容器包装のリサイクル    ペットボトル・リターナブルビンについて

なぜ、容器包装のリサイクルをクローズアップするかといいますと
容器包装は非常に短時間であえなくゴミになってしまうこと。
そしてなによりも、容器包装がゴミに占める割合は体積的には55.5%重量的にも22.6%にもなります。
つまり、ゴミの主役?が容器包装だからです。

では、私たちに何か出来ることはあるのでしょうか。
なにはともあれ、必要のない容器包装は買わない、もらわない、贈らない、作らないです。

レジ袋
レジ袋、本当にいりますか?家から袋を持っていけば足りるのではないでしょうか。
レジ袋の年間消費量は20万トン石油に換算すると26万トン以上が消費されています。
まあ、そうはいっても忘れてしまう、面倒くさい。確かにそうです。私も100%もらわないことまでは
実践できてません。でも、1人1人が2回に1回、3回に1回、10回に1回でもレジ袋もらわなければ、
かなりの量の石油の消費が減らせるしゴミも減らせるのではないでしょうか。
完璧を目指すのは難しいです、でもちょっとづつなら減らせるはずです。
お店の人も当然のごとくレジ袋を渡すのをやめませんか。ポーっと買い物をしていると
いつのまにか商品がレジ袋の中に・・・出してくれと言うのも気が引けるし・・・
レジ袋が欲しい人が袋を請求する、こんなシステムになってくれば、無駄なレジ袋が減るのではないでしょうか。
レジ袋が欲しい人には嫌な顔せず渡せば、サービスが悪いと言われないと思うんですけどね。どうでしょう。
それが駄目ならば、レジ袋を回収して繰り返して使うこんなシステムでも良いです。
家にもって帰るだけでゴミになってしまうものも多いですしね。
効果的にレジ袋を減らす方法。それはやはりレジ袋を有料にする事、貰わない人にスタンプサービス
などのサービスをする方法もありますが環境負荷を認識するという意味でも有料化が望ましいです。
ただ、一般利用者の反対も多いらしく思い切って有料化できる勇気あるスーパーは今のところ
ないようです(生協では有料化しているところもあるそうです)。日本企業の横並び体質、悲しい現実です。

トレー
肉、魚、野菜、その他の食料品なんでもトレーにのってますよね。
本当に必要ですか?リサイクルされているとはいえ、リサイクルも環境負荷がかかります。
そもそも使わなければ、余分な環境負荷はかかりません。
肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんで必要な分だけ買えばトレーはもらわずにすむし、余分に買わずにすみます。
地元の個人商店、活用してみましょう。

贈り物の包装
確かに,丁寧に包装するのはマナーかもしれません。環境に配慮して簡易包装にしましたと
一言付け加えれば、立派な贈り物になると思うんですが、どうですか?

そもそも容器包装などいらない仕組みに量り売りがあります。可能な範囲で復活して欲しいものです。
現時点では
詰替用を選択するのがベストでしょうか。

飲料容器について2000年5月に比較的公平なLCAデーターがでました、
そこで飲料容器についてクローズアップしてみたいと思います。

LCAとはライフサイクルアセスメントの略で、物の生産から廃棄までにかかる環境負荷を総合的に評価した基準です。
あてにならないと言う人もいるようですが、評価ソース、基準をしっかり選定すれば現時点でもっとも信頼できる
環境負荷の評価基準だと思います。

細かい話をしてもわかりにくいので結論を先に書くことにします。

環境に優しい飲料容器は

リターナブルビン紙パック(ただし紙パックは水質汚濁物質排出量は郡を抜いて多いです。)

環境に優しくない容器は
ペットボトル、スチール缶、アルミ缶、1WAYビン。
リサイクルされているからといって決して環境に優しいわけではないのです。
(ただ、リサイクルが無益だとはいいません、資源の節約、廃棄物の削減につながる場合もあります。)
上記4つの容器に関して言えば、そもそも製造時にかかる環境負荷が高いのです。

ここでは1番お薦めのリターナブルビン、紙パックと最近急激に増えてるペットボトル
具体的に比較してみます。


CO2(二酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)などの大気汚染物質の排出量
リターナブルビン、紙パックペットボトル3分の1以下

固形廃棄物の排出量
リターナブルビン、紙パックペットボトル4分の1以下

消費エネルギー
リターナブルビン、紙パックペットボトル4分の1以下

ただし、紙パックは水質汚濁物質の排出量が他の容器の比べて郡を抜いて多いです。
ただ、紙パックも白さにこだわらなければ、この不都合も軽減できるのではないでしょうか。
飲料に触れる部分はポリエチレンでラミネート加工されているわけですし、無漂白の紙を飲料容器に
使っても良いのではないでしょうか。

個人的結論としてはリターナブルビンが1番です。
飲料容器を全部リターナブルビンにすると年間で78万トンのCO2削減効果、処理費用も1500億円削減、
廃棄物として埋立てられる量も9割削減できるという試算も出ています。


ただ、リターナブルビンも問題がない訳ではではありません。
実に多くのリターナブルビンの種類があります。これでは、分別にも手間がかかるし、
配送その他のコスト、エネルギーも余分にかかってしまいます。
実際ミツカンのお酢のビンはリターナブルビンだったのですが1家庭で1年に一本程度の
消費量のものでは、逆に1WAYビンの方が環境負荷が低く、1WAYビンに転換されます。
ビンの規格が統一されればリターナブルビンはもっと有効に効率良く活用されるはずです。

ペットボトルについてもう一考察
ペットボトルのリサイクルが声高に叫ばれています。がしかし、あまりリサイクルに適した物とはいえないようです。
なぜかと言うと
まず、スチール缶やアルミ缶のように再生素材の需要が確定していないからです。
ペットボトルからペットボトルへというリサイクルは品質上の理由から行われていませんし、
繊維や他の容器の原料としても品質や効率、コストの問題でうまく需要が伸びないようです。
その結果、回収されても大量に余って野積みされているというのが現状です。
また,全てのペットボトルが再生に適しているわけではなく、現在リサイクルの対象にされているのは
飲料,酒,醤油の容器だけです。しかも、醤油もペットボトルの繊維に染み込むため醤油に使われていた
ペットボトルは繊維にした時に切れやすくあまり良質な原料とはいえないようです。
洗剤や薬品、油などが入っていたものは回収の対象にされていないことからもわかるように
リサイクルには向いていません。
この点でサーマルリサイクル(燃やして燃料エネルギーとして活用する方法)すべしとの意見があります。
しかし,ペットボトルは燃やしても石油を燃やした場合の4分の1から5分の1程度の発熱量しかなく
必ずしも有効なリサイクル手段とはいえないようです。ただ,回収されたペットボトルが有り余っている現状を
考えると燃やしてしまうと言うのは一つの手段であることに変わりはありません。
ただ燃やせるからよいと言うのではなく、燃やしたときのCO2の排出、製造時の環境負荷の高さを考えれば
やはり、ペットボトルは減らしていくべきです。

ペットボトルの消費量は1993年が12万トンだったのが1999年は33万トンにまで急激に増えています。
確かに便利です。私も,たまに誘惑に負けて買ってしまうこともあります。
しかし,減らしていくべきもの、リターナブルビンに置き換わっていくべきものだと私は思います。
まずは2回に1回買うのを我慢する、家で飲み物を作る、こんなことから始めて見ませんか。

ペットボトルの可能性を一つ提示しておきます。ビンと同じでリターナブル!!
実際にも23ヶ国でペットボトルはリターナブル化されています。
やや肉厚にして丈夫に作れば30回は再利用可能だそうです。
確かに外側は傷がつき見栄えは良くないかもしれません。
でも中側に傷がつくことは考えにくく衛生的にも問題ないはずです。
それがだめならペットボトルに税金をかけるべきです。
確かに便利、でも環境に負荷をかける以上その分の負担はするべきです。
ドイツなどではデポジット制といって価格に50円ほど上乗せし
回収に協力したら50円返却するという制度もあります。
リターナブル化するならばこういう制度でも良いかもしれません。