ドルフィンホテル
   
   
   
   
   
   
   
   
   


     

DOLPHIN HOTEL 読書夜話2005年4月

二階から目薬 2005/4 #1


2005/4/13

◆ 雪解け水
 春になった。とはいえ、まだまだ家の周りには1メートル近くの雪がある。
 しかし、暖かな陽気が嬉しくて、また運動不足を解消しようと毎日自転車を走らせている。いくらか山の方を走るのだが、まだまだ雪の景色を走るので、特別な気持になる。ただ残念ながら、あまりキレイな景色ではない。雪が白くはないのだ。一応舗装されている道路を走っているので、その周りの雪はかなり汚れている。

 そうしたところを走っていて、春というものを実感した。雪解け水である。晴れているのに道路のあちこちは濡れている。道の脇には小川のようなものが出来ていて、けっこうな勢いで水が流れている。そうした水がけっこう道路に流れているのだ。

 泥除けのない自転車なもので、服まで、けっこう汚れてしまったりする。それでも、一番春を感じたことだった。

 それにしても。アップダウンのあるところを20キロくらい走っていたのだけど、夜がぐっすり眠れます。

◆ 角田光代
 3月20日放送のテレビ「情熱大陸」に角田光代が出ていた。なにせドキュメンタリーなわけで、新鮮な角田光代を見たような感じだった。とても良かったのだ。

 正直なところ、彼女のこれまでのエッセイから想像するに、もう少しざっくばらんな性格な人だとばかり思っていた。あちこち旅をしたり、酒を飲んだりと。

 このテレビでは、仕事場の様子や、買い物している様子、ほんとうに普段の日常の表情というのが映し出されていた。とっても、穏やかなのだ。あまり話をすることはしない。静かに淡々とした口調。話をするのは苦手だみたいなことを言っていた。だから文章が好きだみたいなことを。

 僕は昔、阿佐ヶ谷と荻窪の中間くらいに住んでいたことがある。買い物などはよく荻窪のスーパーなんかに行っていたのだ。そうした僕の見ていた景色も、この番組の中にはあった。

 急に角田光代が身近に感じられてきた。最近はちょっと読んでいないけれど、それでも僕はかなりの数の作品を読んでいる。気になる作家であり、応援していきたい作家なんだと思い直した。

■ ビデオ『コレクションする女』エリック・ロメール監督 [NHK-BS2]
 またまた難解なフランス映画(笑)。なにせ、本を読むことと、女の子と寝ることが、隣り合わせの関係になるような会話があったりする。
 アイデという女の子がいて、彼女はいろいろな男と寝る人でもある。そういうことについて、哲学を語るみたいな感じて、物語が進んでいくのであった。

◆ F1バーレーンGP
 テレビで見ていて、ほんとうに情けなくなってしまった。例えば、100年くらい経って、2005年シーズンのマシンのプラモデルは売られているだろうか。ハッキリ言って、美しくないのである。小さなウイングがゴチャゴチャしていて、とても速いマシンという感じがしない。

 美しいマシンほど、速い。これが僕のF1の定義だ。

 例えば、フェラーリ312T4、マクラーレンM23、ロータス79(ああロータス88もカッコよかった!)。思い出しただけで、ワクワクしてくるものがある。

 だいたいにして、フェラーリF2005なんて言うネーミングも辞めて欲しいものだ。マシンに対しての設計思想が感じられないではないか。

 それから、ホンダやトヨタについて「ジャパンパワー」という言い方は止めて欲しい。例えばルノーが、「ルノー・ニッサン」と名前を変えたならば、アナウンサーは「ジャパンパワー」と言うのだろうか?

 F1というのは、サッカーで言えば欧州チャンピオンズリーグのようなもの。ワールドカップのような国と国が争うものではない。多少のナショナリズムは入れてもいいが、あんまり入れすぎると不自然になってしまうことがわからないのだろうか。

■ 後藤哲也著『黒川温泉のドン 後藤哲也の「再生」の法則』(朝日新聞社)
 なぜこの本を購入したのか、実はよくわからないでいる(笑)。東京に行ったときに、酔った帰り、書店で何冊かの本を買っただがそのときにこの本も選んでいた。まあ、黒川温泉(http://www.kurokawaonsen.or.jp/)が気になっていたのだろう。

 とても興味深くこの本を読んだ。黒川哲也という人はテレビで見たことがあり、それなりにどういう人かも知っていた。
 ほとんど何もないような黒川温泉というところを、全国でも有名な温泉地に変えたと言われている人だ。

 何が凄かったとかいうと、彼は順調にその道を歩んでいたわけではなかった。自分の家が旅館をやっているということで、その3代目を継いだわけだが、父親が他界したのは3年前のこと。「最後まで僕と父は理解しあうことができなかった」と書かれている。ずっと長い間、対立していたのだと。彼のやることの、ほとんどのことを反対されていたらしい……。

 そして、黒川温泉で彼がリーダーシップを発揮するのは、かなりの年齢になってから。ずっと長い間、彼はこの黒川温泉の嫌われ者だった……。彼が意見を言っても、まともに聞くオーナーはいなかったという。そんな黒川温泉に世代交代の時期が訪れ、若手から後押しされて後藤哲也が、ようやくその力を発揮する。旅館組合の理事に選ばれたのだが、それは彼が50代半ばのとき。やっとそこから黒川温泉の改革が。

 黒川温泉全体の露天風呂や景観作りというものは、このときからなのである。既存のものから何かを変えていく。改革していくということが、いかに大変なことなのか。

 この本を読んでいると、何よりもテーマというものを感じる。お客さんが何を求めているのか。旅館というものを、周りの景色も含めて、何から何まで、そのテーマのために追求していく。

 しかし、こうしたより良い温泉地というものへの追求は、巨大な観光資本に脅かされているのだと言う。今の日本という社会を考える上でも、中身の濃い内容の本だった。

 ちょっとだけ、黒川哲也の語る「あるとですよ」といった熊本弁的な文章は、ちょっとちょっとだったけど(笑)。

◆ かまくら
 自転車にのって近くの道の駅に行った。4月の初め、まだまだ雪はいっぱい残っている。数ヶ月ぶりに来たこの道の駅には、なんと「かまくら」があった。そうなんだよな。僕は自分でかまくらを作りたいと思っていたのに、それは実現できなかった。何せ面倒だったのだ(笑)。

 道の駅なので、観光用に作ってあるものだ。とても大きなもので、中は広く、神棚もあった。これだけ大きなものは初めて見たような気がする。子供のころはよく作ったりもしたものだった。その頃、どのくらいの大きさのものを作っていたのだろうか、なんてことを思う。小さかった僕はそれなりに大きなものを作っていたような気がする。しかし、今になって思うと、何か違うのだ。

 ひと月ほど前近くの家で小さな子供が雪の塊に小さな穴を掘り、中に入って遊んでいた。それは、大人から見ると小さなものなのだけど、子供にとっては広い自分の空間だったのかもしれない。

 さてさて、道の駅のかまくらでゆっくりすることはなかった。大きな分だけ、天井が落ちてきたら……、なんて不安だった。4月になって、かまくらが崩壊して死亡してしまった、なんて全国版ニュースに流れたら恥ずかしいよな。

■ ビデオ『愛する者よ、列車に乗れ』パトリス・シェロー監督 [NHK-BS2]
 正直なところ、フランス映画というのはよくわからない。でも、このよくわからなさがフランス映画の魅力なのだろうとも思うけど。

 この映画で凄くいいのは、列車の中の場面。いろいろな登場人物が出てくる。あちこちの車両で、いろいろな会話がある。どんどん画面は切り替わる。僕は話がわからなかったりするのだが(笑)、それでも、こういう列車での景色というのは、いいのです。

 人生というか、いろいろなものが凝縮されているような感じがして。こういう映画というのは、字幕を見なくてもいいのかもしれない。なんとなく、列車と人と人とがぶつかり合っている姿を見ているだけで、映画を観たという満足感があるような。

◆ 竹島問題
 実はよくわからないでいる。ニュースで大きく取り上げられているが、日本と韓国との主張がどこでどう対立しているかがわからないのだ。領土問題というのは、はっきり言ってしまえばどこにでもある避けられないものでもある。うちの庭と、隣の庭との境の問題だって、いろいろあるのだ。

 不思議なのは、ニュースなどでは、問題点を深く追求していなように思える。表面的な主張で終っているような。

 両国とも「歴史的にも国際法上も」みたいな言葉を使って、自国の領土であることが明らかだと主張している。ならば、この「歴史的」と「国際法上」ということを、細かく解説、議論をしてもいいと思うのだが。もちろん、「歴史的」というところに難しさはあるのだろうけど。

 それにしても凄いのは外務省のサイトである。竹島問題(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/)について、しっかりと書かれているのだが、すごい強気。これを見れば、教科書問題というのは、この通りになっただけという印象がある。

 All Aboutの[よくわかる政治](http://allabout.co.jp/career/politicsabc/)は、とてもわかりやすく竹島問題が解説されていた。
 僕はこれを読んでけっこう納得してしまったのだけど、韓国側の主張というのも、また別にあるのだろう。ということで、具体的な韓国側の主張というのをもっとニュースなどで、取り上げてみたらいいと思うのだが。

 ちなみに、韓国の新聞のサイトというのを日本語で見ることができる。けっこう面白いです。

「中央日報」(http://japanese.joins.com/
「朝鮮日報」(http://japanese.chosun.com/

◆ 滝沢
「談話室 滝沢」が終ってしまったらしい。けっこう胸にくるものがあった。僕と同じように思っている人も多いのではないだろうか。
 滝沢ではよく仕事をしていた。ノートパソコンを持ち込んで。珈琲が1000円というのは確かに高いが、この静かな(といってもうるさいときもあったが)空間は貴重な場所だった。サンマルクカフェとは全く違ったもので、しっかりと時間を掛けて考えたりするときには、滝沢に行った。

 しかし、滝沢の思い出というのはそんなことではない。僕が東京で働いていた会社というのは、どこも(まあ、複数でした)小さなところだった。こうした小さな会社で、それなりに大切なお話があるとき、どうするか。それが滝沢だった。現に僕は最後の会社を辞めるときに、滝沢でその話をしていた。

 もっと前には逆のこともあった。コンピュータ業界にいたとき、新しい会社に移るにあたっての給料の話その他は新宿の滝沢で行なわれた。終ってからお姉さんのいる店に飲みに行くというコースでもあったが(笑)。

 冗談抜きで、滝沢では多くの面接なり、出会いと別れのドラマがあったのだと思う。僕は滝沢で話をした、新しい会社の人の台詞を今だに覚えている。前の会社を辞めるにあたってのアドバイスだった。

 そんなに簡単にいかないであろうことはわかる。しかし、他の人ではなく、自分で決めて前に進まなければいけないときもあるから。

 滝沢を失った東京は、どうなるのだろうか。


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◆ スタジアム
 なぜ日本には12万人のスタジアムがないのだろうか?
 素朴な疑問として、こういうことを思う。東京という都市は、世界一と言っていいほどの人口密集地である。このくらいの人数が集まっても、何らおかしくはない。消防とか安全対策とか、何か法律があるのだろうか。よくわからない。
 しかし、神宮球場と国立競技場が野球とサッカーとで満員になることがあるが、特別に問題になるということはない。あちこちで行なわれるお祭りとかだって、10万人を越えると言われるものは、けっこうある。夏の花火大会の観客数なんて、100万人を越えているところもある。

 スタジアムの観客席が広くなれば、遠すぎて見えないという考えもあるかもしれない。しかし、スタジアムでサッカーを見るという人がそんなに多いとは思えない。見る、のであればテレビでも見れる。詳しい人なら別だが、逆にその方がわかりやすい。実際に行なわれている、その場にいるということが大切なのだと思う。体感することが。

 スタジアムを維持するのに金が掛るという意見もあるか。しかし、ほとんど使われていないような、スタジアムは全国のあちこちにある。そんなものに金を出すのだったら、世界に誇れるスタジアムをひとつ作ればいいのではないだろうか。

◆ バーレーン戦
 サッカーというのは、つまらないスポーツだな、とたまに思う。あまりにも力の差が無いからだ。例えば、この試合の日本代表メンバーと、天皇杯のときの東京ヴェルディとが戦ったなら、どっちが勝つだろうか、なんてことを考えてしまう。国際経験という言葉がよく使われるけど、それ以上に「勢い」というものが大切だったりすることもある。
「経験」と「勢い」をどんな風にミックスさせてチームを作るかというのが、監督の手腕だと思うが。

 日本代表のことは置いといて、バーレーンは強かった。アジア全体のレベルがどんどん上がっているということなのだろうか。サッカー解説者の書いていることをいろいろ見ていると、バーレーンは小さな国だ、という雰囲気になっている。しかし、国の大きさというのは、面積や人口ではないと僕はみている。では何か、F1を開催しているか否かだ。現在F1を開催している国は約17カ国ほど。この中に入るには、かなりの経済力、政治力などの力が必要なのだ。

◆ イラン戦
 日本はイランに負けてしまった。あーあ。どうしてサッカーというのはストレスが溜まるのだろうか。いっそのこと、サッカーなんて存在しなければいいとさえ思ってしまう。
 でも何でだろうね。見ていて、負けるような気持にしかならない。守っているときには、とても点を取られそうだし、攻めているときは、点が入りそうにないし。心理的な面で、こうなってしまう部分もあるのだろうか。

 よくよく考えると、若い恋愛みたいなのであった(笑)。

◆ 北朝鮮VSイラン
 なんだか凄い騒動になったゲームだった。
 それにしても、凄い絵だなと思って僕はこのゲームを見ていた。何が凄いかというと、観客席の色と、スポンサーの看板とのギャップである。広告は当然のように日本企業の名前がゴロゴロ。このゲームを見るということは、同時に日本企業の広告を見るということでもあるはずなのだ。
 このような看板は、どんな風にして持ち込んだのだろうか。どんな風にして設置されたのだろうか。そして、北朝鮮の人たちは、どう見たのだろうか。

 僕は、経済制裁なんかよりも、経済的な交流を活発にした方が、よっぽど北朝鮮という国にダメージを与えることになると思っている。交流すれば、どこをどうやっても、多くの情報というものが流れるからだ。スポーツでの交流。それは、テレビのCMを見てもらうようなことでもある。

 それにしても、日本以外のアジアの試合というのも、見ていてそれなりに楽しめるものだった。韓国の試合なんかも、どんどん放送すればいいのにね。

◆ 安英学
 今回のアジア最終予選において、最も存在感を出しているのが安英学(http://www.yeonghag.info/)なのだと思う。見ていて凄くカッコイイ。彼が日本代表にいたら、なんてことも思ってしまう。
 発言を聞いていても、重みがある。

 政治とスポーツは別である。しかし、どうやったて関わってしまわざるを得ないものだ。安英学が活躍するということは、それだけでとても重要な意味を持つように感じる。頑張って欲しい。

◆ 今後の日本代表
 かなり厳しいのではないかと僕は見ている。何しろ、ジーコなのだ(笑)。もちろん、最後にはドイツに行けると確信はしている。しかし、簡単には行かない。

 この最終予選。日本は3位になってしまうのではないか。その可能性だって十分にあるのだ。そして、9月と10月にプレーオフを戦うことになる。緊急事態として、代表は強化合宿を行なうことになる。8年前と同じように、Jリーグのスケジュールは変えられないので、代表選手抜きでJリーグは行なわれる。もちろん、海外の選手は参加できない。代表組だけで、このプレーオフを戦うことになる。

 なんとか勝つ。そして次は11月に大陸間プレーオフがある。両方ともホーム&アウェイなので、全部で4試合を戦うことになる。テレビ朝日さんにとっては、最高のドラマとなるのであった。



月に叢雲花に風 2005/4 #2


2005/4/24

◆ 春!
 春なんだなぁと思う。4月の下旬なのでこんなことを言っているのも変なのだけど(笑)。とにかく、雪が消えてきた。中盤に3日ほど東京に行っていたのだけど、帰ってきたら地面における雪の割合が7割だったのが3割へと変わってしまっていた。今は1割もないくらい。

 ちなみに僕は、この土地に引越をしてから一年が過ぎた。健康になろう、という目的で帰ってきたのだが、まだ完全ではないし、そのことに対しての不安もある。でも、昨年の今頃、自転車に乗り出したときのことを思い出すと、まあいい方法にいるのだと思う。

 自転車を買って最初の何日か、実は自分には無理だと思ったりもしていた。ひとつは、道路を走ることでのストレスが多かった。大きなダンプカーなどと同じ道を走るのは、気持の面でも大変だった。それと、道路の段差が辛かった。道というのは当然、平らなところだけではない。でこぼこがあったり、歩道に上がったり下がったりといろいろだ。その都度、その衝撃のようなものが、頭に響いた。その頃はまだ頭痛が普通にあったので、かなりキツイことだった。

 しかし、1年経って自転車で走っていて、ストレスも無いし、頭に響くこともない。快適に走れている。そんなわけで、暖かくなった日を喜んでいるところだ(今だにストーブを使っているけど)。

■ ビデオ『リターン トゥ ニューヨーク 裏切りの街』マイク・セルジオ監督 [ムービープラス]
 ニューヨークの映像が独特のものだった。原題は「UNDER HELLGATE BRIDGE」となっている。そう、橋の写っている映像が良かったのだ。それから言うと、邦題は合わないような気もするが。

 硬派な犯罪ものの物語。正直なところ、内容はよくわからなかった。まあ、それなりに展開とか話はわかるのだが、なんだかちょっとピンと来ないというか。でも、味のある映画だった。

◆ 沖縄料理
 神田にある沖縄料理のお店「やいま」(http://www.tandoor.co.jp/yaima/index.html)というところで飲んだ。このお店、実はただの沖縄料理の店ではない。なんとインド料理もメニューに乗っている。中途半端なものではなく、本場インド人が作るちゃんとしたインド料理なのだ。いやぁ、凄いタッグマッチなのである。
 この日はインド料理までは行かなかったけど、ちょっとだけ食べてみたい気もする。

 ところで、沖縄料理の店って、けっこうあちこちにあるような気がする。ちょっと変わっているけど、やっぱり美味しい。何だかんだいっぱい食べても、けっこうリーズナブルだしね。ちなみに、このお店の焼きそばはとても美味しかった。
 そして嬉しいのは、お酒だ。僕は泡盛が好きなので、だいたいこの泡盛を頼み、ひたすら飲むことにしている。

■ 『ロマンティックに生きようと決めた理由』(WINDCHIME BOOKS)
 ちょっと変わったオシャレな本。僕はこのタイトルに惹かれて買ってしまったのだった。(笑)。
 鎌倉近辺に住む8人が書いた、エッセイのようなもの。エッセイというよりも、言葉を集めたものと言ったほうがいいのかな。いろいろな生き方が感じられて、僕はとても良かったでした。ただ、最後の人のだけは無い方がいいと思ったけど。かなりマイナス面を書いてしまうけど、やっぱり違っている。うん。

 とにかく、本にはいろいろな形があり、こういう世界もある。人には様々な生き方がある。例えば、また別の人の声みたいなものがあっても面白いのだろうな、と思った。もちろん今はインターネットの世界で、いろいろな声が発信されているのだけど。でも、やっぱり本になっていると、何かが違うようだ。

◆ 松本零士
 人という生き物はついつい衝動買いというものをしてしまう。僕はコンビニで、なんと399円のものを買ってしまった。松本零士メカニカルコレクション(http://www.fig-soul.com/07/6000000001760.html)というもの。9タイプあるなかのひとつ。
 ほんとはアルカディア号が欲しくて買ったのだが、中をあけたら装甲車セットだった。

 そうなのだ、キャプテン・ハーロックが好きだったのだ。僕の夢は宇宙海賊になることだった。クィーンエメラルダスも良かったし、銀河鉄道999もまあまあ良かった(笑)。男おいどんも良かった(笑)。セクサロイドも良かった。

 でも、不思議なものだよな。今、こうしたコミックを買ったりして読みたいかというと、そうでもない。でも、アルカディア号には心が傾いたのだった。

◆ 国という概念
 中国で「日本製品のボイコット」ということが言われているらしい。しかし、何をもって「日本製品」と言うのだろうか? 通常、日本製品というと家電というイメージがある。しかし、日本国内だけで作られて海外に輸出されている日本製品というのはどのくらいあるのだろうか。

 まあ、こんな話あちこちでされている。スポーツでも、そろそろ国という概念を取り払ってみた方が面白くなっているはずなのだ。例えばこの間あったフィギュアスケートだって、コーチは外国人だったりして、選手だけというよりも、チームという感じがするのだ。

 でも、よくよく考えてみると、国のためにデモを行なう(実際どういうことでデモが行なわれているのかよくわからないが)なんて、日本では考えられない。いい事なのか、悪いことなのか。

■ ビデオ『エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち』マルコ・ブランビヤ監督 [ムービープラス]
 犯罪もののコメディという、ちょっと変わった映画。まあ、それなりには楽しめた。

 主人公のお嬢様は狂言誘拐を起こす。それから、いろいろとあって、恋愛映画となっていくわけだ。いろいろというのが、いろいろで(笑)、二転三転していくところが面白いんだろうな。

 ちなみに公開時コピーというのが、「愛に来て! 偽装誘拐、車泥棒、そして恋の逃避行。」というもの。
 まあ、この映画をとてもよく表現しているようです(笑)。

◆ トップランナー
 少し前のことになるが、NHK教育テレビの「トップランナー」に、よしもとばななが出ていた。デビューに関してのこととか、売れていた頃、とても辛かったとか、かなり興味深い内容だった。こういうのを見ると、おおお、また彼女の本を読もう、なんて気持になる。

 このトップランナーという番組、NHK教育だし、なんとなくNHK的な雰囲気があってマイナーなのだけど、けっこういいです。出演するゲストがなんともユニークで凄いし、司会の山本太郎と本上まなみが最高!

 でも、なんで面白い番組というのは、教育テレビなのだろう。「週刊ブックレビュー」だってBSだし。もっと宣伝して多くの人に見てもらうようにしたらと思うのだけどね。

■ 映画『ブリジットジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』ビーバン・キドロン監督http://www.bj-diary.jp/
 面白かった。楽しめた。うん。でも、それよりも……。

 レニー・ゼルウィガーはやっぱりこの役のために、太ったのだろうか? はたして彼女は元の姿に戻るのだろうか? 誤解されたら困るのだが、太っている女性がどうのこうのではない。ある意味で、このドラマのリアリティは凄い。
 でも……。いわゆるラブストーリーで、このくらいの女性が主役というのは、過去あまりなかったような。なんというのかな、渡辺えり子が主役を演じているという感じだった……。何を言っても怒られそうだな。ええと、ええと。とにかく、ちょっと驚きながらこの映画を観ていましたということです。
 レニー・ゼルウィガーは凄く好きです。

■ 杉浦さやか『東京ホリディ』(祥伝社黄金文庫)
 なんだかよくわからないけど東京の書店でまとめ買いをしたとき(酔っていた)に、買った本。文と絵があって、東京のあちこちがいろいろと書かれているのだ。下町から、下北沢があったり、あと吉祥寺があり。なかなか楽しい。出ていたお店をチェックして、行きたいなと思うのだった。
 凄くいい本なのだけど、40過ぎたおっさんがこの本を見ている姿は、他からどう見えるのだろうか……。まだまだ僕は若いつもりでいるのだけど。

◆ 30代前半の女性はどんな悩みを持っているのか
 けっこう良くあることだと思うけど、テレビドラマで、同じテーマだったりすることがある。主人公の年齢、性格などの設定だけでなく、かなりの共通部分がある。
 フジテレビ『曲がり角の彼女』(http://www.ktv.co.jp/chiharu33/)と日本テレビ『anego』(http://www.ntv.co.jp/anego/)の2つ。ちなみに『anego』のウェブサイトのトップページって、あまりにも「アメリ」の真似じゃないのかな(笑)。
 『曲がり角の彼女』は稲森いずみが主演、『anego』は篠原涼子が主演なのだけど、どちらも30代前半の独身で、アネゴ肌。仕事は、上と下の中間で、何かと大変。
 ある意味でブリジッド・ジョーンズとも似てなくはない。

 キレイなお姉さんがいっぱい出てきて見ている分には楽しいのだけどね(笑)。でも、思うのだよね。こうした主人公は今の時代を象徴しているのだろうか、と。どちらも仕事が大変そう。ある意味での男社会の中にいることでもあるので、ストレスがある。女性同士という関係でも、大変そう。仕事に生きがいという言葉は出てくるけれど、会社なんか辞めて、自分で起業したら、なんて見ていて思ってしまう。実際問題、会社という組織の中であまりにも本来の仕事以外のストレスで辞める人は多いだろう。バカな上司に気を使って身体を壊すことなんて無意味だ。それにこのドラマの中では、会社の中で、それなりにいい男を捕まえようとしている(ように少し思えた)。

 しかし、会社の中で生きるのも、それはそれでひとつの生き方だが、それがイコール安定には繋がらないというのが、今の時代のはず。
 30代の男性だったなら、一度は会社を辞めてゼロから何かをやるとか、都会を離れた別の暮らしをしようかとか、何か考えたりするはず。あと、そろそろ身体を壊したりする。

 とにかく今は価値感がどんどん変わっているところだろうと思う。はたして、こうしたドラマに描かれている30代の男性や女性は、どこにでもある話なのかなと思うのであった。

■ 森達也著『世界が完全に思考停止する前に』(角川書店)
 何が凄いかというと、この本の帯が凄い。
「今どき、まっとうな意見!」と大きく書かれている。
 そしてその賛同者が、是枝裕和、斎藤美奈子、重松清という名前なので、おおお、という雰囲気になっている。
 書き下ろしではなく、新聞その他あちこちの雑誌に書かれていたものをまとめたもの。読むと改めて、森達也の考え方になるほどなるほどと読めて面白かった。

 しかし、確かに「まっとうな意見」なのだけど、こうしたことを言っている人は少ない。いわゆる社会で普通に言われていることとは違う。

 そうそう、他の人の意見と違うといえば、これは特別な違いかもしれない。
 なんと、「唐突だが僕はトイレに言っても手を洗わない。」と書かれてあった。公衆トイレなどの場合、オートで水が出る仕組みなら洗うが、そうでないときは洗わないのだという。つまり、どこの誰かもわからない人が汚い手で触れた蛇口には、触りたくないということなのだ。確かに、なるほどそうなのである。

 とにかく森達也の本を読むと、考えようという気になる。社会のあらゆる物事に、疑問を投げかける。これまでの当たり前が、実は違っているように思えてくる。

◆ インターネットだからこそ
 前にも紹介したことがあるのだが、「田中宇の国際ニュース解説」(http://tanakanews.com/)というウェブサイト&メールマガジンが面白い。一週間に1度くらい、あたらしい記事がでるのだが、とても読みがいがある。無料で読めてしまっていいのだろうかというくらい。書かれている内容というか、その本質を探ったところは深く、テレビなどで流れているニュースがちゃちなものに思えてくる。

 このサイトには、派手なデザインはない。いたってシンプル。それでも、十分に伝わる。なんと凄いことに、音声訳なんてものもある。

 最近は、報道についてとか、メディアについてとか、何かと話題が多い。膨大なお金の掛ったテレビニュース番組よりも、このたった一人のウェブサイトの方が凄いと思うのは、考えすぎだろうか。

 信じられないような桁の金額が動かなくても、インターネットはしっかりと前に進んでいる。

■ ビデオ『紅の豚』宮崎駿監督 [日本テレビ]
 ひょっとしたら僕ははじめてこの作品を観たのだろうか。よく覚えていない。はじめてだったかも。たぶん、僕だけでなく宮崎作品の中ではわりと地味な方ではないだろうか。

 うーん、面白いと言えば面白いけど、もう一歩絶対にいいというところまではいかなかったかも。でも、飛行機好きな人は、ぜったい好きかもね。

 それにしても思ったけど。飛行機で闘うということは死と密接しているようなことのはず。人質がいるのに、バンバン撃っているんだもんなぁ(笑)。それがすんなりと楽しく観ることができるのが、まあ魅力なんだろうね。

◆ 選ぼう ニッポンのうまい!
 ついつい注目してしまうテレビCMがある。キリンビール、佐藤浩市が47都道府県のうまいものを食べているやつ。ほんとに、美味そうにというか、淡々と食べている。
 知らなかったのだが、このCMって、10パターンがあるとのこと。ちゃんと47都道府県を出していたんだよね。自分の県とかだけはちゃんとわかるのだけど。

 実はこのCM、キリンのサイトでは120秒という特別バージョンを見ることができる。ただただ120秒の間、佐藤浩市は食べているのである。これは凄い……。
 サイトには撮影秘話みたいなのも、少し書かれている。
 お酒関係のCMって、楽しいよね。

http://www.kirin.co.jp/brands/ureshii_shokutaku/nippon_umai/cm/index.html



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