清原組が最大派閥に
番長から領袖へ


舎弟・元木が「勢力拡大」宣言

 生え抜きが幅を利かすのが
伝統の巨人軍で、
最大勢力を占めているのが、
なんと外様の清原和博を領袖とする
清原組だ。
これだけでも、
驚異のカリスマといえるが、
27日、ファン6000人を
集めたイベント「GOGO巨人軍」で、
清原組の若頭・元木大介が
今季の目標を、「清原組拡大」と
宣言した。

 毎年恒例のキャンプイン直前
イベント「GOGO巨人軍」。
観衆は長嶋政権下で
雪に見舞われた昨年より500人減、
一昨年(1万2000人)に
比べると半減し、
原新監督の前途多難を
思わせたが、それでも
ファンがわいたのは、
清原に関連することばかりだった。

 参加選手がそれぞれ、
今シーズンの抱負を
ボードに書き込むコーナー。
元木が「清原組拡大」と掲げると、
会場がどよめいた。

 すかさず、清原自身が
「いらんこと言わんでええねん、もう」と
たしなめられ、
苦笑いの元木だったが、
この目標は、あながち冗談ではない。

 既に各マスコミで存在を
認識されている「清原組」。
勢力拡大(メンバー集め)は、
専ら元木の役割。
昨年までに高橋由、入来、高橋尚、
福井、小田らを吸収した。
小田は、練習の合間に、
清原からプロレス技をかけられて
ストレス解消に貢献する
“スパーリングパートナー”として
名をはせたほどだ。
さらに元木は今月、福井、高橋尚に
阿部、条辺、西山、柏田を加え、
グアムで自主トレを行い、絆を深めた。

 清原が「西武から移籍してきて、
巨人の溶け込めたのは、
元木のおかげ」と
語ったことがあるのも、
当然だろう。

 実際、メンバーの間からは、
「清原アニキに、銀座へ飲みに
連れていってほしい」
「清原さんの、マスコミに対する
毅然(きぜん)とした態度には
あこがれる」など
称賛する声が続出。
男は黙って−を地でいき、
持ち前のカリスマ性で
清原組を束ねているのだ。

 かくして、巨人内で
唯一絶大な勢力となった清原組。
それだけに
首脳陣がこの勢力、
とりわけ領袖の清原をどう扱うかが
V奪回への大きな課題となるだろう。

 ある首脳陣は、「今年は事実上、
一塁を清原ひとりに任せているのだから
難しいことはない。
原監督は昨年まで、
長嶋監督と清原らの
パイプ役を務めてきた。
今年は監督が直接、
話をするケースが増えるのではないか」と
楽観しているが…。

 一昨年、こんなことが。
当時、ヘッドコーチだった原監督は、
ベンチを温めていた清原に対し、
長嶋監督の意向で「代打」を打診。
しかし、
きっぱりと拒否されたことがあった。

 その後、清原は親しい関係者に、
「(代打に)行けるか、と聞かれたから、
行けませんと答えただけ。
行け、と命令されていたら、
もちろん打席に立った」と説明。
となると、原ヘッドの取った行動は、
子供のお使い以下だったことに。

 監督に転じた若大将だが、
番長には、どうみても分が悪い。
記者の周囲の熱狂的なG党の不安は、
まさにこの一点。
原監督が、清原にヘソを
曲げさせずにシーズンを送れるか、だ。