movie
アポロ13

top page


 アポロ13号は宇宙で故障して危機に陥る。NASAの人達が必死で助ける。
 普通こういう人助け系ドキュメントは語りが入ったり演出がクサかったりして妙に説教臭くて見てられないのだが、この映画はそんなことなかったね。みんなが見事に必死。
 私が独断と偏見で判断するに、それはこの映画に出てくる人が全員理系だからではないでしょうか。ちなみに悪者役は文系のマスコミ。ああそうさ俺も理系さ理系ってすばらしい!他人に指摘される前に開き直ってみた。
 いいですか。NASAのロケット打ち上げスタッフ。これはもうまぎれもなく理系です。理系の一番上の方。私は理系のはしっこの方。理系の一番はしっこの人が思うに、NASAの人、必死であるが、おそらく好きでやっている。アポロ13号の危機を救うというお題目があって燃えている熱い男達であることは間違いないのだが、
「停電寸前で残り酸素の量が全然足らない宇宙船が月の近くにいます。さて、どうすれば地球に戻ってこられるでしょうか」
という難問を解くために燃えている部分も多少はある。必ずある。かしこい理系の人達は到底解けそうもない問題を解くことを試みるのが大好きだ。きっと彼等はこの難問を解きあかすということ自体に燃えていた。ジム・ラベル船長の計算結果の検算に飛びつくNASAの人達。昔、塾の講師のバイトをしていたとき、それほど難しくない問題をできるだけ早く解くことで頭の良さをアピールしようとしていたイヤミなガキ共の姿にダブッて見えないこともない。
 近年は、新型新幹線は故障ばっかしやし、ロケットもまともに打ち上げられへんし、プルトニウムはステンレスのバケツでグールグールかき混ぜるしで、何でもかんでも見切り発車で失敗ばっかしして、もうちょっと落ち着いて物事を考えましょう、というようなことばっかしですが、この映画を見ると、古き良き技術の時代をうらやましく思います。

(2001/07/02)


MOVIE MENU