私の父は、1929年生まれ、太平洋戦争を12才から16才の年齢に経験している。母は、1928年生まれ、13才から17才に戦争を経験している。私の両親は、こころの中に戦争体験という闇を持っていた。私は子どものころから、その戦争体験を聞かされて育った。
 飢え、不眠、不条理、死…
 私は、幼年期から、幸福は無条件で得られるものではないという意識を持っていたと思う。むしろ、不幸になることが、自分の運命であると感じながら生きた。
 私(1960年生)は、自分を「戦争を知らない世代」だとは、思っていない。
 私は、自分のこころの闇を、酒で、消し去ろうとした。私のこころの闇とは、生きることに対する違和感だった。いまでも、その違和感は消えてない。  

(2003/09/13)

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