「OK牧場の決斗」予告編
OK牧場の決斗 1957・米
OK牧場の決斗

製作:ハル・B・ウォリス
監督:ジョン・スタージェス
脚本:レオン・ユリス
撮影:チャールズ・ラング
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:バート・ランカスター
    カーク・ダグラス
    ロンダ・フレミング
    デニス・ホッパー
    リー・バン・クリーフ
    ジョン・アイアランド
    ジョー・バン・フリート
    ライル・ベトガー


カーク・ダグラス(左)とバート・ランカスター

アープはクラントンの弟を諭す

OK牧場の決斗
物語

フォート・グリフィンの街へ出向いたダッジ・シティの保安官ワイアット・アープ(バート・ランカスター)は、酒場で賭博師のドク・ホリディ(カーク・ダグラス)と再会した。
元歯医者のドク・ホリディは肺を病んでおり、今では酒と博徒に明け暮れる毎日だ。以前イカサマをやってドクに殺された男の兄と仲間3人が敵討ちに街にやってきているのをアープは知っていた。

アープはドクに相手にしないよう忠告したが、ドクは無視した。
「気をつけろ、奴はブーツに銃を隠している」 アープはドクに情報を与えた。
酒場で飲んでいるベイリー(リー・バン・クリーフ)たちの前にドクが現れた。ブーツから銃を取り出したベイリーが構えた瞬間、ドクの放ったナイフがベイリーの胸に突き立っていた。

ドクの情婦ケイト(ジョー・バン・フリート)が、「先に抜いたのはベイリーの方よ!」と叫んだが、ドクは町の連中に引き立てられていく。
ケイトから懇願されたアープはホテルの一室に監禁されていたドクをリンチ寸前に救い出し、ケイトと一緒に馬で逃がした。

ダッジ・シティに戻ったアープは、そこへドクとケイトが逃げてきたのを知った。「この街へは来るなと言った筈だ」 「借りがあるからな」 ドクは咳きをしながら答えた。
酒場で女賭博師のローラ(ロンダ・フレミング)を治安妨害で逮捕したアープはローラに惹かれるのを意識していた。

盗賊リッチー・ベルが仲間と隣町の銀行を襲ったのを知り、アープはドクと出かけた。ドクは激しく咳き込んでいる。野営しながらアープは忠告する。
「そんなことをしていると1年ともたんぞ。酒と手を切り山で暮らせ」
「ベッドで死ぬのだけは嫌いだ。いつか俺より速い奴が現れて一瞬のうちに終わるさ」
二人が寝静まったころ、リッチーたち3人が銃を構えて忍び寄ってきた。突然、起き上がったドクの拳銃が3人を倒していた。

博打に明け暮れ、相手にされないケイトは早撃ちのリンゴ(ジョン・アイアランド)とねんごろになっていく。
アープはローラと所帯を持ち、カリフォルニアへ行く決心をした。
アープ 「牧場を買ってローラと結婚する。式に出てくれ」
「いや、俺は葬式が専門だ・・・」 ドクはうそぶく。

アープにトゥームストンで保安官をしている兄バージルから電報が届いた。
アイク・クラントンの一家と対立している、助けてくれ、というものだった。アイク・クラントンはならず者を集め、メキシコから牛を盗んでいるのだった。
アープは反対するローラを置いてトゥームストンへ向かった。ドクが追ってきた。
「俺もいくとこだ、咳きにいいそうだな」 ドクが来てくれればアープも内心、百人力だ。

だが、兄のバージルはドクに難色を示した。ドクの悪名は西部に行き渡っていたのだ。
酒場で酔いつぶれたクラントンの弟ビリー・クラントン(デニス・ホッパー)をクラントン牧場へ送り届けたアープは、アイク・クラントン(ライル・ベトガー)に言った。「盗んだ牛をメキシコへ返せ」 アイクは歯軋りしていた。アープが連邦保安官になった今ではまともには太刀打ちできない。

その夜、ダッジ・シティで、アープの替わりに巡回に出た弟のジミーがクラントン一味の襲撃を受けて死んだ。アープは怒りに震えた。
クラントンの弟ビリーがアイクの伝言を伝えに来た。
「OK牧場で一家対一家の対決をしたい」 アープは受けてたった。
「だが、お前は参加するな、命を無駄にするな」 アープはビリーに言った。
「・・・そうはいかない、俺もクラントンだ」 

アープはドクに援助を頼もうとホテルのドクに会いに行った。ドクは咳きが昂じてケイトの看護を受けていた。「死にかけているのよ」ケイトはすげなかった。

翌朝、アープ兄弟は町外れのOK牧場へ向かった。ドクが来た。
「唯一の友人の側で死なせてくれ」 ドクは言った。
OK牧場ではクラントン一家が待ち構えていた。リンゴも仲間に加わっていた。
凄まじいガンファイトが火花を散らした。アープ家4人対クラントン家7人の戦いだった。傷つきながらもアープ家は勝った。

アープ、保安官バッジを捨て、カリフォルニアへ向かう。ローラが待っている筈だ。
「入院しろ、このままじゃ持たんぞ」 アープはドクに言って去る。
「今、つきが回っているんだ、おせっかいやきめ」 ドクはカードをもてあそんでいた。
映画館主から

ジョン・スタージェス監督の胸のすくような傑作西部劇。
「荒野の決闘」(’46年、ジョン・フォード監督、ヘンリー・フォンダ主演)と同じ題材の映画化ですが、ストーリーは異なっています。ワイアット・アープとクラントン一家の争いという点は同じです。この話は史実であったようです。
「荒野の決闘」ではクラントン一家との決闘でドク・ホリディ(ビクター・マチュア)は撃たれて死にますが、「OK牧場の決斗」のドク・ホリディ(カーク・ダグラス)は生き延びています。もっとも酒びたりで長生きはできそうもありませんでしたが。
本作では、アープとドクの奇妙な友情を中心にドラマが展開していきます。

スタージェスは史実を調べ、ワイアット・アープとクラントン一家の後日談を、「墓石と決闘」(’67年、ジェームズ・ガーナー主演)として映画化していますが、残念ながら私は未見です。

バート・ランカスターとカーク・ダグラスの共演という豪華版ですが、二人の共演は以外と多く、本作の他にも「暗黒街の復讐」(’47年)、「悪魔の弟子」(’59年)、「秘密殺人計画書」(’63年)、「5月の7日間」(’64年)、「タフガイ」(’86年)とあります。
とりわけ私が見過ごしてしまった「悪魔の弟子」には更に私の敬愛するローレンス・オリビエが加わっているのですが、なぜかビデオ化されていません。
そうなると見たくてたまらないのが人情というものです。どなたか助けていただけませんでしょうか。

脇役人も多彩です。しょっぱな、カーク・ダグラスの投げたナイフに倒れるリー・バン・クリーフ、早撃ちのリンゴに「スパルタカス」のジョン・アイアランド、クラントンの末弟に「ジャイアンツ」「イージー・ライダー」のデニス・ホッパー、ドクの情婦に「エデンの東」でジェームズ・ディーンの母親役でアカデミー助演女優賞に輝いたジョー・バン・フリートと、曲者ぞろいなのでした。

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