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いつかギラギラする日

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 何かすごい名前の映画ですが、この映画はわりと面白かったような記憶がある。深作シンジ(←漢字がわからない)監督作品ということだが、私はその他の深作映画を観ていないのでそのことには特に思い入れはない。この何だかよくわからない題名の和製アクション映画を見ようという気になったのは、プロデューサーが奥村和由だったからである。
 今から約15年前ほど前、大学生だった私にとって、日本映画は火曜サスペンス劇場の豪華版か、もしくは退屈な芸術にしかすぎなかった。その映画が観る価値があるかどうかという判断の第一段階に日本映画かどうか、というのがあるくらいだった。昔の物も今の物も退屈であることには変わりないだろうと思い、昔の日本映画も観ることはなく、黒澤明も俺には関係ない、と無視を決めていた。
 ビートたけしが「その男 凶暴につき」という映画を撮ったのはこの頃で、そのプロデューサーが奥村和由だった。それからしばらくして、「GONIN」だとか「SCORE」だとかいった和製アクション映画がいくつか作られて。それらは全て奥村和由が仕掛けたものだった。時代はちょうどジョン・ウーの香港アクション映画が流行り出して、タランティーノの名前が売れ出した頃。言っちゃ何だが流行りにのっかった形の和製アクションだったわけだが、今となっては主流となりつつあるジョン・ウー式ガンアクションのスタイルも当時は斬新で、その頃の私はそのスタイルに魅せられていたのだから、正直なところ日本映画というフィルターさえなければ飛びついていただろう。実際、タイミングが合えば映画館に足を運んでいただろうが、日本映画は客が入らないのか上映期間がそれほど長くなく、気がついたら終わっていたとかいう事情で観てなかったような気がする。「いつかギラギラする日」がどのタイミングで作られた映画かははっきりしないが、とにかくそういった奥村プロデュースの中の観たことのある映画、というものである。さっきも書いたがわりと面白かったし、日本映画というだけで無視するというのも物によりけりかな、と思ったりもした。
 その後、奥村和由は松竹映画の中でブイブイ言わせはじめて、いろいろと話題性のある映画を発表していたような気がする。話題のみが先走っているような感じもあったし、TEAM OKUMURAという映画ブランドを作ろうと無理をしているような感じもあったので、結局、かすかに抱いていた奥村プロデュースへの期待も肩透かしかな、と、私は再び日本映画から距離をとるようになった。
 「いつかギラギラする日」からどれくらい後のことかは定かではないが、奥村和由は松竹映画の赤字の責任を無理矢理背負わされて、クビになった。どうやら派手にやり過ぎて孤立してしまったらしい。奥村和由がクビになった、というニュースを聞いて、あの頃の淡い期待を思い出し、奥村和由が古い体制につぶされてしまったことが、今後しばらくは面白い日本映画はないということと同じ意味に思えて馬鹿馬鹿しくなった記憶がある。
 ここ最近は、日本映画もわりと元気みたいだが、残念ながら、日本映画という殻を突き破って私のストライクゾーンに飛び込んでくる映画は、北野武監督の映画を除けば、この作品以降存在しない。

(2001/07/02)


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