なので、やめました。バーディやリバが思いっきり走っている姿なんて、もう、何年も見ていません。

 寝ているバーディやリバが、走っているかのように、足を動かしている姿を見ると、少しかわいそうになります。本当は、広い場所で、思いっきり走りたいのだろうなとか思ってしまいます。夢の中でしか走れないバーディとリバに、いつか、時間を見つけて、私の実家に帰って、誰も来ないような海などに行って、また、走らせてあげたいなと思います。でも・・・。そういえば、私の知り合いの元日本代表のサッカー選手だった方が、壮年になって、会社の運動会に出た際に、思いっきり走ったら、アキレス腱が切れて、会社にこれなくなったことがありました。バーディもリバも、久しぶりに、走ったりしたら、こんなふうに身体に無理がいくかもしれません。

 なかなか思いっきり走らせてあげられないけれど、夢の中で走っているから、いいかな。

VOL.152 「パタパタ」
2008年6月

 静かな部屋に、「パタパタ」と音がなり始めることがあります。何の音だろうと、少し考えて、「ああ、あの音ね」と気がつきます。「パタパタ」って、バーディやリバが寝ている時に、シッポを振って、床にシッポが当たって出る音です。

 バーディも、リバも、寝ている時に、急にシッポを振り始めることがあります。もちろん、熟睡したままです。シッポをしばらく振った後は、何事もなかったように、また、静かになります。そんなバーディやリバの様子を見ていると、犬は、人間と同じように夢を見るのだろうと思います。何か楽しい夢を見て、シッポを振っているんじゃないかなと思います。バーディやリバの「パタパタ」とシッポを振っている音を聞くたびに、いったいどんな楽しい夢を見ているのだろうと考えます。

 広い公園を友達ワンコと走り回っている夢かな? 美味しい食べ物を目の前にして、喜んでる夢かな? 大好きなメスのワンコと会えた夢かな? それとも、留守番をしていて、飼主の私が、帰ってきて喜んでいる夢かな? 

 夢にまで見ることって、すごく楽しいことでしょう。だから、私は、「パタパタ」の音を聞くたびに、幸せな気分になれます。

VOL.151 「泥棒と犬」
2008年5月

 ずいぶん前のことになりますが、ご近所で、泥棒に入られた家の方が、「警察の人から、犬でも飼えばと言われた」そうで、犬を飼い始めました。でも、ここ最近、いろんな話を聞くと、あまり、犬が役に立っていないようです。

 バーディと同じラブラドールと暮らしているご婦人。二階の部屋で、いつも、犬と一緒に寝ているそうです。夜、泥棒に入られたけど、犬も飼主も、全く気付かず、まんまと金品を盗まれたそうです。

 これまた、バーディと同じくらいの大型犬と暮らしているご家族。こちらも、二階の部屋で、家族と犬と寝ているのですが、夜に、泥棒に入られて、これまた、誰も気付かず、お金を盗まれたそうです。

 我が家は、まだ、泥棒に入られたことはありませんが、これまで、何度か、敷地内においてある植木や自転車などを盗まれました。夜に盗まれたと思うのですが、家の中で、私と一緒に寝ている犬たちは、全く気付きませんでした。外の物音なんか、気にせずに熟睡しているみたいです。

 犬を飼っているのに、泥棒に入られたある方は、「犬が泥棒に気付かなくて良かったのよ。気付いて、犬が吠えたりして、泥棒に何かされて、犬が怪我でもしたら、大変だった。少しのお金を盗まれただけで終わったから、それで良かったのよ」と言って、犬のことを責めていませんでした。少しのお金より、犬のほうが大事ですね。
 

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