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ダイナソー
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CGを駆使した迫力ある映像が売りの映画が多い昨今、映像はすごいけどストーリーが、というようなことをよく耳にします。 「うーん、確かに映像はすごいかも知れんけど、ストーリーが・・・」 みんな、こう言う。 ストーリーが何やねん。 ストーリーがどういうふうに何なのか、というところまでハッキリとした意見を言う人にはあまり会わないですね。何故でしょう。 「ダイナソー」は、ディズニーが本気でCGアニメを作ったということで、映像はすごいですよ。もう、恐竜が普通に動いてるもん。本物は見たことないけど本物みたい。オープニングでうわあ、って言わされて、それだけ、といえばそれだけなんだけど、それでも何の文句もないです。 勘違いしないでほしいが、よくCGの出来不出来の判断基準とされる「リアリティ」は全然ないぞ。だって、恐竜の動きは全部ディズニー風。振り向き方とか驚き方とか喜び方とかミッキーマウスと一緒。加えて言うなら、しゃべってるし。「ダイナソー」はアニメでヤンス。 で、問題のストーリーですが、ちょっと子供に見せるには恥ずかしいくらいの筋ですね。肉食獣のカルノタウルスは、肉食だ、というだけで獰猛で残虐な悪役。しゃべることすらできない獣扱いです。同じ恐竜やん。しかも隕石が雨のように降って来てみんな困って楽園目指して移動してるのに、カルノタウルスは救ってもらえへんのかいな。男の子の中にはカルノタウルスをかっこいい、と思う子もいるやろうに。どうだろう、ディズニーが無作為に子供を200人「ダイナソー」の特別試写会に無料で招待してみたら、カルノタウルスが死ぬシーンで「死んじゃった−」と言って、招待した子がみんな泣く、ってのは。 さらに、大勢を助かるためには少数を切り捨てる冷徹さでもって皆を率いる草食恐竜軍団リーダー、クローンですが、涸れた湖で水を見つけたアラダー君に向かって突進していき、 「とっとと向こう行け。これは俺が飲む」 であります。これでは、自分が助かるために他の人を利用しているだけではないですか。最後では、アラダーの言うことを無視して皆をカルノタウルスの餌にしかねない作戦ミスを犯し、挙げ句の果てには、アラダーの命がけの救助も空しく死んでます。アラダーの努力は?無駄ですか?子供心に何か納得できなくはないのか?アメリカの子供はそれで納得するのか? だから、これは、すごいCGに驚くための大人向けの映画ですね。ストーリーは考えてはいけないし、そんなことはどうでもいい。 (2001/07/02) |