| |
|
|
|
|
読書夜話2002年1月後半
特に何ということもないひと月だった編
2002年1月某日
毎年毎年、新年には「今年こそは本を読もう!」と決意する。しかし、その気持ちは長くは続かない。数年前は3ヶ月くらいは続いていたと思うのだが、今年は2週間くらいで現実というものに気づいたような気がする。周りの人を見ても、「昔は本をよく読んでいたのだけど……」という人は多い。読む本はほとんど仕事関係、他に見る活字といえばスポーツ新聞くらいだったりしている。
そう言えば、昔の会社のバリバリの営業で、エロ小説をよく読むよ、という人がいた。客先までの電車での移動のときにそれを読むのだそうだ。カバーをかけているので周りの人からは何の本か気づかれることはない。客先には笑顔で対応するわけだが、はっきり言って怒られに行くようなものなのである。当然気持ちは進まない。そうした気持ちで客先に向うにはこういう小説はぴったりなのだったという……。
もちろん、他人の読書に文句を言うつもりはない。ただ、年齢を重ねるにつれて、本を読むという時間が少なくなっていくのは僕だけではないような気がしているのである。時間というものだけでなく、気持ちの問題になるのかもしれないけど。
本のウェブサイトなんかをあちこち眺めていると、「活字中毒」という言葉を見かける。そんなとき僕は「元気だなぁ」と思ってしまう。多くの本を、ちゃんと整理してあらすじを書いたり、ランクをつけたり。その情熱には頭が下がる。
このドルフィンホテルという場所は、今年で10年になる。ウェブ化したのは最近だが、パソコン通信(古い言葉だね)というものを駆使して始まってからこれだけの時間が経つということになる。
そこで、今年は「あんまり本を読まない人の本好きサイト」というのを真剣に目指したいと考えている。
やや矛盾しているようにも思えるが、その微妙なあたりが読書の味わいと似ている感覚なのではないだろうか。あらためて、今年もよろしくお願いします。
2002年1月某日
正月に実家に帰ったとき、ダンボール5箱くらいになったのかな、本を処分した。少しばかり悲しかったのだけど。
スチールの本棚の裏側に置かれているような本が主だったのだけど、自分でもびっくりするくらいに、いわゆる実用書というものがいっぱいあった。こうした本は、今はほとんど読むことはない。でも、昔は読んでいたんだよね。ダンボールに詰めながら笑ってしまったよ。ノストラダムスがどうのこうの、UFOがどうのこうの、こうやれば仕事ができるとか(笑)。僕はこうした本ばっかり読んでいる奴だったんだね。さようならぁ。
2002年1月某日
榛野なな恵の『あした、船に乗って…』(集英社セブンティーンコミック)を読む。12月にむらてさんから借りたものでした(笑)。彼女の漫画はとても好きなのだ。
今年はどんどんと、漫画の新規開拓をしたいと考えている。地元にある漫画喫茶にもキンチョウしないで行けるようになったしね(笑)。
2002年1月某日
映画『バニラ・スカイ』(http://www.uipjapan.com/vanillasky/)を見た。いやいや、凄い映画だった。ここでその内容を書いてしまうと怒られると思うので書かないが、とっても吃驚してしまった。よくわからないところもけっこうあって、見終わったあと、2、3日はこの映画のことをずっと考えていた。今はほとんど忘れてしまっているが(笑)。
本でも映画でも何でもそうなのかもしれないが、いいものというのは、いろいろな側面を持っているように感じる。この映画は、恋愛映画として楽しむこともできるのだが、まったく別のジャンルの映画として楽しむこともできる。もう一度見たいような気もするな。
2002年1月某日
昨年末から船戸与一の『緋色の時代』(小学館)を読んでいる。上下巻の長い物語なのだけど、上巻を読み下巻に入って、現在中断してしまっている。彼の本でこんな状態になったのは初めてのこと。舞台がロシアというのがちょっと馴染めないのかな。実はこの本は凄かったりしている。冒頭はアフガニスタンから始まる。1986年4月が物語りの最初なのだが、この頃のアフガニスタンのソ連、アメリカの介入する複雑な関係などが書かれているのだった。
2002年1月某日
このところ楽しみにして見ているテレビ番組がある。金曜夜7時からフジテレビ系で放送されている『B・C(ビューティー・コロシアム)』である。自分の容姿に自信の持てない女性(考えてみると男が出たこともあったね)が登場し、数週間くらいかけて変身してしまうのである。整形するときとしないときはあるが、エステにヘアーデザイン、メイクで全く別人のようになってしまう。ホントにびっくり、こんなに人は変わるものかと関心してしまう。
逆に考えると、テレビに出ている芸能人とはこうしたプロの手でかなりの変身をしてテレビに出ているのかもしれないけど。
この番組を見て思うのは、キレイになるというのは凄いことなんだなぁということである。しかし、人がキレイになる要素の中に、僕は読書というものもあると思っている。本を一冊読んだだけでは外見は変わらないかもしれない。そんなに笑顔になったり、自信が持てたりするわけでもないかもしれない。でも、キレイというのはひと言では語れない。どこがどう変わったからという簡単なものでもない。よくわからないけど、キレイというのはそうしたものだと思うのだ。
2002年1月某日
本のウェブサイトというものをちらちらと見てきた。たまに、本とか読書とかで検索して、そのサイトのリンクからあちこちとネットサーフィンをして。先日そんな感じであちこち見ていたら、しばらく前に見たことのあるウェブサイトに辿り着いた。それはとてもデザインのしっかりした読書が好きな主婦のサイトだった。久しぶりに見たこのサイトは大きく変わっていた。見た目にはそんなには変わっていないのだけどね。読んでいて、涙が流れてしまった。こういうこともあるのかと。たぶん、読んだ人は誰もが好きになるところだと思います。
「ゆめごこち」(http://www.yumegarden.com/)
2002年1月某日
最近、佐藤琢磨(http://www.takumasato.com/)がよくメディアに出るようになった。今シーズン、F1にジョーダン・チームからデビューする日本人。えらくカッコいい。日本人F1パイロットで初めて優勝を狙える、いやチャンピオンを取る可能性を持っている。
ここ数年サッカーが人気で、Jリーガーがちょっと海外に行ったくらいで(別に悪気はないです、ごめん)、騒がれたりしている。でもさ、佐藤琢磨は昨年イギリスF3でチャンピオンになり、今年はF1なんだよ。はっきり言って、サッカーで言ったらワールドカップの決勝トーナメントに出ているようなものなんだよ。
僕は彼のことをデビューのSRS-Fから知っている。それだけ佐藤琢磨という名前は、目立っていた。最初からその実力をアピールしていた。
このところテレビで彼の姿を見ても、すごくしっかりしていて頼もしい。メディアというものを、ファンに見てもらう手段として、ちゃんと努力をしている。
F1という世界は、僕が思うに世界一ドロドロしたところである。お金が飛び交い、ボロボロになることだってあるはずなのだ。それでも、F1というのところは世界最高のモータースポーツの舞台であることには変わりはない。その中で最高のレースを見せようと彼はしているのだ。最高だよ。
中嶋がF1へ行ったとき以来の、興奮が今年は待っているぞ。
2002年1月某日
なぜかホテルのレストランに行ってフランス料理を食べた。キャビア、フォアグラ、伊勢海老……。生まれて初めてのものばかりではないか(笑)。美味しかったのかどうだったのか? 正直なところよくわからないよね(笑)。何せ初めて食べたのだから。もう2度と食べることはないのだろうか。
2002年1月某日
図書館からこれまで読んでいなかった岸本葉子の本をぜんぶで7冊も借りてくる。でもその後に彼女の本のリストを整理したら、うち4冊が読んだことのある本だと判明した。単行本が文庫になったときに、タイトルをけっこう変えていたのだった。とにかく今年は岸本葉子本の全制覇というの大きな目標を掲げているのである。読むぞ。
ということでまず読んだのが『旅はお肌の曲がり角』(講談社文庫)。彼女らしい切り口で旅のエッセイがいっぱい書かれている。とってもこの本は面白かった。旅の途中でのパンツの問題とか、トイレの問題とか、もうしっかりと書いてくれているではないか。そうなんだよな、一番シビアな問題であり、なおかつその旅先の文化が表れているところといって良いだろう。
僕も3か月ほど前に10日ほどの旅をした。やっぱり考えてしまったのが洗濯である。洗濯機のある宿もあれば、そうでないところもある。できるだけ荷物は少なめにしていたので、パンツなんかはどうしたらいいのか、やっぱり悩むのである。
ところがこの本の中で岸本葉子さんは、明確な答えを書いている。ふむふむ。僕も彼女に習ってこのパンツ問題を処理していこうっと(笑)。
2002年1月某日
いちおうこの「読書夜話」というのは日記のように(まあ先月まで読書日記だったのだけど)「○月某日」と日付を入れている。意味がないと言えば意味がない。なんでこうしているかというと、楽なんだよね。その話ごとにタイトルを考えると、それだけで悩んで多くの時間を費やしてしまう。普段メールを書くときだって、タイトルに一番時間がかかっているような気がする。タイトルをつけてしまった時点で、ロボットに命を吹き込んだみたいで、ちょっと緊張してしまうのである。できれば掲示板とかも、タイトルを入れる必要のないものにしたいな、と思ったりもしている。
もちろん、タイトルがないというのは何が書かれているのか、わかりにくくなるという重要な問題も生じてしまうのだろう。悩むことも、人間の生き方として大切なことだと言われればそれまでだ。でも、どうにも時間だけが流れていくような気がしているのであった。
2002年1月某日
もう1冊読んだ岸本葉子さんの本が『それでもしたい?! 結婚』(講談社文庫)だった。いやぁ、この本は凄い! 彼女は自分の身の回りの細々としたことをエッセイに書いているのだが、僕はこれまで恋愛についての具体的な話というものを読んだことがなかった。当然書いていないものだとばかり思っていた。しかし、この本ではまさに赤裸々というほどに、彼女の恋愛の話、付き合っていて別れたという話が書かれている。こんなことまで書いてしまっていいの?みたいな感じだった。読んでいて、とてもシミジミとしてしまった。たぶん読んだ人は自分のことを振り返るのかもしれない……。
まだこの本を読んでいない岸本葉子ファン、男女を問わず独身の人は、ぜひともお薦めです。
2002年1月某日
ロックアップという、いわゆる監獄をデザインした居酒屋で飲んだ。檻の中の個室で、カクテルはビーカーで飲むのである。ショータイムみたいなのがあり、けっこう怖かったりする。それなりに楽しめました(笑)。
2002年1月某日
ついに、この『読書WEBドルフィンホテル』が「Yahoo! JAPAN」に登録された。苦節何年になるのだろうか。ぼちぼちとは登録依頼をしていたのだが、全く返事はなし。つい1週間ほど前気合を入れて6、7回まとめて依頼を出したのが効いたようだ。これまではヤフーなんて嫌いだぜ!へっ!なんて思っていたのだが、登録されたとなると何回も何回もヤフーのトップページからドルフィンホテルまで辿ってしまうのであった。これまで野党の立場にいたのが、ついに与党になってしまったという感じだろうか。ちなみに、「ホーム
> 芸術と人文 > 人文 > 文学 > 書評 > 」というルートで行けます。
それにしてもびっくり。やっぱり違うもんだね。1日のアクセス数が簡単に2倍に増えてしまった(2倍になってもそんなに多くはないけど)。新着情報とかを毎日チェックしている人とかはいるのだろうか。ほとんどの人は通りすがりなのだろうな。100人通って1人見てくれるくらいかもしれないけど、それでも見てもらえると嬉しいものだからね。
2002年1月某日
このところ出不精になっている。休みの日は電車に乗らずに時間をゆっくりと過ごしたい気持ちなのだ。どうしても電車に乗ると、往復で気がつくと1日が終わってしまうような気がして。でも、他の街まで出て行かないと映画は見られないし、悩むところである。家にいるのは好きなのだけど、あんまりこもってしまうと人と話ができないような人間になりそうで怖いのである。
2002年1月某日
テレビを見ていたらニュース速報という文字が流れ、田中真紀子さんが更迭されてしまった。実は数年前までこの「更迭」という言葉を僕は知らなかった。数年前の「更迭」というのはサッカー日本代表監督だった加茂さんの更迭のときである。
翌日のテレビでは田中真紀子さんの更迭について意見を求めるインタービューが流れていたりしたが、「更迭ってなあに?」と答えていた女子高生もいた。でもさ、そんなに使う言葉でないし、わからなくても仕方がないように思うのだけど。
2002年1月某日
「アリー・myラブ4」(http://www.nhk.or.jp/kaigai/ally4/)が面白い。かなり長いシリーズになっているはずなのだが、テンションが落ちることなく、ますます盛り上がっているような気がする。メンバーは確かに変わった。でも考えてみると、どこの会社も人の入れ替わりはある。何年か経てば、離婚する夫婦もいる。とても身近な出来事がそのままテレビ番組になっているような。
2002年1月某日
新しく出来たチェーンの居酒屋で飲んでいた。でもさ、悲しいんだよね。美味しいか美味しくないかは、特に問わない。でもさ、居酒屋と名前のつくところで、がメニューの中に「煮込み」がなければならないと思っているのは僕だけだろうか。もちろん、食べたいときと食べなくないときはある。別にイタリアレストランに言って煮込みを食べたいわけではないのである。「煮込み」というのはほとんど「居酒屋」とイコールだと思っている僕はもう古い人間なのだろうか……。
2002年1月某日
1月後半の「ぬけさく図書館」(http://homepage2.nifty.com/Rumiko/)情報コーナーです(笑)。このウェブサイトのタイトルは「nukesaku
Library」と読んだ方がいいのかな? それよりも何よりも僕はこの「ぬけさく」という意味がわからないのだけど。
いつの間にかこの図書館はカウンター業務まで始めてしまっている。いろいろと人生相談にものってもらえそうです(笑)。
2002年1月某日
この1月の最後は川上弘美の『あるようなないような』(中央公論新社)を読んでいた。やわらかな語り口が心地いいエッセイである。ひとつの話がだいたい2ページくらいなのだけど、どれも気持ちの中にそおっと触れてくれる。この本には紹介したいような話が多く詰まっている。特に面白かったのは「小説を書きはじめたころ」という話。どのくらいの人に共感が得られるだろうか、なんて。他にも、「書く」ということについての話がいっぱい書かれていて、とても嬉しい気持ちになれる。そうそう、嬉しいといえば「パソコン通信」についてもいろいろと書かれている。インターネットが登場する前の通信手段である。「オフ会」とかも行っていたみたいだし、同じ時代を生きていたんだなぁ、なんて(笑)。
2002年1月某日
ハンドルネームというものを昔から考えている。カッコいい名前にして、ネットナンパとかするのだ(笑)。でも、なかなか自分に合って、シンプルで、いいハンドルネームというのは見つからない。支配人というのは気に入っているが、このドルフィンホテル内で通じる名前である。他のところに出て行って、「コンニチハ、支配人です」というのはやっぱりヘンテコだもんね。ということで、とりあえず「かささぎ」という名前でたまーに書いたりすることもあるかもしれません(すぐに変わるかもしれないけど)。もちろん、このホテルではこれまで通り「支配人」ということで。
(2002.2.1)
DOLPHIN
HOTEL
|