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3度目のニューヨークにして初めて、自由の女神を訪れた。 スペース マンハッタン島の先端、バッテリーパークから30分おきぐらいに出ている、スタッテン島行きのフェリーに乗る。船着き場から見る自由の女神は意外に小さく、形の判別ができない。ところがフェリーが島に近づくにつれて、その大きさに圧倒されてくる。想像以上の大きさだ。 フェリーの乗客(大半はアメリカの“お登りさん”)も、近づいてくる自由の女神をただ静かに見つめていた。 |
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| 一方、東京のお登りさんである私と同居人は、「わー、でかいでかいでかい」とただただ感心。上野の西郷さんか、鎌倉の大仏程度にしか考えていなかったのであった。 スペース 島に上陸。ちいさな島なのでどこからでも像が見える。自由の女神の中に入って、その冠のてっぺんまで登ることもできるのだが、入り口のあまりの長蛇の列にさっさとあきらめ、おみやげの売店をひやかす。ギャグでももらいたくない女神グッズを、アメリカ版お登りさんは嬉々として買いあさっている。浮かれやすい人達だ。と言いつつ、ハンバーガーショップにあった女神の絵入りナプキンを一枚、思い出に持ち帰る。 スペース 自由の女神を見てこんな風に嬉々とするアメリカ人と、通勤電車の窓から富士山が見えて喜ぶ日本人とが重なった。単なるランドマークを越えて、その国の人達の心の拠り所となっている存在。 「自由の女神なんて」とバカにせず、みんなスタッテン島へ渡ってみましょう。 |
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| スタッテン島からマンハッタンを望む海べり に設置されている、コイン式の双眼鏡は、 「覗いてクダサイ」と言わんばかりの おすまし顔をしていた。 いまにもカチリと音をたててまばたきしそうである。 映画「Return to OZ」に出てくる、 Tic-Tacというロボットにそっくり。 まさか君がモデルでは・・・・・。 この日は薄曇りで、双眼鏡を覗く人影もまばら。 心なしか寂しげな顔に変わった。 |
![]() 2階席からの眺め。 (ウォールストリートあたり) |
ロンドンが発祥の地である赤い2階建てバスが、マンハッタンにもある。すべて観光客用で、「Big
Apple Tour」などと車体に大きく書かれている。今までは「あんな見せ物に乗って、ええいバカめバカめ」と心の中で乗客を罵倒していたくせに、今回、無料券をもらったので、いっちょ乗ってみることにしたのである。早速2階席へ上がる。 「気持ちいい!」 アメリカ版お登りさんに混じって東京版お登りさんは、またまた感動してしまったのである。 バッテリーパークからウォールストリートを抜け、裁判所、国連本部を通り過ぎる。ビルの谷間の奥から、ゴジラが走ってくれば、デジャヴだ。そんなことを考えているうちに、自分の泊まっているホテルとは、全然違う方向にバスは進み始めていた。慌てて次のバス停で降りたら、そこは人気のないチャイナタウンの裏通りだった。バスは去り、異様な雰囲気だけが残った。ここは危険な場所だ。 「こ、殺される。」 2階席の気持ちよさから一転、青ざめた顔で競歩をする東京版お登りさんであった。 |
![]() エンパイアステートビルディング スペース |