沖縄・八重山諸島 美ら島ツーリング 2003.8

1 

day1  仙台〜那覇
 '03年の夏は雨ばかりの異常な夏だった。
 当初は、岡山から瀬戸内海をしまなみ街道で渡り四国を走る計画で、飛行機の予約までしてあったのだが、当分天候の回復が望めなそうだったのでキャンセル。ならばいっそ日本の領土で唯一晴れの日が続いている沖縄に行こうと急遽思いついた。本島を走るか、八重山諸島に行くか、計画らしいものは何も立てず、とりあえず向こうについたらの気分で決めようと、出たとこ勝負のイーカゲン旅である。地図すら現地で買うつもりでとりあえず出発。

 飛行機で那覇に着いたら、そりゃあもう、きっぱりと晴れていた。
 「うーむ、とりあえず文句ない、そして、暑い。」とひとりごち、BD-1を組み立て、空港から10kmちょっとの那覇市街へ向かって走り出す。
 市内にはいるとベランダまでコンクリート作りの無骨なアパートが目に付く。本土にはない建物だ。台風に備えた様式なのだろう。同じような建物はタイにもある。なんとなく旅っぽい気分になってきてうれしい。
 予約してあったワシントンホテルにチェックイン。夕食がてら近くの居酒屋に入り、オリオンビールの生をぐわぐわと流し込みつつチャンプルーその他基本的沖縄料理を食す。うまい。そのうち常連客にせがまれて店の主人が三線を取り出し琉球トラッド弾き語りがはじまる。おお、いきなり一日目からディープだ。国内とはいえなかなかにディープな旅になりそうで胸が高鳴る。


    裏通りの味のある氷屋     沖縄県は太陽さんさん、どうだ。

day2 宮古島1 平良−来間島pic 
 とりあえず宮古島に行くことにして、午後の飛行機を予約。午前中は那覇市内を見て回る。有名なのはなんと言っても国際通りだが、牧志公設市場からその周囲の裏町がディープな昭和の風情を残しておりわたし的には感興をそそられた。
 昼飯になんとかという特産のサカナのから揚げ定食を食す。午後、宮古島へ。

 空港から出てみればいちだんと陽射しがスルドイ。島の中心地、平良まで5kmあまり走っただけでハヒハヒ化するが、おお見よ!なんとこの島にはファミリーマートがあるのだ。エアコンの効いた店内に入り一息つき、さんぴん茶というのを買う。早い話がジャスミンティーなのだが沖縄県では非常にポピュラーな飲み物で、以後どんな田舎に行っても自販機ではさんぴん茶が買え、八重山サイクリングの友として毎日ぐびぐびと飲み続けた。すっきりした味わいとジャスミンの爽やかな香りが喉と鼻を抜け、暑い日に最適だ。

 平良市街は、地味だ。もっとチャラチャラしたリゾート街を想像していたのだが、鄙びまくっておりアジア的旅情を掻き立てられる。眼についたホテルにチェックインし、ほっと一息。
なんか小腹が空いたので、鄙びた商店街のこれまた鄙びた食堂に入り、フーチャンプルーを頼む。しみじみとうまい。こちらでは単品料理を頼むと自動的にご飯と味噌汁が付属しているということもはじめて知った。「チャンプルーと、ごはん。」とか注文するとご飯が二杯出てくる惧れがあり、注意が必要だ。

 島の西岸、平良の南にある来間島までサイクリング。
 市街を抜け、鄙びた漁村、久松へ。そこからは右手に海、左手にサトウキビ畑をみながら農道を快走。下地集落を抜けると来間島に渡る長大な橋が見える。あれを渡るのは楽しそうだ。
 その前に橋近くの前浜ビーチへ。こっちに着てはじめての海だ。地元の子供たちがや家族連れが遊んでいるだけで、静かな海水浴場だ。エメラルドグリーンのキレイな水に逆上し、短パン1枚になるとざぶざぶと海水浴。ああきもちいい。しばし仰向けにぷかぷかと浮き、南国のでっかい空を眺める。
 来間大橋を渡る。ふき渡る風が気持ちいい。橋から見下ろした海の水がまたきれいだ(右写真)。

距離を記録を紛失してしまったのだが、往復で20km前後だったろうか。


  前浜から来間大橋をのぞむ          帰り道、パイナガマビーチの落日

 

day3 宮古島2 平良−池間島
今日は島の北部に向かう。交通のメインは半島の真ん中を走る県道だが、それは避け、海岸を走る農道を行く。左に海、右手にサトウキビ畑。車も来ず爽快だ。
 池間島はこれまた大きな橋(全長約1500b)で渡れる。クルマではあっという間だろうが自転車なら橋の上から思う存分海の色と眺めを楽しめてよい。島の周囲は12kmというが道路はもっと短い。港の集落以外には人家もなく、サトウキビ畑が続く広大な風景だ。
 午前中は晴れていたが島に着いたあたりから怪しい雲行きとなる。島一周道路を走っている途中でとうとうスコールが来た。すごい勢いだ。もう、痛いんですよ、雨が。思わずサトウキビ畑に潜り込み、生い茂る葉で雨を防ぐ。10分もしゃがんでいるうち雨は止んだ。
 最果て感を満喫し、再び橋を渡る。
「すむばり食堂」なる店でタコ・アサリ入りそばを食べる。うまい。
 脇道に入り、西平安名崎へ。この細長い岬には風力発電の巨大な風車が並んでいる。近寄るとぼわんぶわんとプロペラが風を切る音がちょっと怖い。外れてこっちに飛んできたりしないのか。
 あたりには人もおらず、海がきれいで気持ちよさそうだったのでひと泳ぎする。
 帰りは半島の東側を通っていく。島尻という集落近くにはマングローブの群落があって遊歩道がつくられ、ちょっとした熱帯雨林気分が味わえる。
 本日の走行、50〜60kmぐらいか(記録紛失)

 どうやら台風が来ていたらしかった。夜になると本格的暴風雨となるが、そのなかそとに食事しに行きたい。で、ホテルのすぐ近くの居酒屋に行こうとしたのだが、5メートルも歩かないうちにずぶ濡れとなる。そればかりか強い風に吹かれて急激に体温が奪われ、歯がガチガチ鳴るほどの寒さ!に襲われた。息も絶え絶えにホテルに戻り、熱いシャワーを浴びるが歯が鳴る震えはなかなか収まらない。バスタブにお湯を張って温まり、ようやく救われた。マジで死ぬかと思ったよー。
 おそるべし、本場の台風。


 池間大橋から海を見る          西平安名崎の宮古馬馬舎にいた仔馬

以下続く: (day4 伊良部島一周 石垣島1 day5 石垣島2 石垣−白保 竹富島 day6 石垣島3 石垣−川平 day7 西表島 大原−白浜 day8 石垣〜那覇〜仙台)

Next    Radio Groove Home  vero home