*最大効果の機械製図学習法(50頁完了)

製図技術を学習するためには多くの図面を書くことが最も効果があるのです。

図面を書いたことの無い人に何を説明しても用語すら理解出来ないので全く

無駄なことなのです。実際の機械製図(応用編)には、ウズ巻ポンプ、油圧

ユニット、油圧シリンダの図面60枚を記載しているので初心者であっても

スタート時点で正しい図面をCADで書く努力をして下さい。

工業高校、高専、大学工学部のパソコン室にあるCADソフト付きパソコン

に実際の機械製図(基礎編、応用編)を備えていただき先生方は図面を書く

ことを指示されるだけで、機械製図の完全学習が出来ます。企業の製図者は

初級者であっても本学習法によって鋳物製品のベアリングケース製作図及び

ウズ巻ポンプ組立図の作図法を学んで下さい。勤務中の学習はできないので

自宅のパソコンでCAD操作により技術向上すれば、給料は必ず上昇します。

*ウズ巻ポンプのベアリングケース製作図

図面を理解することは出来なくてもいいので、ベアリングケースの製作図を

見て書いてください。鋳物工場の現場作業員は製作図面を見て木型を製作し

鋳型を作り鋳物を完成させて機械工場に送ります。機械工場では工作機械で

削り、穴を明けたり、ねじ穴の加工をして完成するのです。

下記は正面図の拡大図ですが寸法記入部分はCADで書き写すことができます。

但し番号@〜Iまでの正しい図形を書ける人は企業の製図者でも少ないのです。

下図は断面図及び側面図ですが、学習用のため正面図との関連寸法(*印)を

記入しています。正面図との関係を正しく書いてください。

JIS規格を見て正しい図形を描くことが大切ですが現在出版されている

機械設計製図便覧から下記の正確な図形を選択することは非常に困難です。

JIS規格の作図及び製作図に記入されている備考の流用は下記参照。

寸法記入の無い常用寸法は備考を見てください。

 

    鋳物製品の製作法(木型 ⇒ 鋳型 ⇒ 機械加工)

多くの設計課で機械製図を書くためには鋳物製図が基本になります。

企業の上級機械製図士を目指す若い人々に最も必要な技術は鋳物製品の製作法

を知ることです。夏の海岸で砂遊びをしたことのある人であれば、簡単に理解

できることですから次の鋳物製作手順を完全理解できるまで何回でも学習して

下さい。若しこの知識がなければ30年の製図経験者でも鋳物図を書くことは

出来ないので、タービン、ディーゼル、ポンプ、過給機、遠心圧縮機、送風機、

減速機などの設計課に就職することは出来ません。

 

 

*抜きこう配と面取り・・・実際の機械製図(応用編)10頁参照

鋳物には抜きこう配が必要ですが図面記入がなくても木型製作者は付けます。

機械加工面には仕上代(余肉)が必要ですから仕上記号のある面には必ず木型

製作作業員が下記図のような仕上代を付けることを理解してください。

*機械加工について・・・実際の機械製図(基礎編)115頁参照

製品加工については下記に示す寸法公差、表面あらさの学習が必要です。

下記は断面図及び側面図ですが右上に一般公差表があります。公差記入なき

寸法の加工は全てこの表の数値を公差値として採用します。

@    はめあい公差・・・実際の機械製図(基礎編)66〜69頁参照

最も精密なはめあい穴とはめあい軸の公差表(寸法許容差)です。

機械製図者はJIS規格のはめあい公差表を全て理解することが出来なければ

図面を読むことも書くことも出来ないので下記の解説を学習して下さい。

下記はウズ巻ポンプのベアリングケースのはめあい公差の説明です。通常は

穴基準はめあいですが軸受及びキーで軸基準はめあいを使用します。

JIS規格に、はめあい公差と一般公差の2種類がありますが中間の公差が

制作費の面で必要なことも発生します。実際の機械製図(基礎編)80頁参照。

製作図の機械加工寸法に公差の付いていないのは一般公差であり、図面の中に

普通寸法許容差(削り加工)(中級)単位mmの表が記載されています。

製作図に於ける削り加工一般公差は最も加工費が安いので、はめあい公差、

規格外公差を使用する必要がなければ常用します。

鋳物は寸法公差を大きくしなければ製作は出来ないので精密寸法ではなく、

削り加工基準面として使用することは厳重に禁止されています。

鋳物製作図には木型製作寸法と機械加工寸法及び穴やねじ加工寸法が

記載されているので加工手順を学んで下さい。

D表面あらさ(仕上記号)については、ISOとJISとの関連の中で過渡期

にあるので、日本の企業では6種類の仕上記号が当分の間、使用されます。

表面あらさ記号の図示方法は1種類だけではなく、記号の数量及び加工精度に

よって多くの表示法があるので、下記の図形を参考にして学習して下さい。

高級仕上げでは加工費が高くなるので、機械の機能を発揮するのに必要な最低

仕上精度を使用して、低価格製品を製作するのが企業の方針です。

何処の国も図面は自国の規格とISO(国際標準化機構)を共用しているので

外国の図面を見るときはISO規格の知識が必要です。

日本で最も使用されている仕上記号はJISの「三角記号+表面あらさ値」と

ISOの中心線平均あらさ(Ra)ですが、他も少し使用されています。

機械設計製図の上級技術者となるためには、製作現場の工作者が製作図をどの

ように利用するかを経験又は情報によって知ることが必要です。

下記ベアリングケースの作業用穴は、木型製作者が全寸法記入の正面図だけを

見て完全に製作するので、次頁の断面図を参考にすることはありません。

図面作成の時間を縮小するためには、製作現場の工作者が参考にしない部分の

図形は略図であっても製作に支障はありません。

下記の間違った図面は一般公差(削り加工)、機械加工寸法基準面、鋳物公差の

知識によって図面ミスを発見できますので以降の説明から学んで下さい。

ポンプ購入企業がポンプ組立図とモータのカタログを見て正確な共通取付台を

製作できるように、ポンプの組立図を作成することが必要なのです。

下図に於いて削り加工の普通寸法許容差、鋳鉄品の普通寸法許容差、中心線振

分け寸法に関する知識を確実に身に付けて下さい。

組立図を描くには木型、鋳型、機械加工のような機械製作手順の知識が必要

ですから、以降の詳細説明を学習して、確実に身に付けて下さい。

組立図の部品欄には製作図面番号、購入品、倉庫品、重量などが記入されて

いますが、その内容を正しく理解することが製図技術向上に役立ちます。

部品製作する場合は鋳物製作後に機械工場で削り加工、穴あけ加工、ねじ加工

作業を終了した後に図面番号記入の荷札を付けて、組立工場に送付します。

機械製図は作業の目的及び図面の使用法を知ることが大切です。重量計算の

第一目的は機械装置を吊上げるアイボルトのサイズを決定することです。

強度計算は設計担当者の仕事ですが、それに必要な重量計算はCAD製図者の

作業範囲ですから、95%以上の計算精度が必要ですから守ってください。

見積り用図面は正式図の前に作成しますが、目的は材料毎の重量計算が主です

から、作成時間短縮のため図形は余り正確でなくてもかまいません。

ねじ穴はJIS規格で決められていますが、出版されている設計製図便覧から

正しい寸法数値を選択することは困難ですから本書情報に従って下さい。

植込ボルトの正確な作図は難しいので機械製図の出版書には多くのミスが見受

けられます。ねじ込み長さや締付け工具について本書の説明を学んで下さい。

ねじを液体通路に貫通させればボルトをねじ込んでもねじ部を液体が流通する

ので、液体が漏れる不良品ポンプということになり、販売不可能になるのです。

組立図部品の製作図以外はJIS規格品ですから、寸法や形状は全て決まって

いまがJIS規格には種類が多く選択が困難ですから本書を参考にして下さい。

テーパねじプラグは少し勾配が付いていますが、機械製図では平行ねじで描く

こともあります。名称がR3/4であればテーパねじプラグと判断されます。

プラグを組立図に記入する場合はプラグ3/4、テーパねじRc3/4、R3/4プラグ

ねじ込み図の3種類の図形を正しく書く練習をして下さい。

すり割付き止ねじは先端形状が5種類あるので、利用法については全て本書の

設計製図の資料の詳細説明を参考にして学習して下さい。

キー溝は軸製図には登場するので軸基準寸法について正しい知識を得るために

実際の機械製図(基礎編)77〜79頁、設計製図の資料を参考にして下さい。

平行キーはキー溝にはめ込み軸方向の移動を防止するために六角穴付止ねじを

六角スパナでねじ込み押さえ込むのです。

平行キー上面とボス側のキー溝の間には僅かですが隙間があります。ボスを軸

方向に移動するためには僅かな隙間が必要なのです。

ころがり軸受は軸用ナットで締付けますが、逆転して緩んでは事故が発生する

可能性があるので、ころがり軸受用座金で回転防止をするのです。

組立図に寸法を記入する場合に、ポンプを購入する企業がモータとの共通台版、

吸込み管、吐出管を設計製作できるような図面を作成してください。

ウズ巻ポンプ組立外形図は電動機カタログと同様にポンプの外形寸法、取付け

ボルト穴の寸法、軸継手の取付け寸法を記入して購入企業に配布します。

*機械製図学習法の総まとめ(機械製図技術の基礎知識)

*ベアリングケース製作図で習得する基礎知識

1.ねじ穴の作図 2.管用ねじ穴の作図 3.ボルト穴の作図 4.ざぐり

の作図 5.寸法無記入部の作図 6.鋳物の抜き勾配 7.木型 8.鋳型

9.鋳物製作法 10.鋳物製作手順 11.抜き勾配の表示 12.面取り

13.鋳物仕上代 14.機械加工 15.はめあい公差 16.規格外公差

17.一般公差 18.鋳物公差 19.表面あらさ 20.穴基準はめあい

21.軸基準はめあい 22.仕上記号の記入方法 23.表面あらさ記号の

図示方法 24.仕上記号と機械加工費の関係 25.世界工業規格について

26.JIS 27.ISO 28.日本の仕上記号は6種類 29.鋳物穴

30.機械加工基準面 31.鋳肌基準面は厳禁 32.中心線振分け寸法

 

*ポンプ組立図で習得する基礎知識

1.組立図部品欄 2.製作図面番号 3.購入品 4.倉庫品 5.組立工

場におけるポンプ組立作業 6.重量計算の目的 7.アイボルトのサイズ

8.強度計算 9.見積り用図面 10.ねじ穴の作図 11。植込みボルト

12.六角ボルト 13.組立図部品の作図 14.プラグ 15.すりわり

付き止ねじ 16.六角穴付止ねじ 17.平行キー 18.軸受用ナット

19.軸受ナット用座金 20.テーパねじプラグ 21.テーパねじ表

22.プラグR3/4 23.テーパねじRc3/4 24.プラグねじ込み図

25.すりわり付止ねじ取付図 26.平行キー 27.キー溝の作図

28.キー溝の隙間計算 29.ころがり軸受用ナット 30.ころがり軸受

用座金 31.ポンプ関連組立図 32.電動機(モータ)カタログ

33.ウズ巻ポンプ組立外形図 34.ウズ巻ポンプ組立断面図

 

*図面を書くことの学習効果

上記のベアリングケース製作図及びポンプ組立図を書くことによって機械製図

基礎知識の66項目を習得することが、可能になるのです。初級者であっても

図面を読めなくても良いので、先ずCADで多くの線を書いていく内に多くの

疑問が発生しますが、本書ではその全てを詳細説明しているので理解すること

は可能なのです。図面を一度も書いたことのない人に何を説明しても習得する

項目はゼロであり、機械製図への意欲を失うことになるのです。

 

*機械製図の第一目標は正しい図面を書くこと

上記2枚の図面は一度ではなく、学習をしながら何回でも書いていく内に66

項目の機械製図基礎知識が身に付いてくるので、CADで線を書き、寸法記入

する時の感覚が1回目と比較すれば大幅に上昇していることが感じられるよう

になるのです。何回も同じ図面を書くことによって、CAD操作も頭で考える

のではなく、体()が自然に覚えてくれますので、速く書けるようになります。

図面は慣れればスピードアップするので設計事務所の第一目標である短時間で

図面を書くことなど、全く気にする必要はないのです。機械製図の第一目標は

正確な図面を書くことであり、製造企業では上級製図技術者に対してスピード

アップなど要求する人は存在しないのです。2枚の図面作成によって66項目

の機械製図基礎知識が身に付いたら現在出版されている機械設計製図の専門書

に記載されている図面を見れば、間違った箇所が見抜けるようになるので次の

項目をクリックして確めてください。

植込ボルトの製図  企業に実在しない図面  役に立たない組立図(その1)

役に立たない組立図(その2)  寸法公差について  六角ボルトの図面1

六角ボルトの図面2  CAD図の破断線使用は禁止  機械製図とは?

正しい機械製図

 

*機械製図技術者の条件

機械製図は難しい技術ではありませんが、必要条件として中学校の成績が中位

迄の人であることです。40名のクラスで20位迄の人ならば上級製図技術者

になることは可能です。但し、その中でも精密計算の苦手な人は、他の職業を

選択してください。本ホームページを見て正確な部品重量計算が出来るか又は

ボルト等の正確な図面が書けるかどうかを試してみて苦手であると感じた人は

他の職種を選択されたほうが良いと思います。

 

*工学系教育関係者へのご提案

機械工業系学校を卒業して社会に出た若人が、どのような生活状況にあるかを

ご存知でしょうか。工業高校機械科や電気科を卒業して大企業の機械設計課に

おいて派遣社員として機械製図を書いている人は非常に少ないのです。CAD

製図者の大半は大学法学部、商学部などの文系出身者及び普通高校や情報処理

科卒さらに商業高校卒業生もいるのです。この種の若者は旋盤やボール盤等の

工作機械の知識がないので、正しい図面は書けないし、学習意欲もありません。

工業高校機械科の成績上位学生に、ベアリングケース製作図やポンプ組立図を

CADで書く実習をすれば文系出身者とは比較にならない程の技術が身に付く

ので、機械製図者として100パーセント採用され、上級技術者に成長します。

その結果、大企業では定年過ぎても勤めることができるし、収入面でも正社員

と変わらない方法があるのです。教育関係者の方々は学生の製図教育について

自己判断されることは、現実社会と異なる結果になるので、長期経験専門家の

提案を取り入れて実力ある卒業生を社会に送り出していただけないでしょうか。

高専や大学工学部出身の8割は設計担当候補者として採用されますが機械設計

製図の専門家を目指して学習し、CAD製図者に機械製図の指導をしなければ

なりません。然し、今の工学部出身者の中には、ボルトの図面を書けない人が

少なくありませんが学生時代に図面を書いたことがないのが原因であり、機械

製図の指導者となることは出来ません。工学部の出身者には機械設計の技術も

必要ですが、製図技術がなければ指導者の役目を果たすことは不可能ですから

先ず、上記のベアリングケース製作図とポンプ組立図を幾度かCADで書いて

基礎知識66項目を学習して下さい。これが最大効果の機械製図学習法であり、

無学習者とは技術大差が生じるので、企業の機械設計課でも20代であっても

最上級技術者として楽しい勤務ができるのです。大学卒で機械設計製図の専門

学校に入学する人もあるようですが、上記学習者は全くその必要は有りません。

教育関係者の方々に最大効果の機械設計製図の学習法についてご提案致します。

性能計算や強度計算の機械設計については、従来どおり専門家である先生方が

教育してください。機械製図学習はJIS製図が教材になっているようですが

JIS製図はルールブックであり、法律の六法全書に相当します。寸法記入や

図形の間違いを確認する時にJIS製図を見ればはっきりするので必要ですが

初級者の製図学習には専門用語が難しく、理解するには10年以上の経験者で

なければ無理なのです。機械製図の学習法は先生方にとっては専門外ですから

学生に教育する必要は有りませんので、CADソフト付きパソコンに実際の

機械製図(基礎編、応用編)を備えて戴き、更に「最大効果の機械製図学習法」

50頁をコピーして機械製図CAD操作の希望者が学習すれば3年間で実力の

ある卒業生が誕生します。このことが社会に知れれば大量の受験生が訪れます

ので、定員割れの学校は完全に回復することでしょう。   (完了)

 

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