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読書日記2001年7月
暑さのための手抜き編



2001年7月某日
「WWWイエローページvol.11」(エーアイ出版)というムックが発売された。発売日の周辺に毎日毎日本屋さんをウロウロして出版の時を待っていたのだった。みんなぁ、見ておくれよ!(笑) 我がドルフィンホテルが224ページで紹介されているんだからって。この掲載の話が来たのは4月だった。僕は「つ、ついにドルフィンホテルがメジャーデビューするんだ」と喜んでチャットのときにメンバーに話をしたら、「どこがメジャーなの?」とあっさりと言われてしまった(笑)。それでもって、マイナーデビューということになったのであった。
 ほんの数行の紹介記事なんだけど、お世辞とはいえ、とても嬉しいことを書いてもらって、書店でやっと手にしたときニンマリと微笑んでいました。
 そうそう、マスコミデビューと言えば実は何を隠そう(別に隠してもいないのだけど)、数年前に首都圏で発売されている人気情報誌にも「ドルフィンホテル」の名前が載ったことがあったのだ。ふふふ。

2001年7月某日
 この月も岸本葉子さんの本を静かに読む。『近頃の無常』(マガジンハウス)なんて大人っぽいタイトルで素敵ですね。しかし、読めども読めども彼女の未読の本はどんどん出てくるぞ。

2001年7月某日
 映画『A.I.』を見る。映画館に着いて気がついたのだけど、この日は「映画の日」で1000円で見ることができた。でも、いつもこの値段で見ることができれば映画はもっと気軽なものになるのだけどね。通常であれば、電車代と映画代と昼飯代を合わせると3000円はかかってしまうんだ。でも1000円のランチと1000円の映画を比べると、やっぱり映画の方が高くて当然なのか。1000円で昼飯食うなよ、と言われると辛いのだけど。でも、ちょっと高めの昼食と映画っていうのは、なかなか楽しいもんで。庶民のささやかな楽しいと言うべきか。
 賛否両論のこの映画だったのだけど、なんだか手塚治虫のSFマンガとかを思い出してしまった。

2001年7月某日
『「少年A」この子を生んで……』(文藝春秋)を読んだ。タイトルの通りに「少年A」の父母が書いたもの。日記のようなものではあるが。このところ、こうしたちょっとハードな本を読むことが多いような気がしている。
 もちろん、こうした犯罪に遭った被害者の人は辛いことだろう。しかし、「しかし」なんて言葉は適当でないのかな。どんなふうに表現したらいいのかわからないけれど、犯罪を起こした少年の両親というのも辛いのだろうと思う。犯罪者にしようと思って子供を育てる親なんて誰もいないのだから。
 6月に読んだ佐木隆三の本のことを思い出してしまった。彼は自分の子供が犯罪者だったらどうしよう、そんなことをあちこちで書いていた。100%犯罪に関わることはない、と思ってもどこかで不安があったりする。

2001年7月某日
 それにしても毎日毎日暑いぜよ。ふにゃふにゃ。そんなある日、岸本葉子の『本はいつでも友だちだった』(ポプラ社)を読んだ。この本は今月のナンバーワン、特別なおもしろさがあった。最近面白い本があんまりないね、という声をよく聞く。こうした本が埋もれてしまっているのはとても寂しいことだ。ぜひぜひ、はやいとこ文庫になって欲しい。新潮文庫だったら「夏の100冊」にぜひ入って欲しい本だ。

2001年7月某日
『宮ア勤事件 塗り潰されたシナリオ』(一橋文哉/新潮社)を読む。この一橋文哉シリーズはずっと読んでいるのだけど、今回はちょっとばかり物足りなかったような気もしたが。それにしても、この事件からだいぶ時が経ったんだね。

2001年7月某日
 池袋の「母屋」というお店で焼き鳥を食べて、冷たいビールを飲んだ。幸せだった。
 それにしてもこの店は狭く、混んでいた。数分待ったところで席に座ることはできたのだけど、狭い席に相席になったりとちょっと大変といえば大変だった。小さなテーブルを有効的に使うという技が必要なのである。飲み慣れているおっさんなどは、酒とつまみのひとつかふたつで延々と飲んでいるのでテーブルの場所は使わないのだが、僕なんかが飲むときにはついついあれやこれやと注文してテーブルがいっぱいになってしまうのであった。でも、このお店の焼き鳥はほんと美味しかった。〆の「鳥雑炊」を待っていると、「席の移動をお願いします」ということでお引越し。でも、何があっても気持ちが大きくなってしまうほど、この「鳥雑炊」は美味しかった。

2001年7月某日
 岸本葉子の『マンション買って部屋づくり』(文藝春秋)を読んだ。急激にマンションが欲しくなる(笑)。実は僕が岸本葉子という人を初めて見たのは、雑誌の部屋の特集での写真だった。マンションの1階で広い庭があって、とてもいい部屋だった。そんなわけで、この本はとても楽しく読んだのだった。

2001年7月某日
 それにしても今月は濃い本ばっかりのような気が。『僕はやってない! 仙台筋弛緩剤点滴混入事件 守大助拘留日記』(明石書店)は、あの話題になった事件についての本である。ニュースでこの事件が毎日のように取り上げられたときは凄い衝撃だった。この本を読んだ感想をそのまま言うなら、彼は無罪だろう。しかし、裁判が進んで結果がどうなるかはわからない。
 それにしても、彼がやったかやらないかは重大な問題なのだが、それ以上に警察の捜査、取調べの酷さが大きな問題だろう。
 5月に沢井鯨の『P.I.P. プリズナー・イン・プノンペン』(小学館)を読んだときの感想というのは、カンボジアという国は酷い!というものだった。その警察での取調べなどである。日本という国は、平和でよい国だなと感じていたのは、幻想だったのかもしれない。

2001年7月某日
 名前は忘れてしまったのだけど、タイ国料理のお店で飲む。なんと、カレーを素麺で食べる、なんてのもあるんだね。それなりに美味しかった。しかし、何が大変だったかというと、お店を出てからの帰り道。酔っ払った状態でのこの夜の暑さはほんとうに辛い。部屋に帰ってすぐさまクーラーをつけてバッタリとしてしまった。

2001年7月某日
 ポール・フライシュマンの本をまとめて読む。
『わたしの生まれた部屋』(谷口由美子訳/偕成社)
『風をつむぐ少年』(片岡しのぶ訳/あすなろ書房)
『マインズ・アイ』(片岡しのぶ訳/あすなろ書房)
 この人の本は不思議なやさしさを持っているんだよな。ちょっとしたことかもしれないけれど、気持ちの入ったことが、何処かにしっかりと繋がっていくというような。

2001年7月某日
 僕はちょいとした持病のようなものがある。そんなに大げさなことではないのだけどね。近くの医院で月に1、2度くらい見てもらっているのだけど。その先生に、「こんど大学病院で検査を受けてみてください」と言われて、なんと紹介状なるものを書いてもらって大学病院で見てもらうことになった。
 あまり病気というものには縁のない人生だったのだけど。大学病院なんてところはほとんど行ったことがない。まだ幼稚園にも入らなかったころかな、お爺さんのお見舞いに母に連れられて行ったことがあたような気がするくらいだ。
 大学病院デビューはちょっと緊張した。歩いている先生のような人を見ると山崎豊子の『白い巨塔』を思い出したりする。この場で政治的な争い事が繰り広げられているのだろうか(笑)。

2001年7月某日
 黒木昭雄の本をまとめて読む。
『警察腐敗 警視庁警察官の告白』(講談社+α文庫)
『警察はなぜ堕落したのか』(草思社)
『警官は実弾を込め、撃鉄を起こした』(草揮出版)
 それにしても、「警察」という文字がこう並ぶと焼肉食べ放題に行ったような気持ちになるね。タイトルの通り、警察の裏側のことが書かれている。ただ、単なる内部告発本というわけではなかったりしている。元警察官の作者の、警察官というものの誇りが溢れている。警察という組織、特にキャリア制度について、多くのことが書かれている。

2001年7月某日
 待望の森絵都の新作『DIVE!!3 − SSスペシャル'99』(講談社)を読む。素晴らしい!! それにしてもこの「SSスペシャル'99」というサブタイトル、技のネーミングは凄いよね(笑)。

2001年7月某日
 岸本葉子の『私の居場所はここにある』(マガジンハウス)を読む。特にこのところ事件のノンフィクションとかを読んでいるからなのだろうか。岸本葉子ワールドはとてもゆったりした気持ちにさせてくれる。

2001年7月某日
 このところ飲みに行くお店を探すのにインターネットを使っている。クーポン券のサービスがあったりして、ほんの少しではあるけれど安く飲めたりするからだ。お店と曜日によっては、20%オフなんてのもあるから、実はけっこう大きかったりもする。
 そんなこんなで、クーポンの使えるお店ということで、某お酒メーカー系ウェブサイト(わかってしまうかな)でお店を探し、クーポン券をプリントアウトしていざ出陣。
 まあ、お店はきれいだし、そんなに悪くはなかったんだけどね。クーポンといっても割引になるわけではなくて、飲み物がサービスになるという奴だった。でも、これが使えなかったんだよね。まあ、お店としての言い分もあるのだろうけど、なんだかケチがついてしまってこっちだって気分はよくない。ウェブサイトではちゃんとクーポンというのを売りにして宣伝しているし。
 一応お店の人は謝ってはいたけれど、当然こっちだって納得するわけはない。しかし、こういうことを書いているとなんだか自分が小さな人間みたいなになってしまうけど(笑)。
 さてさて、家に帰ってさっそくこのお店の紹介をしていたウェブサイトに苦情のメールを出してみた。ちゃんと住所と電話番号も書いて、けっこう丁寧に書いたつもりである。
 翌日、ちゃんと返事が着ました。しかも2通も。直接管理している会社からと、親会社の情報系のセクションからと。けっこうちゃんとした対応のメールで、言うべきことは言ったほうがいいと関心してしまった。このウェブサイトもちゃんと修正されていたし。間違った情報を出していたのは、ちょっと問題はあるにせよ、すぐに修正してくれる姿勢って良いですよね。また、利用しようかなという気にはなります。お店からは何にもないので、今後行くことはないけどね(笑)。

2001年7月某日
 久々に田口ランディの本、『モザイク』(幻冬舎)を読む。読んだ人いますか? この本を読んで渋谷の109に人が集まる謎がわかったのだった(笑)。携帯電話がキーになっているといった感じの物語です。携帯電話って、ほんとうに生活の一部分になっているみたいだね。僕も一応持っているけど、ほとんど時計替わりみたいなもんで。でもさ、携帯電話を持たない生活ってのもいいかなと思ったりもしている。

2001年7月某日
 Yahoo!!BBのADSLに繋がってしまった。まさに「しまった」という感じだった。どこがどうなって繋がるのか。普通のダイアルアップとどう違うのか、何にもわからなかった。たまたま、Yahoo!!BBの申し込み受付を開始した日に、仕事で検索しているついでに「えいやー」と申し込みをしたのだけど、モデムが送られてきて、なんだか繋がりそうな雰囲気になってきた。説明書を見ると、「LANカード」が必要とあったので、ビックカメラで3780円もするのを買ってきた。店員さんにどれがいいかと聞いたら、Yahoo!!BBの場合は高速なのでこっちの方がいい、と言われて高いのを買ったのだった。
 しかし、部屋に帰ってから自分のパソコンの説明書を良く見てみると、こいつは内臓されていたんだよね。あらあら、それから一応電話線をくっつけて、カチカチやっていたら、あれまあれま、凄い速い(笑)。速いだけでなく、テレホーダイ・タイムを気にしないであちこち見ることができるというのはすごい便利だ。ただ、ニフティのサイトとかに行くと元のスピードと変わらないのだけど(笑)。

2001年7月某日
 よくよく考えてみると、この読書日記はこれまでで一番短めなのかもしれない。ということでもう少し書こう。それにしても、インターネットで毎日、日記を書く人って凄いなぁと関心してしまう。月に一度しか書かない日記というのは考えてみると「日記」じゃないんだね(笑)。マジメな話、そのうち「読書月記」というタイトルに変更しようかと悩んでいるのだった。
 でも、実は何を隠そう(別に何も隠してはいないのだけど)このドルフィンホテルの中で、たまにではあるけど日記のような感じで書いているコーナーもあるのだよ。見たことがない人は探してみてください。

 当たり前なのかもしれないけど、ADSLになったからといって、見るウェブサイトは増えるというわけではない。だいたい見るところは決まっていて、スポーツ新聞系のサイトとかnakata.netとか、あと自分のサイトくらいで、自分があまりインターネットを利用していないことに気づいて愕然としています。nakata.netなんて毎日のようにチェックしてしまうのだけど、彼のメールはいいとこ月に1、2回だもんね。そうそう、サッカーのサイトでこのところお気に入りがあるんだ。KICK-OFF(http://www2m.biglobe.ne.jp/~hasira/)というサイトでモンテディオ山形の監督である柱谷幸一が運営している。ある意味で、nakata.netの対極にあるといってもいいかもしれない。たぶん、デザインから何から何まで柱谷幸一がやっているんだよね。お世辞にもかっこいいデザインとは言えない。ナカタのようにイタリアでのオシャレな生活が書いているわけでもない。
 Jリーグの中でも年間運営費のもっとも低い方のチーム、観客もとっても少ない。でもさ、この柱谷幸一のサイトはすごい気持ちがこもっているんだよね。試合があったらちゃんと日記にそのゲームについての書き込みがある。サッカーだけでなく、山形での生活についても書かれている。マヨネーズは味の素とキューピーとどっちがいいかなんてことも書かれている。文章もそんなにうまくはないけど、読んでいてすごくいいのである。モンテディオは元々注目していたチームだけど、ほんとにいい監督が来てくれたものだ。密かに応援しているウェブサイトなのでした。


(2001.8.11)



DOLPHIN HOTEL