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ヒドゥン
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私がこの映画を観た時は、確か「グリッター2」とかいうエイリアン物のホラーと抱合せ2本同時上映で値段は1本分みたいな状況だった。 私は当時も今もそうだが、映画に関してそれほど目が肥えているワケでもなく、アレもコレもとたくさん映画を観ているわけでもない。宣伝等によりまあまあ有名な映画を適当に選別して普通に面白ければそれでオッケーな程度の映画ファンである。だから、フランス映画は見ないし、良くわからない映画はわざわざ金を払ってまで観る気にはならない。では、なぜ、2本で1本という配給会社のやる気のなさが良く伝わってくるような「ヒドゥン」を観たのか。それは、タダ券があったからである。金払ってないのである。 今現在、この映画の世間一般の評価がどれほどのものかはよく知らないが(確か「ヒドゥン2」が作られたという話を聞いたことがあるので2本で1本という評価よりは良くなったのか)、私がこの映画を映画館で観れたのは映画人生でも屈指の幸運であったと今でも思う。ものすごく面白かった。このコラムを書く段階でとても久しぶりにこの映画のことを思い出したのと同時に、猛烈に今観たくなってきた。ツタヤには、まだ「ヒドゥン」のビデオがあるだろうか。 「ヒドゥン」のパンフレットを観ると、この映画はアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭というなんだかよくわからない映画祭でグランプリになっている。監督はジャック・ショルダーという人で、この映画の前の作品は「エルム街の悪夢2」ということだ。なんだかパッとしないパンフレットである。が、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で過去にグランプリを受賞した映画、というところに至って、私は大きく納得させられた。「激突!」「マッド・マックス2」「ターミネーター」だというのである。「ヒドゥン」が並ぶとしたらそこしかない、という映画の系列である。しかも、リュック・ベッソン、ポール・バーホーベン、デビッド・クローネンバーグ、ジョン・カーペンターなんかが世間に認められる前に何らかの賞をこの映画祭で受賞しているというのである。さらに、「ヒドゥン」は「ロボコップ」を抑えてのグランプリだというのだ。この映画祭の明らかな方向性と確かな評価力および「ヒドゥン」の素晴らしさにワクワクするとともに、ジャック・ショルダーという名前の今後にも大いに期待してしまうのも無理はないだろう。 その後、ジャック・ショルダーという名前は聞くことはなかったし、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭という存在も全く聞かなかった。パンフレットというものは、その映画がいかに素晴らしいかということを主張するものだから、大したことのない映画祭のことをその筋では権威があるという風に書いていたのかも知れないし、ジャック・ショルダーもホラー映画の世界で頑張っているのかも知れない。 ただ、何がどうであっても、「ヒドゥン」が素晴らしく面白い映画であることは間違いない。 (2001/07/02) |