学校の環境教育における緑のカーテンの役割 のようなことでお話させていただき、学校での緑のカーテンについてどうすれば成功するか?考えていただきご意見やご助言をいただければ幸いです。よろしくお願いします。

わたしの勤務する小学校は撫養川の東がわ、お城の形の鳥居記念博物館のある妙見山のすぐ南にあります。また校区は大鳴門橋などのできる前には、本州への足として海運や旅館などで栄え、30年−40年前には「青い松、白い砂」の松林の美しい広い砂浜の風光明媚、岡崎海水浴場や岡崎水族館のあったの岡崎海岸もありにぎわっていましたが、残念ながら今はその自然を基盤とした賑わいはあまりありません。

今年度の4年生はこの岡崎海岸の変遷を地域の人達から聞き取ったりそこで実際に活動して学習する中で、「きれいで楽しめるにぎやかな岡崎の海岸をとりもどしたいなー」というテーマで学習を行なっています。

わたしは環境学習を小・中・高・大学・大人になっても生涯行なっていくものと考えた場合に、小学校では特に、自分の目で見て、自分の手でさわり、楽しみながら体感することが大切とかんがえます。日々の生活で実際に行なっていることは子どもの心・からだに生涯染み付き強く残ると思います。

そこで、例えばわたしのクラスでは、「林崎水族館」と称して磯でつかまえた生き物を飼育したり、教室から出るごみを減らすために、物を大切にする、落し物を減らすよう呼びかけ、ごみ箱自体を小さくしたり、ビニール袋を再利用したり紙をできるだけリサイクルしたり、をしております。みんなが不要な付録などを持ち寄ったリユースショップも開いたりしています。そのような一連の提案(活動)のひとつとして緑のカーテンがあります。

緑のカーテンに関わる学習内容としては4年生では理科でへちまやひょうたんなどの栽培と観察をします。5年生で地球規模の環境問題、6年生でさらに水溶液の性質や二酸化炭素についての学習をしますので、酸性雨や地球温暖化について・家庭科で涼しく住まうくふうなどについても科学的に学習しますので、「緑のカーテン」の実施はこのような教育内容を統合する取り組みとしても大事であると考えます。

本年度は4年生がヘチマとゴーヤを屋内・外で育てました。理科の学習でつるの成長を記録してグラフ化したり、葉の数を数えたり、葉や実の大きさを測ったり受粉を体験したりしました。夏休み中の登校日にはカーテン内外の温度を測り比べたり、打ち水をして温度を測ったりもしました。このような科学的裏づけもさることながら、子どもたちからは毎日学校に来て、すごいなー・きれいなあと緑のカーテンの成長を見ること自体を楽しむ、汗だくになって遊んだあと、カーテンに入ると涼しいという体感の声がよく聞かれました。

特にヘチマはたくさん実をつけ、日々大きくなるので子どもたちの喜びはひとしおでした。また、教室がひどく暑いときでも、この暑さのおかげでヘチマが生長していると思うと、不思議と暑さがうれしいというかがまんできるように思うという声が聞かれ、みなで教室にいて外のヘチマの生長を思いました。

緑のカーテンをされている方は皆実感されると思うことですが、太陽の光をできるだけ多く受けようとして、へちまやゴーヤなどの葉がすべて、手のひらを太陽にかざすように太陽光に直角にすきまなく覆うように配置していくのはすごいなーと思われませんか?わたしはこれは、あるものにすごく似ているなといつも思っていました。そうですそれはソーラーパネルです。これはグリーン電力基金という四国経済産業省の取り組みで毎年各県に1校、申請すればエネルギー教育の教材を補助していただけるという制度で本年度つけた、ソーラーパネルです。このパネルは噴水につながっており、晴れの日や太陽高度の高い昼間に水が高く上がるのがみられます。ですから、子どもたちは、パネルに手をかざして覆ったり除いたりして噴水の高さを確かめながら遊んでいます(今後高学年のためにデジタルのメータもつけようと考えている)。「緑のカーテンのパワーと同じく太陽の力の存在を実感する、暑い太陽を逆にうまく利用するそのありがたみを感じるという点でいいなと思っています。

学校全体の取り組みとしては、本校はまだまだの段階です。ときどき教室の前をとおりかかる先生が「ゴーヤのいいにおいでいいなー」「気持ちがいい・すごいなー」などと言ってくれたりしますが、全教職員が緑のカーテンで学校中を涼しくしたいと思うには至っていません。

調べてみますと、ヘチマなどは34階までものぼるそうです。

特に本校はベランダもなく、学校では3階などの最上階の教室が暑いので3階までとどくような安全なたなをつくれたらと思います。また ヘチマは発芽適温が高いので、4月に種をまいたのでは遅いので、苗による購入を希望します。黄色い花にはくまんばちがよってくる傾向があって子どもたちが危険なことも考えられることや休日誰が水をやるか など どの学校も緑のカーテンは大歓迎だけれども、手間やいろいろな方との交渉・お金というところでひっかかると思います。ぜひこの会のような方々がますます声を大きくしていただいて、学校現場とのパイプ役をしていただければと思います。

本校の校庭では「早起きラジオ体操」というのが行なわれていて日頃は比較的お年を召した方が毎日6時半には集まって体操をしています。わたしが夏休み中朝の涼しいうちにと水をやりにいくと、ちょうど、出くわしてしまうのですね。それで、いつしかお話などをするようになって、ある方が野球部の子をつかまえて、「先生は勉強を教えるだけでなくて、休みの日にかげでこういうこともやってくれているんだよ、そのおかげでみんなが勉強できるんでよ、感謝してしっかり勉強しなよ。」と言われて、また、ある夕方、女の人がととっと車から降りてヘチマの棚にむかって走って行くので「何してるんだろ」と見ていると、じーっとヘチマのなり具合を見ているのです。ヘチマをさわったり 数えたり・・・。わたしも実は板野駅のへちまの棚が美しかったので見とれて質問をしたりしましたのでその気持ちがよくわかります。それは植物というのは人をなごませる、人をひきつける力があるとおもうのです。実などは特に、人は本能的にうれしいんです。

暑い夏、これらの棚の管理をするのは大変だったけれど、子どもたちの感動のみならず、地域の方々のこういう言動はとてもうれしかったです。だからこそ、学校というのは (何でも考えなしに流行にとびつくのはどうかと思いますが)環境問題については緑のカーテンで覆われているような学校をつくっていくなど最先端のことを最先端の方法で・地域の方と協力して地域に先立って行なってアピールしていく必要もあるのだと思っています。

ありがとうございました。