私の東京再発見(電脳日和下駄)


・・・東京市中散歩の記事を集めて「日和下駄」と題す。・・・昨日の淵今日の瀬となる夢の世の形見を伝へて、つたなきこの小著、幸いに後の日のかたり草の種ともならばなれかし。・・・永井荷風「日和下駄]序より

定年を迎え時間に余裕ができたのを機に、永井荷風をまねデジタルカメラと折りたたみ傘を肩掛け鞄に入れ、わが故郷、東京下町の懐かしい風景を再発見しようと訪ね歩き出しました。
東京市浅草区鳥越、これが私が生まれた時の地名です。それから70 年、地名も東京都台東区鳥越に変わりました。現在杉並に住んでいますが、東京を1度も離れたことがありません。
隅田川を愛する東京大好き人間です。ご意見・ご感想をお聞かせください。

 なおblog電脳日和下駄(http://eihei.way-nifty.com/eihei1/ )も開設しています。
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 鈴木新太郎


隅田川のある風景 
東京タワーの見える通り
広重のある風景 その1
広重のある風景その2
広重のある風景その3
広重のある風景その4
広重のある風景その5
北斎のある風景
清親・安治のある風景
私の東京散策記
電脳日和下駄

文学のある風景 三島由紀夫「橋づくし」
 三吉橋
「いいこと?さっきも言ったけど、もう一度言うわよ。家を出てから、七つの橋を渡りきるまで、絶対に口をきいちゃだめよ。願い事がだめになってしまふんだから。」(三島由紀夫 「橋づくし」)

 銀座板甚道(いたじんみち)の分桂屋(わけかつらや)芸妓、小弓、かな子、新橋の料亭米井の箱入り娘満佐子とそのお供の女中みなの4人が陰暦8月15日の夜、願掛け参りに出かける。一言も口をきかずに、誰からも話しかけられずに、築地川にかかる7つの橋を渡りきらなければならない。

「・・・程なく四人の渡るべき最初の橋、三吉橋がゆくてに高まって見えた。それは三叉の川筋に架せられた珍しい三叉の橋で、向こう岸の角には中央区役所の陰気なビルがうづくまり、時計台の時計の文字盤がしらじらと冴えて、とんちんかんな時刻をさし示している。橋の欄干は低く、その三叉の中央の三角を形づくる三つの角に、おのおの古雅な鈴蘭燈が立っている。・・・(三島由紀夫「橋づくし」)

 三吉橋の下は首都高速一号線の高速道路になっている。 
 中央区役所は建て替えられ、とんちんかんな時刻をさし示していた時計台はない。ただ三叉の中央の三角を形づくる三つの角には、今もなお「古雅な鈴蘭燈」が立っている。

 三吉橋所在 東京メトロ有楽町線新富町駅下車至近。

19.11.7更新



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最終更新日: 2007年11月7日