ブレーキパッド交換とキャリパー清掃


2006年1月の、フロントブレーキパッド交換とキャリパー清掃作業に関する資料です。

ぼちぼち交換時期を迎えたフロントブレーキパッド。
キャリパーはAPレーシングですが、パッドはFERODOが入っていました。
今度は何にしようかと考えておりましたが、結局定番を一度は味わってみないと評価軸が定まらないだろうてな理由で、デイトナのゴールデンパッドをチョイスしてみました。

正月休みを利用して、ついでにキャリパー清掃も。当たり前ですけど、御自分で作業する場合にはあくまで自己責任で。
ちょっとなー、とか、あーこりゃやっちまったかな、と少しでも思ったらプロに頼みましょう。場所が場所なんで、「まいっか」は多分、通りません。
パッドは上記のとおり、デイトナのゴールデンパッド。
カーボンシンタード、と言うなんだかすごそうな能書きにヤラレました(笑) 。

あらかじめ角部分をやすりで丸く落としておく「面取り」を前日に部屋でシコシコとやったのですが、削りカスはまぁそのまま鉛筆の芯みたいで手が真っ黒になりました。

思ったよりやわらかくて、なんとなく不安(パッドの磨材というのはこんなものなのかもしれませんが)な気がしました。

それにしても、パッケージを飾る謳い文句の数々。

「脳を開放する制動力。」
「新次元のブレーキングパフォーマンスを実現」
「純正シンタード並の耐磨耗性、ローター攻撃性は約50%低減」
・・・ま、いいんですけどね。ショップで見比べたら、正直ちょっと引いちゃうかもね。(笑)
同時にコチラも手配。

一部メンテナンス雑誌で絶賛、メタルラバー(MR20)。金属とゴムの摩擦係数を飛躍的に下げるケミカルです。ブレーキマスターの分解清掃用に、との触書があります。

なかなか普通のホームセンターやバイク用品店でお目にかかれなかったのですが、実はSUZUKIの純正ケミカル指定。エラいSUZUKIさん!
と言うわけでレッドバロンさんで純正部品注文であっさりゲット。

実際カナリの効果です。ぜひお試しアレ。
さぁー、じゃぁはじめますか。

対抗4ポッドのキャリパーですから、ねじ2本でフロントフォークからあっさり外れます。

ここはネジロック剤で固定してありますが、以前にも一度バラしているんで、別にそれほどのチカラはいりません(ってそれも問題じゃぁ・・・)。

まずは家から車庫までエッチラオッチラ運んできたお湯に漬け込んで、汚れをふやかしましょうか・・・って、ただ漬けただけでこの黒ずみって何?
て、てめぇ、これほどの黒さとは・・・許せねぇ、思い知らせてやるぜと、100円ショップでゲットした台所(ガスレンジ)用洗剤をブシュブシュぶっかけ、まずは外回りからテキトーなブラシでゴシゴシ。

APは無塗装なんで、気兼ねなくドォリャァァァ!とやっちまいます。

ゴシゴシ、ドブン、ゴシゴシ、ドブンと綺麗になるまで。
続いて中もゴシゴシ。

さすがに内側はピストンやらゴムシールやらがあるんで、使い終わった歯ブラシでゴシゴシ。

人間の歯茎に使っても大丈夫なんだから、きっとシールにも優しいでしょう(そのわりには、この歯ブラシで歯を磨くとどこからか血が出た記憶があるが)と言う変な根拠に基づきシコシコと続けます。

まぁ、洗剤の泡が黒くなくなってきたらひとまずOKかなと。
ハ、ハァハァ、よーしひとまずこの辺でOKだろ。
どーれちょっくらブレーキ握ってピストン出して磨いてみっかと。

・・・おい、下側の二人(笑) !キサマそれでも軍人か何やってんだ眼を覚ませー!!!!・・・こんなとき4ポッドは大変。

すんなり出てくる方をとりあえず先に磨いたは良いのですが、ブッたるんだ下の二人(笑) をどうすれば・・・うーんと悩むこと暫し、はっ!いまは正月休み。さっき食ったおせちにはたしかカマボコが・・・
と、ここまで気づいてダッシュで家の台所のゴミ箱を漁り、ゲットしましたカマボコの台。多少カマボコがへばりついてますが、かまいません。

コイツを適当な大きさに空手チョップで(笑) 叩き割り、ピストンにかませました。
こんな感じにはさんでブレーキレバーをスコスコやると、ついに出てきました。

ピストンは先ほどの歯ブラシ&洗剤で側面をざっと磨いた後、シリコングリス(バイクショップでも売ってますし、最近はパソコンショップでもCPUのヒートシンク接着用に売ってますね)を薄く塗ったくります。

その後はひたすら握力でピストンを押し戻し、またブレーキを握ってピストンを出す、を数回繰り返しました。だんだんピストンの出方も戻り方も軽くなっていきますが、まぁプロの仕事じゃないし、あんまり調子をコクとピストンが出すぎてコロンとか取れそうですし、まだ反対側もあるんで握力は50%までしか消費できませんから、適当に終わらせましょう。

ここで先ほどのMR20をブシューとピストンの隙間にやりますと、明らかに「スコッ」と言う感じで楽にピストンが押し戻せるようになります。

パッドをとめるパッドピンもさびを落としておきます。

研磨ウレタンを使いましたが、紙やすりで十分でしょ。
適当に磨いたら、最後は固形ピカール。
東○ハンズでゲットした固ピカですが、なかなか良いですよ。お勧めです。

いまさらですが、この一連の作業をやるときはマスターシリンダーのふたを開けておきましょう。じゃないとピストンが戻りません(実体験)
またピストンを押し戻すときに妙に動かないのがあるときは、タ分ピストンが斜めになっちゃってます。

完全にブチ切れてドライバーの柄とかでピストンの頭コジっちゃう前に、ピストンを前後左右にコキコキやってみると「コクッ」とか音がしてすんなり戻るようになる、かも知れません(実体験)
ひとまず終了。
完全に4つのピストンが同調、とまでは到底行きませんが、まぁなんとか4つ動くようになったんでヨシと。

中古で購入時からついていた部品なんで、そのうちシール類も交換するOHをしたほうが良いかもしれません。けどそれはプロにお願いしちゃおうかなー、だってキャリパー真っ二つにするとなると、さすがに命がかかってる部品だしぃー、などとヘタレなことを考えています。

外側についたグリスをパーツクリーナーでブシューとやって終了。
後は車体へ戻すだけですね。同じように反対側も。
そうそう、作業中に工具やケミカルをとるときとか、自宅にカマボコの板を取りに帰る(笑) なんてときには、そのままブラーンとするとメッシュホースやフィッティングに負担がかかりそうなんで、適当につるしておきました。

太目の針金を適当にまげて作っても良いですけど、私は以前に100円ショップで「こ、コレは(なにかに)使えるッ」とフォースのお告げで閃いたS字フックを使ってます。

ZZRの場合にはホーンのステーがちょうどいい高さ。ダブルホーンだから両側にあるしね。
キャリパーを固定するねじは、古いねじロック剤をほじってきれいにした後、新しいねじロック剤を気休め程度に塗ってから取り付けます。

本当はトルクレンチでトルク管理しながら取り付けるべき場所ですが、私は大体の目安として「緩めたときと同じ声が出るまで締める」(笑) 。

緩めるときが「フンッ」だったら締めるときも「フンッ」、まで。

もちろん緩めるときが「うぉりゃぁくっそぉー、どぉりゃぁぁ」だったら締めるときも「フンヌガァッ、ムゥゥゥゥオオオオ!」までとしています。
まぁひとまず無事に見た目元どおりになりました。
パッドも綺麗になって、まずは慣らしからですね。

走り出す前には、ディスクやタイヤについた油脂類をパーツクリーナーなどでふき取ること、マスターシリンダーのリザーバーキャップをきちんと締めること、ブレーキレバーを数回あおってピストンを出しておくこと、その辺を押し歩いてブレーキが効くことを確認しましょう。

このまま、「よっしゃ早速ナラシに・・・」とエンジン掛けたりすると、ほぼ間違いなく最初の信号で突っ込むと思います。


本当は近所を普通に100キロくらい走って様子を見て、それから高速道路を使ってハードブレーキングを繰り返してパッド焼きいれ、をするように某RR誌なんかには書いてあるわけですが、そこまで出来たら良いけどヘタレなんでそこまで出来ませんきっと。

というわけで、恐る恐るナラシ開始。
とりあえず近所のショップ(片道20kmくらい?)まで、車と同じペースで走ることにします。
最初の数回のブレーキはカナリ頼りない効き方で、たとえるなら10年間ノーメンテナンスのカブのドラムブレーキ位(笑) なんですが、その後はだんだんしっかりしてきます。

ブレーキを引きずって見たり、シフトダウンなしでFブレーキだけで停めてみたりといろいろ試しながら、新年セールのショップでお買い物(笑) 。

家に帰る頃にはすっかり普通にブレーキ出来るようになってました。
あとは高速道路での制動ですが、コレは次のツーリングのときにでも。