LX製造中止発表後に登場した辞書検索ソフト「EBR」ですが、使用頻度が高い分野での秀逸なソフトとして久々のキラーソフトと目されています。しかしこの導入と共に高い圧縮率などから利用が推奨される圧縮ソフトJAMは、辞書圧縮などの際に必須の母艦が最近のWINDOWS環境のままだとスムーズに導入できないという問題があります。その辺りも含めての私の導入例を以下にご紹介します。導入に戸惑っている方の参考になれば幸いです。
1.導入方法
最近のwindows環境での問題点
A.DOSのシステムフロッピーが必要だが、win95 OSR2以降のDOS窓等で作成したものは使えない。
JAMドライバーが対応しておらず、ドライバーをマウントしようとすると
「Incorrect DOS version.PC-DOS/MS-DOS 3.30 - 7.0,DR-DOS 6.0,or Novell DOS 7 required.」
と怒られます。これについては裏技は多分ありませんので、上記の表示に対応したDOSのシステムフロッピーを友人、知人、会社などを通じて入手するしかないでしょう。どうしてもそんなツテはない、という方の場合は、市販されているIBMの「PC-DOS2000」(version7.0相当?)が使えるものと思われます(未確認)。もし使えるようであれば、11/20現在で大阪日本橋のソフマップで6980円(税別)でしたので、辞書CD-ROM相当の出費が発生してしまいますが、導入の道が完全に閉ざされたわけではありません(ただしJAMの作者に、最近のwindowsのDOS対応のversionを作ってもらうようメールを送ってお願いするのも手かもしれません。ちなみに作者はウクライナ共和国の方のようです...)
B.上記Aの結果として、FAT32フォーマットのハードディスク(等のメディア)では作業できない。
windowsを導入するときに、FAT32でハードディスク等を全てフォーマットしてしまうと、上記のDOSのシステムフロッピーで立ち上げてもそのドライブは認識されません。また、一度FAT32にしたものをFAT16に変えることはできませんので、もししてしまっていたら、一旦バックアップメディアに丸ごとコピーを取り、FAT16でハードディスク全体をフォーマットし直してシステムやデータを戻すか、FDISKでFAT16の拡張フォーマットのパーテーションを切るか(あるいはハードディスクを増設してFAT16にフォーマットするか)しかないでしょう。私は今回の母艦導入時にこれを視野に入れていたので、8Gのハードディスクのうちパーテーションを切った1GのみFAT16にしました。但しFDISKでこの作業を行うとき、メニューがちょっとわかりにくいので注意が必要かもしれません。ちなみにFAT16のパーテーションは2G以内しかとれませんので...欲張るとメニューの中をさ迷います(^^;
準備とインストール
必要なソフトの所在
EBR 最新EBRのページ
EPWUTILhttp://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se091828.html
JAMhttp://www.palmtop.net/super4.html
(1).辞書ファイルのハードディスクへのコピー
電子ブックなら"start"、EPWING辞書なら"honmon"というファイルネームなので、これを母艦のFAT16フォーマットのハードディスクにコピーする。
(2).辞書ファイルから不要なインデックスを削除
EPWUTILの中にある"SQUEEZE"で、LXでは使えない図版や音声、複合検索用のインデックスを削除して辞書のファイルサイズを節約するとよい(辞書によってはこれだけでなんと1/2サイズに!)。
C:\>SQUEEZE [オリジナル辞書ファイル名] [作成したい辞書ファイル名]
例)C:\>squeeze honmon chiezo.dic
(3).母艦内に仮想ドライブ"JAMDRV.JAM"を作る
JAMのアーカイブから取り出した"JCREATE"で、母艦内にjamドライブとなるファイルを作る(導入する辞書の数だけjamファイルを作る必要はなく、むしろ一つの大きいJAMファイルを作成し、複数の辞書を入れるほうがメモリ節約上望ましいと思われる)。
例)C:\>jcreate c:\jamdrv /a /s=50000
C:\に50MBのjamdrv.jamというファイルが出来る。オリジナル辞書サイズの半分以上のサイズの設定が望ましい。ただし180M〜200M程度以上確保できないとの報告もあるので、辞書の容量の合計がこれ以上になるときは、jamファイルを複数作成して対応する(複数の設定は後述)。尚これは隠しファイルなので、ファイラーでは”隠しファイルを表示しない”にしていると生成が確認できない。
(4).準備していた起動用フロッピーのconfig.sysに以下を追加
device=a:\jam\jam.sys /a=4 /b=1
device=a:\jam\jmount.com c:\jamdrv
これに伴い、フロッピーにも\jamフォルダを作成し"jam.sys"と"jmount.com"、及び"jmax.com""jsize.com"をコピーしておく。
(5).システムフロッピーで再起動し、起動メッセージでJAMドライブに割り当てられたドライブをチェック
"F"ならば、あらためて
>dir f:
とやってみる。ファイルは空でよいが、エラーのメッセージは出ないか。出るときは"jamdrv.jam"がfragmentな状態なので、作業をしている母艦のハードディスクを最適化してから再度"jamdrv.jam"を作る。
(6).辞書ファイル(C:)をJAMドライブ(F:)にコピーする
例)>copy chiezo.dic f:
(7).コピーが終わったらFドライブを圧縮する
(jamフォルダに移動しておく)
>cd jam
>jmax f:
(8).Fドライブを一旦はずし(アンマウント)、JAMファイルを再度圧縮する(最小化)
>jmount /d f:
>jsize c:\jamdrv -
(JAMファイルの完成)
(9).LXのフラッシュを母艦で最適化しておき(vectorより入手できる最適化ツールforgでも可)、出来たJAMファイルをフラッシュにコピー、LXのconfig.sysに上記(4)と同様、以下を追加する(詳細は自身の環境に合わせる)。
device=a:\jam\jam.sys /a=4 /b=1
device=a:\jam\jmount.com a:\jamdrv
尚、jamファイルを複数使う時は、/m=*のパラメータを追加する(*はjamファイルの数)。
例)
device=a:\jam\jam.sys /a=4 /b=1 /m=2 ※jamファイルは2つ
device=a:\jam\jmount.com a:\jamdrv
device=a:\jam\jmount.com a:\jamdrv2
(10).LXを再起動すると、e:(またはf:)ドライブとして認識
全く他と同様のドライブとして認識していますので、後はEBRをドキュメントを参考にして設定します(省略)。ちなみに辞書CD-ROMのJAMでの圧縮率は2〜3倍程度(2倍以上はまず間違いなし)、JAMドライバの常駐量は33〜34kb程度(jamファイル複数導入の時は、1jamファイル追加につき1kbほど増加)です。
以下にEBRの表示画面をご紹介します。それではエグゼクティブな辞書ライフを!
2.辞書検索ソフト「EBRVer.090j」の表示画面と検索
起動画面と検索語「りょうし」の入力([辞典盤マイペディア97]より)
「りょうし」を前方一致にて検索
(↑↓キーで上下、ページ前後候補表示、画面右上の数字は全項目数
上記検索結果の2ページ目(選択項目があらためて数字1から番号振りされる)
「りょうし」を後方一致にて検索してみると...
該当する項目の数字(文字)キーの入力、もしくは↑↓キーによる数字表示反転時のENTERにて内容を表示します
該当する項目の数字キー入力により、その項目の内容をさらにダイレクトで検索します
検索スピードは検索語の候補数によりますが、倍速機で初期画面からの文字検索ならほぼ1秒以内(上記電子辞書を使って、53候補ある検索語で候補表示した場合でも2秒程度)、項目表示からのさらなる項目選択(数字選択)の場合にはまさに瞬時です。