ドルフィンホテル
   
   
   
   
   
   
   
   
   


     

DOLPHIN HOTEL 読書夜話2005年7月

小糠三合あったら婿に行くな 2005/7 #1


2005/7/16

◆ 暗闇の向こう
 その昔、僕はパソコン通信というものをやっていた。僕のメールアドレスはニフティのものである。今は、自分の名前とかに変更することもできるみたいだが、最初の状態のアルファベット3文字と数字の5文字に「@nifty.com」のものを使っている。なんだかこれはこだわりだ。できれば、ずっとこのアドレスを使っていたいと思っている。

 ニフティのこうしたアドレスを使っている人には、ちょっとだけ親近感がある。今よりもパソコンがずっと高く、サービスの料金も高く、速度はめちゃくちゃ遅かった時代が懐かしい。

 最初の頃はディスプレイの「>」のあとに、コマンドを入力してメッセージを読んだ。当然、文字以外は何もない。けれど、その文字の向こうには、相手の何かが見えていたような気がする。「何か」なんてものは、過去を思うまぬけなセンチメンタリズムかもしれない。中学や高校の頃に聴いていた、真夜中のラジオのように、パソコンのディスプレイは真っ暗な世界だった。しかし、その暗闇のトンネルようようなところの先に光が見えていたような。

 今はインターネットという名前になり、ブログもでき、誰もが簡単に自分をアピールでき、多くの人と繋がるようになった。と、言われている。
 しかし、パソコン通信の時代から何がどう良くなったのか、実は僕にはよくわからないでいる。

 安くなり、便利になった。しかし、インターネットに書かれているものには、何があるのだろう。

◆ 電車男
 フジテレビのドラマ『電車男』を見ている。ネットの住人って、あーんなにいい人ばかりなんだぁと、眺めているのだが(笑)。
 このドラマの何よりの凄さは、キャスティングではないかと思っている。ヒロインが伊東美咲。彼女のことはあまり知らなかったが、その美しさに感激している。そして、彼女と正反対の女性が白石美帆なのだ。可愛かった美帆ちゃんは、このドラマの中ではタバコを吸い、派遣先の上司を食っちゃったり、なかなか凄い。

 よくよく考えてみると、伊東美咲と白石美帆は、逆の役でもありえた話だ。ちょっとおっかない伊東美咲と、お嬢さんの白石美帆。いやぁ、面白そうだ。

◆ NHK受信料
 NHKの受信料についてのニュースが流れていた。ふと思う。今のパソコンではTVチューナーがついているというのがわりと普通になってきている。その場合、NHKはどうしているのだろうか? 1人暮らしの大学生がいるとする。部屋は狭い。だったら、テレビなんかは置かずに、パソコンでテレビを見ている人だって多いはずだ。

 時代は移り変わっている。受信料というあり方だって、当然変わっていくものだと思うのだが。

 テレビはタダだと多くの人は思っている。僕もそうだ。CMを見るということが、まあお金を支払うようなものである。しかし、テレビの情報というのは、一方的なものだ。もちろんテレビでなくても、情報というものは、どうやっても一方的なものである。
 だったら、やっぱりタダの方がいいな(笑)。

 昔は娯楽と言えばかなり限られていた。テレビに映画といったところか。スポーツやコンサートを見に行くなんてのは、少なかったはずだ。いまは、いろいろなものがある。お金を掛けたいものは、人それぞれだ。

■ 児玉博著『“教祖”降臨 楽天・三木谷浩史の真実』(日経BP社)
 ついついタイトルで買ってしまった(大笑)。楽しみにして読んだのに、「教祖」とかといった雰囲気はまるでなし。普通に三木谷浩史が書かれていて、その意味ではちょっと裏切られた感じだった。まあ、タイトルが素晴らしいということでしょう。

 コンピュータ業界の黎明期の話は、これまで読んできた。マイクロソフトとか、アップルの話とか、やっぱりめちゃくちゃ面白い。

 三木谷浩史の父親の話から書かれている。そして、高校、大学時代。特に大学で庭球部の主将をやったのは大きかったようだ。
 そして日本興業銀行時代。孫正義との接点も書かれている。

 正直な感想を言えば、三木谷浩史という人物を描いたというよりも、三木谷浩史という人物を中心にして、日本のインターネット業界を描いたという雰囲気。

 それにしても……。ドルフィンホテルって、楽天よりもずっと歴史が古いんだよね(笑)。

◆ お茶のお値段
 ふと思う。自動販売機の、飲み物はなぜに150円なのか。500mlのお茶などは、150円する。小さなサイズでは120円だ。コンビニでも同じような値段。
 しかし、ちょっとしたドラッグストアなどに行けば、500mlのお茶は100円未満で買えてしまう。小さなサイズなんて売っていないのだ。缶コーヒーなんて50円くらいでも買えてしまう。

 自動販売機というのは、基本的に人件費というものが掛からない。機械にお金は掛かり、セットしたりというメンテナンスに人手というのは掛る。しかし、自動販売機は挨拶をしないし、急に休むなんてこともない。

 機械化というものは、安価な価格に結びつくものだとばかり思っていた。

 それなのに、毎日飲むようなペットボトルのお茶の値段が、こんなにも違うのである。単純に100円と150円とでは、1.5倍の差である。消費税が1.5倍に増えたならば大問題になるだろう。ところが自動販売機の飲み物については誰も何も言わない。

 もちろん、自動販売機に向って文句を言っても何も返事はしてくれない。

◆ コレステロールを下げる油
 コレステロールを下げる油という存在がある。まあ、わからないでもない。コレステロールの値が高く悩んでいる人間というのは、ブログの数ほどいるのだろう。
 僕もそんな1人だった。けれど、僕のコレステロール値は標準圏内、この1年半ほどで驚異的に落ちた。

 その僕から、ちょっとばかり言わせてもらうならば、コレステロールを下げる油という存在はおかしい。悪いが、こうした油をとってもコレステロール値は下がらないと思う。もちろん、普通の油よりはいいのだろう。僕だって、油には気を使い、普段はごま油を使っている。

 では、なぜ、コレステロールを下げる油が問題なのか。そもそも、コレステロールを下げようと思ったならば、油というものは基本的には使ってはいけない。使うことがあってもそれはいい。けれど、天ぷら、トンカツといった油たっぷりのものを調理してはいけない。外食などではこういうものを食べることはある。その時に食べればいい。家で料理をするときに、揚げ物は厳禁だ。炒め物などの料理に、できるだけ少量の油を使うようにすれば、それだけでもコレステロールを下げることは可能だろう。

 しいて言えば、コレステロールを下げる油という存在は高い。よって、勿体ないからちょっとしか使わないことにしよう、という気持を持てばいい。しかし、コレステロールを下げる油だからといって、どんどん使ったならば、どうやってもいい結果には結びつかないだろう。

 とにかく、テレビなんかの「身体にいいもの」という話には、ヘンテコなものが多い。

■ ビデオ『リトル・ロマンス』ジョージ・ロイ・ヒル監督 [NHK-BS2]
 胸を打つ映画だった。わりと有名な映画なのかな。タイトルの通り、小さな恋の話だ。家を飛び出し、ベネチアに行き、伝説をつくろうとする。
 たかがロマンスと言ってしまえば、それまでなのだけど、やっぱりロマンスはロマンスなんだと言って、何もかも放り出してベネチアに行きたくなってしまう(笑)。やっぱり、東京ディズニー・シーとベネチアとは違うのだ。

 子供の頃に、こうした強い出来事を持った人は、何をやるにも強いような気がする。

 この映画のことを何度も思い出し、何度も頷いてしまうのだった。

◆ スローダンス
 フジテレビのドラマ『スローダンス』がいい。めちゃくちゃ面白いというわけではない。普通くらいに面白いのだ。あまりにも、月9らしいというか、ありふれた青春ドラマなのだけど、その普通さがいい。

 このドラマの中で、妻夫木聡と深津絵里はけっこう喧嘩をする。「出て行け!」なんて怒鳴ったりする。ちょっとした偶然のような関係から、距離は近づいている。お互いに酷いことを言っても、またどこかで接点がある。

 誰かと喧嘩をしたあと、また仲良くなることはある。喧嘩して仲直りし、また喧嘩して。
 しかし、こういう関係というのは、家族だったり、学生時代だったりのことで、社会人となってからはそうそうあることではないはずだ。

 現代は、インターネットの社会だ。いい悪いは別として、喧嘩をしたり、自分と合わないな、と思ったならば、すぐに関係なんて断つことができる。

 相手のことを、ボロボロに言って、その後も友人として続いていく。より深く、お互いのことを感じあう。

 こんなことはあるのだろうか、そんなことを考え、酒を飲み、スローダンスのことを振り返る。

 そうだ、このドラマが何でいいのかわかった。出ている俳優が、ちゃんとした力量があるんだ。そうでない人もいるけれど、ちゃんとバランスが取れている。考えれば考えるほと、いいドラマに思えてきた。まあ、楽しめればいいのだけど。

◆ 丸山学著『ブログではじめる!ノーリスク起業法のすべて』(同文舘出版)
 サブタイトルには「あなたの日記をお金に換える法」とある。帯には「この本を読み終えた10分後、あなたは起業しているかもしれない!」とかる。

 まあ、ちょっと大げさというか。ブログのことを持ち上げすぎているような感じがしてしまったのだが。
 しかし、著者本人が、ブログをつくり、メールマガジンを活用してビジネス展開している人なので、書かれている例など当然ながら、リアリティがあり、それなりに面白く読むことはでき、参考になることも多いです。

 でも、ブログにマールマガジンに、ウェブサイトもあって、何だか、こんがらがってしまっていて(笑)。

◆ 「ony」でおにぎりを食べる
 噂のおにぎりカフェ「ony」(http://www.ony.jp/)というところに行ってみた。なるほどなるほど、一階に注文カウンターがあり、2階が食べるところ。1階の雰囲気はハンバーガー屋さんみたい。でも、和風テイストのインテリアとなっていて、なかなかオシャレな感じだ。

 僕はおにぎりの日替3個セットというのを注文する。それに、けんちん汁、温かなほうじ茶を。これだけ頼むと料金は740円となってしまい、やや高めの感があり。

 2階で待っていると、店員さんが注文したものを運んでくれる。それにしても、2階のスペースはいい。テーブル席はやや仕切りのようなものがあり、わかりやすく言うと居酒屋のようでもある。
 スターバックスのようなカフェとはまた違った雰囲気だが、落ち着いて長居できそう。まあ、お店の側としてはそんなに長居されては困るのだろうが。でも、この銀座のどこかの喫茶店でバタバタするよりも、ほうじ茶一杯でゆっくり休むこともできるわけで、これはかなり画期的なことだとも言える。今日はおにぎりのセットを頼んだが、1個だけでもいいし、他にも食べ物は充実している。

 それにしても、3個もおにぎりを食べたらけっこうお腹がいっぱいになってしまった。けんちん汁も具が大きいので、それなりにボリュームがある。

 さて、この「ony」はこれから流行るだろうか。現在都内に2店舗あるだけ。良さそうだと思うのだけど、名前がちょっといただけないような気がするのだが(笑)。
 あとは、おにぎりにもう少し工夫が欲しいと思ったが。同じような海苔で包まれたおにぎりを3個食べても面白くない。例えば、1個はシンプルな塩むすびで勝負するくらいの、おにぎりの美味しさに対しての拘りがあったら嬉しいように思う。

 とにかく、こうした、なんらかのコンセプトというのを重視したカフェというのは楽しい。東京駅の中に、このお店があったなら、きっと流行ると思うけどな(おじさん、おばさん達で)。

 あとやっぱり、冷酒なんてを置いて欲しいよね(笑)。

◆ 自転車専用道路
 自転車を走らせていた。空は少し曇っている。雨になったら、別に濡れてもいいやと思っていた。見知らぬ道へと、進んだ。

 驚いたことに、自転車専用道路というものがあった。いわゆる河川敷にある道路なのだが、完全に自転車専用という表示がされている。すっげー、嬉しい! しっかりと舗装されていて、クルマを気をつける必要がない。前方から来る自転車もない。ほとんど僕ひとりの独占状態。ちょっと頑張れば、40キロオーバーで走れてしまう。カイテキ、カイテキ。

 それにしても、僕は自転車に乗って1年以上経ったのに、この道を知らなかったのだ。

 別に夢の話ではなかった。
 ずっと入っていくと、以前走ったことのある、自転車専用道路に繋がった。実は、全長20キロほどはある、長い長い道路だった。

 僕は現在、3本ほどの自転車で走るコースを決めている。どれも約20キロ。自然の景色の中を約1時間ほどで走る。もう少し長い距離のコースを開拓しようと思っていたところだった。今後はちゃんと距離を測り、自転車コースのひとつにしよう。

◆ 刑事部屋
 ひと昔前、ドラマといったら、刑事ものは欠かせなかった。特に僕なんかの世代にとっては『太陽にほえろ』の存在は大きく、マカロニやジーパンのラストは、もの凄い出来事だった。

 最近の刑事ものはソフトになっているみたいなのだが、久しぶりに見た刑事もののドラマがこの「刑事部屋」だった。
 主人公の柴田恭平は、ほんとソフトで純文学タイプ。そして、このドラマ自体がけっこう純文学している。刑事ものというと、1話完結でそれなりのハッピーエンドがある。もちろん誰かが死んだり悲しいことはあるのだけど、最後は空を見上げて終ったりする。

 しかし、この刑事部屋というドラマは、一応ひとつの話ではあるけれど、人生の断片を切り取ったような捉え方。

 第1回の放送では、痴漢にあった女性に証言して欲しいとお願いをする。女性にとって、もう忘れたい出来事。これまでのテレビドラマのパターンでは、この女性は警察に出向いて証言することになりそうなもの。しかし、このドラマでは、そうはならずに終ってしまった。この女性の気持を、主人公は胸に、大事に抱え込むといった感じ。

 正直なところ、見ていてびっくりしてしまった。

 このドラマは、どんな風にテレビの視聴者から受け入れられるのだろうか。興味深い。

■ ビデオ『アラバマ物語』ロバート・マリガン監督 [WOWOW]
 1962年製作の古いアメリカ映画。
 裁判のシーンがとても印象的だった。人種差別という深い問題が、この映画の背景にはあるのだろう。それを見る、子供の視点。

 ちなにみこの「アラバマ物語」は邦題で、原題は「TO KILL A MOCKINGBIRD」みたい。
 調べてみると、ピューリッツァ賞を受賞したH・リーの『ものまね鳥を殺すには』が原作なのだった。
 この本、面白そうだね。タイトルもいいし。

◆ よい子の仕事場
 恥ずかしながら、敷村良子という作家の名前を知らなかった。1995年に松山市主催第4回坊っちゃん文学賞で大賞を受賞している。この時の作品が、『がんばっていきまっしょい』だ。
 ちなみに、この本は6月に文庫本になったが、元の単行本は既に絶版になっている。

 この小説は、1998年に磯村一路監督、田中麗奈主演により映画化された。僕は見ていないし、全く知らなかった。

 そして2005年、現在テレビドラマとして登場している。

 原作者である敷村良子は「よい子の仕事場」(http://homepage3.nifty.com/yoshikoshikimura/)という自身のホームページを持っている。
 この中で彼女は、今回のテレビドラマ化について語っている。これが実にいいのだ。その胸の心境が、ひしひしと伝わってくる。

 例えば、映画化、テレビドラマ化ということで、地元は観光という点で盛り上がったりする。しかし、原作者にとっては、作品は大切な大切なものだ。

 そんな原作者の悩み、想いがあり、テレビドラマとなり、主演の鈴木杏の笑顔があるのかと思うと感慨深い。

 ああ、四国に行きたくなってきたな。

◆ 夜話後記
 今回の夜話はテレビドラマの話題が多くなってしまった。それにしても、これだけ秀作が揃ったシーズンというのは珍しいのではないだろうか。映画とはまた違った、テレビドラマという良さを最大限に活かした作りになっているように思う。

 こうしたドラマを録画するときに、イライラしてしまうのが、スポーツの中継だ。バレーボールはすぐ終るだろうから、仕方が無い。しかし、野球はどうにかならないものだろうか。早く野球シーズンが終ればいいのに、と思っているのは僕だけだろうか(笑)。

 しかし、野球シーズンが終るということは、雪の降る季節に近づくということだ。雪が降ると、自転車に乗れなくなる。

 季節はどんどん変わっていくのだ。



泣き面に蜂 2005/7 #2


2005/8/9

◆ 蝉
 蝉の声が鳴り響いている。ああ、夏なんだぁと思う。ここに冷たいビールがあったなら、とも思う。そんな午後のひと時だった。

 蝉の声がいきなり大きくなった。どう考えてもこの大きさは異常である。そう、窓のところに蝉が止まって、鳴いていたのだ。ついつい近づいてしまう僕。当然のように、蝉の声は低くなり、飛び去っていった。

 そういえば、子供の頃は蝉取りなんてして遊んでいたんだよな。よくよく考えてみると、狭いカゴに閉じ込めたり、蝉を殺していたんだよなぁ……。ただでさえ短い夏の1日を、もっと短くしていたのが、子供の頃の夏の遊びなのであった。

 なんとも残酷な話ではあるのだろうけど、蝉を捕まえない夏を過ごす子供たちというのも、またそれはそれで、ヘンテコな感じがする。

◆ パソコンと関わっている人生
 自分が犯罪を起してしまったなら。そんなことを、たまに考える。
 ふとしたことで、誰かに危害を加えてしまうかもしれない。そうでなくても、無罪なのに疑いを掛けられるかもしれない。いつどこに、トラブルがあるのかなんて誰もわからない。

 さて、そのとき、僕の部屋は捜査されるのだろうか。パソコンはどうなるのだろうか?
 よくテレビのニュースでは、パソコンのデータを調べた、なんてニュースがある。

 僕のパソコンは、パスワードを入力しなければいけないようにしている。僕は、パスワードなんて言いたくはない。言う必要はあるのだろうか。
 その場合、警察は僕のパソコンをどう処理するのだろうか。パスワードを破って中に入るのだろうか。

 パソコンのパスワードに関しては、まだまだいろいろなことを考えてしまう。例えば、僕が転んで頭を打って、ちょっとした記憶喪失になったとする。そこでパスワードを忘れてしまったりするのだ。ああ、どうなるのだろう。

 パソコンについて、いろいろ考えると死ぬにも死ねない。プロバイダの契約その他、こちらから言わなければ、途中でストップすることはないだろう。家族の人間がこうしたこまごましたことをわかるはずもない。知られたくないことだっていっぱいあるし。

 ああ、なんて世の中なんだろうと思ってしまうのだ。

◆ 夏休み
 このところ太っているような気がしている。体重を気にする性格なのだ。
 あまりの暑さで、運動というものをサボっている。じっとしていても体力を消耗している感じなので、ちょっと休むことにしたのだ。それだけ暑い。ということで、運動不足になっているような気がして、それが体重の増加に結びついているようなのだ。

 それにしても。一度サボり癖がついてしまうと、なかなか元には戻せない。自分の意志の弱さに嘆き、悩み、苦悩する。まあ、そんな暇があったら、身体を動かせばいいのだろうけどね。

 まあ、運動にも夏休みがあってもいいのだろうね。

 夏休みと言えば、子供の頃の夏って、長かったような気がする。夏休みなんて、ほんとうに嬉しかった。こんなに嬉しかったという感情が残っているのは、よっぽど学校が嫌いだったんだなぁと思う。

◆ 友情について
 話題となっているテレビドラマ『女王の教室』(http://www.ntv.co.jp/jyoou/)を毎週見ている。面白いのはこのドラマだけではない。サイトの中には掲示板があるのだが、それも凄い盛り上がり。笑ってしまっては、怒る人もいるようなのだが、いろいろな意味での面白さがある。

 それにしても、この阿久津真也という先生。なんでこんなに頑張るのだろうか? 情熱を持って仕事をしている先生というのは数多くいるだろう。しかし、ストーカーみたいなことをして、生徒のプライベートを隅から隅まで把握するようなことは、冷静に考えてかなり時間の掛ることだ。やっていることを考えてみると、夜も寝ないで仕事をしているように思える。一生懸命仕事をやった分だけ給料が上がるとか、何らかの評価があるのだったなら、それはそれでわかる。しかし、ひとつのクラスの成績がちょっと上がったくらいで、特別な評価があるようにも思えない。彼女は何のために、あんなに頑張るのだろーか。

 それにして(という言葉が続く)、僕くらいの年齢の小学校・中学校時代というのは、まだ先生に殴られるというのは普通だったのではないだろうか。僕は殴られたことはなったけど、殴られる人は、先生の気分で殴られていた。
 戦前の教育を受けた人と話をしていたときには、昔はもっと酷かった、なんてことを言われた。

 なんというか、いい先生も確かにいたけれど、僕にとって学校の先生というのは、あまり印象のいいものではなかった。殴るとか殴らないとかは別にして、その人の価値感を一方的に押し付けられていたように思う。

 例えば、プロレスは八百長なんだと、生徒に教えている先生なんてのもいたけれど、今思い出しても、やっぱりおかしいとしか考えられない。

 さて、このドラマについての話に戻る。

 主人公の女の子、神田さんは、友情を信じている。ほんとに手に汗握り、がんばれよ、と声援を送りながらこのドラマを見たりする。

 しかし、大人になって思うんだよね(笑)。友情なんてどこにあるんだぁ!と。
 仕事その他を投げ出して、ただただ友情のために、何かをしてくれる人なんているのだろうか。そういうことを求めること自体が、甘い感情でもある。しかし、自分が誰かのために何かをやったとしても、やってもらった人にとってはすぐに忘れるようなことだ。
 どうしようもなく、誰かに悩みを打ち明けたい夜があったとしよう。4年に一回くらいはこういうことは誰にでもあるだろう。思い切って電話をする。でも、「明日仕事で早いから(ガチャン)」で終ることなんて、普通のことではないだろうか。

 そんなわけで、このドラマに出てくる小学6年の子供たちの発言が、なんだかいいのである。友情を裏切ったり、いろいろあるのだけど、それについて悩んでいるところが、やっぱりいいのだ。

◆ 絶対に負けられない戦い
 このところあまり本を読んでない。ビデオも見ていない。ということで、この夜話のネタもない。
 そこで考えた結果、うちの母親に登場してもらおう(笑)。

 特に中の良い親子でもないのだが(笑)、ちょっとは会話を交わすこともある。その中心はゲートボールである。

 なーんと、彼女はゲートボールの選手なのだ。ちなみに雪の無い季節であれば、午前中の10時から12時までは、毎日ゲートボールの練習なのである。そして、夏の時期は、朝5時から7時まで早朝練習になる!

 まさにゲートボール付けの毎日なのだ。だいたいにして、家の庭というか車を置いたりできるスペースがあるのだが、そこには線が引かれていて、ゲートボールができるようにもなっている(笑)。

 月に何度かは、試合がある。かなり強いらしく、地区では毎回優勝するレベル。家には、トロフィーその他がいっぱい置かれている。

 よって、試合から帰ったときには、その様子を聞かされるわけである(笑)。それがけっこう凄い。

 母親が語るゲートボールというのは、頭を使った高度なスポーツなのだそうだ。戦略というのが非常に重要だと。チームで行なうので、そのチームの戦い方が上手ければ、必ずしも全員が高いレベルである必要もないのだと言う。とにかくゲートボールの話になると彼女の眼の色は変わる。お年寄りの遊びではなく、完全な戦いの世界に彼女はいるのだ。

 お年寄り同士の人間関係というのも、いろいろあるみたいで、それもまた凄い。いう事を聞かない人がいたりとか、話を聞いていると、ゲートボール場で熱いバトルが繰り広げられているようなのだ。

 そんな話を聞いていることで、ゲートボールというものが、お年寄りの健康的なスポーツだという感覚が僕には全くない。

 負けず嫌いの頑固な爺さん婆さんのサッカー以上の熱い戦い、という印象である。血圧の高そうな人たちが、より血圧を高くしながら、炎天下で戦っているのである。こんなに不健康なスポーツはないと思うのだが……。

◆ 梅の実を採る
 少し前の話になる。季節はどんどん過ぎ去っていく。
 母親から「梅を採るのを手伝って」と言われた。恥ずかしながら、自分の家に梅の木があるということを、僕は知らなかった。
 ちょっと風のある日だった。一番角にある木が実は梅だった。脚立に登り、梅の実を採る。そんなに多くがあるわけではない、2人で30分くらいで採り終えてしまうくらい。

 なんというのだろうか。リンゴのまだまだ青く小さい実のような雰囲気。小さいのだけれど、実が詰まっているという感じでやや重い。

 僕は、梅干というのはあまり好きではない。自分で梅干入りのおにぎりを買ったことはない。だいたい種があったりする食べ物は好きではないのだ。

 梅の実を採りながら、これから先のことを考えた。僕は、この梅というものを美味しいと思い食べるようになるのだろうか。

 味覚は歳と共に変わっていく。けっこう冷静に事実として受け入れるようになっている。

◆ 怖い話
 本屋さんに行ったら『電車男』の本があった。ちらりと中を見たら……。なんと、この本って、小説じゃなかったんのか。かなりの衝撃だった。

 さて、それはさておき、先日見たこのドラマではストーカーが登場していた。

 何が怖いかというと僕はストーカーという存在が怖い。まあ、いくらかそんなことをされていたりもするというのもある。笑い事ではないのだ。

 真面目な話、知り合いの女性がストーカーの被害にあったことがある。電話があって、いろいろと脅され、電話番号を変えたりして、その後は何もなかったのだけど。

 彼女が電話で脅されたあと、たまたま電話で話をした。そのときの彼女の声は、震えていたのだ。当然と言えば、当然なのだけど。遠く離れた電話のこちら側にも、彼女の震えは伝わってきた。身体の細胞までもが、破壊されるような感覚だった。直接の被害でない、僕でさえそうした気持ちになったのだ。

 そんなわけで、『電車男』のストーカー話は、あまりにも受け入れがたい話だった。

◆ 女性紹介しますのメール

 このところ見知らぬ人からのメールが多い。中でも人妻を紹介します、という内容のものが、これでもかこれでもかというくらいに来る。
 どうしてなのだろう、と思う。僕の年齢は40歳とちょっと。まあ、僕の年齢から言うと、ちょうどいいくらいの女性が紹介されるのだ。
 メールを出している人物は、僕という人間を知っているのだろうか?
 僕のお金の無いということも、よく知っているみたいだし……。

 例えば、女性には、同じようなメールが来るのだろうか。それとも、「男性を紹介します」というメールが来ているのだろうか。人によっては、社長さんを紹介してもらいたい人もいるだろうし、スポーツマンタイプの若い男性を紹介してもらいたい人だっているはずだ。
 70歳くらいのおじいさんには、「かわいいおばあさんを紹介します」なんてのが来ているのだろうか。

 そもそも、紹介メールが来るというのは、僕に何かしらの問題があるのだろうか……。でも、しょうがないよな。僕のメールアドレスは10年以上も前から、ずっと使っているものだ。

 それにしても……。
 これだけメールが多いと、知り合いの女性から実際にお誘いのメールがあっても、反射的に削除してしまっているような気がするんだよな(笑)。

◆ モノ減らしキャンペーン
 ちょっとした家の片付けをしていた。我が家には小屋があり、そこには、昔から残っている何だかわからないものがいろいろとある。例えば、本などで言えば、昭和6年発行の囲碁の雑誌なんかがあったりする……。

 当然のように誰も見ない。ただ、埃を被ってスペースを取っているだけ、である。捨てようたって、捨てられないんだよね。僕のお爺さんとか曾お爺さんとかのものなのだろう。整理されているわけではないので、何が大切で何がガラクタなのかもわからない。まあ、ガラクタとそうでないものの境なんてのは人によって違うし。

 そんなものを見て、僕は思うのだ。モノを減らそう、と。自分の大切にしているものは、ダンボールひと箱くらいにして、ちゃんと整理して、将来孫とかが見たときにわかるようにしておきたい、と。
 ここで、ああ僕には子供がいないんだと気が付く(笑)。

 僕のモノを減らそうキャンペーンは昨年から進められている。本を売ったり、がんばっているつもりである。しかし、どうにも減っている様子はないのだ。どうしてだろう。

 こんなことではいけない。気合を入れて、キャンペーンに力を入れていこうと思う。

◆ サッカーと人生
 サッカー日本代表(男子です)の東アジア大会での北朝鮮とのゲームを見ていた。あれれと、点を取られてしまった。でも、まだ負ける気はしなかった。スロースタートだけど、最後には力を出して、勝つのが日本だろうと思っていた。

 そしたら母親(またまた登場)が僕の隣りにきて、この中継を見始めた。そして彼女は言ったのだ。「あーあ、また負けるよ」と。「こんなの取られて、ああ」てな感じ。

 オフサイドもわからないのに勝手なことを言って、と思っていたら、日本はあっさりと負けてしまった。ものの見事に、母親の言う通りに。

 日本代表の試合というのはついつい見てしまう。しかし、勝っても負けても、大会のあるときは、楽しい気持ちにはなれない。ドキドキし、情けないような気持ちになることの方が多い。喜びは、かりにあっても一瞬である。

 なんとも悲しいことだ。あっさりと、「あーあ、また負けるよ」という台詞を言えるのは、深い人生を生きてきたからなのだろうか……。

◆ 季節の食べ物
 このところすっかりと食べ飽きているのが、このキュウリである。朝食べ、昼食べ、夜食べたりしていると、さすがに飽きる(笑)。
 でも、実際問題、畑で採れたものを食べるというのは、飽きることなのである。優雅に「自然なものを食べて健康に気をつかっています」という雰囲気とは全く違っている。

 腐らせないように食べなければならない、という単純な話なのである。例えば、お浸しにするような野菜であれば、冷凍にして後で食べるということもできる。しかし、キュウリを冷凍して保存するというのは、あまり聞かない……。
 だいたい漬物にしたりしているので、保存食みたいなものではあるが、それでも、それなりに早く食べなければならない。

 あとしばらくはこのキュウリの毎日が続きそうである。でも、ちょっとした楽しみもある。プチトマトが食べられるようになっているのだ。これはなかなかナイスな美味しさ。プチプチという歯応えのことを想うと。おおお。でも、数日食べると、また飽きてしまうのだけどね。

◆ ブッククロッシング
 最近知った言葉にこの「ブッククロッシング(BC)」というのがある。
「読み終えた本をわざと街角に放置し、偶然、手にした人にまた読んでもらうという読書家たちの活動」なのだそうだ。
http://www.sankei.co.jp/enak/2005/may/kiji/08bccross.html

 僕も歳を重ね、本には旅をしてもらいたい、という気持ちになっている。読みもしない本を自分で抱え込んでいるのではなく、多くの人に読まれることこそが、本にとっては喜びなんじゃないかと。

 こんな運動があるなんて。なんとも素敵な話だと思った。

 しかし、「こんなところにゴミを置いて!」なんてキリキリ声を上げるオバサンとかって、絶対いそうだよね。

◆ マニア
 実は「マニア」という言葉に密かな憧れを抱いている。「オタク」という言葉にはちょっと勘弁だが(笑)。
 ちょっと前までは、「マニア」も「オタク」も似たような感覚だったように思う。でも、「NOMOマニア」なんて言葉はとてもカッコいい響きがあった。

 さて、どうして僕はこんな思いをしているのか。どうにも中途半端なヤツだと自分自身思っているからである。何かに対してのめりこむということがない。とことん突き詰めるようなことがない。

 それなりに好きだが、ちょっと冷静でいたい自分でいたいような。ひょっとしたら、それはあまりにもカッコ悪いことじゃないかと思うのだ。

「マニアだ」などと言われる人は、真っ直ぐに、自分の信念を貫いていることのように見える。「マニア」と「オタク」の境界線は微妙でよくわからない。しかし、そんなことを気にすることなく、やりたいように、とことん突き詰めている人は、本当にカッコいい「マニア」に感じられる。

◆ シャトルばかりが何故もてる
 日本人宇宙飛行士が乗っているということで、ニュースで取り上げられるというのは、わからないでもない。しかし、あまりにも、スペースシャトルばかりが目立ってないだろうか。
 スペースシャトルが宇宙に行く。日本人が宇宙に行く。それはそれでいい。カップラーメンが話題になるのもいい。しかし、国際宇宙ステーション(ISS)には、ずーーーっと、宇宙飛行士が生活しているのである。そういうことはほとんどニュースにはならない。

 しかも、この国際宇宙ステーションへ宇宙飛行士が行ったり、補給フライトが行なわれたりしているのは、ロシアのソユーズがメインだったりしている。

 もちろん、この国際宇宙ステーションの計画を見ると、スペースシャトルというのは大きな存在である。しかし、スペースシャトルだけで行なっているわけではない。

 日本人宇宙飛行士が宇宙に行った、わいわい、と騒ぐだけの時代はもう過ぎたはずなのだ。ニュースは、もっと次のステージについて伝えなければならないはず。
http://iss.sfo.jaxa.jp/index.html

◆ 軽井沢日記
 2005年の夏、インターネットで読むことのできる文章で一番面白いのは?
 こんな質問があったとしよう。僕は自信を持ってその答えを言うことができる。ときどき、思うことがある。作家の文章というのは、次第に面白くなくなっていく、と。デビューの頃の文章というのは、輝きがある。下手だなと感じることがあっても、書きたいという意志が感じられる。しかし、だんだんと売れるようになって、直木賞なんかを受賞した頃には、なんともつまらない作品になっていることが多かったりする。

 面白いというのは、馳星周が自身のオフィシャルサイト「Sleepless City」(http://www.hase-seisyu.com/)で書いている「軽井沢日記」である。

 こんなに書いていいの? というほどに詳細に毎日の暮らしの様子が書かれている。数ヶ月の貸し別荘での暮らし。新宿とは違った軽井沢で。
 僕なんかから見ると、この文章を書いて、食事をつくったりしているだけで1日が終ってしまうんじゃないの、と思えたりする。

 しかし、「面白い」という表現は、やや書いている人には失礼なのかもしれない。軽井沢でこの夏を過ごしていることには、切実な理由があるからだ。
 たぶん、馳星周はこの日記を書きたいのだろう。プロの作家という仕事とは別に、この夏を、文章というもので記憶に留めておきたいと考えたのかもしれない。もちろん僕にはわからない。しかし、書いている気持が伝わってくるのだ。
 ほぼ毎日更新されるこの日記を読みながら、奇跡を起きてくれ、と願ってしまう。

 まだどうなるかはわからないが、馳星周は軽井沢に家を建てようとしている。借金をして、なんてことも書かれている。

 軽井沢で書かれる、彼の小説はどうなるのだろうか。これまでとは違ったものが書かれるのではないだろうか。実は、少しばかりこれからの馳星周を楽しみにしている。

 



 DOLPHIN HOTEL