同人誌市場のこれまで
「同人誌市場」第1回が開催されてから、2005年9月ではや67回を数えます。
初めての開催を決めてから数えると15年以上いう歳月が流れたことになりますが、もしかしたら、この頃に生まれた参加者さんもいらっしゃるのかと思うと
「なんてすごいことだろう!」
と、自分でも驚いてしまいますね。まさかこの年になるまで(笑)主催者でいるとは・・・。
さて、「同人誌市場」を立ち揚げたのは、実は私(山本)ではありません。
私の当時の親友・Tさんの友人、Sさんという、当時大学生だった女性が、「市場」の生みの親なのです。
その頃は「キャプテン翼」の大ブームで、同人誌界がもの凄く盛り上がっていました。Sさんは大規模同人誌イベントに参加するうち、いろいろな面で不満を感じるようになり、
「自分達で満足のいくイベントを開催できないか?」
と考え、手伝ってくれる仲間を捜して、あちこちに声をかけていたのです。
その頃の私は就職1年目のOLで、学生時代にやりたくても出来なかった事に、あれこれ挑戦している最中でした。中でも、同人誌は当時、最も熱を上げていた趣味の一つでした。
そんな訳で、友人を通じてSさんの呼びかけを耳にした私は、2つ返事で<イベントの共同主催者>として参加することを決めたのでした。
「同人誌市場」は、Sさん・Tさん・Mさん(Sさんの高校時代からの友人)、そして私というメンバーで動き始めました。
小規模の会場で安い参加費、全国からの委託を集め、なおかつ個性的なサークルガイドを作るというのはかなり大変なことでした。
役割分担を決めて、運営計画を進めていく事になったのですが、Tさんは委託関係、私はチラシ配布や受付業務、そしてSさんが総合的なプランニング、それをMさんがサポートするという形が取られました。
そうした協力体制が効を奏したのか、第1回の「同人誌市場」は、足立区産業振興館という、当時は大変人気のあった小規模会場を使用し、集まったスペースは200(但し机1/3=1SP)。
全国からの委託は100以上。
多くの参加者に来場していただき、初めてのイベントとしては、まずまずの成功を収めることが出来たのでした。
その後も、私が肺炎に倒れて入院するというハプニングもありましたが、なんとか回を重ねていくことが出来ました。
しかし、この4人体制も長くは続きませんでした。
まず、Sさんの右腕的存在であったMさんが、同人誌界から遠ざかってしまいました。
そして、委託関係の担当であったTさんも、Sさんとの意見の相違を理由に辞めてしまったのです。
残った私とSさんは委託の規模を縮小するなどして、減ってしまった人員の穴を埋め「同人誌市場」をなんとか継続させていました。
ところが、やがて、なんと当のSさんが
「就職を機に、引退する」
と言い出したのです。
Sさんは全体の指揮を取る立場にありましたが、それと同時に「同人誌市場」のスポンサーでもありました。開催当初から「同人誌市場」は毎回数万円の赤字を出していたのですが、それは
「ちりも積もれば山となる」
の諺の通り、回を重ねるごとに額が膨らみ、この頃になると累計で30万円を超えてしまっていたのです。
その上、就職という新たなハードルによって、割ける時間は当然ながら少なくなります。
就職後も、今と同じように活動することは不可能…と、Sさんは自ら判断を下したのでした。
(続く)