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トレーニング・デイ
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確かにいい映画だと思う。デンゼル・ワシントンはパワフルな演技だし、話もどんどんのめり込んでいく感じの早い展開で、全体を貫く異様な緊張感もすごい。アメリカの闇の面がリアルに描かれてるんだろうな、と思う。本当かどうか、俺には確かめるすべはないし、確かめたくもない。そういう緊張感に押しまくられた挙げ句、最後の方で、 「デンゼル・ワシントンって、口が達者なホンマモンの悪者やん・・・・」 と気付いたときのショックもでかいし、ああ、俺は確かに騙されたよ。 でも、くそ、ああ、なんなんだこの怒りは。なんかものすごく腹が立つし、やりきれないのはなんでだ。すごい映画だなあ、と思うし、面白い映画だなあ、とも思う。それは確かにそうなんだけど、なんか、こう、むかつく。最後に正義が勝つし、悪者はそれにふさわしい最期を向かえるが、スッとしない。 結局、デンゼル・ワシントンは悪者じゃなかったんではないだろうか。 今まで、デンゼル・ワシントンは正義の味方しか演じてこなかったし、そういう出来上がったキャラクターに騙されてショックを受けるわけだが、なんというか、アロンゾはジェイクを殺せるのに殺さなかった。あそこのところがどうもひっかかってしょうがない。結局、あの詰めの甘さが命取りになってしまうじゃないですか。なんでだ。抜け目のない、権力を持つ、本物の悪者が、なんであんな甘いことになるのか。そこがどうしても納得できない。うーん、もしこれが違うキャスティングだったり違う監督だったり違う脚本家だったりすると、 「ストーリーの詰めが甘い」 の一言で片付けられるのかも知れないが、そう言って割り切れないから、腹が立つのか。アロンゾは本当にジェイクを何とかものにするつもりだったのか。劇中の台詞のすべては嘘なのか。アロンゾは、何者だ。 あまりにも救いがなさ過ぎる。 (2001/07/02) |