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「ドリブン」
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こういっちゃなんだが、私はあんましレースというものに興味がない。だから、この映画で描かれている世界に関してそれほど詳しいとは思っていない。 でもね、ちょっとデタラメすぎるのと違うかねこの映画。チームメイトが無茶をしてレース中に吹っ飛んで川に落ちたのを、コースを逆走して助けにいく、なんてことあり得るのかね? もちろん、映画というのはそもそもデタラメの積み重ねであり、他のいろんな映画でもいろんな目に余るデタラメがあったことでしょう。どんな映画でも日本および日本人に関する描写は相当にデタラメだし、それと同じように、プロの目から見たらどうしようもないデタラメが各映画に取り込まれていることでしょう。素人が見ててもどうだろうというようなことは多々あるし、それらを受け入れなければ映画なんて見てられません。 その昔、「クリフハンガー」を見た友人が、初めの方のクライマックスで登山用の金属の輪(たまにアウトドアの人達がキーホルダー代わりに使ってたりするアレ)が徐々に開いていくシーンを指摘して、 「アレは1トン以上の荷重に耐えられるように作ってあるから、古かったり不良品だったりして折れることはあっても、引っ張られて曲がっていくことは絶対にない」 と笑っていたことがあったが、その事実を知らなかった私にとっては、指摘されるまで徐々に開いていく金属の輪になんの違和感もなかったし、あのシーンは徐々に開いていかないとドキドキできないので、映画的表現としても許容できるものだ、と思っていた。もちろん、その友人も許容していた。 この映画の中でもクラッシュした車から赤い炎が出たり(この映画のレースで使われている燃料は燃えたら透明の炎が出るはず)、無線でやたらめったらしゃべりまくったり、街をレースカーで走ったり、おそらくデタラメだろうと思われることがたくさんあるが、それらは別に気にならない。この映画の世界は現実の世界によく似ているがちょっと違う世界の出来事だと思えばいいだけである。 でも、レースをほっぽらかしてコースを逆走して仲間を助けにいく、ってのは、私にはどうも許容できない。優勝争いやレースの世界の厳しさがストーリー上の大きな柱となっているこの映画で、レースをほっぽらかしては何がなんだかさっぱりである。このシーンは、映画の展開上かなり盛り上がる場面であり、そのために必要なデタラメだということはわかるが、それでもこの展開を許容できなかった私にとっては、逆におおいに冷めてしまうシーンであった。 デタラメっちゃー、この問題のシーンはパンフレットにも大きく写真が載っているが、その写真では、本編のそのシーンにいなかったはずのスタローンが一緒になって仲間を助けているぞ。どういうことだ? (2001/07/02) |