あでてぃぶコラム


第十五回 アカネ色素に高い発がん性!?(2004.6.20)

びっくりしました
インターネットでニュースを見ていると・・・いきなり衝撃的な内容の話が!

 http://www.asahi.com/national/update/0618/035.html より

 厚生労働省は18日、食品着色料「アカネ色素」に高い発がん性が認められたとして、この色素を使ったハムなどの食肉加工品などについて、製造、販売や食べることを自粛するよう、食品メーカーや各自治体、消費者団体に通知した。今後、食品安全委員会が健康を損なう恐れがあると判断すれば、厚労相が使用を禁止する見通しだ。  同省によると、食肉加工品以外にアカネ色素が使われている食品は、かまぼこなどの水産加工品、菓子類、清涼飲料水、めん類、ジャムなど。アカネ色素は03年度に約3トンが生産されているが、使われた食品の流通量は確認できていない。また、ベトナムや中国から菓子類など約23トンが輸入されている。使用した食品の表示欄には「アカネ色素」「着色料(アカネ)」などの記載があり、消費者に注意を呼びかけている。  アカネ色素は、アカネ科の植物「セイヨウアカネ」を原料とした天然添加物で、黄色や赤紫色に着色する場合に使われる。  国立医薬品食品衛生研究所が動物実験を実施。最近になって、アカネ色素が5%混入したえさを2年間与え続けたマウスのうち、雄の80%が腎臓がんを発症したという。  東京都内のスーパー2店舗で、ハムなど食肉加工品、かまぼこ、菓子などの表示欄を調べたところ、問題の色素を含んだものはなかった。「西武百貨店」「そごう」の広報担当者によると、各店舗に食品を納入している取引先の一部に問い合わせたが、「色素を含んだ食品は納入していない」との回答だった。今後、全取引先に確認していくという。(06/18 19:38)

アカネ色素とは
まだ取り上げていない添加物なので、まずは、アカネ色素について調べてみました。 アカネ色素の定義: アカネ科セイヨウアカネ (Rubia tinctorum LINNE)の根より、室温時〜温時水または含水エタノールで抽出して得られたもの。?  主色素はアリザリンおよびルベリトリン酸である。黄〜赤紫色を呈する。正直言って、使用実態はエビもよくわかりません m(。−_−。)mス・スイマセーン 上記の記事によれば食肉製品、菓子類、冷涼飲料水などらしいです。

セイヨウアカネとは
●和名 セイヨウアカネ  Rubia tinctorum アカネ属(アカネ科) 
●英名  Maddar  (マダー) 
●特徴:1mに達する常緑多年草。細かい鋸歯を有する皮針形の葉を輪生し、緑白色の花と二つの種子を含む黒色の漿果を持つ。 
●原産地と栽培:南欧、西アジアと北アフリカ原産である。砂地、生け垣と瓦礫の間に繁茂する。根は秋に採取される。 
●使用部位:根。 
●成分:アントラキノン誘導体(ルベリトリン酸、アリザリン、プルプリンなど)、イリドイド(アスペルロサイド)、樹脂とカルシウムを含有する。 
●歴史と民間伝承:歴史上、セイヨウアカネは基本的に染料で、その発酵した根は深紅色の色素を有し、織地を染色するのに利用された。古代では、その根が黄疸、座骨神経痛と麻痺の治療に使われ、利尿薬としても利用された。18世紀のアイルランドの薬草治療家ケオーは「根は肝臓、脾臓、腎臓と子宮の障害物を開き…尿を誘発する」と記し、当時この植物が使用されていたことを示している。服用する場合、その鮮やかな色が骨、母乳と尿液に移り、その利尿効果については疑いはない。 
●薬効とその用法:19世紀ではめったに利用されなくなり、現在では腎臓と膀胱の結石に使われる程度である。 

http://epo.co.jp/ayurveda/plant/maddar.htm より

エビの私見
エビ的には、本当に発ガン性の有無を判断するには、まだ科学的データが足りないかな、って思います。? 

・アカネ色素の発ガン性は、マウスに特異的なのか、それともほ乳類一般に共通なのか?? 
・アカネ色素が発ガン性を示すのなら、どのようなメカニズムで発ガン性を示すのか?? 
・実験に使用した色素の成分組成ははっきりしているのか?(不純物が原因かもしれない?)? 

この辺がはっきりしないと、本当に発ガン性の有無を判断できません。? ・・・とはいっても、厚生労働省の自粛呼びかけという判断は正しいでしょうね。腎ガン80%という確率は高いですから。? 腎結石の治療薬として使われているものだけど、量がすぎれば毒になるんですかね〜。? なお、食品添加物には、合成添加物と比べて自然っぽいイメージからこのような天然の植物などから作ったものも数多くありますが、「天然=安全」ではないってことを再確認することになりましたね。 また、使用実態がはっきりしないので、それも明らかにしてもらいたいです。どうも、食品添加物以外にも普通の染料としての用途はあるようですから。 

・・・ちなみに、セイヨウアカネは、

 「マダールート」

 と言う名前でハーブとして販売されているので、これにもご注意を!? こちらの方は厚生労働省は呼びかけしないんでしょうか・・・。


第十四回 にがりって効果ある?(2004.6.13)

それなりに前からダイエットなどで話題になっている「にがり

エビが最初にもった感想は、「・・・なんでにがりが?」
でした。

ここでいわれている「にがり」を簡単に解説すると、豆腐を固めるのに必要な食品添加物。主成分は塩化マグネシウム。もともとは食塩の製造過程で出てくる不純物であった。

なお、食品添加物としては、硫酸カルシウムとかグルコノデルタラクトンとかも豆腐用凝固剤ですが、話題になっているにがりとは関係ありません。

なんでこれがダイエットとか美容にいいとかって話になるのかな〜と、今までずっと不思議でした。気になっていたので、ちょいと調べてみました。


にがりについて書かれている本には、
「ダイエット・便秘・肌荒れ・花粉症・更年期障害・ミネラル補給」などに効果がある、と書いてあります。
それなりに理屈っぽいことも書いてあります。

主成分の塩化マグネシウムにそんな効果あったっけ?と思い、塩化マグネシウムとマグネシウム一般について調べて見ました。

・味はとても苦い

・豆腐凝固剤として食品添加物に、また腎臓病における人口透析溶剤に利用されています。

・昔は浣腸剤として使用されていた。

・腸内では重炭酸塩となって緩下作用をあらわす。

・栄養成分量としてはマグネシウムとして、一日に下限値:80mg、上限値600mgとされている。

・栄養機能食品の注意喚起表示として、以下のようなことを表示する必要があります。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・幼児は本品の摂取を避けてください。

・日本人は、マグネシウムを一日に約200〜300mg食事中から摂取している。(サプリメントなどで取る必要なし!?)

・マグネシウムを多めに含む食品として、こんぶ・アーモンド・シソ・牡蠣などがある。

・・・だそうです。

この調べた内容と、にがりでいわれている効果を比べてみると・・・

便秘には、たしかに効果がありそう。
その結果としてダイエットにもほんのちょっと効果ありそう。(ただし体脂肪が減るわけではない)
でも、他のことについては・・・どうかな〜?
甚だ疑問です。

まあ、市販で売られている本の通りに利用すれば害もなさそうだから別にいいんだけど・・・。
もし原液のまま飲むと、以下のようなことになるかもしれないのでご注意を!?

前にYAHOOで見つけた記事ですが、今残っているのかどうかしらないので、文章を拝借しています。

神奈川県は29日、相模湖町の知的障害者更生施設「県立津久井やまゆり園」(新井昌明園長、入所者約150人)で、女性職員が入所女性(56)に海水から作る「にがり」の原液を誤って飲ませ、女性が意識不明の重体になっていると公表した。
 にがりは便秘に効果があるとされ、園が以前から通常40分の1の希釈液を飲用させていた。県は「原液の服用と症状との因果関係は不明」としながらもミスを認め、女性の家族に謝罪。津久井署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、関係者から事情を聴いている。
 県によると、職員は26日午前6時ごろ、希釈して使うにがりを、原液のまま約200ミリリットル飲ませた。女性は約40分後にぐったりし搬送先の病院で、脳幹部梗塞(こうそく)などと診断された。(共同通信)[3月29日19時41分更新]

おまけ:過剰に摂取すると、高マグネシウム血症や胃・腸管内に結石を形成し,腸閉塞を起こしたとの報告もあります。どんなものでも取りすぎは体によくないってことですね。


第十三回 もし添加物がなかったら(2003.3.16)

 このタイトルは正確には、「もし現在使用が認められている食品添加物が使用禁止になったら」ですね。どういうことになるか、みてみてください。

1.油の値段が高騰する
→これは”ヘキサン”が使えなくなり、油を大量に抽出することができなくなるからです。一応、圧搾法でとれることはとれるけど・・・全然量が少ないんでとっても高い値段になるでしょう。

2.粉ミルクがなくなる
アミノ酸類やビタミン類はたいてい栄養強化剤に分類されるんで、これらが使えないと・・・母乳以外の育て方が非常に少なくなること間違いなし。

3.加工して作る食品がなくなる
→別にお菓子とかコンビニとかで販売されているものだけじゃないですよ。酵素製造用剤が使えないので、砂糖すらまともに製造できません。飲み物の不純物を濾過して取り除こうとしても、濾過剤も製造用剤、つまり添加物なので濾過すらできません

4.保存性が悪くなる
→まあこれは予想ずみのものでしょうね(^^; どのくらいっていう数字はわかりませんが、食中毒は増えるでしょうね。

5.匂いがつけられない
→香料が使えないってことです。「別になくても・・・」と思う人もいるかもしれませんが、香りがないと味がぼやけてへんなものになりますよ。一度鼻をつまんでなんか食べてみてください。違和感感じると思います。

6.調味料がなくなる
→別に味○素だけをいってるわけではなくて、味付け用のものがほとんどなくなります。何とかエキスを作るにも添加物が必要ですから。なんとかなるのは、醤油とマヨネーズと唐辛子とタバスコあたりかな〜。

 まあ、あとは「見栄えがわるくなる」「酸化した油による害が増える」とかいろいろあると思います。

添加物を敵対して見ている人は、こういう状況を想像してみてほしいですね。


第十二回 検討される添加物(2003.3.2)

 去年の事件以降、海外で使用されているが現在のところ日本では認可されていない食品添加物が、今年から実際に審議されていきます。すでにいくつかのグループにわけられ、グループ1から順に審議されていく予定です。それでは、実際にリストをあげてみます。(食品化学新聞、2003年1月2,9日合併号より)

◎製品名−《主な用途名》で書いていきます。

グループ1:具体的な相談を既に受けているもの、または化学構造が類似した品目が審議会で審議中のもの

・ポリソルベート(20、60,65,80)−《乳化剤》
・ステアリン酸カルシウム−《固結防止剤》
・リン酸二マグネシウム−《強化剤》
・HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)−《錠剤用結合材》
・加工でんぷんグループ(アセチル化アジピン酸架橋でんぷん、アセチル化リン酸架橋でんぷん、アセチル化酸化でんぷん、オクテニルコハク酸でんぷんナトリウム、ヒドロキシプロピルでんぷん、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋でんぷん、リン酸モノエステル化リン酸架橋でんぷん、リン酸化でんぷん、リン酸架橋でんぷん、酸化でんぷん、酢酸でんぷん)−《乳化剤、増粘安定剤》 ※現在は食品扱い

グループ2:化学構造が類似した品目が既に指定されているもの

・アルギン酸アンモニウム−《乳化剤》
・アルギン酸カリウム−《乳化剤》
・アルギン酸カルシウム−《乳化剤》
・β−カロテン(Blakeslea trispora由来)−《着色料》
・アルコルビン酸カルシウム−《保存料》
・サッカリンカルシウム−《甘味料》
・水酸化マグネシウム−《pH調整剤》
・ステアロイル乳酸ナトリウム−《乳化剤》
・乳酸カリウム−《調味料》
・ポリビニルピロリドン−《賦形剤》
・ソルビン酸カルシウム−《保存料》
・L-グルタミン酸アンモニウム−《調味料》

グループ3:その他の品目

・アルミノ珪酸ナトリウム−《固結防止剤》
・ケイ酸カルシウム−《固結防止剤》
・ケイ酸カルシウムアルミニウム−《固結防止剤》
・ケイ酸マグネシウム(合成品)−《固結防止剤》
・β−apo−8’−カロテナール−《着色料》
・カルミン−《着色料》
・カンタキサンチン−《着色料》
・酸性リン酸アルミニウムナトリウム−《膨張剤》
・ナイシン−《保存料》
・酢酸カルシウム−《保存料》
・酸化カルシウム−《Dough Conditioner》
・硫酸カリウム−《食塩代替品》
・クエン酸三エチル−《担体溶剤》
・イソプロパノール−《担体溶剤》※正式名は2−プロパノール、別名はイソプロピルアルコールだと思う。たしか、イソプロパノールという名前は存在しないはず・・・。

グループ4:ガイドラインに基づく指定要請が既になされているもの

・亜鉛化窒素−《噴出剤》
・ナタマイシン(ピマリジン)−《防かび剤》

 計46品目です。輸入などの外交上の問題よりも、科学的に審査してもらいたいです。

 


第十一回 ヨードが不認可の謎(2002.8.4)

 7/26の産経新聞に、海外では食塩に添加しているヨードは認可しない、との報道がありました。海外の塩には、栄養強化の目的でヨード(たぶんヨウ化カリウム)が使われています。前にあったフェロシアン塩とは違う判断を厚生労働省はしています。

 ヨードとは、人にとって必要な栄養素の一つです。海外では、日常の食事からは摂取することが難しいので、食塩にある程度の量を加えています。

 ちなみに日本では使われていませんし、添加物としても許可されていません。許可されていない理由は…日本人はヨード不足になることはまず有り得ないから。なぜなら、ヨードは海藻等の海産物に多く含まれており、日本人は十分すぎるほどの量を摂取しているから、わざわざ許可する必要がなかったんです。

 まあ、日本で今まで許可されてないのはいいとして、海外では食塩に入っているのが普通ってこと、また、食塩に加えられてる程度の量ではヨードは安全だということを考えると、これこそ海外の使用状況を考えて緊急に認めるべきだと思うのですが。

 前のフェロシアン塩のときは緊急的に認可の方向で動いたのになぜ?エビの推測では、固結防止として代替手段のあるフェロシアン塩より、ヨードの方が使用頻度が高いと思うのですが…。

 

第六回〜十回のコラムはこちら

第一回〜五回のコラムはこちら

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