2006〜2007〜2008〜更新中.


ミステリー小説 名犬フーバーの事件簿   笠原靖    光文社文庫

ちょっと日本じゃめずらしいハンガリー原産のクーバーズという犬種のフーバーと、飼い主の引退した元刑事の推理ものです。
事件といっても、殺伐としたものではないので、本当にひまつぶしに気楽に読むにちょうどいい内容です。
ただ、犬がしゃべったり、直接に事件を解決するんじゃなくて、あくまでも飼い主のサポート役なので、その辺はあしからず。


   犬が本当の「家族」になるとき  片野ゆか    講談社


犬にまつわる事、しつけから安楽死まで、幅広く深く掘下げています。
著者の意見も織り込みながらも、非常に客観的に書かれていて、強く考えさせられる内容でした。
犬でも人でも、それぞれ個性がありそれを尊重すべきだと、様々な立場の人たちからの取材で、導いてくれます。



小説
     秋の猫        藤堂志津子      集英社文庫

柴田錬三郎賞受賞作品、だそうで短編集です。
いわゆるハートウォーミングな内容ですが、すべての短編に犬、猫が重要な役回りをします。
中身はフィクションですが、犬や猫がうまく人と人の間をおさめるんですね。
キレイにハッピーエンドといかないまでも、納得の短編ばかりです。
やっぱり犬や猫が好きってイイよなと、感じさせてもらえましたよ。


     
本  相性のいい犬、わるい犬失敗しない犬選びのコツ― スタンレー・コレン 文藝春秋


犬と人の性格を分類して、どんな組み合わせが合うかをまとめています。
歴史上の有名人と飼っていた犬との様子を実例に出しながら、独自に犬の各専門家から集めたアンケートなどをもとに、こんな人にはこういう性格を持っている犬種が合う、というように結果をだしていきます。
これから犬を飼おうかなと思っている人にも、けっこう参考になると思います。





エッセイ本  アイメイトと生きる   塩屋賢一   出窓社


日本で国産第一号の盲導犬を訓練した塩屋盲導犬訓練士の自伝です。
50年以上にわたって盲導犬(アイメイト)を育ててきた著者の苦労のあとがよく見える一冊です。
犬、福祉、視覚障害を抱えている人、それぞれに携わる人たちの中でも考え方に違いやズレがあるもので、そのために想像以上に、順調には盲導犬育成が進まなかった過去が読み取れます。
盲導犬(アイメイト)を見かけたことはあるけどよく知らない、という人たちに特に読んでもらいたい一冊です。


2006 3/1


旅行記本 シェルパ斉藤の犬と旅に出よう  斉藤政喜   新潮文庫


以前オススメした「犬連れバックパッカー」の続編です。
新たに加わった二頭の犬とも旅に出かけます。
ただの人の歩きの旅なら何の問題もなく通れる場所が、犬を連れていると、とても通りづらくなる・・・。
特に日本では犬連れ歩き旅を想定してない場所が多いんだ、とあらためて気づかされます。
これは前作と同じですが、実践した人の話は非常に参考になりますね。
そんなトラブルもありますが、それでも犬を連れていることで、あったかい人との思いがけない出会いがあったりする、そんな楽しさを強く感じて、そこが前作よりパワーアップしている気がします。
それだけ、犬連れにやさしい人たちが、世にたくさん増えてきたと思いたいですね。




評論本  ペットと日本人    宇都宮直子    文藝春秋


ともかく深い!
人と、ペットといわれる動物との関係について、細かい取材を重ねて色々な切り口で書かれています。
その中でも特にオススメな部分といえば、これはなんとなく感じてる人も多いと思いますが、日本人と欧米の人たちとは、動物に対する価値観が生死にかかわる部分まで微妙に違うんですね。
それはなぜか、とてもくわしく説明してくれています。
そして動物愛護について、欧米に見習うべきことはとても大切!としながらも、それは日本がすべての面で劣り、欧米が優れているという意味じゃない、と結んでいます。
どうしてそうなのか、読むと大きく納得できる内容だと思います。



4/1

  かんたんで経済的!愛犬のための手作り健康食   須崎恭彦  洋泉社


タイトルでは、手作りゴハンのハウツー本な印象ですが、そればかりじゃないんです。
著者は獣医学博士ということで、病気について、自然治癒力を高める食事、病気療法食、ドッグフードについて・・・と、かなり具体的に詳しく書かれています。
特に、病気に関してのポジティブな考え方を勧めている部分は、一読の価値あり!
 




 ペットでいやそうこころの病気  加藤元 監修   成美堂出版


犬などと接し触ることにより、人がリラックスし、血圧を下げる効果があると医学的にも証明されています。
そこで動物介在療法という医療が注目され、世界的に実践されつつあります。
この本を読むと、その実際の効果が分かり、もっともっと広まればいいのにと思うことでしょう。
そのための問題点、壁になっていることも詳しく書かれています。
病院にくる人の割合でいうと、動物を飼ってない人の方が多いという話を訊いたことがあります。
目に見えない形で日常的に癒されてるってことでしょう、きっと。

4/19

小説
  のら犬ローヴァー町を行く  マイクル・Z・リューイン  田口俊樹・訳   早川書房


ローヴァーという野良犬が、街の犬たち人たちのいざこざに巻き込まれる、短編エピソード集です。
生死にまつわるものなど、かなり現実的な話も多いので、大人向けと言えますね。
このローヴァーがなかなかの頭脳派で、困っている犬などに協力して問題を解決するさまはとっても痛快!
あくまでも犬の目線で、人と犬の係わりを描いています。そこがハマる!


4/29

短編小説集
  いぬ馬鹿    戸川幸夫    小学館


日本犬をテーマにした作品集です。
かつて、日本で熊などの猟に伴われていた日本犬たち。
この作品集を読めば、昔の、猟師と日本猟犬の独特な関係が見えてきます。


 5/17

 老犬コロが教えてくれた幸福   扇田慎平      ワック出版


犬に日々の散歩が必要なことも知らなかったほど、犬との生活を、まさか送ることになるとは思ってもいなかった著者が、結婚を機に、ある日突然奥さんがそれまで飼っていた4歳と9歳の柴犬とも家族となり暮らし始める。
そののちに、いつ起きるか分からないてんかん発作を抱えた老犬を介護する生活が始まる・・・。
犬と夫婦の闘病、介護記です。
最初は著者自身のハードな仕事に突然加わった犬の世話にとまどい、それでもやがてかけがえのない家族と強く思うようになる様子が描かれています。
犬の病気の様子もそうですが、介護していく中で人の生活も仕事も含めて変化していく過程がよく描かれていて印象に残ります。
犬に興味も世話の仕方も知らない人が、子犬のころも知らない9歳の成犬と、ある日突然一緒に暮らすことになるって、その戸惑いの気持ちは本人にしか分からないですよね。
その辺の心境の変化も含めて興味深く読ませてもらいました。


8/13

   動物の親は子をどう育てるか    増井光子    学研文庫


犬や猫などの名の知られてる動物から、動物園で見かけても名前もすぐ忘れそうな動物まで、親子の関係を様々な視点で紹介しながら掘り下げています。
動物の種類によって、同じほ乳類でも、ここまで愛情表現に違いがあるものかと驚かされます。




   
ニュースになった犬 マーティン・ルイス  武者圭子(訳)  ちくま文庫


タイトルどおり、ちょっとしたニュースに取り上げられたワンコたちのエピソード集です。
そのワンコたちのニュース写真が、たくさん載せてあるのが魅力です。


 8/31

  
人の心を持った犬「野犬・太郎と私の日本平物語」   遠藤初江   幻冬舎文庫


近所で嫌われ者にされていた一頭の野犬を、1年以上かけて慣らしながら自分の飼い犬として保護した著者の悪戦苦闘記です。
野犬として人に追われ、まったく人間を信用しない「太郎」に、著者は精神的にも体力的にも消耗しつつも、徐々に信頼を勝ち取るようになります。
その過程をとても細かく、その時々の心情もしっかり書かれていて胸を打ちます。




  
大使のラサ・アプソ「ヒマラヤ犬と旅した十六年」   北村汎   中公文庫


日本の外交官として大使でもあった著者が、ラサ・アプソ犬種の愛犬ドルジを伴って赴任した5ヵ国でのエピソードをまとめています。
犬と飼い主の話といえばそのとおりですが、やはり特異な仕事の方なので、話がとても個性的です。
ラサ・アプソというプライドの高い犬種ならではのエピソードも面白い部分です。


9/10

短編小説集
  セント・メリーのリボン    稲見一良     新潮文庫


ある日突然居なくなった盲導犬を、人づてに頼まれた人が捜し出す、というフィクション短編です。
フィクションながら、盲導犬と目の不自由な方との強い結びつきを、とてもよく表現している内容だと思います。




  神様がくれたボクサー犬   ルイーズ・バーニコウ  仁熊裕子(訳)  講談社


まったく犬に興味もなかった著者が、すてられていたボクサー犬リブロを飼うことになって、だんだん「イヌ人間」になっていくエッセイです。
ニューヨークという都会に住む自分のプライベートや、犬をとりまく街の変化がくわしく描かれています。





  
すて犬シェパードの涙   角谷智恵子    ポブラ社


すて犬の「富士」が著者の家族になり、幸せに暮らしていく様子が描かれています。
「富士」は、山で動けないようにされたまま置き去りになっていたのを、著者が鳴き声をたよりに必死に探し出して保護したのですが、その過程がとても詳しく書かれています。
そのあまりに残酷な捨てられ方から、一転、富士が保護された時に見せた涙には、強く気持ちが動かされました。


9/14

   さよなら盲導犬ミッキー  近藤靖(「どうぶつ奇想天外!」番組ディレクター)   幻冬舎文庫


ミッキーという一頭の盲導犬の生涯を、テレビ取材者の目を通して書き綴ったレポート本です。
この本の中で著者も説明していますが、盲導犬は短命だという誤ったイメージを持っている人に特に読んで欲しい一冊です。
もともと犬が苦手だった著者の取材レポートなので、説得力があります。



9/26
短編集
    犬物語    藤川芳朗(編訳)     白水社


ヨーロッパの作家たちによる、犬がテーマの短編を集めた本です。
それぞれに犬に対するお土地柄が出てます。


10/6

  動物たちの可愛いウンチ     今泉忠明    講談社+α文庫


ある意味ハッキリしたタイトルとおり(苦笑)、フンやオシッコから、動物の生態を掘り下げています。
家庭での犬でも、フンを、食べてしまったり、体に擦りつけたりして困るといったトラブルがありますね。
その理由も含め、動物にとっての排泄物の重要な意味が分かります。
でも・・・ゴハン時には読めないなあ。(笑)




エピソード集  犬たちをめぐる小さな物語       アンジェラ・グード(編) 
                                       伊藤延司+マーガレット・プライス(訳)  NHK出版



オーストラリアの本です。
牧羊に携わる人と牧羊犬の強い絆を感じさせる、本当にあったエピソード集です。
一般の家庭犬とは、全く違う絆の形が見えます。




   
イヌのこころがわかる本「エソロジーの視点から」   マイケル・W・フォックス  
                                              平方文男・直美 奥野卓司 新妻昭夫(訳)
                                                                ダイヤモンド社


「犬」を様々な側面で科学しています。
古い本で、今とそぐわない部分もありますが、名著です。



10/27

     動物病院119番       兵藤哲夫  柿川鮎子     文藝春秋


動物病院院長の著者が、獣医療だけに限らず、ペット動物が今おかれてる環境全体を、深く掘り下げています。
世間一般がどうだというより、ご自身の長年の経験・独自の考えを元に書かれているので、読みごたえあり。


11/18

ミステリー小説  追跡犬ブラッドハウンド   ヴァージニア・ラニア  坂口玲子(訳) ハヤカワ文庫


アメリカの小説。
数ある犬種の中でもトップクラスの嗅覚のブラッドハウンド、この犬種をブリーディングしながら、時には警察に依頼されて足跡追及犬として現場に出動している、ブリーダー兼トレーナーの女性が主人公。
題名のわりには、犬のことより、どちらかといえばプライベートなトラブルがメインになってます。
でも、それがまたかなり面白い。
随所で、日本では馴染みの薄いブラッドハウンドの個性が生きています。




時代小説傑作選  犬道楽江戸草紙  澤田瞳子(編)  徳間文庫


犬をテーマにした時代小説を集めた作品集。
それぞれ作品のなかで、江戸時代の犬の扱われ方がよく説明されているので、様子が想像しやすい。
犬との係わりかたで、時には出世したり、命を落としたりと、現代からみてもかなりカゲキな時代だったんだ、と痛感させられます。
ある意味、コワイ!


12/8

ミステリー小説   
スパイク    松尾由美  光文社文庫


かなり個性的なストーリーなので、好き嫌いがはっきり分かれる小説です。
スパイクというのは登場するビーグル犬の名まえです。
数ある犬種の中、ビーグルという犬種のイメージをしっかりふまえてつくってあるので、ビーグルファンには特に一読の価値ありなんじゃないかと思います。
それにしてもビックリした、かなりインパクトの強いストーリー展開でした。




自記  動物のお医者さんは、毎日が冒険!  ディヴィッド・ペリン  高橋佳奈子(訳) ヴィレッジブックス


カナダの獣医師が、独立開業一年目の頃の奮闘記をまとめたものです。
1973年のカナダの片田舎での話で、普段見慣れている現在の日本の街の動物病院とはかけ離れた環境です。
治療の成功した例はもちろんですが、失敗談を率直に語っていて、とても驚きました。
登場してくる牛、馬、犬、猫などの飼い主さんがまた、それぞれ味があっておもしろい。
患者のフンまみれになる展開が多いので、注意。(苦笑)



12/20

エッセイ
 
犬がいるからだいじょうぶ    島村洋子   新潮文庫


著者自身が飼っていた犬たちのことや、小さいころ隣近所に住んでいた犬とのエピソードをまとめ語っています。実際にはほとんど接点がなかった犬のことも、独特の感性で描かれていて、犬と人それぞれの個性の強さがよくでてます。



12/24

小説 犬と歩けば恋におちる  レスリー・シュヌール 松井みどり(訳) 文春文庫


ニューヨークの女性ドッグウォーカーが主人公の恋愛ドタバタなんですが、犬種の違いや犬にかかわる仕事の部分をしっかり描いていて、犬好きにもたまらない内容です。
ラストもかなりマジメで満足感ありますよ。




2007/1/29

ミステリー小説
 
封印された鍵 【名犬フーバーの事件簿2 笠原靖  光文社文庫



以前にオススメしたミステリー短篇集第2弾ですが、今回はただ犬が登場するだけじゃなく、さらに大きな役割を担ってます。
犬のことをよく分かってる作家さんなので、犬の心理が本当にリアルに描かれてます。
特に「雪の足跡」は映画にでもなりそうな、いやなってほしい、痛いほど犬の気持ちが伝わってくる作品です。





  
発達心理学リポート 犬のこころ子どものこころ 松岡素子  誠文堂新光社



人間の臨床心理、発達心理の専門家が、自身の愛犬との生活の中で、犬と人の心理の共通点をみつけながら応用できるところを語ってます。

こどもとの接し方のヒントが、犬にはたくさん隠されてるのがよく分かります。



2007/2/23


小説      
チロに乾杯      佐藤良      文藝書房



チロはある家で飼われているマルチーズの名まえです。
ホラーファンタジーとでもいうのか、ちょっと不思議な物語です。

飼い主さん夫婦にある日子どもが授かったことで、それまでのチロとの関係に微妙な変化がでてくるのがストーリーの発端になるので、実際ありえるところにリアルさがあります。


3/2


小説    
老人と狩りをしない猟犬物語  西村寿行  講談社文庫



人里離れた山奥に1人で住むおじいさんと、白い紀州犬「隼」との交流の物語。
現代の都会の家庭犬とはかけはなれた、人と犬、1対1の不思議な家族関係が描かれてます。



 3/5


小説  
宿なしビルと迷犬ローバーの旅 クリス・ウィリアムズ  角邦雄(訳)   パシフィカ



イギリス小説。

小さい頃生き別れた弟を捜しにイギリスを横断する旅をするビルじいさんと、捨て犬ボーダーコリーのローバーの道中記。
ともかく話が全体的にハッピー!
旅の道中で、ちょっとした事件がおきても、すべてが良い方向に向かってる。

もちろんラストも、気持ちいいほど完ぺきなハッピーエンドになってます。


4/3

小説     白い牙         ジャック・ロンドン 白石佑光(訳) 新潮文庫



不朽の名作。
ホワイト・ファングという、4分の1だけ犬の血をひくオオカミが辿る、山あり谷ありの半生の物語です。
なによりも、このオオカミ犬の視点から見た周りの描写がすばらしい。
生死をさまようほどに虐げられ続けて、やがて幸せな家族に迎えられる過程が、主にホワイト・ファングの目から描かれています。
前半の辛い話からは考えれらないほど、ハッピーエンドなのもうれしいポイント。



4/25


ノンフィクション小説 
ユーコンの疾走 ゲイ・ソールズベリー/レニー・ソールズベリー 山本光伸(訳) 光文社文庫



サブタイトル「極北の町を救え!犬と人の感動秘話」。
1925年にアラスカ極北の町ノームでジフテリアが発生、感染者たちを救い、町を絶滅から救うための血清を届ける役目を果たした、犬ぞりチームの活躍の実話レポートです。
この犬ぞりは悪天候の中、リレー形式で血清をバトンがわりに運んだそうです。
その中のアンカーの犬ぞりチームで、ノームの町に直接に手渡したのが、アメリカでアニメ映画などになった有名な「バルト」をリーダー犬とするチームだったそう。
だから実際には、バルト以外にも苦難を乗り越えた犬や人たちがたくさんいたんですね。
中には、受け持ちの区間を走り終えて、そのまま息絶えてしまったそり犬もいたようです。
本では、その後の様子も書かれていて、マスコミにバルトの犬ぞりチーム以外の功績が歪めて報じられていたりと、美談だけではすまない、考えさえられるレポートも読みごたえあります。


5/3

小説 
愛犬ボーイの生活と意見  ピーター・メイル 池央耿(訳) 河出書房新社


イギリス出身の著者が、南フランスプロヴァンスに移住してのエピソードの中から、愛犬ボーイにまつわる話を中心に書いてます。
主人公のボーイが本を書いている設定です。
犬のボーイの目線からみた、ネコや他の犬の飼い主を含めた人間社会はどう映ってるのかが、よく表現されてておもしろい。
挿絵も、全体的にのどかさがあふれていて、とても好きな絵柄です。



6/8


ノンフィクション 
身勝手な飼い方をされるペットたち―獣医はうったえる!― 本田三緒子 大日本図書



東京都の公衆衛生獣医の著者が、過去の実体験のなかで命の大切さを語っていきます。
特に保健所の狂犬病予防員の立場からの話は、とても貴重だと思います。




6/17

アニマルミステリー短編集  ねむけ  仁川高丸  光文社文庫 


犬や猫が登場してる話なのに、ものすごく突き放した描き方。
ほのぼの感ゼロなので、間違いなく好き嫌いが分かれる一冊。 


7/5


評論本    
犬と歩けば脳にいい!   大島清   新講社



大学の名誉教授で脳博士の著者が、趣味の「ウォーキング」の魅力を語っています。
そこに、犬を連れての散歩の良さをからめています。
難しいデータなどを書いてるのではなく、通りすがりに出会った犬連れの人とのエピソードなどの流れで、話を進めていってくれて読みやすい。
犬を家族に迎えた人を、おもしろいアプローチで幸せな気持ちにさせてくれます。



 
7/11


本     イヌの言い分365日     利岡裕子  三笠書房


しつけに携わっている著者が、あえて、犬がどうしてそういう行動をするのかを体験談を交えながら書くに留めていて、堅苦しくなく気楽に読めますヨ。


9/7


動物冒険小説
  野性の呼び声  ジャック・ロンドン  大石真(訳) 新潮文庫


セントバーナードとシェパードの血をうけた飼い犬だったバックが、何人もの人間に翻弄されながら、過酷な試練にあいながら、アラスカで野性にもどっていく物語。






愛犬エッセイ  愛犬記   戸川幸夫  PHP文庫


動物小説家として高名な作家自身で飼っていた犬のエピソードが、まとめられています。
愛犬のことを語った本はよく目にする中、これは、日本犬へのこだわりと、戦争前後の生活の中での犬の飼われ方が説明されているのが、とても特長的です。
戦時中の犬に対する価値観は、今とはまったく違うことがよく分かります。





ノンフィクション 盲導犬チャンピイ   桑原崇寿  新潮文庫


「日本で最初にヒトの眼になった犬」と副題がついています。
日本の盲導犬訓練のパイオニア、塩屋賢一訓練士の試行錯誤の盲導犬訓練の軌跡を追った本です。




小説   犬ですが、ちょっと一言  ミュリエル・ドビン 乾信一郎(訳) 早川書房



ある女性新聞記者の飼い犬のジョーが、近所の動物たちと語らいながら、自然保護の感覚などの人のものさしを批評しています。
話し相手はイヌ、ネコ、ネズミ、ゴキブリ、ロバ、カタツムリ・・・などなど、多種多様。
それぞれの立場から、人間界のことを語っていて、それがミョーにリアルでおもしろい。



9/30


体験記集 
ペットロスの真実  瀬戸環  毎日新聞社


犬や猫をはじめ、一般に「ペット動物」と呼ばれる動物を飼い、やがて死を迎えたとき、その時の飼い主の心情は。

ペットロスに陥ってしまうと、どんなことがおきるのか。
具体例で、まとめています。





愛犬記 
 星になったチロ-犬の天文台長-  藤井旭  ポプラ社
-----------------------------------------
    チロと星空-犬の天文台長-  藤井旭  ポプラ社



天体観測愛好家の有志でつくった天文台のマスコット犬、北海道犬チロととりまく人たちの実体験エピソードをまとめた2冊です。
犬の「天文台長」として、時には友達、時にはガードマンとしてのチロの活躍が、ほのぼの楽しい。




ドキュメンタリー   ランポ-旅に生きた犬-  エルビオ・バルレッターニ  辺見栄(訳) ペットライフ社


1953年〜1961年にイタリアのカンピーリア駅に住み着き、駅員さんたちに愛された「旅行犬ランポ」の一生をつづっています。
ランポのすごいのは、列車やバスなどの公共の交通機関を乗り継いで、旅をすること。
しかもいつも目的地が決まっているわけでなく、どこへ行っても、乗り換えを駆使してカンピーリア駅に戻ってくる。
犬にやさしいヨーロッパといえど、その当時のイタリアにも犬嫌いや規則に厳しい人もいて、そのため、ランポが生死をさまようことになるつらい境地に追い込まれてしまうこともあります。
それでも生涯、自由を貫いたランポには感動させられどおしです。
  


10/14

エッセイ しっぽのはえたパートナー盲導犬ミントと触れた街角の福祉 星野有史 法研


街を歩き、交通機関を利用し、お店で買い物、飲食店で食事する。
健常者にはなんでもないことなのに、視覚障害者と盲導犬(アイメイト)が同じようにしようとすると、いろいろな不自由ごとがおきる。
そんな著者の実体験が、とても具体的に書かれています。



11/10

エッセイ  ヘンリー、人を癒す心の扉を開けるセラピー犬  山本央子  角川文庫


セラピー犬としてアメリカで活動した「ヘンリー」と、交流をもった人たちとのエピソードをまとめています。

動物保護施設から引き取られたヘンリー、著者はしつけに悪戦苦闘していきながら、やがてセラビー犬への道に向かいます。
セラピー犬になってからの話だけでなく、そこにいたるまでのしつけの失敗、成功くりかえしの日々の様子から、ヘンリーのとてもくせの強い性格が手に取るように分かります。



11/24

フィクション小説  牧羊犬シェップと困ったボス  マージョリー・クォートン 務台夏子(訳) 創元推理文庫


アイルランドの片田舎が舞台。

農場の牧羊犬のボーダーコリー、シェップが語り手になって、自身や飼い主一家にまきおこる騒動を語っていきます。
犬が語るフィクションとはいえ、犬のしぐさや行動はとてもリアルに描かれています。



12/6

ミステリー小説  
名犬フーバーの新幹線、危機一髪! 笠原靖  光文社文庫


「名犬フーバー」シリーズの3作目。
犬が好きでミステリーが好きな人には、ピッタリな一冊です。


2008 
1/13

ノンフィクション  出会いと別れとヒトとイヌ  関朝之  誠文堂新光社



様々な境遇の飼い主と犬のエピソード集です。
ホームレスの男性と協力しあって生きてる犬、迷子になった犬が、人のつながりで奇跡的に飼い主の元にもどった話など、ひとつひとつのエピソードの幅が広く、心温まります。


 
1/25

愛犬エッセイ  ありがとう、チャンプ車椅子の犬と歩んだ15年 三浦英司  幻冬舎文庫


2歳の時、交通事故で下半身不随になってしまったベアデッド・コリーのチャンプ。

もう一度歩かせてあげたいと願う飼い主の三浦さんの、試行錯誤を重ねてのチャンプ用の車椅子製作。
そしてそこからの、車椅子犬生をつづっています。
犬が下半身不随になったら、どんなことがおこり、どう接したらいいのか。
飼い主としての愛情の深さを、とても強く感じられる本ですよ。


 2/17

フィクション小説    
逃避行     篠田節子       光文社文庫



飼い主の主婦と9歳のゴールデンレトリバー、ポポが、ある事情から家族や今までの生活を捨てて、2人、逃亡の旅にでるストーリー。

かなり異色です。
個人的に今まで読んだことのない内容で、とてもインパクトがありました。
好き嫌いが分かれるでしょうが、最後まで読むと、強く心に残こるものがあります。


2/19


ハードボイルド短篇小説集  
  猟犬探偵    稲見一良      光文社文庫


「セント・メリーのリボン」の続編です(2006 9/10に紹介済みです)。
行方不明になった猟犬を専門に探す、探偵の主人公と相棒犬ジョーの短編集。
ちょっと変わった設定なのが新鮮。
ワイマラナーやチェサピークベイレトリバー、他多数の猟犬犬種の名前が、次々と出てきます。


2/29
写真集   
  犬犬GOGO!    新美敬子   戎光祥出版 

世界中の街かどで撮ったワンコたちの写真集。
犬種図鑑の中の写真のような「ポーズをとったきれいな犬」ではなく、街で生活しているそのまま等身大のワンコの姿が見れます。





愛犬エッセイ     奇跡のいぬ グレーシーが教えてくれた幸せ  ダン・ダイ+マーク・ベックロフ  上野圭一(訳)


聴覚がなく片目が弱視などの障害を持って生まれたグレートデン、グレーシーを家族に迎えた同居の男性2人が、やがてドッグクッキー製造の会社をつくり大成功をおさめる実話です。
もともと犬とはまったく関係のない仕事を、それぞれ別々にしていた2人が、このグレーシーを迎えたことで大きく人生が変わります。
それがまさに奇跡なんですね。
とても爽快で感涙ものです。



3/6

愛犬エッセイ 
 都会の犬はたいへんなのよっ!   天谷これ  山と渓谷社  


都心のマンションで、秋田犬「慎太郎」と暮らす著者の体験記です。
ともかく語り口が軽快で笑える。
都会の住宅密集地ならではの散歩のエピソード、集合住宅で大型犬を飼っていることならではのエピソード、秋田犬種を飼っていることならではのエピソード、犬仲間飼い主仲間とのエピソードなど、気持ちをストレートにだした個性的な文章で読ませてくれます。



4/4
体験集  犬にまつわる不思議な話  宇佐和通  Gakken

ミステリアスなワンコの実話のエピソードを集めてます。

世界各地の、合理的な説明のつけられないような不思議な犬の物語たちです。
思わず、へぇ〜と感心するものばかりですよ。



4/18

ミステリー小説    
パンプルムース家の犬  マイケル・ボンド  木村博江(訳)


イギリス小説。

元警察犬のブラッドハウンド「ポムフリット」と、飼い主の元刑事が主人公のユーモアミステリー。
のんびり読める、かなり軽いタッチのストーリーです。
 

5/11

愛犬エッセイ   
ケンジの日記 ある柴犬との十六年間の共生   西村六郎   文藝春秋


飼い犬の柴犬ケンジの生涯を、全体に愛情あふれる文章で語っています。

お仕事の関係で日本やギリシャなどで暮らしていく中で、ケガや病気にたびたびなり晩年は老化からくる脳の病気、前庭障害を発症しますが、その介護の様子も詳しく語られています。


5/29

解説本     アニマルラーニング  中島定彦  ナカニシヤ出版


犬はもちろん他の動物のしつけや専門的な訓練のトレーニング、その基本の原理を動物心理学の面から科学的に説明しています。
犬のしつけだけをとってみても、人によってしつけ方に個性がでますね。
それでも、動物の心理をしっかり理解したうえでの方法ならば、なにも問題なく、逆に心理を無視した誤った方法だと、精神的に大きな負担がかかってしまうことがよくわかります。
動物にかかわってる人、興味がある人にはイチオシの一冊ですよ。


5/31

エッセイ  
 フロックスはわたしの目-盲導犬と歩んだ十二年- 福澤美和  文春文庫


盲導犬の存在が今よりもはるかに珍しい、1976年から12年間の盲導犬「フロックス」との日常を語っています。
盲導犬の基本的な知識がない人が多く、さらには大きな犬を連れていることで、時に理不尽な扱いを受けることもありますが、それでも楽しい旅行記にもなっています。

 

6/22

小説    バベルの犬   キャロリン・パークハースト   小川高義(訳)     角川書店



ある夫婦と愛犬ローデシアン・リッジバック犬種の「ローレライ」の物語。

ミステリーでもあり、それでいて、とてもハートウォーミングな物語です。
前向きなラストで、癒されますよ。


ホームにもどる

おすすめ  2