たった9万円の“ジミ婚”で
清原が21世紀への飛躍を誓った。
巨人の清原和博内野手(33)は
8日、奈良県桜井市の
大神(おおみわ)神社で
亜希夫人(31)と神前結婚式、
披露宴を挙げた。
挙式代は5万円、
披露宴も食事は
持ち込みで会場使用料は
わずか4万円。
出席者は親族中心に
51人だけという質素な結婚式となったが、
亜希夫人という
よき伴侶を得て清原が
決意を新たにした。
美女と野獣なんて言っちゃいけない。
上は黒、下はグレーの紋付きはかま姿の
清原と白むくの亜希夫人。
30分間ほどの神前式を終えて
拝殿に2人が姿を見せると
詰めかけた400人のファンから一斉に
拍手がわき起こった。
さすがの清原も緊張の面持ちだったが、
写真撮影中に地元・大阪の岸和田から
駆けつけた知人が
「そりゃあ!」の掛け声を連呼。
だんじり祭りの荒々しさ、
さらに関西での挙式らしく
「阪神に入ってくれ!」の
ファンの声に2人は顔を見合わせて
最高の笑みをもらした。
「本当に天気に恵まれて最高の結婚式ができました」
儀式殿で行われた神前式では
誓詞を奏上した。
「幾千代かけて変わることなく敬愛の誠を尽くし」
清原はいつになく真剣な表情で
2人の愛を宮司に誓った。
球界の大物選手には珍しく、
清原は質素な挙式を選択した。
挙式代5万円、
披露宴も使用料4万円の
神社内の大礼記念館でで済ませた。
持ち込みの食事代、
衣装代を合わせても
異例とも言える“ジミ婚”。
出席者も野球関係者は
西武時代のチームメート大塚、垣内だけで
親族中心の51人でひっそりと行われた。
2日に長嶋監督を仲人に
都内のホテルで盛大に挙式した
元木とは全く正反対。
豪快なイメージが売り物の清原だが
母・弘子さん(60)の地元で
1歳のときから毎年家族で初詣に出向く
“故郷”で
亜希夫人とのスタートを切りたかったのだ。
「亜希の支えなしでは復活はなかった。
2人だったから乗り越えられた」
今季は開幕2軍スタートながら、
夫人の献身的な支えもあって
見事に復活を遂げた。
今季中に2度目のFA権を取得したが、
行使せずに残留。
来季は5年契約の最終年となるだけに、
再びマルティネスとのスタメン争いに勝ち
野球人生の集大成の年にしたい。
質素に、つつましやかに、そして堅実な1年に――。
その決意が表れた“ジミ婚”だった。
「これからも2人でしっかりと(試練に)
立ち向かっていきたい」
2人は9日に関西空港から米国へ
新婚旅行に出発。
新たな戦いが始まる前に、
清原はつかの間の“戦士の休息”をとる。
★幸せの2人に聞く★
――この神社を選んだ理由は?
清原 母のおなかにいる時から、
生まれてこのかた33年間、
お参りさせてもらっている。
人生の一番いい日をここで迎えられました。
――お嫁さんを紹介してください。
清原 嫁はんの亜希です。
――亜希さん、清原選手の
どんなところにひかれましたか?
亜希夫人 (顔を赤らめて)
優しいところです。
――清原さんは亜希夫人の
どんなところにひかれましたか?
清原 ここが、
というよりも全部いいです。
――今後の2人の生活は
亜希夫人 今はシーズンが終わりましたけど、
来年に向けて…料理も頑張ります。
――結婚を機にさらに野球に
はずみがつくと思いますが?
清原 やっぱりまた来年しっかり頑張って
、野球はそんなに長いことできないけど、
人生は長いですから。
しっかり(亜希を)守っていきたい。
野球のことよりも
人生のスタートラインに立ったわけだから、
2人でしっかりと生きていこうと思います。
――子供は何人欲しいですか?
清原 それは神さまだけが知っているので
分かりませんな。
野球をやらせたい?
まあ、僕より大きくなってほしいです。
格闘技選手?
それはないですわ。
◆清原 亜希(きよはら・あき)
1969年(昭44)4月14日、福井県生まれの31歳。
16歳で芸能界デビュー。
工藤静香らとともに
女の子3人グループ「セブンティーン・クラブ」
を結成し
レコード2枚を出した。
高校卒業後はモデルに転身。
自動車メーカーのCMに
出演したほか女性誌のグラビアなどで活躍。
【誓詞(ちかいのことば)】
きょうの吉日(よきひ)に私共(わたくしども)の
心のふるさとであります
大神神社の御神前でめでたく
結婚式を挙げることのできましたのは
ひとえに大神様(おおかみさま)の
おかげによりますことと
心から感謝申し上げます。
これから先も和の
大神様のお護(まも)りによりまして
幾千代(いくちよ)かけて変わることなく
敬愛の誠をつくし
和合して正しい夫婦の道を守り
互いに助け合って
一家を整え健全な家庭を営むことに努めます。
ここに謹んでお誓い申し上げます。
平成12年12月8日夫 清原和博妻 亜希
▽大神(おおみわ)神社
日本最古の神社と言われ、
神体山の三輪山は古来神の鎮まる山として
仰がれ、古代信仰を今日まで伝えている。
祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は
縁結びの神として夫婦和合、家内安全の守護神。
今夏には作家の吉本ばななさんも
神前式を挙げた。
また、一風変わった祝詞を
披露することで知られ、
今年1月、近鉄がキャンプ前の
必勝祈願に訪れた際、
86年ごろ同神社の禰宜(ねぎ)だった
引原信雄さんが考案した
通称「野球祝詞」をあげた。
≪“厳戒”警備30人≫
ジミ婚ながら清原サイドは
ファンやマスコミが殺到することを予想して
警備員30人を動員。
早朝7時から大鳥居など神社内に通じる
すべての入口や儀式殿周辺で
目を光らせた。
親族中心で行うために、
当初はマスコミを完全シャットアウトする
予定だったが、母・弘子さんに
「おまえ1人でここまでこれたんじゃない。
ファンやマスコミの方にも見てもらいなさい」
と説得されて了承。
取材禁止区域を設けるなど万全の態勢を敷いた。