ドルフィンホテル
   
   
   
   
   
   
   
   
   


     

DOLPHIN HOTEL 読書夜話2005年8月

ないが意見の総じまい 2005/8 #1


2005/8/6

◆ 過ぎてしまった8月
 前回の夜話からけっこうな日にちが過ぎたような気がする。まあ、ドルフィンホテルのアクセス数も下がった状態なので、いいかな、と思っていたりなんかして。

 8月は過ぎ去り、9月になり、けっこう寒くなった。選挙カーからの声が聞こえる。そんな中、たまには夜話を書こうという気持ちになったところだ。

 たぶん、しばらくはこんな夜話の状態が続くように思える。以前のようにどんどん書いていくという積極的な状態は戻るのか……。

 自分としては、数段にパワーアップした夜話というのもイメージしているのだ。それは、都会の街角の話でもなく、田舎の山の景色でもなく、もっと違ったものだ。この1、2年、僕は急激な変化の中にいる。最近は、ちょっと疲れているのかもしれないが。

 考えてみると、引越してから1年は完全に過ぎてしまっている。四季の変化を書いても、自分自身が飽きてしまっている部分もある。自分で畑を耕さなかったなら、話のネタにはならないのだ。

 というわけで、ある種のスランプか。でも発言の停止しているブログなんて星の数ほどあるし(笑)、だらしな日記も……。まあ、ぼちぼちやっていきますので。

◆ 珈琲
 僕はある時期、珈琲を1日に何杯も飲んでいたことがあった。インスタントのやつである。何でか理由は忘れたのだが、これではあまりにも身体に悪いだろう、と珈琲を飲むのを一切止めてしまった。確か喫茶店でも珈琲は飲まなかった。スターバックスではホットココアを、サンマルクカフェではチャイを、ベローチェでは紅茶を飲んでいた。

 この数ヶ月、1日に1杯の珈琲を飲むように変わった。ときどき東京に行くようになり、たまにはいいだろうと、スターバックスなどで珈琲を飲むようになったのだ。

 家にいるときも、午前中の9時とか10時くらいに、ドリップ式での珈琲を飲む。そんなに味がわかるというわけではないけれど、先日入った新宿のオシャレなお店の珈琲は飲めたもんじゃない、という感想を持ったりしたので、ほんのちょっとは珈琲の味というものを感じているのかもしれない。

 さて、そんな僕が今もっとも美味いと思っている珈琲は何か……。

 実は、新幹線の車内販売の珈琲なのである。本格的な珈琲好きの人から見れば、まだまだの味だと言われるのかもしれないが、僕はとても美味しいと思っている。

 朝の新幹線に乗るときに僕は珈琲を飲む。車内販売のアテンダントのお姉さんは、とてもちゃんとした笑顔で珈琲を入れてくれる。まあ、入れてくれる、といってもポットからカップに注ぐだけなのだが。その注いでいるときか、終ったときくらいに、ミルクとお砂糖は? と聞いてくる。僕は「いりません」か、もしくは「ブラックで」と答える。お金は注文する前にすでに300円を用意している。

 その珈琲を飲み、家から持ってきたパンを食べる。旅のはじまりの、最初に行なうこと、となっている。

 こうやって振り返っても、珈琲って美味しいもんなんだな、と感じることができる。

■ ビデオ『つばさ』ウィリアム・A・ウェルマン監督 [NHK-BS2]
 この映画には、かなりびっくりさせられた。1928年に公開された第1次世界大戦を描いたアメリカ映画なのだが、とにかく凄い。

 飛行機により空中戦の戦いが、凄い迫力なのだ。スターウォーズの戦闘シーンよりも迫力があると言っていいくらい。どうやって撮ったかはわからないが、とくかく1928年とは思えないような作品。実際に戦争するよりも、この映画を撮る方が大変だったんじゃないの、と。そのくらいに思えてしまう。

 こういう国と日本は戦争をしたんだね。何だかんだ言っても、アメリカという国のスケールの大きさみたいなものを感じたのでした。

◆ 食採浪漫
 NHKの『食彩浪漫』という番組が好きで、ほぼ毎週見ている。ゲストが自分で料理を作ったり、プロの料理人が、そのゲストのこだわりの料理を作ったり。とにかく、料理をテーマとして、その人の人生を語ったりする。
 食べものというのは、その人の生き方を表しているのだろうと思う。美味しいものを食べている人は、豊かな表情をしていて、夢のある仕事をしているのではないだろうか。

 しかし、こういうテレビ番組がある一方で、食べ物というのはどんどん工場で作られていく方向にあるように思う。コンビニのお弁当を食べている人は相当な数なのだろう。もちろん、単純にそれを悪いというわけではない。僕だって食べる。

 でも、コンビニのお弁当を食べながら語る人生というのは、少しばかり寂しいというか、食彩浪漫にはならないだろうな。

◆ 白昼の死角
 書店で懐かしいタイトルの文庫本を見た。新装版として蘇ったのだ。高木彬光の『白昼の死角』(光文社文庫)である。活字が大きい感じで、読みやすくなっている。名作と言っていい本は多くある。しかし、どこかに埋もれてしまっている本も多くある。このような新装版が出たことは素直に嬉しい。

 この新装版とのタイアップなのだろうか。詳しくはわからないが、テレビのファミリー劇場で、この小説としたドラマが放送されている。渡瀬恒彦が主演で、主題歌がダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「欲望の街」と言えば覚えている人も多いだろう。初回は見なかったのだが、楽しくて見ているところだ。
 戦後の混乱期、学生が金融ビジネスから、詐欺へと走る……。

 僕はこのドラマを見ながら、現代版にリメイクされたらどうなるのだろう? と考えてしまった。ついつい、ホリエモンの顔が浮かんだりする(笑)。迫力がなく、ドラマにはならないのだろうな。

◆ ディープな南千住
 このところ、南千住という街によく行く。この街について、知る人は知っていて、知らない人は全く知らないのだろう。
 どうして僕が南千住に行くようになったかというと、ビジネスホテルがあるからだ。なんで? というほどに安価なホテルが。

 東京でビジネスホテルに泊まる場合、7000円か8000円くらいは普通するだろう。安いところで、5000円くらいのもあったりするが。それ以下だったなら、カプセルホテルと考えるのが普通だろう。

 しかし、南千住にあるビジネスホテルというのは、これよりも数段安くなるのだ。3000円代で泊まれる。いや、2000円代のところも多い。
 この街を歩くと、そのホテルの数の多さに驚く。ホテルというか、まあ、むにゃむにゃむにゃでもあるのだが。
 ほとんどは、トイレとお風呂が共同となっている。部屋は狭く、3畳ほど。中には2畳くらいのところあったりする(笑)。

 なんでディープかというと、けっこう連泊している人が多いみたいな雰囲気がある。そして、安いだけに、外国人の宿泊客もいたりする。まあ、そんなこんなで、この街を歩くと不思議な世界にいるような感覚になるのだ。

 ちなみに、安いからといっても、良いところと、ちょっとこれは……というところと色々ある。良いところは、ちゃんとキレイで、無線LAN対応可だったりして、女性客もいっぱい泊まったりしている。お風呂は、時間差で男女が入れ替わる。その代わり、シャワールームなんかがあったりするので、飲んで寝るだけということを考えたなら別段問題はないのである。

 でも不思議なのは、なんで南千住なんだろうかということである。もっと都心に、こうした安さを売り物にしたビジネスホテルがあってもいいと思うのだけどね。

◆ ワールドカップの予選
 サッカー・ワールドカップの予選は各地で繰り広げられている。それぞれの大陸ごとに、その方式は違っている。ヨーロッパやアフリカを見て感じるのは、アジアは楽だったんだということだ。

 アフリカの2次予選というのは、6チームずつが5グループに分かれる。そのグループで1位になった5チームが出場する。この30チームにはもちろん弱いところもあるのだろうけど、3チームくらいはどこが1位になってもおかしくはない状態。
 ヨーロッパに関しては、51チームが8グループに分かれての予選。1位であれば確定だが、2位の場合はプレーオフがある。5、6チームでリーグ戦をやった場合、ちゃんと1位か2位になるというのは、けっこう大変なことのはず。これでは強豪国でも、どこかは必ず落ちてしまう。

 アジアの場合は、4チームで2チームがワールドカップに出場できる。3位でもプレーオフというチャンスがある。ああ、楽だったんだなぁと思える。
 まあ、それだけ日本が力を付けたから、こんなことが言えるのだろうけど。

◆ フリーペーパー
 先日病院に行ったときのことだ。けっこうな待ち時間があった。一応、文庫本は鞄の中に入れていたけど、あまり活字を読む気分ではなかった。そこで、雑誌などの置いてあるところを覗いていた。

 なんともオシャレなフリーペーパーがあり、ついつい見入ってしまった。名前は忘れたが、買ってもいいような立派なものだった。

 実はこうしたフリーペーパーというものは、全国にあり、かなりのブームみたいなものになっているらしい。専門のサイトもあった。
http://www.netcoupon.jp/

 フリーペーパーというと、ただクーポン券がいっぱいあるやつというイメージがあったが、今の時代はそうでもないらしい。
 お金を掛けなくても、楽しいことはいっぱいありそうだ。

■ ビデオ『サウンド・オブ・ミュージック』ロバート・ワイズ監督 [NHK-BS2]
 名作と呼ばれているあまりにも有名なミュージカル映画。しかし、僕にはダメでした(笑)。凄いいい映画です。楽しいです。
 でも、何で舞台がオーストリアなのに、みなさん英語で会話し、英語の歌を歌っているの? と思えてしまって……。
 別に普通の映画だったなら、抵抗なく観れたのかもしれない。しかし、この映画って、反戦映画的な要素がある。ナチスドイツ時代のオーストリアということでの背景が、しっかりとあり、この物語の大きなテーマにもなっている。

 凄いいい映画なのに、ああアメリカの視点からオーストリアを観たんじゃないかな、という気持ちが残ってしまった。こんな感想を持つ僕は、よっぽど偏屈なのだろうか。

◆ 素朴な疑問シリーズ
 素朴な疑問というのはいっぱいあるが、これもそのひとつ。多くの電卓という存在は太陽電池式になっている。最初にこうした製品を見たときには、太陽電池とはなんと便利なのだろう、と思ったものだ。そして、今は普通のこととなっている。

 しかし、電卓以外に、この太陽電池というのは見かけない。これはどうしてなのだろうか?

 例えば、テレビなどで使うリモコン。毎日使うもので、定期的に取り替える必要のある電池がもったいなかったりする。パソコンのマウスだってそうだ。僕はコードレスのマウスを使っているのだけど、しょっちゅう電池交換をしているような気がする。
 電池は充電式のものを使っているので、そんなにもったいないという感覚はないけど。

 携帯電話だって、太陽電池式があっても良さそうな気がする。他に、髭剃りとかだって考えられる。仮に使うとしても、ほんの数分。あとは眠っているようなものなのだ。

 もちろん、太陽電池が使えないものだっていっぱいあろうだろう。しかし、何で電卓だけなの? という疑問があるのだが。

◆ 山の景色
『建もの探訪』といったテレビ番組で、人の家を見るは楽しい。家を見るのも面白いが、その家の自慢げな表情を見るのがまた面白い。窓の外のちょっとした借景を、さも自分のものかのように語るのである……。

 ああ、こんなことを書くと、嫌味な発言になってしまうな。
 ちなみに、僕の部屋の窓の景色には、山がある。その前にある電柱などは邪魔なのだが、500メートルほど先の小高い山は、やはり和むものがある。

 さて、東京という街について少し語ろう。昔は富士山が見えたのだろうが、今はそんなものはほとんど見えない。東京で、窓から見えるのは、コンクリートの建物ばかりだ。緑の公園の近くは、高級住宅街だったりしている。
 窓からの景色に緑が無い、山が無い。実はこれがストレスというものに繋がっていると考えてしまうのだが、どうだろうか。

 そうなんだ。東京を健康的な街にするにはどうしたらいいか。人工的でもいいから山を作ればいい(笑)。高層ビルではなく、ピラミッドのような山にする。外側には木を植え、山そのものにしてしまう。その中をオフィス街にしてしまえばいいのだ。人はその中で仕事をして、自宅に帰る。自宅の窓からは、山が見える。これで、人は健康を取りもどすのではないだろうか……。

◆ 文学とセックス
 いわゆる文学といわれるものの中にはセックスの描写がよくある。恋愛があれば、当然そうした状況というのがあるわけで、まあ、書かれていてもおかしくはないのだろう、そのくらいの気持で読んできた。

 ある作家は、セックスの場面を書くのが苦痛で苦痛でしょうがない、と言っていたそうである。だったら、書かなければいいと僕は思っていた。別に無ければないでも、そんなに変わらないんじゃないかと。

 最近になって深く考えるようになったことがある。それは、コントラストというものについてだ。ある世界を伝えるためには、その対称となる世界を描くこと。

 心、、気持ち、つまりは精神といったものの反対のものは何か。肉体であり、ある意味で最も肉体を象徴しているのが、セックスである。つまり、心を表現するのには、セックスを描写するというのも、ひとつの重要な方法と考えられる。

 一見リアルに書かれている小説でのセックスの場面。でも、「ちょっと待って、コンドームを」なんて台詞はほとんど見たことがない。

 このような描写を一字一句丁寧に読み込んでその意味を検討するのも、文学を語ることで重要なのかもしれない……、なんてことを考えているのであった(笑)。

◆ パソコン
 テレビドラマ『電車男』を見ていて、ちょっとばかり感心したことがあった。それは、出てくるパソコンである。ネットの住人達ということで、いろいろな人が書き込みをしている場面が頻繁にあるのだけど、そこに当然ながらパソコンが映し出される。ほぼ、全メーカーのパソコンが出ているのではないだろうか。しかも、使っている顔を見ると、おおやっぱりこの機種か、と思えるもの。
 FMVを使っている人は、なるほどと納得してしまう表情だし、VAIOを使っている人は、カッコいい系だし。
 ちなにも、僕と同じパソコンを使っているのは、美しいお姉さんだった(笑)。

 どんなパソコンを所有しているかで、実はその人となりがわかるのではないかと思ったりする。むかし動物占いが流行ったが、パソコン占いなんてのがあってもおかしくないかも。

 ちなみに、この『電車男』のネットの住人達を見ていると、ドルフィンホテルを見ている住人達のことを想像してしまってました(笑)。

◆ ベストリザーブVS楽天トラベル
 ビジネスホテルを予約するとき、僕は主に「ベストリザーブ」(http://www.bestrsv.com/)を利用している。そう、最近このサイトがけっこう話題なのである。
 ベストリザーブ社長の小野田純氏というのは、実は「旅の窓口」を育てた人。大きくなって知名度を上げた「旅の窓口」はその後、楽天に買収され「楽天トラベル」となる。
 この両者は、現在ライバル関係にあるわけだ。単に予約サイトというだけでなく、ライブドアVS楽天というのもあって、面白い。

 しかし、そうした政治的なものは別として、ベストリザーブという存在はネットのコンテンツとして、凄く面白いと感じている。
 このサイト、ごちゃごちゃしていなくて、とてもシンプルなのである。広告というものがなく、値段表示など、利用する側の知りたい情報というのが前面に出ていて、空き室もすぐわかり、予約の仕方もシンプル。ホテル側の費用というのも明確に出ているのだけど、宿泊料金の5%のみというシンプルなもの。

 インターネットの世界というのは、バナー広告が氾濫し、どこも広告だらけ。そんな中で、このベストリザーブは、ビジネスとしてやっている中で異色かもしれない。
 こうしたアプローチのコンテンツがこれからもっと増えそうな気がする。

◆ アキハバラ
 1箇月ほど前のことだが、秋葉原を歩いた。メイド姿のお姉さんがティッシュを配っていることに驚いたり、大きな駅に変わってしまっていたことに驚いたり、とにかくウロウロと僕は彷徨っていた。

 実は何を隠そう、僕はこの秋葉原駅で降りて、仕事をやっていたという過去があった。ただ、改札口は昭和通り口の方だったが。それにしても、この改札口も変わってしまった。僕が最初に利用していたときには、自動改札なんて無かったのだ。定期券をそのまま駅員さんに見せて通る。狭い改札口だったので、自動改札になったときには、流れがスムーズに行かなかったものだった。

 そう、この秋葉原駅の昭和通り口というのはちょっとしたビジネス街になっていて、朝はすごい混雑だった。秋葉原というと、どうしても電気街というイメージがあるが、反対側は全く違うのである。ビジネス街なのだが、特に洋服などの問屋さんが多く、かなり安価な値段で、売られていたりしていた。

 僕はこの日、この秋葉原駅から電車に乗った。うーん。ホームで待っている人って、やっぱり他の駅とは違った感じがするよね(笑)。



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