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雑司が谷〜東池袋編・


井戸端会議に花は咲くか

昭和40年代生まれなので、物心ついた時から井戸というのは身近なものではなく、「井戸端」の風景もテレビドラマの中の世界である。だから実物の手押しポンプを見つけるとワクワクしてしまう。勝手ながら井戸のある生活に憧れさえ感じる。

池袋駅に程近く、通勤電車の窓から毎日見ている手押しポンプがある。水の出る筒の先に、豆絞りの手拭いをくくりつけた現役である。タイミングがよいと、この井戸水で植木に水をやっている場面を見ることもある。雑司が谷・東池袋には、まだまだそんな現役が活躍中。飲み水としては使えないそうだが、地下水の続く限り生き残ってほしいものである。


撮ってはいけないもの

すてきな佇まいのドアなので写真を撮らせてもらったが、ちょうど目の前に「無断立ち入りは警察に通報します」などと貼り紙があり、立ち入ってはいないけれど慌ててしまった。
平日の昼ひなか、カメラを片手にキョロキョロしている挙動不審な自分に気付かされた瞬間だった。「写真を撮る」という行為は、ちょっと難しい。

幼い頃(1970年代半ば)、お茶の水駅前で見た出来事。なにかのデモか演説(?定かではない)をしていた人々をカメラマンらしき男性が撮影していたら、撮られた側の女性二人がそれに気付いてそのカメラマンを囲み、もみ合いながらカメラを奪おうとした。しばらく激しく小競り合いしてから、最後にはカメラマンが自らカメラの蓋を開いてフィルムをヒュルヒュルと引き出し、「これでいいだろう!」と言って立ち去った。

子供ごころに「カメラで撮ってはいけないもの」があると知ったこの出来事が、街で写真を撮るときにふと脳裏に浮かぶことがある。ただ、今はデジカメなので、もしも「何撮ってんだよ」と怒られても、「しょ、消去します!」で済むのかもしれないが。そんな状況は怖いので、気をつけましょう。




墓地のネコ

雑司が谷霊園を囲むように、老舗の花屋が数軒建ち並ぶ。通りかかったら、ちょうど花屋のおばさんが墓地のノラネコ達に「ゴハンだよー!遅くなったねえ!ゴメンネ!」と言ってエサをあげていた。
同居人の子供の頃(昭和30年代)には、この墓地に蛇もいたとか。広い霊園はノラネコならずとも、子供達の格好の遊び場だったそうだ。

わが家にも現在3匹のネコがいる。私も同居人も勤めに出ているので、ほとんど家の中だけで飼っている。墓地のネコたちのように、のびのびと広い場所で遊ばせてやりたいと思うが、ひどく小心者で他人を見るとダッシュで逃げ、たまに外へ出しても30分もしないうちに帰ってきてしまう。
家出や誘拐の危険がないのでそれで良しとしている。

先日、「矢ネコ」が話題になったが、ネコをいじめたり殺したりする輩がうちの近所にもいるらしい。こんな看板を見つけてしまった。恐ろしいことだ。




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