本書は、2年間で10万人ものグループを形成した伝説のディストリビュータ菊池
英晃氏のノウハウを明らかにしたものである。サブタイトルは、「ビジネスで成功
するための完璧なシナリオ」である。ここでいうネットワーク・ビジネスとは、ア
ムウエイのような、親が形成したグループから見返りがある、ネズミ講のような構
成のネットでの物品販売ビジネスである。
本の形式は、ビジネス書ではやっている物語として構成している。最初は、あま
り興味を惹かなかったのであるが、読み進めていると、非常に引きつけるものがあ
り、一気に読んでしまった。さすがに10万人ものグループを形成しただけの魅力を
持っている本であった。一読を勧めます。以下、私の気になった点を列挙します。
パート@ 発見 「常識はさほど常識ではありません」
・常識はさほど常識ではありません。これはボルテールの有名な言葉です。世の
中、本当に革新的なことがなされたとき、その多くがそれまで人類が持っていた先
入観を打破して、成し遂げられてきたことはご存じかと思います。
・人生を変えたければ、人生を変えたいと思ったその日から毎日の習慣を変えるこ
とです。毎日の習慣の積み重ねの上に未来は存在します。
・ビジネスを行うには、どこにリスクが存在するかを認識し、それを回避する必要
があります。リスクの存在が分からずに、ビジネスをするのは、海図なしに航海に
出るよなものです。
・このビジネスで一番大きなリスク、それは自分の「信用」です。伝え方を間違え
ると、相手にネズミ講を紹介されたなどと思われてしまい、自分の信用を失いかね
ないのです。当然、伝えれば、伝えるほど、リスクは大きくなります。
・ネットワーク・ビジネスにおける二つの社会貢献、「会社の提供する商品やサー
ビスの普及」と「ネットワーク・ビジネスそのものの普及」を実現するための知識
を深める必要があるのです。
・通常の会社は人事部が新入社員をリクルートしますが、ネットワーク・ビジネス
においてはディストリビュータ全員にリクルート権を渡し、彼らがピラミッド組織
を構築するのです。そして、主催企業は固定給を払う必要がないので、大勢を営業
として採用できますし、首を切る必要もありません。ネットワーク・ビジネスは、
会社側が製造とマーケティングに専念できる仕組みなのです。
・ネットワーク・ビジネスのメリットは、ディストリビュータに定年退職がないこ
とが挙げられます。自分が確立したビジネスに対して、オーナーシップが持てま
す。
・コミュニケーションをとる機会を意識的に作り、人間関係を深めることで、グル
ープ間の情報の伝達量が圧倒的に増え、一緒に働く人の顔が見えるようになり、リ
アリティが出てきます。ネットワーク・ビジネスは、バーチャルであるがゆえに、
このリアリティ、現実感を作る作業が非常に大切です。広告でなぜ、有名人を起用
するかというと、そうすることで、消費者にその商品の顔が見え、リアリティが出
て、信用が生まれるからです。
パートA 出会い 「あなたは必ず成功します。必ず、です」
・常に人と会う場合には録音できるものを携帯して、自分の話の内容を確認するよ
うにしてください。最初は、自分の話を録音して聞いてみると、自分のコミュニケ
ーションのなさに愕然とすると思いますよ。これは自分を客観的に見るうえで効果
的です。ぜひ、実践してみてください。
・今日通用したものが、明日通用しなくなることはよくあることです。厳密に言え
ば、今日、そのやり方がベストであるならば、明日はベストでなくなっているはず
なんです。諸行無常、あらゆるものは常に変化します。
・常に、あらゆる点で『自分は間違っているのではないか?』と仮説を立て、検証
する習慣を身につけてください。常に、このことを心に留めておいてください。
・収入は自分が作り出す付加価値によって発生します。分かりやすく言うと、社会
貢献です。自分が社会貢献した報酬として、収入は発生します。社会貢献なくし
て、お金を得ている場合は、ただ単に、お金の持ち主が変わっているに過ぎませ
ん。これは収入とは言いません。ある種の略奪行為です。
・これからは『お金が欲しい』、『お金を儲けたい』と思ったら、『社会貢献した
い』と言い換えるようにしてください。たった、これだけのことで、お金に好かれ
るようになります。
・私個人としてはネットワーク・ビジネスの概念は実に合理的で、効率の良い仕組
みですので、21世紀に残さなければならない一つの流通形態であり、それと同時に
雇用の仕組みであると考えています。
・成功している人は古今東西を問わず、みなこの言葉「知覚動考」の順番通りに行
動していると言われています。物事を「知」ったら、「覚」えて、「動」いてか
ら、「考」えるそうです。成功しない人は、「動」かないで「考」えているばかり
いるそうです。
・大事なのは、今もらっている収入ではなく、収入を生み出す能力です。社会に貢
献できる能力です。能力こそが収入の源泉です。自分が一番成長できる環境に常に
身を置いてください。自分が成長できる環境に身を置き、自分の能力を最大限拡大
してください。そして、自分という存在を生かしてください。
・変化を恐れず、変化を愛してください。変化するから常にチャンスが生まれるの
です。変化した現実と社会のその認識との間に大きなギャップが生まれたとき、そ
のギャップがチャンスになります。
・夢を持って何か新しいことを始めようとするとき、決まって、それに反対する人
がいます。そして、いつも言われるように、それが革新的であればあるほど、その
傾向が強いものです。そして、反対する人を俗に「夢泥棒」と呼びます。しかも、
「夢泥棒」は、皮肉なことに、得てして身近な人なのです。
・成功する人と、しない人の差は紙一重です。その差は勇気を持って行動に移す
か、移さないか、なのです。「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やら
ないか」の問題です。
・今日から言い訳はやめてください。言い訳をする分だけ、チャンスや運が逃げて
いくことを知っておいてください。言い訳は自分の能力のないことを正当化するた
めに使われるものです。したがって、正当化する時点で進歩がなくなってしまいま
す。
・壁にぶつかってそれを乗り越えないと、同じところをぐるぐる回らなければいけ
ません。この箱を自分の器と表現してもかまいませんが、自分の箱、もしくは、器
の大きさの分だけしか人生では実りを得られないのです。そして、残念ながら普段
はこの壁がどこに存在するかわかりません。したがって、壁にぶつかったら、ぶつ
かったことに喜んで、感謝してください。そして、壁にぶつかったら、迂回するの
ではなく、壁を壊すか、乗り越えるかしてください。すると、また、その外側に次
の箱が用意されていますので、どんどん乗り越えて、箱を大きくしていってくださ
い。
・とにかくやり抜くことです。成功する人とそうでない人との差は紙一重です。そ
の違いは粘り強さのあるなしです。一見、突破不可能に見える壁であってもあきら
めずに突破し、自分の器を大きくしてください。成功する秘訣は成功するまで続け
ることです。
・信用。それを得ることは、誰にとっても本当に大きな財産となります。信用さえ
得られれば、何か事を起こすことは、比較的、簡単だと思うのです。逆にいえば、
信用がなければ、なかなか事が始まりません。
パートB 感謝 「すべに感謝」
パートC 成功 「お金を追うのではなく、自分の成長を求めてください」