| プルプ・フィクション 1994・米 |
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![]() 製作総指揮:ダニー・デビート マイケル・シャンバーグ ステーシー・シェール 製作:ローレンス・ベンダー 監督:原案:脚本: クェンティン・タランティーノ 原案:ロジャー・エイバリー 撮影:アンジェイ・セクラ 音楽:カリン・ラットマン 出演:ブルース・ウィルス ジョン・トラボルタ サミュエル・ジャクソン ユマ・サーマン ハーベイ・カイテル ティム・ロス アマンダ・プラマー ビング・ライムス クリストファー・ウォーケン クェンティン・タランティーノ ![]() ![]() ![]() ![]() |
物語 レストランで何やら悪巧みの相談を交わす二人のカップル。 パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)は、どこで強盗を働かすか思案しているのだ。 「酒屋や給油所は警備が厳しい、酒屋の時もそうだった、レジよりそこにいた客の金の方が多かった」 「!あったまいい!・・・この店をたたくのよ、今ここで・・・」 パンプキンが突然立ち上がり叫ぶ。「皆!騒ぐな!強盗だ!」 その手に銃を持っている。続いてハニー・バニーも銃を振りかざした。 「ちょっとでも動いてごらん!一人残らず脳みそをぶっ飛ばすわよ!」 二人組みのならず者、ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)と黒人ジュールス(サミュエル・ジャクソン)はあるアパートの部屋へ着いた。ヤクザのボスの命令で掠め取られたスーツケースを取り戻しにきたのだった。怯える男達を情け容赦なく撃ち殺す。 ボス、マーセルス・ウォレス(ビング・ライムス)の女房ミア(ユマ・サーマン)の暇つぶしの相手を仰せつかったヴィンセントは、B級バー“ジャック・ラビット・スリム”へ入った。リッキー・ネルソンのそっくりさんが歌い、ウェイトレスはマリリン・モンローだ。座席はクライスラーの車席と凝っている。 「ここ、どう?」 「・・・まるで飛んでる蝋人形館だ」 ステーキやシェイクを頼んだが、交わす会話も途切れがちの二人。 司会者のマイクの声。「本店自慢のツイスト・コンテスト!さあ、最初の挑戦者は?」 その時、ミアが手を上げた。嫌がるのを、「私の相手をしろと言われた筈よ」 と、ヴィンセントも引っ張り出された。 音楽が鳴り、二人はステージで踊る。 ツイスト・コンテストの優勝トロフィーを手に帰った二人はすっかり打ち解けていた。ヴィンセントがトイレに行っている間に、ミアがヴィンセントのコートのポケットに入っていたヤクをやりすぎて意識を失った。ヴィンセントはあせった。このヤクは売人から譲り受けた強いものだ。ミアは鼻血を出し口からは白いあぶくを垂らしている。 ミアを車に乗せ売人の家へぶっ飛ばす。 「こいつはマーセルスの女なんだ、死んだら俺も危ない」 売人も慌てふためき、アドレナリンの注射を持ち出した。「1回で心臓に突き刺すんだ!早く!」 ヴィンセントはミアの心臓目掛けて突き刺した。「きゃあ、あ、!」 叫んでミアが生き返った。ホッ・・・ヴィンセントは命の縮む思いがした。 「このことは二人の秘密にしよう」 ヴィンセントとミアは誓い合って別れた。 ボクサーのブッチ・クリッジ(ブルース・ウィルス)は、ボスのマーセルスから八百長試合を頼まれ金を受け取った。「5ラウンドで倒れるんだぞ」 だが、ブッチは試合で相手に勝つどころか死なせてしまったのだ。その場からタクシーで逃げたブッチは恋人ファビアンの待つモーテルに駆け込む。 翌朝、ブッチはファビアンがアパートから引き上げてきた荷物の中に父の形見の金時計がないことに気付き怒り狂った。その金時計は祖々父から受け継いできた命の次に大事な金時計だった。彼が幼い頃、ベトナム戦争で死んだ父親かっら言付かった戦友(クリストファー・ウォーケン)が届けてくれたのだ。 ブッチは一人、アパートへ行く。あたりを確かめながら部屋へ入る。カンガルーの置物の上に金時計はあった。すかさず腕にはめ、キッチンへ入る。追っ手が待ち伏せているかも知れないと思ったが杞憂だったようだ。 トースターにパンを押し入れる。ふと、台の上にハンドマシンガンが置いてあるのに気付く。ブッチはそれを手にとった。その時、トイレのドアが開き、顔を出したのはヴィンセントだった。ブッチとヴィンセントの目が合った。 「ポン!」 トースターのパンが跳ね上がった瞬間、ブッチのマシンガンが火を噴いた。ヴィンセントは目を開けたまま即死した。 ブッチは車で立ち去るが、止まった車の前を横切って歩くのはボスのマーセルスだった。マーセルスと目が合い、ブッチは急発進してマーセルスを跳ね飛ばす。車が別の車の当たり、ブッチも怪我を負った。 マーセルスは死んではいない。「あの野郎」 ピストルを抜いてブッチを追いかけてくる。ブッチは足を引きずりながら骨董屋に逃げ込んだが、追ってきたマーセルスともみ合いになる。ブッチがピストルを取り上げマーセルスに向けた。 「そうはさせねえ!」 骨董屋がブッチに銃を構えていた。 「ゼッドか、メナードだ、網に蝿が引っかかりやがったぜ・・・」 骨董屋が電話をかけている。 ブッチとマーセルスはそれぞれ椅子に縛り付けられていた。 やって来たゼッドは悪徳保安官だ。「どっちからやる?」 縛られた二人は恐れおののく。マーセルスが奥の部屋へ引っ張られて行った。 見張り役の不気味な覆面男がブッチを見張ってせせら笑っていた。ブッチは縄を解いた。覆面男を張り倒し、逃げようと外へ向かったが、奥からマーセルスの悲鳴が聞こえてきた。 思い直したブッチ、武器を探す。かなづち、バット、電動ノコ・・・ここには様々な道具が揃っていた。ふと見上げたら、日本刀!が棚の上に・・・ ブッチが日本刀を持ち奥の部屋を開けた。目に飛び込んで来たのは、マーセルスの背後から保安官ゼッドが犯しているおぞましい光景だった。ブッチはそれをにやついて見ていた骨董屋を袈裟懸けに切り捨てた。保安官が行為を止めブッチを見た。 ブッチが刀を構える前にマーセルスが保安官ゼッドを撃った。ゼッドはのた打ち回った。 「・・・俺とお前の一件は、これでチャラだ」マーセルスはブッチに言った。「2つ約束しろ、1つ、このことは二人の秘密だ、このオカマ野郎はじきにおっ死ぬ・・・2つ、貴様は今夜この街をおん出るんだ、ここに舞い戻ったら命はないものと思え」 「・・・分かった」 二人組みのならず者、ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)と黒人ジュールス(サミュエル・ジャクソン)はあるアパートの部屋へ着いた。ヤクザのボスの命令で掠め取られたスーツケースを取り戻しにきたのだった。男たちは二人を見て怯えた。 「この場に相応しい文句がある」 ジュールスが男達に銃を向けて言った。「エゼキエル書25章17節・・・“心正しき者の歩む道は心悪しき者の利己と暴虐によって行く手を阻まれる、愛と善意を持って暗黒の谷間で弱き者を導くその者に祝福を・・・彼こそ兄弟を守り迷子たちを救う者なり、私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐をなす 私が彼らに復讐をなす時 私が主であることを知るだろう”・・・」 ヴィンセントとジュールスは銃を乱射した。黒人のマーヴィンだけは小さくなって震えている。 突然、トイレのドアが開き、一人の男が二人に銃を乱射した。弾は当たらず背後の壁に穴を突き刺さった。男は二人に撃ち殺された。 「神が天から降りて弾をはずしてくれたんだ」 ジュールスは感慨深く言った。 「偶然さ」 「解ってねえな、奇跡が起こったんだぜ!」 車を運転しながらジュールスが言う。「俺は悟った、今から足を洗う」 「お前、気は確かか?」とヴィンセント。 「ボスにもそう言う」とジュールス。 ヴィンセントは後部座席のマーヴィンに振り向いて言った。「マーヴィン、お前はどう思う?」 「・・・俺は・・・意見なんか」 その時だ。ヴィンセントの銃が暴発し、マーヴィンの頭が吹っ飛んだ。車の中に血が飛び散った。 「いけねえ、撃っちまった」 ヴィンセントは慌てた。「馬鹿野郎、何考えてるんだ!」 ジュールスは怒鳴った。 ジュールスのダチ、ジミー(クェンティン・タランティーノ)のアパートへ車を乗りつける。ジミーは大いに迷惑がった。 「あと1時間半ほどで女房が病院から帰る、ニガーの死体を見られたら即離婚だ!俺は女房を愛してんだぜ、友達は大事だが、それで離婚はごめんだ」 ジュールスはボスのマーセラスに電話し、窮状を訴えた。 「心配するなジュールス、ウルフを送るから待ってろ」 10分後、ウルフ(ハーベイ・カイテル)が車で駆けつけた。 「掃除屋のウルフだ」 ウルフはヴィンセントたちにてきぱきと指示を与える。 「洗剤で車の中の汚れを落とせ、バックシートに飛び散ってる脳みそや頭蓋骨をな」 「命令調だな」 ヴィンセントが不服そうに言う。 「俺は指示を与えに来たんだ」 ウルフが言った。「てめえの身を守りたいなら俺の言うとおりにしろ、それがいやなら勝手にしな」 車を懸命に洗うヴィンセントとジュールス。遺体はトランクの中へ。 二人は血に染まった服を脱ぎ裸になり、ウルフから水を浴びせられた。 ジミーのTシャツを着た二人はタクシーでレストランへ入った。 「ヨーロッパ系かな」 ウルフの手際に二人は感心していた。「たいした奴だ、顔色一つ変えなかった」 ジュールスが言った。「ところで今朝のことだがな・・・」 「ありゃ偶然さ」 「重要なのは、俺が神の存在を感じたってことだ」 ヴィンセントがトイレに行った、そのあと・・・レストラン内で椿事が起きた。 「皆!騒ぐな!強盗だ!」 「ちょっとでも動いてごらん!一人残らず脳みそをぶっ飛ばすわよ!」 パンプキンとハニー・バニーのカップルが拳銃を振りかざし叫んだ。 客はテーブルに伏せた。「抵抗しなきゃすぐに終わる」 支配人がパンプキンの指示通り言った。ハニー・バニーは袋を広げ客たちを回って財布と携帯電話を入れさせた。 ジュールスのテーブルに来たパンプキンは脇にあるアタッシュケースを開けさせた。アタッシュケースには今朝奪ってきた札束が詰まっていた。 「!!本物か?」 パンプキンは目を見張った。その瞬間、ジュールスは素早くパンプキンを押さえ込んだ。「手を出したら撃つわよ!」 ハニー・バニーが銃を向けて叫ぶ。 「確かに、そういう状況だが・・・」 ジュールスは落ち着き払って言った。「3人ともそれを望んでねえ、普通ならブッ殺すとこだが、今日の俺は人生の転換期で情けを感じてる」 トイレから出たヴィンセントが銃を構えたが、ジュールスが制止した。 「俺の財布を出せ」 ジュールスがパンプキンに言い、パンプキンが袋から出す。「中身を数えろ」 「・・・1500ドルある・・・」 「それをお前にやる、聖書を読むか?」 「いや、あまり・・・」 「エゼキエル書25章17節・・・“心正しき者の歩む道は〜”・・・人を殺す時はいつもこの言葉を聞かせた・・・今は違う、羊飼いになろうと一生懸命努力してる・・・」 こうしてパンプキンとハニー・バニーのカップルはレストラン強盗に失敗したが、命を失うところを情け深く変貌したヤクザ者に1500ドルをもらってすごすごと立ち去っていくのだった。 |
| 映画館主から 若い頃ビデオ・ショップでアルバイトをしていたという、映画大好きオタクのクェンティン・タランティーノ監督が才気煥発して放った新しいタッチのバイオレンス映画の傑作。 「パルプ・フィクション」とは読み捨て三文小説のことらしい。 全体に漂うブラックなムードとユーモアはどことなくレトロな雰囲気を醸し出しています。タランティーノは香港映画や日本の任侠映画の大ファンらしく、日本刀が武器として登場します。近年の「キルビル」もしかり。 彼自身の脚本が凝っていて、大きく分けて3部構成のオムニバスが進行し、お互いが不思議な形にリンクしています。時間軸の構成の妙。 プロローグのレストラン強盗のカップルがどうなったかと思いきや、ラストでちゃんと辻褄を合わせて決まっています。 俳優出身のタランティーノ自身も奇妙な役どころで出演。 B級バーでユマ・サーマンとツイストを踊るジョン・トラボルタは、「サタデー・ナイト・フィーバー」(’77年)などで売ったダンスの妙技を見せ、鳴かず飛ばずの何年かを払拭して完全復活しました。以後のアクション映画での活躍は目を見張ります。 ユマ・サーマンの飛んでる女ップリも面白い。 ブルース・ウィリスのボクサーと、ボス役のビング・ライムスの珍妙なわたりもスリルに満ちていながら笑えます。 「タクシー・ドライバー」(’76年、監督:マーティン・スコセッシ)のハーベイ・カイテルもタランティーノの監督デビュー作「レザボア・ドックス」(’92年)に続いて出演し、味な演技を披露してくれました。 そんな中でも私の一押しはサミュエル・ジャクソン。本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされるほど存在感のあるヤクザの黒人を演じ、以後、最も売れっ子の黒人俳優となりました。 もっともらしい顔つきで聖書の一説を唱え、銃をぶっ放す彼はユーモラスでした。 本作はカンヌ映画祭グランプリ作品。 アカデミー賞には作品・監督・主演男優(ジョン・トラボルタ)などがノミネートされましたが、受賞したのはオリジナル脚本賞でした。 |
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