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クリムゾン・リバー
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リュック・ベッソンが「ニキータ」で成功したせいか、最近フランスのアクション映画がちょっと元気なのである。「TAXI」「ドーベルマン」とか。ハリウッドの無駄に派手な映画とはちょっと毛色の違う感じがなんとなく好きである。「クリムゾン・リバー」の監督、マチュー・カソヴィッツも「アサシンズ」というちょっとキレたアクション映画を撮っているので、またビデオでも見ようと思う。 さて、この映画は面白いのだが、ストーリー上ちょっと理解に苦しむところがある。オチに関する部分でして、気にならない人にはどうと言うことのないことなのかも知れないが、私は何回考えても 「双児の赤ちゃん入れ替えとその後の経緯」 がわからんのである。あと、なんで眼医者が殺されたのか。 これはひょっとして、と思ってパンフレットを見ると、やはり原作があった。フランスでかなり売れた本らしい。プロットも相当凝っていそうである。ぜひ読みたい。 それはともかく、面白い原作をもとに作った謎ときサスペンス系の映画は、やはりどうしても「説明」と「見せ場」のバランスが難しいみたいで、今回のように話がちょっと分かりにくくなってしまうときがある。具体例がすぐに出てこないのが情けないが、映画館を出るときに、「?」と思っているときが多い。たぶん、具体例がすぐに出てこないのは、「?」と思っているところが、まあ大したことないところだからだと思う。 ちなみに原作が面白くて、映画も面白い場合、原作と映画でずいぶんと話が変わってしまっている場合が多い。こっちはすぐに例が出てくるが、意外な例としては「ダイ・ハード」なんかがそうである。知ってましたか?「ダイ・ハード」には原作があります。脚本のノヴェライズじゃないっす。これがかなり面白い。で、原作と映画でどこが随分違うか、というと、原作では主人公はたぶん六十歳前後のおじいちゃんなんである。映画では奥さんだった人質は娘さんである。おじいちゃんがビルの中で知恵をきかせてどっしりと暴れる。 他には「L.A.コンフィデンシャル」これは、映画では話が半分以下になってますね。原作のおいしいところと雰囲気をうまく抽出して映画にした感じ。原作は三人の主人公のストーリーが入れ替わって出てきて複雑にからみ合うのでしっかり読まないとわからなくなる。 ちなみに、「L.A.コンフィデンシャル」の著者はジェイムス・エルロイという人で、「クリムゾン・リバー」がフランスで売り出されたときの宣伝文句が、 「ジェイムス・エルロイとトマス・ハリスから生まれた悪夢」 というものだったそうです。トマス・ハリスは「羊たちの沈黙」の著者です。 (2001/07/02) |