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「猿の惑星」
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以下の話は、この映画のオチに関する記述です。まだ観ていない方は絶対読まないで下さい。 ティム・バートンという監督は、ディズニーアニメの絵コンテを描く人から出発して、「ピーウィーの大冒険」で認められて、「ビートル・ジュース」とか「シザーハンズ」とか撮ってて、奇才とか人間嫌いとか言われている、わりと個性の強そうな人である。宇宙物という分け方で言うと「マーズ・アタック」の監督である。それが、猿の惑星である。正直なところどっちに転ぶか微妙だとは思いませんか。実際、この映画の特殊メイクの依頼を受けた人も、 「ストライプの靴下履いてたり、市松模様の衣装を着ているような猿を作るなら俺はやらんぞ」 と事前に断言したりしてたらしい。ティム・バートンの返事は、 「とんでもない。私はリアルな映画にするつもりだ」 であった。実際、リアルである。映画見終わったあと、後ろ振り返ったらみんな猿じゃないのか、と一瞬思ってしまったくらいに、リアルであった。特殊メイクの人も力が入ったのだろう。ティム・ロスとかマイケル・クラーク・ダンカンとかすごいぞ。マイケル・クラーク・ダンカンをゴリラにするっていうキャスティングもすごいけどね。最近の映画ってCGがすごいとよく言われるが、特殊メイクもすごいよなあ。最後のシーンでアリ(準主役の女の猿)なんて、鼻水出てたけど、あれはわざとか? もちろん、特殊メイクに負けてない猿役の人達もすごいけど。みんな相当な猿ぶりだし。個人的にはクラル(アリの付き人のゴリラ)の顔が、特に涼しげでありながら意志の強そうな目がカッコよい、と思いました。 ところで、この映画はストーリーの展開上、ツカミの部分でオチが半分わかってしまうのですが、オトシ方がティム・バートンっぽくてよかった。 人間と猿がお互いの存在をかけて一大決戦となって主人公ピーンチ、というそのタイミングでポッドがとても優雅にゆっくり降りてくる。一同大乱闘を途中で止めて惚けたように空を見上げる。ポッドはかなりゆっくり降りてくる。猿たちが神が復活したと言って土下座してる中、ポッドのスクリーンがウィーンと勿体ぶって開き、ウィーンとこれまたゆっくりと座席が前にスライドしてきて、ヘルメットをかぶった宇宙飛行士があらわれる。このへんの間はかなり長いですよ。 んで、ヘルメット大写しになった瞬間にパカッとシールドあけたらチンパンジー。 「ウキッ!」 って言って、チンパンジーがカメラ目線でニコッと笑ってサムアップ。ここんとこのテンポが絶妙。ここまであんな真剣にやっておいてここでこの間の取り方はどうなんでしょう。狙ったのか、そうじゃないのか。私は笑った。 チンパンジーのペリクリース君がオチで出てくるのはわかってたのに笑ってしまいました。いやあ、よくできた映画だ。 と、よくできた話に感心ばっかししてたのではつまらないので、軽いツッコミを一つ。 もともと無人の星に人間と猿の乗った宇宙船が不時着して猿の方が繁栄した、というのがこのストーリーのバックボーンだが、馬はどうしたんでしょうか。 (2001/07/02) |