INTERMEDIATE



効果的なリーディングとは



■ 頭から理解しよう

■ 声に出して読む

■ わかったつもり

■ トピックを絞って精読しよう

■ 新聞記事を読むには

■ 多読で英語のリズムをつかむ

■ 文法力は大丈夫?





頭から理解しよう


私は以前、学校で習ったように英語を後ろから訳して、読んでいた。
日本語の文法に合わせて読むと、後ろから訳すしかないからだ。 でも、この方法で読んでいる限り、英語を読むスピードは上がらないし、 その理解を妨げることにもなりかねない。

英語の語順は、日本語とは順序が全く逆だ。だからといって、 日本語の順序に合わせて理解していくのは、ちょっとおかしい気がする。 言葉の語順って、その並び方自体に意味があると思う。 だから、いちいち日本語に訳して読むより、英語の語順に沿って読み、 そのまま頭から理解する方が、その文章をより深く理解できると思うのだ。 また、頭から理解していけば、読むスピードも上がる。

さて、頭から読む訓練として、サイト・トランスレーションといのがある。 文の頭から、意味ごとに区切って読んでいく方法だ。

例えば、以下の英文を読んでみて見て下さい。



Recently the number of English conversation schools located near stations is growing rapidly in Tokyo, because many business men and women study English after work in order to improve the ability of English.

■ 最近、駅のそばにある英会話学校が、東京では急速に増えている。 なぜなら、多くの会社員やOLが、自分の英語力を向上させるため、仕事が終わった後に英語を勉強するからだ。


以上が、後ろから訳す方法だ。これだと、ある程度読み進むまで 全体の意味が取れない。その上、後ろから前に戻り、また後ろに行くというように、 大変効率の悪い読み方になってしまう。

では、これをサイトトランスレーション方式で理解をすると、こうなる。



Recently / the number of / English conversation schools / located near stations /is growing rapidly in Tokyo/, because/ many business men and women/ study English /after work /in order to/ improve the ability of English.

■ 最近 /数は/ 英会話学校/それって、駅の側にあるんだけど/ (その数は)東京で急に増えている。
なぜなら/多くのビジネスマンやOLが/英語を勉強するの/仕事の後に/
こんな目的のため/英語力向上のためにね/(勉強する)




このように、意味ごとに区切りをつけ、その区切りごとに理解をする。 そうすることで、頭から理解できるという方法だ。

区切りの付け方は、一塊で自分が理解できる所で区切るといい。 だから人によって、区切る場所は変わる。 また、区切ったところをいちいち日本語に訳すというわけではなく、 ボキャブラリーやリスニングのコーナーで説明したのと同様に、 イメージ化しながら理解することだ。

また、接続詞などは、次に述べられることのお知らせみたいなもの と捕らえるとわかりやすい。
例えば、becauseがでてきたら、ああ、これから理由が来るのだな。 in order to ときたら、目的が述べられるのだな。と英語の語順にしたがって 理解をするのだ。

では、関係代名詞はどうするんじゃい? という声が聞こえてきそうだが、 これは、単に前に述べてることを言い換えているだけだ。
「っていうのは、」とか、「そこには、」とか、実は便利に使えるものなのだ。

また、接続詞や関係代名詞のほかに重要な点として、 最後まで主語の部分を覚えておくことだ。 文の最後まで読んでから、頭の部分をすっかり忘れてしまわないよう 文の最初の主語の部分を、文の最後まで覚えておく。

最初は、ちょっと難しいかもしれないが、何回か繰り返すと「こつ」がつかめてくる。 そして、慣れた頃には英文を頭から理解できるようになるだろう。





声に出して読む


英文を読むとき、目で見て、頭の中で理解するだけでなく、 声を出して読み、理解するようにしてみよう。

実は、文章を黙読して理解するよりも、音読して理解する方が難しい。 それは、自分が発音することに注意が傾けられてしまうため、理解度が落ち、 前に読んだところを覚えていられなくなるからだ。

逆に言えば、声に出して読みながら、理解するのは、 かなり集中力を必要とするため、英文を読むときの集中力を身につけることができる。 また、音読しながら理解するには、その内容を覚えておかなければならず、 そういった訓練をすることで、記憶力もつくようになり、リスニングにも効果がある。

さらに、音読することによって、文字だけで理解するのではなく、 音から理解する構造を自分の中に作ることもでき、リスニングだけでなく 声に出す訓練をすることから、スピーキングにも効果がある。

とにかく、目、耳、口と、使えるものをすべて総動員して英語を読むことで、 より確実に自分の中に取り込めるような気がする。







わかったつもり


英文を読んでいるときに、知らない単語もない、文法もわかる。 そうか、そうかと理解してるつもりで 読み進める。そして、読み終わることができ満足して、今日の学習を終了する。

こんな時、ちょっと待てよ...。 「本当に理解できているのだろうか?」
と内容を振り返ってみて欲しい。

以前、私は英文を読んでいて、そのときは内容を理解しているつもりでいても、 文の終わり頃になると、「あれ?何が書いてあったんだっけ?」と、 前に戻って確認することがよくあった。

実は、この「わかったつもり。」というのがくせものだ。 英文を読み終えたことだけに満足していて、 本当は、自分のレベルで内容を理解していないのだ。

本当に理解できているかどうか確認するには、1パラグラフを読み終えたら 英文を置いて、頭の中だけで内容を再確認してみる。 文章を見ずに頭の中だけで内容を再現してみるのだ。 これができれば、本当に理解できていることになるし、 内容があやふやであれば、「わかったつもり」だったことになる。

また、これをより厳しくチェックするには、頭の中だけではなく、 再確認できた内容を書き出してみる。具体的な内容が書けるかどうか。 論理的な内容になっているかどうか。そこまでできなければ、内容を本当に 理解できたとは言えないのではないだろうか。







トピックを絞って精読しよう


英文をたくさん読むことは、もちろんとても大切だ。
でも、ただたくさん読むだけでは、「こんなに読んだぞ〜」という、 清涼飲料水を飲み干したみたいな満足感を得るだけで、栄養になっていない場合がある。
つまり上記のような「わかったつもり」になってしまう危険性があるのだ。

多読も必要だが、自分のレベルをもう一段上に上げるには、 テーマを絞って精読をすることが必要だ。

自分が興味のあるテーマに絞って学習をすることの重要性は、ボキャブラリーやリスニングでも説明した通りである。 多少重複するが、以下のような理由である。

 好きなテーマであれば、飽きずに続けて読める。

 興味がある分野なら背景知識も深いため、少し難しい文章でも推測できる。

 似たような単語が出てくるため、強いイメージが残り、覚えられる。


つまり、同じテーマを追っていくことで、内容に対する理解が深まるため、 そのテーマをより深く掘り下げることができる。 また、背景を理解した上で単語を覚えていくことで、上っ面でない単語の意味も 自分レベルで理解できるようになる。

また、ただ漠然と読むのではなく、どんなことが書かれていたのか、 著者は何が言いたかったのか、自分はどう考えるか。といったように 、内容を掘り下げ積極的な読み方をする。 このようにすることで、前述の「わかったつもり」のリーディングをするようなこともなくなる。






新聞記事の読み方


最初に英字新聞を読むときは、ちょっと難しいかもと思うかもしれない。 だが、実は、新聞記事の場合は単に事実が述べられているため、雑誌などよりは読みやすい。 そして、新聞記事の文章には一定の決まりがあるため、これを頭に置いてから 読んだ方が、先を予測できるし、理解も深まる気がする。 つまり、単なる読み手ではなく、その記事を自分なりに考えながら 読むことができるようになる。

では、具体的な読み方として、 まず、タイトルを読み、何が書かれている記事かを頭に入れる。
ここで、「トピックを絞る」で説明したように、自分がある程度知っている、あるいは追いかけている ニュースであれば、容易に内容が想像できるはずだ。

次に、冒頭のパラグラフを読む。これはTOPICセンテンスと言い、 この記事が何に付いて書かれているのか、これから何を述べるのかが 要約されている。つまり、読み手はこのTOPICセンテンスから、 この記事でこれから何が語られるのかが、より具体的に分かる。

次のパラグラフからは、BODYになる。 ここでは、このTOPICについての誰かの意見や、反論、例などを 出し、このTOPICの具体的な内容を固めていく。

そして、最後のパラグラフで結論が述べられ、記事がまとめられる。 これが一連の流れである。

また、この流れをつかむために大切なのは、Transition word(接続副詞)である。 話の流れを変えたり、例を出したり、結論を導くときに使われる言葉である。 つまり、この Transition word が、次の話の展開を導いてくれ、読む助けになる。
以下にいくつか代表的な Transition word を挙げてみる。

 反意を表す:however、nevertheless、
 例を出す:for example、for instance、
 追加する: furthermore、moreover
 結論を導く: consequently、therefore、as a result、hence、

これらの言葉を手がかりに、文章を追っていくと、より読みやすくなるだろう。





多読


英語力向上のために、不可欠なのが多読だ。
一見、上述の精読の解説と逆行するように感じるが、 そうではなく、精読あっての多読である。 精読で、細かい部分を学習し、多読で応用していくのが効果的だと思う。

つまり、読む量を増やすことで、ボキャブラリーの用途を広げることができ、 英語のリズムや構造などを理屈ではなく、体で覚えることができるようになる。 また、新聞、雑誌、ペーパーバックなど、 ものによって表現や文体が変わるため、いろんな種類の文章を読むことで、 英語自体のニュアンスや構造を把握できるようになる。

要するに、習うより慣れろ。といった発想である。
ただし、精読をやった上での話しである。






文法力は大丈夫?


いろんなことをやっているが、思ったように伸びない。
というときは、自分の文法力を疑ってみよう。

なんとなく、うる覚えの分詞とか、正しい仮定法の用法とか、 きちんとした時制の使い分けとか、細かい部分が理解できているだろうか。

文法を正しく理解していないと、英文を正しく理解でききない場合がある。
「文法なんてやらなくてもいい。」と言う人がいるが、それは大嘘である。
文章を読むときもそうだが、書くときにも、ネイティブでない人が 文章を正しく理解するための最終的なより所となるのは、文法なのだ。

また、文法だけでなく、前置詞、コロケーション、イディオムなどを知らないと 読むスピードもなかなか上がらない。

自分では、文法くらいわかっているつもりでも、実はわかってなかったり、忘れていたり することもよくある。ここは、ひとつ復習として、問題集などを一冊くらい こなしてみてはいかがだろう。
そして、その後ライティングで応用していくと、文法を自分の中に 取り込むことができると思う。