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DOLPHIN HOTEL 読書夜話2005年4月
そうしたところを走っていて、春というものを実感した。雪解け水である。晴れているのに道路のあちこちは濡れている。道の脇には小川のようなものが出来ていて、けっこうな勢いで水が流れている。そうした水がけっこう道路に流れているのだ。 泥除けのない自転車なもので、服まで、けっこう汚れてしまったりする。それでも、一番春を感じたことだった。 それにしても。アップダウンのあるところを20キロくらい走っていたのだけど、夜がぐっすり眠れます。 ◆ 角田光代 正直なところ、彼女のこれまでのエッセイから想像するに、もう少しざっくばらんな性格な人だとばかり思っていた。あちこち旅をしたり、酒を飲んだりと。 このテレビでは、仕事場の様子や、買い物している様子、ほんとうに普段の日常の表情というのが映し出されていた。とっても、穏やかなのだ。あまり話をすることはしない。静かに淡々とした口調。話をするのは苦手だみたいなことを言っていた。だから文章が好きだみたいなことを。 僕は昔、阿佐ヶ谷と荻窪の中間くらいに住んでいたことがある。買い物などはよく荻窪のスーパーなんかに行っていたのだ。そうした僕の見ていた景色も、この番組の中にはあった。 急に角田光代が身近に感じられてきた。最近はちょっと読んでいないけれど、それでも僕はかなりの数の作品を読んでいる。気になる作家であり、応援していきたい作家なんだと思い直した。 ■ ビデオ『コレクションする女』エリック・ロメール監督 [NHK-BS2] ◆ F1バーレーンGP 美しいマシンほど、速い。これが僕のF1の定義だ。 例えば、フェラーリ312T4、マクラーレンM23、ロータス79(ああロータス88もカッコよかった!)。思い出しただけで、ワクワクしてくるものがある。 だいたいにして、フェラーリF2005なんて言うネーミングも辞めて欲しいものだ。マシンに対しての設計思想が感じられないではないか。 それから、ホンダやトヨタについて「ジャパンパワー」という言い方は止めて欲しい。例えばルノーが、「ルノー・ニッサン」と名前を変えたならば、アナウンサーは「ジャパンパワー」と言うのだろうか? F1というのは、サッカーで言えば欧州チャンピオンズリーグのようなもの。ワールドカップのような国と国が争うものではない。多少のナショナリズムは入れてもいいが、あんまり入れすぎると不自然になってしまうことがわからないのだろうか。 ■ 後藤哲也著『黒川温泉のドン 後藤哲也の「再生」の法則』(朝日新聞社) とても興味深くこの本を読んだ。黒川哲也という人はテレビで見たことがあり、それなりにどういう人かも知っていた。 何が凄かったとかいうと、彼は順調にその道を歩んでいたわけではなかった。自分の家が旅館をやっているということで、その3代目を継いだわけだが、父親が他界したのは3年前のこと。「最後まで僕と父は理解しあうことができなかった」と書かれている。ずっと長い間、対立していたのだと。彼のやることの、ほとんどのことを反対されていたらしい……。 そして、黒川温泉で彼がリーダーシップを発揮するのは、かなりの年齢になってから。ずっと長い間、彼はこの黒川温泉の嫌われ者だった……。彼が意見を言っても、まともに聞くオーナーはいなかったという。そんな黒川温泉に世代交代の時期が訪れ、若手から後押しされて後藤哲也が、ようやくその力を発揮する。旅館組合の理事に選ばれたのだが、それは彼が50代半ばのとき。やっとそこから黒川温泉の改革が。 黒川温泉全体の露天風呂や景観作りというものは、このときからなのである。既存のものから何かを変えていく。改革していくということが、いかに大変なことなのか。 この本を読んでいると、何よりもテーマというものを感じる。お客さんが何を求めているのか。旅館というものを、周りの景色も含めて、何から何まで、そのテーマのために追求していく。 しかし、こうしたより良い温泉地というものへの追求は、巨大な観光資本に脅かされているのだと言う。今の日本という社会を考える上でも、中身の濃い内容の本だった。 ちょっとだけ、黒川哲也の語る「あるとですよ」といった熊本弁的な文章は、ちょっとちょっとだったけど(笑)。
道の駅なので、観光用に作ってあるものだ。とても大きなもので、中は広く、神棚もあった。これだけ大きなものは初めて見たような気がする。子供のころはよく作ったりもしたものだった。その頃、どのくらいの大きさのものを作っていたのだろうか、なんてことを思う。小さかった僕はそれなりに大きなものを作っていたような気がする。しかし、今になって思うと、何か違うのだ。 ひと月ほど前近くの家で小さな子供が雪の塊に小さな穴を掘り、中に入って遊んでいた。それは、大人から見ると小さなものなのだけど、子供にとっては広い自分の空間だったのかもしれない。 さてさて、道の駅のかまくらでゆっくりすることはなかった。大きな分だけ、天井が落ちてきたら……、なんて不安だった。4月になって、かまくらが崩壊して死亡してしまった、なんて全国版ニュースに流れたら恥ずかしいよな。 ■ ビデオ『愛する者よ、列車に乗れ』パトリス・シェロー監督 [NHK-BS2] この映画で凄くいいのは、列車の中の場面。いろいろな登場人物が出てくる。あちこちの車両で、いろいろな会話がある。どんどん画面は切り替わる。僕は話がわからなかったりするのだが(笑)、それでも、こういう列車での景色というのは、いいのです。 人生というか、いろいろなものが凝縮されているような感じがして。こういう映画というのは、字幕を見なくてもいいのかもしれない。なんとなく、列車と人と人とがぶつかり合っている姿を見ているだけで、映画を観たという満足感があるような。 ◆ 竹島問題 不思議なのは、ニュースなどでは、問題点を深く追求していなように思える。表面的な主張で終っているような。 両国とも「歴史的にも国際法上も」みたいな言葉を使って、自国の領土であることが明らかだと主張している。ならば、この「歴史的」と「国際法上」ということを、細かく解説、議論をしてもいいと思うのだが。もちろん、「歴史的」というところに難しさはあるのだろうけど。 それにしても凄いのは外務省のサイトである。竹島問題(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/)について、しっかりと書かれているのだが、すごい強気。これを見れば、教科書問題というのは、この通りになっただけという印象がある。 All Aboutの[よくわかる政治](http://allabout.co.jp/career/politicsabc/)は、とてもわかりやすく竹島問題が解説されていた。 ちなみに、韓国の新聞のサイトというのを日本語で見ることができる。けっこう面白いです。 「中央日報」(http://japanese.joins.com/) ◆ 滝沢 しかし、滝沢の思い出というのはそんなことではない。僕が東京で働いていた会社というのは、どこも(まあ、複数でした)小さなところだった。こうした小さな会社で、それなりに大切なお話があるとき、どうするか。それが滝沢だった。現に僕は最後の会社を辞めるときに、滝沢でその話をしていた。 もっと前には逆のこともあった。コンピュータ業界にいたとき、新しい会社に移るにあたっての給料の話その他は新宿の滝沢で行なわれた。終ってからお姉さんのいる店に飲みに行くというコースでもあったが(笑)。 冗談抜きで、滝沢では多くの面接なり、出会いと別れのドラマがあったのだと思う。僕は滝沢で話をした、新しい会社の人の台詞を今だに覚えている。前の会社を辞めるにあたってのアドバイスだった。 そんなに簡単にいかないであろうことはわかる。しかし、他の人ではなく、自分で決めて前に進まなければいけないときもあるから。 滝沢を失った東京は、どうなるのだろうか。
◆ スタジアム スタジアムの観客席が広くなれば、遠すぎて見えないという考えもあるかもしれない。しかし、スタジアムでサッカーを見るという人がそんなに多いとは思えない。見る、のであればテレビでも見れる。詳しい人なら別だが、逆にその方がわかりやすい。実際に行なわれている、その場にいるということが大切なのだと思う。体感することが。 スタジアムを維持するのに金が掛るという意見もあるか。しかし、ほとんど使われていないような、スタジアムは全国のあちこちにある。そんなものに金を出すのだったら、世界に誇れるスタジアムをひとつ作ればいいのではないだろうか。
日本代表のことは置いといて、バーレーンは強かった。アジア全体のレベルがどんどん上がっているということなのだろうか。サッカー解説者の書いていることをいろいろ見ていると、バーレーンは小さな国だ、という雰囲気になっている。しかし、国の大きさというのは、面積や人口ではないと僕はみている。では何か、F1を開催しているか否かだ。現在F1を開催している国は約17カ国ほど。この中に入るには、かなりの経済力、政治力などの力が必要なのだ。 ◆ イラン戦 よくよく考えると、若い恋愛みたいなのであった(笑)。 ◆ 北朝鮮VSイラン 僕は、経済制裁なんかよりも、経済的な交流を活発にした方が、よっぽど北朝鮮という国にダメージを与えることになると思っている。交流すれば、どこをどうやっても、多くの情報というものが流れるからだ。スポーツでの交流。それは、テレビのCMを見てもらうようなことでもある。 それにしても、日本以外のアジアの試合というのも、見ていてそれなりに楽しめるものだった。韓国の試合なんかも、どんどん放送すればいいのにね。 ◆ 安英学 政治とスポーツは別である。しかし、どうやったて関わってしまわざるを得ないものだ。安英学が活躍するということは、それだけでとても重要な意味を持つように感じる。頑張って欲しい。 ◆ 今後の日本代表 この最終予選。日本は3位になってしまうのではないか。その可能性だって十分にあるのだ。そして、9月と10月にプレーオフを戦うことになる。緊急事態として、代表は強化合宿を行なうことになる。8年前と同じように、Jリーグのスケジュールは変えられないので、代表選手抜きでJリーグは行なわれる。もちろん、海外の選手は参加できない。代表組だけで、このプレーオフを戦うことになる。 なんとか勝つ。そして次は11月に大陸間プレーオフがある。両方ともホーム&アウェイなので、全部で4試合を戦うことになる。テレビ朝日さんにとっては、最高のドラマとなるのであった。
ちなみに僕は、この土地に引越をしてから一年が過ぎた。健康になろう、という目的で帰ってきたのだが、まだ完全ではないし、そのことに対しての不安もある。でも、昨年の今頃、自転車に乗り出したときのことを思い出すと、まあいい方法にいるのだと思う。 自転車を買って最初の何日か、実は自分には無理だと思ったりもしていた。ひとつは、道路を走ることでのストレスが多かった。大きなダンプカーなどと同じ道を走るのは、気持の面でも大変だった。それと、道路の段差が辛かった。道というのは当然、平らなところだけではない。でこぼこがあったり、歩道に上がったり下がったりといろいろだ。その都度、その衝撃のようなものが、頭に響いた。その頃はまだ頭痛が普通にあったので、かなりキツイことだった。 しかし、1年経って自転車で走っていて、ストレスも無いし、頭に響くこともない。快適に走れている。そんなわけで、暖かくなった日を喜んでいるところだ(今だにストーブを使っているけど)。 ■ ビデオ『リターン トゥ ニューヨーク 裏切りの街』マイク・セルジオ監督 [ムービープラス] 硬派な犯罪ものの物語。正直なところ、内容はよくわからなかった。まあ、それなりに展開とか話はわかるのだが、なんだかちょっとピンと来ないというか。でも、味のある映画だった。 ◆ 沖縄料理 ところで、沖縄料理の店って、けっこうあちこちにあるような気がする。ちょっと変わっているけど、やっぱり美味しい。何だかんだいっぱい食べても、けっこうリーズナブルだしね。ちなみに、このお店の焼きそばはとても美味しかった。 ■ 『ロマンティックに生きようと決めた理由』(WINDCHIME BOOKS) とにかく、本にはいろいろな形があり、こういう世界もある。人には様々な生き方がある。例えば、また別の人の声みたいなものがあっても面白いのだろうな、と思った。もちろん今はインターネットの世界で、いろいろな声が発信されているのだけど。でも、やっぱり本になっていると、何かが違うようだ。 ◆ 松本零士 そうなのだ、キャプテン・ハーロックが好きだったのだ。僕の夢は宇宙海賊になることだった。クィーンエメラルダスも良かったし、銀河鉄道999もまあまあ良かった(笑)。男おいどんも良かった(笑)。セクサロイドも良かった。 でも、不思議なものだよな。今、こうしたコミックを買ったりして読みたいかというと、そうでもない。でも、アルカディア号には心が傾いたのだった。
まあ、こんな話あちこちでされている。スポーツでも、そろそろ国という概念を取り払ってみた方が面白くなっているはずなのだ。例えばこの間あったフィギュアスケートだって、コーチは外国人だったりして、選手だけというよりも、チームという感じがするのだ。 でも、よくよく考えてみると、国のためにデモを行なう(実際どういうことでデモが行なわれているのかよくわからないが)なんて、日本では考えられない。いい事なのか、悪いことなのか。 ■ ビデオ『エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち』マルコ・ブランビヤ監督 [ムービープラス] 主人公のお嬢様は狂言誘拐を起こす。それから、いろいろとあって、恋愛映画となっていくわけだ。いろいろというのが、いろいろで(笑)、二転三転していくところが面白いんだろうな。 ちなみに公開時コピーというのが、「愛に来て! 偽装誘拐、車泥棒、そして恋の逃避行。」というもの。 ◆ トップランナー このトップランナーという番組、NHK教育だし、なんとなくNHK的な雰囲気があってマイナーなのだけど、けっこういいです。出演するゲストがなんともユニークで凄いし、司会の山本太郎と本上まなみが最高! でも、なんで面白い番組というのは、教育テレビなのだろう。「週刊ブックレビュー」だってBSだし。もっと宣伝して多くの人に見てもらうようにしたらと思うのだけどね。 ■ 映画『ブリジットジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』ビーバン・キドロン監督(http://www.bj-diary.jp/) レニー・ゼルウィガーはやっぱりこの役のために、太ったのだろうか? はたして彼女は元の姿に戻るのだろうか? 誤解されたら困るのだが、太っている女性がどうのこうのではない。ある意味で、このドラマのリアリティは凄い。 ■ 杉浦さやか『東京ホリディ』(祥伝社黄金文庫)
キレイなお姉さんがいっぱい出てきて見ている分には楽しいのだけどね(笑)。でも、思うのだよね。こうした主人公は今の時代を象徴しているのだろうか、と。どちらも仕事が大変そう。ある意味での男社会の中にいることでもあるので、ストレスがある。女性同士という関係でも、大変そう。仕事に生きがいという言葉は出てくるけれど、会社なんか辞めて、自分で起業したら、なんて見ていて思ってしまう。実際問題、会社という組織の中であまりにも本来の仕事以外のストレスで辞める人は多いだろう。バカな上司に気を使って身体を壊すことなんて無意味だ。それにこのドラマの中では、会社の中で、それなりにいい男を捕まえようとしている(ように少し思えた)。 しかし、会社の中で生きるのも、それはそれでひとつの生き方だが、それがイコール安定には繋がらないというのが、今の時代のはず。 とにかく今は価値感がどんどん変わっているところだろうと思う。はたして、こうしたドラマに描かれている30代の男性や女性は、どこにでもある話なのかなと思うのであった。 ■ 森達也著『世界が完全に思考停止する前に』(角川書店) しかし、確かに「まっとうな意見」なのだけど、こうしたことを言っている人は少ない。いわゆる社会で普通に言われていることとは違う。 そうそう、他の人の意見と違うといえば、これは特別な違いかもしれない。 とにかく森達也の本を読むと、考えようという気になる。社会のあらゆる物事に、疑問を投げかける。これまでの当たり前が、実は違っているように思えてくる。 ◆ インターネットだからこそ このサイトには、派手なデザインはない。いたってシンプル。それでも、十分に伝わる。なんと凄いことに、音声訳なんてものもある。 最近は、報道についてとか、メディアについてとか、何かと話題が多い。膨大なお金の掛ったテレビニュース番組よりも、このたった一人のウェブサイトの方が凄いと思うのは、考えすぎだろうか。 信じられないような桁の金額が動かなくても、インターネットはしっかりと前に進んでいる。 ■ ビデオ『紅の豚』宮崎駿監督 [日本テレビ] うーん、面白いと言えば面白いけど、もう一歩絶対にいいというところまではいかなかったかも。でも、飛行機好きな人は、ぜったい好きかもね。 それにしても思ったけど。飛行機で闘うということは死と密接しているようなことのはず。人質がいるのに、バンバン撃っているんだもんなぁ(笑)。それがすんなりと楽しく観ることができるのが、まあ魅力なんだろうね。 ◆ 選ぼう ニッポンのうまい! 実はこのCM、キリンのサイトでは120秒という特別バージョンを見ることができる。ただただ120秒の間、佐藤浩市は食べているのである。これは凄い……。 DOLPHIN HOTEL |