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グランブルー

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 ジャックは、深く海に潜って、イルカが迎えに来るのをジッと待つ。すると、1頭のイルカが迎えに来て、ジャックはイルカの鼻に手をかけて連れていってもらう。
 そして、この映画は終わる。
 観終わって、「ふう」とため息が出る。そして、ふと思う。いくらジャックでも息できないのは辛いのではないか、と。
 いやいやいやいや、わかってるわかってるって。こんなに素敵な映画にそういうこというか、と言われるであろう。でも、自分の胸に手をあててもう一度考えてみて下さい。そして正直に答えてみましょう。
「ジャックは息できなくても大丈夫なのかなあ」
と一瞬も思わなかったかどうか。もしくは、
「ジャックは、水の中で息ができるようになったのだ」
と納得したとか。つまり、ジャックの呼吸について、何か考えませんでしたか。
 私は、考えてしまったのですよ。ウワーン、俺のバカバカバカそんなことどーでもいーじゃないか俺って現実的なつまらない人間だー、と思ったが、そういうもんと違いますか。
 もちろん、この映画はあのラストがあってこそ、である。最後、ジャックの恋人が私とイルカとどっちが大事?くらいのこと言って、ジャックはそんなこと言われても、というような顔をして、海にジャボンと潜る。もし、あそこで、
「僕が間違ってたよ。君が全てだ」
とか抜かしてたら、僕はこの映画のことを忘れていただろうし、この映画もこんなに有名にはならなかったであろう。ジャックはイルカとともに海の中へ消えていく。美しい。息はなんとかなる。イルカだってほ乳類だ。
 だから違うんだって。息はどうでもいいんだって。

(2001/07/02)


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