April 15,2001

Shinjyuku Gyoen, Shinjyuku 10:37am

春を写す人々。


たまたま新宿の裏通りをぶらぶらと歩いていたら、新宿御苑につきあたった。
記憶では保育園の遠足で来て以来、27、8年ぶりの場所であった。

早速入苑料200円を払って苑内へ。老婦人のグループ連れが目立つが、午前中早い時間のため人は少ない方なのだろう。
ソメイヨシノはすでに黄緑色の葉に覆われているが、八重桜など遅咲きの桜は満開であった。思いがけず2度目の花見となった。
日差しは強いが風は涼しくて、あくせく働いている人には大変申し訳ないような素敵な散歩日和だ。

しかし新宿御苑がこんなに広いとは思わなかった。ここはまるでニューヨークのセントラルパークのようではないか!などと一人で感心しながら歩いていると、やたらに写生をする人々が目についてきた。

ただの風景写真を撮っても面白くないので、今日の主題は「写す人々」を観察することにした。

「写す人々」は、中年〜初老の女性が7割、初老の男性が3割くらいの割合で、みな一様に広い縁のついた帽子を目深に被っている。服装も持ち物も概ね同じような感じで、「御苑写生スタイル」は定番化しているようである。

写生に適したスポットは数知れずあるので、思い思いの場所で三脚を広げてキャンバスに向かっている。通りかかる人に絵を覗き見られるのには慣れているようで、むしろ見られることに快感を覚えているのではないかと思えるほど、平然と筆を進めていらっしゃる。
なので、こちらも遠慮せずに覗き込んで実際の風景とアングルを見比べてみたり、失礼して写真を撮らせていただいた。

当然のことだが、同じ場所で数人で写生している方々は、それぞれの絵の個性を見比べることができて興味深かった。



1年(?)程前に突如としてそびえ立ったように思える、NTTドコモの本社ビル(ニューヨークのエンパイアステートビルディングに似た尖塔型のビル)も、ここからは良いワンポイントになっていて、都会の中の自然を強調するのに、格好のアングルを与えていた。
「写す人々」を観察したあと、1時間ほど芝生に寝ころんで本を読み、そのあと千駄ヶ谷へと抜けて最終的には表参道まで歩いた。

苑内のイギリス式庭園にはバラ園があり、まだつぼみもついていない状態だったが、数十種類のバラが植えてあってその名前を見ているだけでも面白かった。
【プレイボーイ】という名のバラの隣には、【プレイガール】という名のバラが植えられていた。そのバラが咲く頃にまた来て、バラの名前と花がマッチしてるのかを確認してみたいと思う。



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